もうすでに発売から2ヶ月近く経過した上に隔月刊なのでそろそろ次の号が出てしまうのですが、「COSPLAY MODE」(通称コスモード)2/3発売の3月号が表紙からクソアニメすぎたので。
コスモード201803ポプテピピック
 どう見てもクソ。
 いやー。ポプ子とピピ美はディフォルメされてない姿だったらこんな美少女なのかもしくはブサイクな容姿なのか解釈が難しいところではありますが。よく見ると口角をクイッと上げているので、原作の ω な口元に寄せた表情を作ってるんですね。

 よーく考えてみましょう。
 2/3発売という事は、表紙の撮影および作品の選定は数週間前に行われている筈なので、1月のアニメ放送開始くらいの時期には既に動いていた計算になりますよね。
 この時点でポプテピピックが今期の覇権を握るという予想を立てていた者は少なかった筈で、そこを表紙に持ってくる判断には先見の明があったに違いない。
 だって、ポプテピ自体が
アニメ開始前ではコスプレイヤー総数はあまり多くなかった作品なので、レイヤーを確保するのにもハードルがあった筈。それがコスモードの表紙とグラビア3ページ分を飾ってしまい、アニメとしてもブレイクしたのでそろそろコスパさん辺りが商品化を企画してくれるんじゃないでしょうか…。
 そしてイベント会場での例のファッキンポーズにそろそろ問題化の兆しが。

 表紙の話に戻って。
 アニメ系雑誌では最大手である「アニメージュ」がポプテピを表紙に持ってくるのは3/10発売の4月号ですから、かくてアニメ雑誌よりも先にコスプレ雑誌の表紙をクソアニメが侵食するという事態が起きる訳です。
(もっとも、コスプレ雑誌は権利元の非公式が殆どなので、多くの場合は明確には作品名をアピールしないのがお約束ではある。この辺、読者投稿の非公式イラストを表紙に使い続けた「ファンロード」みたいな感覚で捉えていただければ)

 ザッと調べてみるとポプテピを(非公式ながら)表紙に持ってきた雑誌って、もしやコスモードが初では…?
 1/24発売の「CONTINUE Vol,51」は表紙デビルマンで裏表紙ポプテピでしたから。
 2/7発売の「TV Bros」よりも4日間早く、ポプ子とピピ美が表紙になっていた訳です。
TVブロスポプテピピック
公式イラスト使用ではTVブロス2/10号が最初か

 この辺を深く考えてみると、アニメ雑誌の表紙って出版社の自社原作が優先される傾向だったり、色んなしがらみがあるので、他のジャンルの雑誌の方が小回りが利くのでは。

■他の中身
 で、このコスモード3月号、中身の方もなかなか切れてます。
 前述のポプテピの他、グラビアページのトップがURTRAMANの早田進次郎と諸星弾(月刊ヒーローズ連載)で、ガワコスだけでコスモードのグラビアに4ページ使うのは異例。

コスモード2018年3月号松2pコスモード2018年3月号おそ松
 後半の「裸体×炎!危険シーンも再現可能 コスプレ写真レタッチ&合成テクニック」コーナー。おそ松さんの6つ子を一人で6人演じ分けて合成…はこれまでにも何例か見たけれど、それをパーカー衣装ではなく全裸で表現(股間は炎のエフェクトで隠す)というのは、最高の技術を最低な表現に使ってしまった結果の産物でしょう。
 本文画像はボカシてるので読みたい人は買うように!

 真面目な話、昨年これまでの硬派な路線を逸脱して「人気者になろう!」特集を組んで炎上してしまったコスモードなのですが、別路線と新規読者層を開拓しようとしたらこっち方面しかないのでは…。
 つまり、全力でバカをやる


 そろそろ書店では次の号に入れ替わってるのでアマゾンのリンクをば。

■最近のコスモードおさらい

 2003年に創刊したコスモードは、初代編集長の大門太郎氏による「エロではなく、キャラクターのコスプレ雑誌を作る」という方針の元、90年代のコスプレ雑誌がエロ系の雰囲気で作られてきた事とは一線を画し、エロではなくあくまでキャラクターを表現するための本来の意味としてのコスプレに特化した誌面作りで、コスプレイヤーからの高い支持とブランド力を勝ち得ました。
 次第に掲載グラビアはアート性を高めていき、あくまで原作の世界観とキャラクターを2.5次元で表現するのが目的であり、コスプレイヤー個人をタレントやモデルとしてはプッシュ〝しない〟というストイックかつ尖ったスタンスでした。
 
