クールジャパンです。
意味は分かりません。

 10月26日。
 夜のメガシティTOKYO。
 六本木ヒルズのアリーナ
特設ステージ
 東京国際映画祭の会場にもなっているこの場所に、二カ月半前に名古屋のチャンピオンシップで競い合った世界コスプレサミット22ヵ国代表チームが再来日。(若干入れ替わってるけど)
 「庵野秀明の世界展」とコラボして(庵野秀明本人は来てないのですが)、監督作品だけでなく作画などの担当も含む庵野関連作品のコスプレで登場し、内6チームはステージパフォーマンスを披露する運びとなりました。

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 「機動警察パトレイバー」の1/1イングラムが見守る中、それは始まったのです。
 
× × × × × × × × 

 …ハイ!
 遅刻しました!!
 序盤のWCS2014チャンピオンシップ優勝ロシアチームの「ゼルダの伝説トワイライトプリンセス」再演と、トークショウ1回目は見逃しましたァー!
 ジャーナリスト気取りとして許されざる落ち度ですよ!
 だって六本木って道分かんないしぃ…。ゴ、ゴメン。ねとらぼさんの記事で序盤の内容を記されてるのでぜひご覧ください。

海外オタク見聞録:庵野秀明監督へのあふれる愛 東京国際映画祭に海外コスプレイヤー集結 - ねとらぼ

 さて、とりあえず各国代表の新作パフォーマンスタイムにはギリ間に合ったので、レポ行くわよッ。


■イタリア 新世紀エヴァンゲリヲン新劇場版
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 参号機のコクピットに搭乗していたアスカが、暴走により精神汚染を受ける展開。
 「汚された私の心が…」みたいなセリフが入ってるので展開的には旧劇場版ぽい。
 参号機の首がボロッと落ちているなど、全体的に中二臭くてイイですね。
 このチームは既に決まっている来年度のWCS代表チームですって。

■インドネシア  新世紀エヴァンゲリヲン新劇場版
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 ゼルエルと初号機の死闘!
 装甲を吹っ飛ばし、暴走モードへ入った初号機、再生した左腕(蓄光素材をつかって再生部分を表現)でゼルエルを仕留め、その中から綾波を救い出す…という、エヴァ新劇はこうなってほしかったというオタクの願望を見事に具現化!
 この綾波は男性だそうです。
 終了後にステージ上に色んなパーツが落ちてて、スタッフが回収していきました。
 このチーム、夏のチャンピオンシップでは「鬼武者3」でした。

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 間にトークショウも入ります。
 これは2回目。1回目は間に合わんかったので。

■スペイン シュガシュガルーン
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 OPテーマに乗って傘をクルクル回したり、箱から取り出したアイテムでの演舞で、シュガルンの愛らしさを表現してました。
 庵野は庵野だけど、これ嫁のモヨコの方だろ!と突っ込んでしまいましたが、関連作品という事で許可作品のリストに入ってたらしいです。
 このチームは夏のチャンピオンシップで「リボンの騎士」を演じてウィッグ賞だったコンビ。

■香港 キューティーハニー
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 おお!実写版ハニーか!
 パネルを使って隠れるコミカルな追跡劇から、ハニーフラッシュを早変えで表現するとは、ツボを捉えてやがるな!
 お前ら、さては日本人だろ。そういやチャンピオンシップではこのチーム、「デート・ア・ライブ」だったけど、紹介VTRでは「親父にもぶたれた事無いのに!」「お前の罪を数えろ…」とか多彩な小ネタを言ってましたね。

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 トークショウ3回目。
 マレーシアの超時空要塞マクロス、フランスのメガゾーン23って、日本人でも若人はもう知らんけん。
 庵野が重たいメカを作画しまくっとった頃じゃきい。

■フィンランド ふしぎの海のナディア
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 ナディア大好きなジャン少年と、それを捕えに来たグランディスとの追いかけっこ。グランティスが“あの”ドレスから制服へ早変わりしたよ!
 ジャンが鉄アレイを持ち上げられずアタフタしているのを、グランディアが自分にやらせてみろとヒョイと持ち上げ、その隙にジャン逃げるオチ。
 さて、ナディアがどんなに人気だったかというと…1990年度のアニメージュ「アニメグランプリ」で、作品・サブタイトル・女性キャラクター・アニメソングの4部門を同時制覇したのである!
 ちなみにエヴァは95年度に4部門、96年度に5部門制覇でナディアを抜いた。90年代、間違いなくガイナックスはアニメの先頭を走っていたのさ。

■イギリス トップをねらえ!
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 ノリコとカズミお姉様が宇宙怪獣への対策を勉強するという内容なんだけど、開いた本から出てくるアイテムがですね…、大根(ガイナックス勢が学生時代に作った自主製作の「DAICONフィルム」が元ネタ。アオイホノオでもやってたよね)とかブルーウォーター(ナディアの首飾り)とかグラサン(グレンラガンのアレ)とか、ガイナックスの歴史になってるの!
 ノリコ右手で自分の左胸を掴む仕草は、ホラ!ガンバスターが自分の胸部装甲を引きちぎるシーン!(ここで動きをトレースさせているノリコの乳房が露わになる)
 あー…このパフォーマンス、動きは少ないんだけど、オッサン世代が見たら泣いちゃう…

