フルサイズ高級一眼レフvsミラーレス一眼vsコンパクトデジカメvsスマホカメラ論争のように、コスプレ自体がいつの間にか、優れた“コスプレ写真”を創るための過程の一つになってしまったのではないだろうか!?
 …という想いを近年抱いていたので、道を外してみたいと思います。
 “写ルンです”で。

 あ、でもでも重要なのは多様性だと考えているので、写真としてのクオリティにこだわるコスプレも(後述するモデル活動の衣装としてのコスプレも)何ら悪いとは思わないんですが。
 ちょっと違う事をしてみようというだけなので。

 フィルム独特のザラッとして、影の強く出る質感、懐かしいと思いつつ。
 写真としては低クオリティだけれど、その代わりとにかく“楽しい”現場の空気を焼き付ける事が出来るのではないでしょうか。
(背景の人物の顔はわざとボカシ加工してます) 

2016年12月29-31日。コミックマーケット91にて。
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「君の名は。」口噛み酒。ちゃんと中に入ってるのでコスプレですよ。

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クレクレタコラ。

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小池百合子都知事リボンの騎士ver.(ナオさん)と有明アリーナ(駄チワワ当人)。

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「勇者王ガオガイガー」ガイガー(きりゅさん)

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νガンダム(徳明さん)、ギャン(鋼人Tさん)

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「最終兵器彼女」ちせ(yuiさん)

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「ドロヘドロ」ギョーザ男

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(ネタコスの大家でもあるネオさん)
なんかこの辺の並び、本当に90年代末っぽいな…

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ホール内はやはり暗い。ユザワヤブース。

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くすんだ空がフィルムの味。ビッグサイト風景。

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天を仰ぐ自宅警備隊NEETの面々。

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「ポプテピピック」指定暴力団・竹書房ビル。

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あくまで2016年末の写真だよ!auの通信車がユーリでソフトバンクが黒バスだよ!!

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プロのコスプレイヤーを自称する箱ミク(駄チワワ当人)

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妖怪ウォッチ。

 さて、面白かったのは操作の感覚です。
 ポケットから取り出す際にうっかりシャッターボタンを押してしまうミス、連続で撮ろうとしてフィルムを巻き忘れてしまうミス、フラッシュを押してもすぐに充電されずに光らないミス…こんなの、アナログの電池式コンパクトカメラでも起こらないですから。
 シンプル構造の写ルンです独特の操作感覚を約20年ぶりくらいに味わってしまいました。

 ズーム機能など無く、画角もアバウトなので撮った写真の出来も現像するまで分かりません。
 かといって撮れる枚数の上限は決まってるので、迂闊にシャッターを押す回数は増やせません。

 イベント後はアナログのフィルムなので現像が必須なのですが、フジフィルム店舗が近くに無くても、 カメラのキタムラやビッグカメラ店頭ではいまだ現像サービスを行っております。
 しかもデジタル画像化してCD-Rに焼いてくれるオプションがあります。
 フィルム39枚現像+CD-R代で、1100円くらいでした。印画紙へのプリントはしてません。
 写ルンです本体と合わせて2000円程度で遊べるので、興味ある人はやってみてほしいです。

 #写ルンですでコミケを撮る タグでどうでしょう?「ルン」カタカナ表記。


【〜他、c91コスプレに関する雑感〜】

●更衣室登録数、減少へ…
 準備会の公式アフターレポートがデータ部分のみ先行公開されています。

 コスプレ更衣室が会議楝と東8ホールに拡大されたものの、三日間合計で登録人数は一年前の2015冬コミよりも1500人減少。
 10年ぶりに更衣室登録料金の値上げ(800→1000円)とか色々と理由があるだろうけど、個人的には、コスプレそのものの拡大期がそろそろ終わりなのかな?と考えるのですが。

 地域のイベント・学園祭・ハロウィン・公式のファン感謝イベントなどで、世の中に同人やコスイベ以外でコスプレする機会は増えていくものの、反面で“特別なイベント”ってのは無くなっていくので、わざわざコミケでコスプレする事にこだわる層は減っていくでしょう。
 現に同人誌方面では、ピクシブやツイッターの隆盛以降、サークル申込数も2010年を頂点に減少傾向で、画は描いても同人誌にまとめて発行する人は減っているので。
 中堅・弱小サークルは赤字覚悟でサークル出展や同人誌を印刷するよりも、ピクシブとツイッターで発信した方が手軽ですもの。
 絵師もコスプレイヤーも、「層は広がるけど、薄くなる」が避けられない傾向かと。

