それは、夢のあと。
 戦場の残り香。

 8月13日 月曜日、私は何かに呼ばれるように、本来の進路を曲げ、東京ビッグサイトへ向け、愛機カノントータスを走らせたのであった。
〈ゾイド星 戦史研究家 ロイ・ジー・トーマス〉


 
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 14時過ぎ…既に入場規制は解除されたらしき東京ビッグサイト。

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 と思ったらいきなり閉館を告げる無情な張り紙が。

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 エントランスから東西ホールへの通路は丸ごとシャッターで閉鎖されていた。
 それでも案内所には女性職員が二人、黙したまま並んで座っていたのだが。

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 戦場でのせめてもの憩いの場であった、喫茶プロントも無人。
 敷地内の他の飲食店もすべて閉店中であった。

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 なのにファミリーマートは通常営業中。
 こんな日はビッグサイト職員と工事の業者しか来ないだろう。
 ちなみに屋外のファミリーマートも共に営業中であった。

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 女子更衣室として使用された1Fレセプションホール付近は清掃中。
 おそらくは色とりどりの人口毛がカーペットに絡んでいた事だろう。

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 この日ビッグサイトは各所で補修工事が入っていた。
 外壁を囲む形で次々と足場が組まれて行き、さながら終戦後の復旧作業の様。

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 第二コスプレ広場(三日目のみ)として使用される西屋上は鉄製の門で閉ざされていた。
 業者のトラックや資材置き場として使われていたらしい。
 照りつける夏の日差しに、少しめまいがした。

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 第一コスプレ広場としておなじみの中庭を橋の上から。
 ガランとした光景。この全体の形を初めて知る人も多いのでは。

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 降りてみた。この広場は、こんなに広かったのか…いつも人込みで地面すら見えない光景しか知らない者には、ふしぎな感覚を与える。

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 中庭の噴水は10秒おきに吹きあがり、今日も時を刻み続ける。

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 東ホールはクレーンによる作業で補修中。一部シャッターが半開きになっていたが、暗くて奥までは見えなかった。

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 巨大のこぎりオブジェ。
 この一帯、風が吹きぬける音と、蝉の声だけが耳を通り過ぎていく。

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 ゆりかもめ駅からビッグサイトを見る。

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 TFT(東京ファッションタウンビル)の西側ホール。
 となりでコスプレ博の会場も、四日目は真っ暗。

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 そのTFTの一部は「インキュベータオフィス」となっている。
 きっとキュゥべえに乗っ取られているのだろう。


 こうして、巨大な石の棺・東京ビッグサイト周辺は、静寂の中でしばしの眠りにつく。
 

 コミックマーケット四日目。
 この日のジャンルは、「現実」「夢のかけら」でした。