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 最後はアリーナを一周して、即興ダンスでエンディング!
 MCの岸田メル先生から締めのコメントで、「世界中で日本のアニメがこんなに愛されてる。本当にうれしい」

 前にも言ったけれども、いつか、あのカオスな輪に入ってみたいってのが、3年も予選に落ちてる僕自身の本音ですよ…。
 二カ月半前、夏の名古屋で流した涙には及ばないけど、また、ちょっとだけ泣いたよね。

× × × × × × × × 


 読者の皆さんは、純粋なレポ以外を期待してそうなので、じゃあ深読み!

 今回の企画は東京国際映画祭「庵野秀明の世界展」コラボという事で、コスプレするキャラは庵野関連に限定で、しかも被り無しという条件だったので、ちょっと決まるまで大変だったらしいですが。
 だって、世界コスプレサミットの各国代表チームには、当たり前ながら、庵野作品のファンもいれば、興味無しの人だっている訳ですよ。
 特に今年の日本代表チームは戦国BASARAのコスプレに拘ってるコンビだったので、代わりにこの六本木アリーナには2013代表の万鯉子さんが「ナディア」のエレクトラ、前日の池袋ハロウィンコスプレフェスでのパレードには予選出場者だった山葵さんが「ナウシカ」の巨神兵で、それぞれ参戦したそうです。
 だったらウチに話持って来てくれたら、ゼーレ機関の「SOUND ONLY」つくって参加したのに…と思いましたが、実際には使用可の作品とキャラのリストがあって、そこにロボ以外の無生物は入ってなかったらしいので無理ですね。

 でもさ、「コスプレ世界一」なんて厳密に決められる訳は無いし、出場者だって本気でコスプレサミットの日本代表や優勝を「コスプレ日本一/世界一」とは思ってないけども、こうやって作品やジャンルを限定した中で、クリエイター本人や当該ジャンルに詳しいマニア達の審査で競うって形なら、そのジャンル限定のコスプレ日本一/世界一を決められる可能性は…アリだよね。

 んで毎年のチャンピオンシップの時もそうなんですけど…。
 外国人が日本の古いアニメをよく知っていて、コスプレしている姿には感慨深いものがあります。
 ひょっとしたら、日本って作られるコンテンツは多いけど、次から次へと出てくるって事は、作品が消費されていくスピードも、ものすごく速いんじゃないかな…って気がします。
 本場に生まれた事の幸福と、本場であるが故の残念な事、沢山あるんだろうなー。
(例えば、アニメの本場・日本では権利者と隣接するからこそ、外国のようなコスプレのショウビジネス化・コスプレイヤーのタレント化に関してハードルが高く、「コスプレは隠れてやるもの」といった風潮も根強いという仮説)

 もう一つ。
 コスサミって現在は財政再建の真っただ中らしいんですけど、今回、22ヵ国の代表をバッと再結集させちゃうだけの予算ってどこから出てるんだろう?という疑問ですが、今回の映画祭の状況を考えると、おそらく経産省が予算つけてる中から出たんじゃないかな?
 だから、コスサミの代表勢は毎年8月頭に外務省を表敬訪問するんだけど、今回は経産省を表敬訪問したのかな?
(大臣秘書が政治活動費を性事活動に使ってしまって、ヘンタイもといタイヘンな時に)

 お上の思惑としては。
 国際的にはあんまり注目を集めていなかった「東京国際映画祭」を、世界からの権威付けというよりも、逆に日本からのクールジャパンコンテンツの発信基地として利用しようとした…というのが真相かしら?
 だとすると、“国際”映画祭なのにレッドカーペットを映画俳優に混じって、ドラえもんやキティちゃんやウルトラ兄弟や安倍首相といった、日本産フィクションのキャラクターが多く闊歩していた光景にも、合点が行くのですが。
 じゃあ、世界コスプレサミットがコンテンツ海外発信のカードとしての利用価値を見い出されてるなら、大いに、高値で、利用していただければ結構じゃないですか?


【関連記事】
宇宙一長い世界コスプレサミット2014-決勝レポ (当ブログのチャンピオンシップ記事)
レイヤーが見た世界コスプレサミット2014-エピローグ名古屋ぶらぶら編 (当ブログのチャンピオンシップ以外の記事)

六本木ヒルズで世界コスプレサミットin東京国際映画祭が開催 -コスプレイヤーズアーカイブニュース
世界コスプレサミット代表が経済産業省を訪問 -コスプレイヤーズアーカイブニュース

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コスサミのお金と夢の話 -名古屋オタ情報局さんへの寄稿

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