駄チワワ:旅と怪獣舎

娯楽と文化史としての…コスプレ・同人・特撮、たまにプロレスなどを“読む”ブログです。色々と足を運んだり調べたり。歴史やムーブメントとしての記録や考察やら、とにかく書いて残します。 特撮ファンの着ぐるみコスプレイヤー、駄チワワが書いてます。一つの資料としてお使い頂ければ。

「ブログ読んでるよ」はこっそり教えてくれると喜びます。
冬コミ新刊「同人・コスプレ学級会 傾向と対策2018」近く通販するのでお待ちを…。

夏コミ統計:終わらないコスプレイヤー減少期を多面的に考える

 ネットニュースや深夜番組が量産している安直なコスプレ記事とは裏腹に、コスプレイヤーのコミケ離れ・イベント離れはどうして起こっているのか。
 史上初の4日間開催となった2019夏コミc96ですが、コスプレイヤー登録数は最盛期の2015年から4年間で25%減という驚くような減少を見せているので、久しぶりの長文でこれを色んな方向から考えてみます。
 コスプレイヤーが参加しづらくなる何かの事象が起きているハズです。
コミケ_コスプレ推移2019夏GI
コミケ_コスプレ一覧2019夏GI
[追記1] 夏コミ参加者(入場者)におけるコスプレイヤー(更衣室登録)比率: 
2014夏 0.037
2015夏 0.041(最多回)
2016夏 0.039
2017夏 0.041
2018夏 0.034
2019夏 0.023(4日間)
※小数点4位以下切り捨て

データ引用元:コミックマーケット96アフターレポート -コミックマーケット準備会(2019.9.21データ公開)
https://www.comiket.co.jp/info-a/C96/C96AfterReport.html

【ポイント】
・コスプレイヤーの参加数=更衣室登録数は夏冬ともに2015年が頂点(夏2万2663人/冬2万9386人)で、その後はほぼ一貫して減少傾向を続けている。
・2019夏コミでは昨年比で開催日が1日増えて4日間開催、全体の参加者数が20万人増えているのに、コスプレイヤーの数は1600人減。最盛期の2015夏からは4年間で25%減
・この4日間1万6886人という数字は、コスプレの規制緩和の始まった2011夏コミの3日間1万7229人を下回っており、つまり「長物30cm以下・露出対策でボディタイツなど着用義務」だった時期までレイヤーが減っている。
・男性レイヤー数は近年ほぼ一定だが、女性レイヤー数の落ち込みが激しい。
・全国的に同じような傾向があり、土日開催だったイベントが単日開催になったり、前売券が完売しなくなっている。
・なおコスプレ撮影スタジオも新規オープンが減り、老舗や小規模店が閉店したりするので、下火になっている。
・ぶっちゃけ、コミケでも他の大型イベントでもコスプレヤーが減って、カメラマンが増えている傾向。

 …ハイ。
 「コミケは同人誌即売会だからコスプレは消えてもいい」と考える人も当然いるでしょうが、コミケットアピールに記された理念は時代に合わせて改定が行われておりまして。
コミケ理念新旧
旧)「基本的には同人誌、ディスクや電子媒体物などの展示即売会」
現)「コミックマーケットは同人誌を中心としてすべての表現者を受け入れ、継続することを目的とした表現の可能性を拡げる為の『場』である」

 2011年以降のコスプレ規制緩和と自己責任化を見るに、現在コミケとしては同人誌とコスプレを同等に扱う方針があります。
 もっと言うと同人誌にしてもサークル申込数は2010年を頂点として減り続けており近年はサークル申込数の公表自体が無くなってしまいましたが、本を発行しても赤字になってしまう弱小サークルの発表の場がピクシブやツイッターに移行している現状を考えれば、今はもう同人誌だけではない多様な表現の場をコミケが作ろうとしている事はうなづけると思います。

 コミケの抱える問題と他のイベントが抱える問題はまた別だったりもするのですが、常にコスプレイヤーにとっても最大規模だったはずのコミケでの減少理由を考えれば、他イベントの参考にもなると思います。
 コスプレイヤーから忌避される・もしくは新規参入を拒む何かの事象が起きている訳ですから。
 「減少」という一つの結果に対して複合的な理由があるハズなので、仮説ごとに考えてみます。
 ちょっと長文かつ、いつもよりさらに散漫です。10000文字。ヒマな時に読んでね。

