そう。やりたかったのは、コスプレを使った風刺漫画、なのです。


原子力安全・保安院の西山英彦審議官とヘドラ_96
 二日目の第二コスプレ広場(西ホール外の駐車場)にて。
 原子力安全・保安院西山英彦審議官により「安全」が宣言される中、その背後には公害怪獣ヘドラが迫っていたのでした…。


原子力安全・保安院の西山英彦審議官_180原子力安全・保安院の西山英彦審議官_23原子力安全・保安院の西山英彦審議官_117
 友人の寅さんツイッターはこちら)に演じて貰ったこの西山審議官、かなり当たったと思うの!
 僕からの要望は「まるでズラの様な強引な七三分け」「常に笑顔で安全を連呼」でしたが、見事すぎる程に応えてくれました。

原子力安全・保安院の西山英彦審議官_204
 ジャンパーの方に紺のラインが入ってるのが特徴。手に持ってるパネルには「ただちに健康に影響を与えるコスプレではない」という流行語を。
 正直、観衆の皆さんも“原発事故を説明するカツラのオッサン”は知ってても、それが“原子力安全・保安院の西山英彦審議官
という人物である事は知らない人が多くて、枝野官房長官や東電の清水社長に間違われる事もありましたが。
(西山審議官はあくまで経産省の官僚ですので、選挙や民意によって立場を得た人じゃないから、政治色は伴わない、というのが私の解釈)
(また、貿易担当部署から、
事故後になって職務として保安院に異動になった人物なので、あくまでスポークスマン。彼は首謀者でもなんでもない事も知っています)

ヘドラコスプレ_89largeヘドラコスプレ_208largeヘドラCIMG3115
 公害怪獣ヘドラ(駄チワワ本人が中に入ってます)。汚染された海から誕生し、有毒物質を食べ、拡散する怪獣。
 この着ぐるみは内部フレーム以外がほぼ全てペーパークラフト。外面は和紙
 あんまりリアルに作っちゃうとキモチ悪がる人が多いと思って、ディフォルメしてみました。ほれ、グロテスクな愛らしさ。
 手前の“絶対に安全な建屋”“絶対に爆発しちゃいけない発電所”オブジェには、「30km以上離れて撮影」「映像を鮮明化しています」という、いつぞや見慣れたテロップが。
(2011夏コミ以降、準備会の「物ではなく、行動を規制する」という新方針により、2m以内の長物や小道具類が解禁されました)

× × ×


 要はアレです。怪獣がまだ暴れ続けてるのに、なぜか偉い人が「安全」と言い張ってる…というシュチュエーションを作っていた訳です。

 こういうブラックなネタをやる事に、迷ったり考えたりする部分が無かった訳では無いのです。
 それでも、コスプレによる風刺漫画をやりたかったし、災厄の年のメモリアルに残しておきたかった。
 まるで怪獣映画の様な…科学の暴走・人類の業が、巨大な災厄をもたらした一年の締めくくりに。
 遊園地系のコスプレイベントに参加する場合はここまでやらないけど、コミケのコスプレ広場って(安全上の問題以外では)凄く、懐が深いんで。
 広場で撮ってくれた人はかなり多かったけど、でも誰もネットにUPしてないんだよ(笑) いや分かるけどさ。

 真面目な話。
 戦後66年。日本人は、核との関わり方を、再び問うべき時が来たのだと思います。
 …本気ですよ?

× × ×

 作業用BGMはもちろん、コレでした。
 元は1971年当時の公害問題を歌ったクレイジーな曲なんだけど、もはや2011年現在の歌になってしまいました。
 正直、多くの怪獣映画ファンは一連の事故で、この曲を思い出したんじゃないでしょうか。

ゴジラ対ヘドラ(かえせ太陽を)/麻里圭子


2011/04/11 高円寺 反原発デモのスケッチ ~ かえせ!太陽を


トリオ ザ キャップス&wiz24「かえせ!地球を 2011 」
(スチャダラパーが偽名でつくった、大胆なアレンジ版)



 もちろん、コスプレだし、コミケだし、お祭り的に楽しんじゃえ!ってゆーのが第一なんですけどね!
 世界コスプレサミットにもこーゆーネタでエントリーできたらなぁ…とか思うけど、ま、無理ですね。だってアレ、経産省が後援しちゃってるもの!

 この西山審議官&公害怪獣コンビでのパッケージ、以後どこかで出す機会があるか分からないけど、僕らは全力で楽しかったです。


[ せっかくなので、ついでに読んでもらいたい、
  コミケとコスプレの関係をまとめた長めの記事 ↓ ]

・ コミケの中の「コスプレ」小史.コミケとコスプレの分化編 
 
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