4月3日から発売中の「COSPLAYMODE」(コスプレイモード=通称コスモード)が平成最後の発売号とあって、他の様々なジャンルの専門誌同様に「古往今来 平成コスプレ史」「あなたの最古のコス写真特集」という特集企画にページを割いております。
 これが面白いんだ。

※古往今来… 昔から今に至るまで、の意味。

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ポイント1:三時代の年表表記
 本来なら平成元年は1989年1月8日から始まるのですが、年代を分かりやすくするためにあえて90年代(平成2年~)・00年代(平成12年~)・10年代(平成22年~)という風に、元号ではなく西暦で3つの時代に区切った見開き2ページでの年表+細かい情報をまとめて…というかあんまりキッチリとはまとまっていないんですけど、紙面に収めたという意味ではまとまってます。後述。
 年代ごとのテーマをザッと引用で並べると
90年代:大型イベント開催の混迷期。コスプレ写真も紙焼きでした。
00年代:コスプレの遊び方を決定づけた通信・カメラ・発表の場のデジタル化。
10年代:ハロウィンブーム、街コス、地域活性イベント。コスプレを取り巻く社会の変化。


ポイント2:雑多な内容がプチプチ刺さってイイ
 あえて一本の流れにまとめようとせずページのあちこちに雑多な切り口で小コラムを並べた事で、撮影派もダンパ派も完コス派もゆるコス派も、読むと必ずどこかに「あー…こんな事あったあった!」という感じられる部分があると思います。
 コスプレ文化って、振り返ろうとすると切り口がすごく多いんですよ。
 単純にコスプレする場所としても、ダンスパーティ形式メインの人・ホール系メインの人・遊園地メインの人・そもそもイベントには行かずにスタジオ撮影メインの人・最近はROM販売目的の人やタレント志望の人もいるので、入り口も進む道もバラバラで、まとめようとすると難しいんですね。
 一個ずつは短い文章でも、切り口がとにかく沢山あるので誰しも必ずどこかには感じる部分があるハズです。

ポイント3:古の写真が沢山
 コスプレ史の企画で難しい事の一つに、昔の写真が使いにくいというのがあります。
 00年代中盤にデジカメとSNSが普及するまではコスプレ写真やイベント風景を積極的に残す文化が無く、“写ルンです”みたいな簡易カメラで撮って次のイベントでお互いに交換してたりしたので、昔の写真自体があんまり残ってないんです。
 残ってても肖像権の問題があったりで写真を勝手に使えないので、こういった企画は文章ばかりになってしまう場合が多い。
 ところが今回、
関係者から拠出されたであろう写真と併せて、SNSコスプレイヤーズアーカイブとの連動企画で古いコス写真を募集して堂々と昔の写真を提供されたりしてるので、90年代のアナログ時代の写真も豊富に使われております。よく見ると晴海C館とか芝浦GOLDもあるよ。

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本文こんなカンジ…ちゃんと読みたい人は買ってください。

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 それぞれの時代ごとに何がどういった風に掘り下げられたりしてるかは是非、本を読んでいただきたいです。
 もちろん範囲が広いが故に触れられてない部分もあって、アコスは2014年に独立分社化されてるけど元は2008年にアニメイト内のブランドとしてスタートしたじゃんとか、コスプレイヤーのアイドル・タレント化が全く触れられてないのは「で、その後この人はどうなったの?…あ、AVデビューしてる」みたいなケースが多いのかしらとか、出版社がインフォレスト社→ファミマドットコム社に移ってコスモード→コスプレイモードにタイトル変わった後にさらにシムサムメディア社に出版社が移った事は触れてないとか、そんな細かい部分は各自の脳内で保管してくださいって事で。

 で、これ、実はコスプレ村の古老(まだ現役コスプレイヤー)だけでなく、もうコスプレ引退しちゃった人が読んでも面白いんじゃないかなぁ…。
 最近は全体的にコスプレイベントの参加者数やコスプレ撮影スタジオの利用者数が頭打ちから下降期に入ってるんですけど(場所によっては増えてるイベントも少数ありますよ)、ホンット数年前までは今みたいに2.5次元舞台とかコラボカフェ巡りとかありませんで、オタク活動と言ったらもう同人誌を描くorコスプレする位しか無かったですから。
 青春の記憶が晴海客船ターミナルやエキスポランドに埋まってる人なんかは特に。

 誰か、試しにやってみてほしいんですよね。
 友人関係でフェイスブックとかに育児写真を上げてる元コスプレイヤーの主婦宅に久しぶりに立ち寄って、他愛ない話の後、さりげなくコスモードを入れた袋を置き忘れてくる、と…。
 その夜、LINEが飛んできて…。

BGM: 「あんなに一緒だったのに…」



 ちなみに今、コスモードでは社会人コスプレイヤーの収入事情について5/7までアンケート取ってらっしゃるので、ご協力を。
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 ここから余談。ちょっと気になった次号予告があったので書いておきましょ。
 2/23神田明神ホール(神社敷地内に建てられた新ホール)で開催のEDOAKIっていう、通常イベントとは違うコスプレイヤーをモデルとして使った撮影会レポが次号にあるんですね。
 コスモードとしては既存のコスプレイベントレポやメイク・製作情報を本道としつつ、しかし時代の変化に合わせてこういった情報も少しずつ入れていくって事でしょうねぇ…。
(「野良カメコのピラミッド」だよねさんがイラストを描いてらっしゃるのもそうでしょうね)

 しかしサジ加減を間違えると2017年の「人気者になろう」特集みたいに炎上しちゃうだけですし、何より商業モデルのプロモーションに利用されてしまうとコスプレ雑誌として自滅への入口なので、出版不況の中で既存の読者層を守りつつ新しい層も見据えなきゃいけないっていう、難しい舵取りを求められるのでしょう。



 …で終わると綺麗すぎるので。
 いまこういった企業主催でのコスプレイヤー撮影会(コスプレの撮影会ではなくコスプレした美人モデルの撮影会である)や有料グループデート開催って、12companyっていう新興のプロダクションからモデルを出してるケースが多く見受けられるんですけど。
 この会社は昨年、麗華さんKANAME☆さんらが起こしたプロダクション…なのですが、所属してるモデルの子たちが明らかに麗華さんらとは縁遠いタイプ(キャラの再現性ではなく、自身の容姿アピールでコスプレしてるタイプ)が多いので、逆に社長の筈の麗華さんが浮いてるように見えるんですよね。
 起業から短期間で日本コカ・コーラやソフトバンクの大手企業プロモーションに複数使われたりしてるのも、新興プロダクションとしてはおめでたい事ですが何となく不思議な感じがします。
 良いとも悪いとも言ってません。ただ、色々と想像力を刺激してくれるので楽しいです。


 以上、平成最後に書いてた記事を令和初日にアップしてます。
 更新頻度は下がってますが令和もこんな感じでいきます。


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