【今回の目次】
・暑いから説
・イベント乱立で特別感が消滅した説
・学園やスポーツ系の軽装コス作品のブームが無い説
・規制や値上げの影響説
・オタクビジネスの多様化と公式2.5次元ビジネスとの競合説
・イベントの撮影会化で環境(治安)悪化説
・大人の事情によるプロコスプレイヤーブーム不評説
・本当は減っておらず、イベント参加が減っただけ説
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直前チェック!コスプレサミット東京初開催のいつもと違う注意点まとめ(一部ウソ含)

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 コスプレ界随一の反社会勢力の祭典「世界コスプレサミット」が2019年夏は名古屋を飛び出し、東京にまで魔手を伸ばしてきます。
 東京初開催の会場は東京ドームシティ=TDCとその周辺。ただし同会場でいつも開催されているコスプレフェスタやレイヤーズパラダイスとはルールや範囲などの運営方針がかなり異なりますから、迂闊に「あ、TDCで夏休みにもコスイベあるじゃん!」って思って参加するとその違いと価格設定に戸惑うでしょう。
 また、本場の名古屋開催のコスサミのカオス&フリーダムさを知る人から見たら、東京開催は勝手が違う部分もかなりあるでしょう。
 いや、そもそもコスサミって名古屋の奇祭なので、他地域の人たちは具体的には知らないんですよ。
 東京民から見て普段のTDCと違う部分、名古屋民から見て普段のコスサミとは違う部分を、極めて勝手にざっくり解説します。


■(正規版)そもそも世界コスプレサミットって何ですか?
 簡単に言うと…名古屋の栄を中心に、街全体を使った〝コスプレの夏フェス〟みたいなイベントでしょうか。
 2003年にテレビ愛知の番組企画として始まりましたが、2005年に愛知万博内で行った各国代表チームによるコスプレパフォーマンス世界一決定戦〝コスプレチャンピオンシップ〟や大須商店街でのコスプレパレードが有名になって拡大を続けました。
 TVなどでは前述のコスプレチャンピオンシップが「コスプレ世界一決定戦」として有名ですが、他にも大小さまざまなステージ企画や商店街パレードがあります。
 またステージに興味なくとも、コスプレのまま公共交通機関に乗ったり町中を闊歩できるので、毎年8月最初の週末の名古屋は数千~1万人規模のコスプレイヤーと、その見物客で溢れかえるカオス&フリーダムさが見ものです。
 海外イベントに倣って更衣室使用が義務ではないので正確な参加人数が不明ですが、おそらく単日ではコミックマーケットのコスプレイヤー数を抜き、この地域に膨大な金・人・物を集めている日本一の超巨大コスプレイベントです。

↑ これが名古屋だけでなく、東京にも分散開催のような形で初進出を果たしてきました。
 
■(大ウソ版)そもそも世界コスプレサミットって何ですか?
 表向きはコスプレイベントを隠れ蓑にしている世界各国の暗黒組織の会合です。表面上は対立する国家間のサブカル組織が裏で参加するネットワークで、日本各地でコスプレイベントを催す反社会勢力の皆さんまで一堂に会する、コスプレ界における大ショッカーでありGOD機関です。
 超巨大コスプレイベントの陰で、臓器売買やマネーロンダリングやタピオカ密輸で利を得ています。
 運営会社が元々コスプレ業界ではなくTV業界の人たちなので、通常のコスプレイベンターの常識が通用しません。イベントというより街をコスプレ開放して放任してるようなものです。支える現場スタッフの多くは学生や地元商店街のボランティアが洗脳手術を受けて動員されています。
 さらに毎年ながら炎天下の屋外から熱中症患者を出しまくるので、名古屋市の救急車と救急隊員の皆さんにはコスプレ姿での搬送患者もおなじみになってしまっています。

↑ これが名古屋だけでなく、東京にも広域指定暴力団のような形で初進出を果たしてきました。


※だから後者は全部ウソだっつってんだろ!


