(NHKニュースウオッチ9のイメージで読んでね!)

市長: 「とにかく今までの仮面ライダーショーの歴史や伝統を断ち切る!予算の執行権は首長にある。全く新しい形になるまで、ライダーショーを行った施設には予算を執行しません!」

(ここで番組の音楽とロゴが流れ、スタジオにキャスター二人、大越健介・井上あさひ登場)

二人: 「こんばんは」

大越: 「またしても市長の投げかけたボールに、波紋が広がっています」

あさひ: 「本日の大阪市庁内の定例会見で市長は、仮面ライダーが一方的に巨大剣や重機で怪人を攻撃するのは“体罰”に当たるとして、ショーの中止を求めています。改善されるまでは、大阪市内の公共施設でのライダーショーや出演者トークショーに場所を貸し出した場合、施設を管理する団体への予算を凍結する旨を宣言しました」

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ナレーション: 「大阪市全体では年間で数十回のヒーローショーが公演されていて、その多くが仮面ライダーを登場させています。またそのおよそ6割程度は、何らかの形で公共施設を使用している事から、もしも宣言通りに予算凍結が実行されれば、非常に大きな影響が考えられるのです」
 
市長: 「だいたいねぇ。正義だの教育だのに名を借りた、一方的な暴力ですよこれは!鬼畜、鬼畜ですよ

記者: 「それってアナタがいつもやってる…」

市長: 「V3きりもみキーーック!」

記者: 「デーストローーン…!」

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(ここでTVシリーズの歴代ライダーの写真が画面にズラッと並び、背景が色分けでグループ化される)

ナレ: 「また会見では、仮面ライダー1号~仮面ライダーブラックRXまでを放送していた毎日放送、仮面ライダークウガ~仮面ライダーウィザードが放送中のテレビ朝日の2局との資本関係がある事から、毎日新聞と朝日新聞の記者に対して取材拒否が通告されました。毎日と朝日新聞はそれぞれ2回目・3回目の取材拒否。記者も食い下がります」

(再び大阪市庁舎の会見場の映像に)

記者: 「資本関係があっても番組の編集権は別です!」

市長: 「じゃあ失敗したスプラッシュ☆スターに対して、プリキュアシリーズとしては無関係とは言えるのかアナタは!ナージャの失敗を東映アニメーションは無かった事に出来るって言うんですか!?」

ナレ: 「会見の終盤では、さらにこんな一幕も…」

市長: 「とにかく仮面ライダーによる体罰に関しては、公の場では言えない事が沢山あります!僕の口からは言えないので、ネットで調べてください。仮面ライダーの真実が全部出てますからぁ!」

記者: 「(その場でスマホをいじりながら)いまネットで検索したら、市長の家系やら、吉本芸人を通じた暴力団との関係もネットで出てきましたけれども、これも真実でしょうか…?」

市長: 「ジャガーショーーッック!!」

記者: 「ちゅちゅーーん!!」

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(チープなCGで描かれた新しいショーのイメージ映像が流れる)

ナレ: 「一連の発言を受け、仮面ライダーを製作する東映側では、現行の体罰的な仮面ライダーショーを改めるとしています。代わりに、怪人との交渉や利益配分で事件を解決するライダーショーや、ボールからモンスターを出して代わりに戦わせるライダーショー4人の弁護士による法律相談で雌雄を決するライダーショーなどを企画していくと言いますが、本音は…」

電話口の東映社員: 「大変ですよ、そりゃもう。当面、大阪市内で予定されていたショーの予定は変更せざるを得ない状況ですね…。体罰を連想させない代役としては、さっき倉庫内で余っていたシャンゼリオンや、ビーロボ カブタックのスーツを見つけたので、これ使うしか無いですね…」

ナレ: 「また、仮面ライダーの玩具を展開するバンダイも、改善されたと判断されなれければ大阪市内での販路が事実上の制限を受ける事から、ため息が漏れています」

電話口のバンダイ社員: 「ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!(ため息)」

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ナレ: 「これら体罰問題への強硬な対応の是非や如何に。日本維新の会で共同代表を務め、戸塚ヨットスクールを支援する会会長でもあるこの人を、国会内で直撃してみましたが…?」

石原慎太郎: 「今やらなきゃならない事は、まず憲法改正。どけオラッ」

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(一般市民を街頭インダビューする展開へ。画面上部に「街の声は?」のテロップ)

女性: 「子供がショーを見た後にマネして暴力を振るうのではないかと心配してたんでね…。ちゃんと規制してほしいですよね、やっぱり。代わりに変身前の出演者のトークショーをやってほしい。水島ヒロ君とか!」
 (テロップ:主婦/28歳)

女性: 「本当に子供達への教育上良くないのは、TVの中だけで体罰を振るう仮面ライダーよりも、TVカメラの前で他人への暴言を吐く政治家だと思いますね」
 (テロップ:学生/9歳)

男性: 「正直、プリキュアが禁止されなくってホッとしている。ボクはキュアマリン様から無慈悲な体罰をくわえられたいメポ」
 (テロップ:会社員/34歳)

男性: 「ざっけんなオラ!俺の一番嫌いな名前はハシモトってんだコラ!俺らテンコジがブッつぶしてやるって!なぁコジ!…コジ?どこ行ったんやコジ?」
 (テロップ:猛牛/41歳)

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(昭和仮面ライダーの戦闘シーンが流れる)

ナレ: 「時代と共に変わる仮面ライダー。1971年のシリーズ初期は、秘密結社の工作員と戦闘員の集団に対して、バイクに乗った仮面ライダーが孤独な戦いを挑んでいく展開でしたが、しかし…」

(平成ライダーシリーズの戦闘シーンが流れる)

ナレ: 「近年では怪人一体に対して、巨大な電車や戦車やロケットで追いかけ回したり、怪人側が強化された訳でも無いのにライダー側が毎月の様に新兵器や新フォームを披露していく等、一方的なパワーアップによる不自然さが、『もはや怪人いじめ』『正義に名を借りた体罰ではないか』『石ノ森先生が亡くなってから商売っ気が露骨』などと指摘されていました」

(玩具のメダルやスイッチやリングのイメージ映像)

ナレ: 「また近年、変身ベルトとセットでガチャガチャを売ろうとする商法は、その悪質さから“ガイアメモリ商法”“オーメダル商法”“アストロスイッチ(略)”などと呼ばれ、商売のためには手段を選ばないやり方が、消費者庁から『極めて射幸心を煽る』として是正を求められていた中での、今回の出来事です」

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大越: 「賛否の分かれる投げかけですが、予算を人質に自分の提案を押し通そうとする姿勢には、常に危険性も感じられます」
 (スタジオのどこかから、かすかな電子音が漏れる)

大越: 「何か強硬策を通すにせよ、まず第一に、様々な意見と向き合った上で決めなくてはなりません」
 (一定のリズムで電子音が繰り返される)

あさひ: 「(小声)…さん、大越さん…」

大越: 「仮面ライダーによる行き過ぎた体罰と共に、市長の政治手法そのものに疑問が残った出来事でもあります」
 (シャバドゥビタッチ…の小さな声)

あさひ: 「大越さん、鳴ってます。ベルト、ベルト」

春ちゃん: 「…この後はお天気です~」



前回ネタ 
・ 「射幸心あおる」…消費者庁、仮面ライダーの変身ベルト規制へ 
・ 20XX年…もしも大阪市が職員の同人活動歴を調査したら