インフォレスト社の倒産により発行の止まっていたCOSMODEは、新たにファミマ・ドット・コムより、COSPLAYMODEとして8/2に新創刊されたのであった。

 ファミマ・ドット・コム。
 ファミリーマートの子会社で、主にfamiポート事業を手がけている会社であります。
 株式の出資比率はファミマを筆頭に、以下、伊藤忠商事・NTTデータ・トヨタ自動車株式会社などが並ぶのです。
 ハッキリ言って、これまでの出版社だった英知出版やインフォレスト社よりも、社会的には格上とされる企業かもしれません。
 そんな大企業がコスモードを言わば編集部ごと“買った”のは、それだけの媒体価値を見込んでの事でしょうね。
 背景ではファミマ本体が昨今、初音ミクとのコラボなどでポップカルチャーとの親和路線を狙っている事と、無関係ではないでしょう、と推測。

 もちろん雑誌がファミマ全店で扱われる訳ではないのです。
 秋葉原駅近辺で4軒、神田駅周辺で5軒のファミマを回っても、扱ってる店はありませんでしたから。
(なぜか船橋駅周辺では4軒回って1軒入荷してあった)
 それでも、旧来のオタク向けショップや書店以外にも、コンビニという巨大な販路が使える(かもしれない)事は驚いて然るべき。
 なぜなら書店に入ってもアニメ雑誌コーナーまでは足を向けない人間でも、コンビニの雑誌コーナーは簡単に見渡せて、目に入る様になるからです。
 もはや「世間の目にコスプレの存在自体触れさせたくない」「メディアはコスプレを取り上げないでほしい」と願うのは自由だけども、でも、そうはいかないご時世なのでありました。

 歯車は回るよ。
 時として、小さなものを押しつぶしながら。
 


■ 伝家の宝刀、男装特集

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 表紙にドーンと「男装タイプ別メイク&ポージング特集」
 リニューアル一発目で、最も手堅く、定番で、初心者からベテランまで関心を引くテーマをぶつけて来ましたね!これ、ここぞの時に出してくるテーマですよね。
 だいたい、コスプレイヤーの中で最多層は「女性による男装」なのだから。
 憧れのキャラになりたい/普段の自分と違う姿になりたい欲求=変身願望がその根源なのだから。
 定番かつ興味を引く内容で、そしてもう一つ…
 コンビニ販路を意識して、風俗的な意味でのコスプレ雑誌と誤認されないために、最もエロ要素から離れたテーマをぶつけて来た…と見ましたが、さて、どうでしょう?


 風俗雑誌と誤認されるパターン。まぁ元々そーゆーアニメでしたけどね。


 間違えてしまいがちだけど、コスプレを、したい人/見たい人、はまた少し違う層なのだよ。
 コスモードの革新性は、徹底的に前者目線にこだわった事で、レイヤーからの信頼と支持を勝ち得たのです。
 この一点へのこだわりは残すべきだし、実際そうなってると思いますが。
 だってビックリする程、コスモード時代と紙面の作りも雰囲気も変わってないもん。
 悪い意味で、二の轍を踏む、という言葉に例えるなら。
 かつてバンダイのB-CLUBが、電撃Bマガジンになった途端、ヌルい特集を連発して支持を失った様な…そんな愚かなリニューアルでは、無かった様子。ねぇ?
(言ってる事が90年代…)

 惜しむらくは雑誌コードが新規に取得されてるので、通巻がまた1巻からになってる事でしょうか…。
 他社ではホビージャパンが「宇宙船」をムック扱いで復刊させた際は、倒産した旧・朝日ソノラマ時代の号数をそのまま引き継ぐという粋なやり方だったのですが、雑誌コード扱いだとそうも行かないんでしょうね…。

 …。

 さて!コスモードがコスプレイモード(コスプレモード?)にリニューアルしたのが8/2。
 しかし!月末にはホビージャパンから新雑誌「コスプレJAPAN」の8/30発行が予告されています。
 数々の墓標が並ぶコスプレ雑誌というジャンルに、ホビージャパンは新たな道標を刻めるのか?早速アーカイブとのコラボが始まっていたり、二大コスプレ雑誌(?)の行方は、なんだか面白い事になりそうな予感。


・ 読むとだいたい分かるコスモードの栄光と挫折史