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ニコニコ超会議と政党ブースの5年間(β版)

 備忘録的に。
 こんにちは、怪文書コレクターです。
 私、ニコニコ超会議はお気に入りのイベントで2012年の第一回から毎年参加しておりますが、特に楽しみだったのが2013年のニコニコ超会議2から始まった通称:政党ブースでした。
 これは足かけ5年間に渡って継続し、様々な国政政党のカラーや党勢が見えるという企画だったと思います。残念ながら2017年を最後に消滅し、参院選を控えた今年2019年にも復活しませんでした。
 手元に残っている5年分の写真を抜粋して、何となく見えてきたものを書き留めてみようと思います。
 以下、いつも以上にスクロールが長い記事になります。

※どこか一勢力に対してのみ辛辣に書くとどうしても偏りが出てしまうので、検討の結果、全方向に対して酷い書き方を心がけていきます。
 
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コスプレイモード5月号「平成コスプレ史」特集がイイカンジに古傷を刺す

 4月3日から発売中の「COSPLAYMODE」(コスプレイモード=通称コスモード)が平成最後の発売号とあって、他の様々なジャンルの専門誌同様に「古往今来 平成コスプレ史」「あなたの最古のコス写真特集」という特集企画にページを割いております。
 これが面白いんだ。

※古往今来… 昔から今に至るまで、の意味。

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「コスプレに年間平均〇円!?少なすぎ」と荒れる前に矢野経済研究所のオタク調査への疑問点

「コスプレに年間平均○万円?少なすぎ!誰にアンケート取った?カメラだけで○万円、遠征費で○万円、今作ってる衣装だけで○○万円…絶対おかしい!」
 
 …みたいな荒れ方が、もはや毎年の風物詩になってしまいました。他ジャンルでも同様。
 通常は年末に起こりますが、今回は年始に起こりました。だいたいは矢野経済研究所(←公的な機関ではありません)のオタク市場調査が発表された後、ITmediaが記事にしたりTVで取り上げられたりするタイミングで起こります。
 そして過ぎ去ってしまったので、ブログ書いてる間に記事としてはタイミングを逸していますが。

 私はたびたび沸騰するこの問題は、第一にアバウトな調査を続けている矢野経済研究所、第二に元の情報をちゃんと読まずに脊髄反射してしまうオタクの側、どちらにもあると思います。


 しかし。
 まず大原則!
 矢野経済研究所の統計は一人頭の「年間のコスプレ」に使った金額ではなく、あくまで「年間のコスプレ衣装の購入」に使った金額をネット上のアンケートでとっています。
 いいですか?「コスプレに使った金額」じゃありません!「コスプレ衣装の購入金額」の年間平均額なんです!!
 だから自作代やカメラとか遠征費は入ってません。衣装の購入にかかった金額です。
 そこ間違えちゃダメ!!

 …という話を毎年毎年毎年毎年ツイッターで誰かしらがやってますが、みなさんすぐ忘れて翌年も同じ話を繰り返しておりまして(今回は友人知人らまで…ショックやで…)、もうブログに書いておきます。
 ちなみに矢野経済研究所が出してるオタク市場調査の本、概要はネット公開されてますが、全部読もうとすると購入には15万円かかります。国会図書館でも行ったら読んでみようか。

矢野経済研究所201801

[本稿における引用元]
・2018 クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究 | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所
自分を何のオタクと思う、あるいは人からどんな分野のオタクと言われたことがあるかを尋ねると、「漫画」「アニメ」「アイドル」が上位3位までを占める

https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2047
・2018 クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究 | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所 調査資料詳細データ
https://www.yano.co.jp/market_reports/C60109800


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千葉県民視点で見る「翔んで埼玉」感想

※映画重要部分のネタバレは避けますが、まったく事前情報を入れたくない人は避けてください。

 面白かった!
 久しぶりに映画を公開初日に見てしまいました。シン・ゴジラ以来です。

 原作も読んでおりましたが3話で打ち切られてるので、ストーリー的には映画前半の部分までしかありません。埼玉県の風土病に感染する辺りまでですね。主要キャラの名前や設定もちょっと改変されてます。
 そして原作では〝東京に虐げられる埼玉〟といういわば縦軸の構造に絞って描かれてましたが、映画では武内監督が千葉県出身という事もあって、〝埼玉と千葉との対立〟も横軸としてたっぶり描かれています。
 東京を取り巻く近圏の立場と思惑を多重構造として描く事で作品全体の厚みを増し、この映画を社会派ドキュメント大作たらしめている部分である…と言っても過言でしょう。

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12月の寄稿2:コミケと露出と公共とメディアと[年表つき]