 しかしここへ来て出版不況。若年層の雑誌離れ。そして何度目かの編集部ごと他の出版社への移籍。英知出版(倒産)→インフォレスト(倒産)→ファミマドットコム→シムサムメディア。
 実売部数は公表されておりませんが、生き残るためには従来の読者とは違う層を開拓せねばならない状況が伺えます。
 
 そんな中、やってしまったのが昨年2017年8月号での特集「人気者になるための4メソッド」
 これには「人気者になるためにコスプレを利用するのは違うだろ!」と読者層から大反発を招きます。
 ここは1,2年続く小賢しい〝プロコスプレイヤー〟(実質的には営業コスプレイヤーなのですが)ブームが背景にあって、コスプレ村の内側の価値観である「キャラに似てる」「衣装の出来がすごい」ではなく、コスプレイヤーや原作ファン以外を対象とした外側の価値観である「カワイイ」「エロイ」でメディアに扱われる機会が(より)増えてしまった時流に、迂闊にもコスモードが自ら迎合してしまった事への反発でした。
 だってコスモードの支持されてきた理由って、そもそも真逆を行ったからじゃん…。仮想世界のキャラになりたい人のためにずっとやってきた雑誌じゃん…。

 また続いて10月のハロウィン別冊ではメイン読者層のコスプレイヤーが最も嫌悪するであろうタイプの営業コスプレイヤー様を顔アップで表紙に載せてしまうという、いくら何でも(外資系ハロウィングッズ会社がスポンサードしてる都合とはいえ)天下のコスモードがそりゃーないぜセニョール!な事をやって、創刊15年目にして連続で地雷源の上でタップダンスを踊り始めるような偉業を達成してしまいます。
 コスモードだったら「キャラではなく自分の顔やらスタイルやらアピールする目的でコスプレを利用する野郎なんざぁ、クソを食らって西へ飛べ!」くらいのスタンスで尖ってて欲しかったぜ…。

(この辺、編集部がシムサムメディア社へ移籍した際に長年関わってきた副編集長殿が退社して以降、微妙なバランス感覚を失ってしまったという感想もあります)

 でも、このままじゃジリ貧。
 座して死を待つよりかは、もがいてみようという判断そのものは間違ってない。
 もがいて、何を掴むかの問題。

 大袈裟な言い方かもしれませんが、今号のコスモードはそこに小さいながら一個の答えを提示できたんじゃないでしょうか?
 今までアート志向のコスプレへ振っていたエネルギーを、同じだけの技術と熱を使って、バカな方へ(も)振ってみる。
 全力でバカをやる
 今までのアート志向のコスプレ雑誌とは若干カラーが変わりますが、迂闊にコスプレイヤーをモデルやタレントとしてプッシュするようなグラビア雑誌になってしまうよりかは、遥かに納得がいく。これまでの読者層も大きく失わずに済むので。
 またコスプレに対して心理的に距離のあるオタク層でもいわゆる〝ネタ写真〟には好反応な層が一定数いるので、そこを取り込める…かもしんない。
 
 とか書いてたら次号4/3発売の5月号ではポプテピから一転してアズールレーンで表紙からおっぱいアピール著しく、さぁどうなる? 表紙に作品タイトル入ってるって事は、アズレンとは公式タイアップできてるのかな?
 なお同人・コスプレ界隈におけるアズレンの存在は、一時期のクイーンズブレイド的なポジションだと思います。

■ドサクサで告知
 さて、そんな試行錯誤を繰り返すコスモードの創刊者で現在は統括編集をやっておられる大門太郎さんも出演する、CSフジテレビONE「コスコスプレプレ10周年 大同窓会SP」は、3/31放送です。再放送もあるよ!
 基本的にはMCのケンドーコバヤシさんが豊富な漫画知識を活かしてコスプレイヤーをイジったり(でも絶対にバカにはしない)、声優さんが過去に自分が演じたキャラのコスプレでトークしたり(八尾一樹さんのボン・クレー必見)、Cure管理人の乾たつみさんがスベったりする、低予算番組の10年分の珍シーン総集編です。
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 今回、僕も一瞬だけ後方に見えるミミックで出てます。10周年お祝いコメントとして「全日本プロレスのファン感謝デーにゲスト参戦したケンコバさんを後楽園ホールの廊下で見かけて『コスコスプレプレ見てまーす!』と大声で挨拶したらすごい微妙な表情をされた」話をしてるので、カットされてなければいいな…。

・2018/3/31 (土) 18:00~19:30 初回放送
2018/4/07 (土) 27:00~28:30 再放送
2018/4/18 (水) 21:30~23:00 再放送
 

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