 本当は2年位前で拡大が頭打ちになっていたのが、おそ松ブームで若年層のお手軽コスプレが一時的に増えていたので、見えにくかったのかもしれない。
 しかし、2016年後半はコスプレしやすい作品の大ブームが無かったので(おそ松・ラブライブ熱が落ち着き、ユーリや刀剣乱舞はある程度の衣装の技術が必要なので)、今後のブレイク作品でまたまた流れが変わる可能性はアリ。

 なお今回の内訳としては、夏コミは猛暑の影響を受けるので冬コミベースで計算すると、
 男性は2015冬よりもプラス500人、
 女性は2015冬よりもマイナス2000人。
 一年間で減ってるのは主に女性レイヤー層である。

●新設された東8ホール更衣室は意外と空いてた?
 これ、時間帯によっては非常に行きにくい位置にあるんですよ。
 一般入場の時間帯に(東7ホール近くの入口から入場すれば良いものの)中央エントランスから会場に入って東8へ向かうにはギュウギュウの東ホール屋内を突っ切るか、東ホール外周に出て大手サークル待機列を迂回してから向かうしか無いので、周辺の混雑の激しい開場〜昼過ぎまでは一般入場者は行きにくいのだった。
 開場時間前のサークル入場者やコスプレ先行入場当選者の着替えには便利なものの…。

●西屋外展示場(駐車場)コスプレエリア、密かに復活
 事前に全く告知されなかったものの、最終日には一年ぶりに西屋外コスプレエリアも開放されていた。
 防災公園が大晦日は閉園するので、急遽代用だったのかもしれない。
 4月からの西2ホール工事のための仕材など置かれるので、今後は使えないだろう。

●民族大移動
 最近の深夜番組で“プロコスプレイヤー”というキャッチフレーズで出演したり週刊誌のグラビアに登場した方が、二日目の西屋上コスプレエリアに参加した折、あまりのカメラマンの囲みの大きさにスタッフから移動をお願いされ、西屋上から防災公園コスプレエリアまで100人以上のカメラマンを連れたまま大移動したそうで。
 ちょうど僕も帰りに防災公園に寄ってたので、その光景を見ていたんですけどね。
 このカメラマンの囲みってのが凄くて、撮っても撮っても、どかない。移動しないの。
 普通コスイベのカメラマンって何枚か撮ったら邪魔にならないように立ち去るのだけど、ずっとカメラ構えたまま延々と撮り続けてて、レイヤー本人は真ん中でクルクルとポーズ変えていくのを片っ端から撮り続けるの。

 これ、コスイベというより…個人撮影会の空気なんだな…。
 ご本人は主に愛知県で活動してて仕事でのコスプレが主なので、それを関東で/無料で撮影できる機会という事で、100名超のカメラマンが囲んで延々と撮り続ける人の山は、コミケ史上においても珍しい光景だったに違いない。

 いや、コスプレの技術(キャラに似てるとか造形力とか)じゃなくって自身の容姿を飾るための衣装としてコスプレする人が出てくるのはいつもの事だし、それがメディアから持ち上げられやすい・カメラマンから需要が高いってのも、くり返されてきた事なので、構わんと思うんですが。
(いちコスプレイヤー視点で良い感情は抱かないものの、じゃあ自分だってウケ狙いでやってるコスだって多々ある訳で)

 しかしながら、過去に何度も現れた筈の“カリスマコスプレイヤー”“プロのコスプレイヤー”が誰も芸能方面では大成できなかったのも事実で、こうして小さな世界で取り巻きに囲まれてチヤホヤされてる内、一から稽古して芸のスキルを身につける事も無く、加齢とともに容姿の商品価値を失って、消えて(脱いで)いったというのも繰り返されてきた事実でしょう。
 さて、彼女の芸能活動は、その長年の悪習を引っ繰り返せるでしょうか。 

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 このブログの更新頻度は下がっておりますが、コスプレイヤーズアーカイブニュースでコラムの方も書いてるので、よろしくお願いします。
http://www.cosp.jp/news_corner.aspx?id=12