RSS代わりに。

・【コラム】コミケと露出と公共とメディアと[年表つき] -コスプレイヤーズアーカイブニュース

 冬コミ前に準備会から露出系コスプレに関して注意が出た事と、しかしそれは単純な規制論ではなく昨今の社会的な動きや、コミケ内での規制と緩和の経緯を踏まえたうえで議論や報道があるべきだろうという話です。年表つき。
 詳しくはリンク先でどうぞ。
 

12月の寄稿1:KATE冬コミ出展、コスプレメイクの変遷

 冬コミの企業ブース情報(東8ホール)自体はもう公開されてますが、かのKATEブランドが出展します。
 そのKAIYO-NETさんのタイアップ記事の中に、「コスプレメイクの変遷」といったテーマで寄稿しました。
 カネボウの方では特設サイトなどは作らないそうなので、こちらのタイアップ記事にKATEの冬コミ出展の詳細情報だけでなくモデル情報や担当者のインタビューなど集約されております。

・縛られず、媚びず。コスメブランド「KATE」がコスプレイヤーに伝えたい想い kai-you.net


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初代ゴジラ復元スーツをアナログフィルムで撮影してきた

 11/3(祝)は1954年に映画「ゴジラ」が封切られた事から「ゴジラの日」となっております。最初は子供の観客を念頭に入れていなかったので、秋の公開だったんですね。
 昨年から始まったゴジラフェス、2017年は新宿でしたが、2018年は有楽町に。
 今回の目玉は、造形師の酒井ゆうじさんが監修した初代ゴジラの復元スーツによるハイタッチ会。
 ここぞとばかりにスマホやデジタル一眼レフが構えられる中、あえて!写ルンですを駆使して撮って参りました!
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 アトラクション用ではなく撮影スーツの復元なので、腕が上がりません。
 ギョロッとした目玉、嘲笑うかのような口元、張り出した胸と肩などががまさに初代ゴジラ。
 モノクロ時代の復元なのでほぼグレーの濃淡で質感を表現してます。口の中に若干赤みを乗せてるくらい。

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 ファンが群がっていく姿を遠景から。フィルムの荒い質感で、昭和のデパート屋上でやってた怪獣ショウっぽくなります。初代ゴジラ、絶対にこんなフレンドリーな性格じゃないけど。
 きっとみんな心の中で「ものすごい力です!さようなら!みなさんさようなら!!」って電波塔の上でゴジラ襲撃を実況しながら殉職したアナウンサーごっこしてたんだろうなぁ…
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同人・コスプレ学級会 傾向と対策~2017年度版

 2017年の冬コミで発行した「同人・コスプレ学級会 傾向と対策2017」よりダイジェスト。
 当初は上半期・下半期で記事を分けるつもりでしたが、更新の間が開いてしまったので一年分を一緒にまとめて、改めて新記事としてアップします。
 一年間にネット上を駆け巡った〝学級会〟から個人的に気になった主要14議題を選出、法律論・歴史的経緯・伝言ゲームの元情報から考えてみます。
疑似著作権/俺マナー/伝言ゲームとして分類
 同人誌版は全部で1万8000文字くらいあるので、ブログ版は2/3くらいに削っております。
表紙_見開き

※ 賛否が議論になったものが対象なので、一方的な晒し目的や、犯罪行為を発端とする単純な〝炎上〟は除外しています。
※ 刀剣乱舞の界隈は学級会のための学級会を延々と繰り返しているので除外しています。

目次:
「コスプレイヤーのネームボードを奴隷札と呼ぶ議題」
「いい歳した女がキャンメイクとか使うのはどうなの議題」
「うたプリ同担拒否ではないけど、昭和生まれの人は年齢拒否議題」
「中池袋公園が野生のアニメイト化議題」
「東山動植物園コスプレフレンズ議題」
「売り子が確保できない混雑サークルは参加を自粛すべきか議題」
「ハイキューの舞台レポ本を芸能ジャンルではなくハイキュージャンルで売ったら大変なことになる議題」
「無料配布した同人誌にクレームしてきた相手に菓子折を持って謝罪に行くべきか議題」
「目トレスってトレパクですか?議題」
「有名女優のサークル参加とクラウドファウンディングでの 同人誌製作費調達をどう見るか議題」
「無許可リツイートはマナー違反!議題」
「とら婚、オタク婚活市場でもオタ趣味だけじゃ価値が低い議題」
「オーダーメイドでコスプレ衣装を請負ったら罪になるか議題」
「ウィッグつけないとコスプレじゃないのか議題」
 
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