備忘録的に。
 こんにちは、怪文書コレクターです。
 私、ニコニコ超会議はお気に入りのイベントで2012年の第一回から毎年参加しておりますが、特に楽しみだったのが2013年のニコニコ超会議2から始まった通称:政党ブースでした。
 これは足かけ5年間に渡って継続し、様々な国政政党のカラーや党勢が見えるという企画だったと思います。残念ながら2017年を最後に消滅し、参院選を控えた今年2019年にも復活しませんでした。
 手元に残っている5年分の写真を抜粋して、何となく見えてきたものを書き留めてみようと思います。
 以下、いつも以上にスクロールが長い記事になります。

※どこか一勢力に対してのみ辛辣に書くとどうしても偏りが出てしまうので、検討の結果、全方向に対して酷い書き方を心がけていきます。
 
ニコニコ超会議2013 ~超自民、一人勝ち?
出展:自民党 民主党 日本維新の会(旧) 日本共産党

自民党 2013
 「超自民党」という出展名。宣伝カー「あさかぜ」体験、石破茂幹事長(当時)による石破カレー、そして自民党総裁室の机を再現して記念撮影ができるブース。
(総裁は殆どの場合において内閣総理大臣を兼ねるので、普段は首相官邸にいるんですけどね)
 ブースの使い方としては非常に上手い。政治色・政策色をあまり出さず、ひたすら記念撮影スポットと化してイメージの浸透を狙うスタイル。
 そして初日には安倍晋三首相が予告なしサプライズで登場。言論コロシアムのステージや自衛隊ブースの後、この宣伝カーにも上がる。この首相、議論の場に出るとボロボロだが、御膳立てされた場所でならば饒舌に語れるのである。
 後日ニュース番組の中には「国旗を手に首相の演説を聞く若者の姿も」というようなナレーションで放送されていたが、一応補足すると事前に首相の来場予告も無いのに普段から国旗を持ち歩いてるニコ動ユーザーはさすがにいません。この国旗は宣伝カーの備品として会場に用意されていたものです。
 また他の議員らも交代で宣伝カーに上って演説を行っていた。このメンツには後で考えれば宮崎謙介・中川俊直議員(魔の2,3回生ら)や小池百合子広報本部長(後に離党して都知事)といった曰くつきの顔も…。
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ちょいちょい出てくるのは友人の寅さんです。
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日本維新の会(旧) 2013
 維新では公開討論などでディベートの党をアピール。
 半年前の2012衆院選では自民・民主よりも比例区では最多得票を誇り、第三極としてネット世代にアピールを図っていたものの、合間の時間帯には割と閑散としておりネット人気とリアル人気の差が見えた。
 橋下・石原の両代表がポスターになっていたものの…後に東西で分裂して東側は次世代の党を結党するも、翌2014年の総選挙で壊滅的な打撃を受ける。西側も2015年に大阪都構想の否決から橋下氏が大阪市長を降りてからは、大阪以外では勢いを維持できなくなるのは先の話。
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維新へ矛先を向ける筆者。

共産党 2013
 小説「蟹工船」の初版本を展示。労働問題のパネルなど、硬派に労働者のための政党をアピール。
 このブースだけ講演の客席がどう見てもニコ動ユーザーとは異なる(機動隊とガッツリやりあってました的な)高年齢層だったので、動員がかかっていたのかもしれない。
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民主党 2013
 そして見るも無残だったのが民主党。講演メインでブースを組んだのがまずかった(広告代理店が付いてなかったのかな?)。
 半年前に政権を失い、アベノミクス効果で株価上昇・景気回復の気運(だけ)の中にあって、わざわざ民主党議員の話を聞きたい・写真撮りたいという物好きなんぞおりません。そもそも超会議はお祭りであって、長い話を聞く・聞かせるのに向かない世界なんだから。
 「会いに来て民主党」というキャッチフレーズも空しく、この閑古鳥っぷりは自民党ブースの盛況との対比で、語り草になってしまう。
 写真には細野豪志議員のパネルが見えますが…2017年に離党、希望の党を経て最近は無所属ながら自民党会派に所属しているという…。
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民主くん2体と記念撮影。

 主要政党では公明党はこの時点では出展なし。

 他、前年同様の陸上自衛隊に加え、この年(超会議としては2回目)から在日米軍が出展。

その後の政局:
 この年は7月に参院選を控えており、それを見越しての政党ブース初出展だったように思われます。
 政権に返り咲いたと言っても4月時点では自民党は参議院での過半数をまだ持っておらず、無難に迎えた参院選で単独過半数を獲得。民主大敗。


■ニコニコ超会議2014 ~出展政党最多へ
出展:自民党 公明党 民主党 日本維新の会(旧) 結いの党 日本共産党 みんなの党

自民党 2014
 「超自民党」ブースでは宣伝カーを西又葵先生のイラストで「超自民党学園」としてデコレーション仕様。
 公募デザインのゆるキャラ・あべぴょんの樽に剣を刺して飛び出させる「危機一髪からの超脱出」ゲームでは日本の抱える4つの危機を4色の剣に見立ててプッ刺し、安倍政権はそこから脱出できるという設定らしいが、どう見ても諸問題を置き去りにして一人だけ脱出してるようにしか見えず…
 今回もまた予告なしサプライズ(一応当日になってからドワンゴからプレスリリースは出た)として安倍首相2回目の登場。
 実はこの時、隣接するコスプレエリアのステージではまさに世界コスプレサミット2014日本予選の地区予選が行われていた最中であり、「進撃の巨人」チーム演目の辺りで後ろから首相による集団的自衛権(の解釈の変更をするべく~)に関する演説が被ってしまうシュールな光景があった。
 なので翌2015年末後半に紛糾する憲法解釈変更による集団的自衛権の行使(いわゆる安保法制。共産党は戦争法案と呼ぶが)に関しては、確かにかなり事前から首相自身が口にしていた事が分かる。ただし決してメインの部分ではなく、あくまで補足的に。これは2014年末の総選挙の自民党マニフェストへの書き方も同じで、興味ない人は読み飛ばしてしまうような小ささで、確かに書いている。
 政治家が本当に進めたい事は、小声もしくはついでに言っておくという見本。
 これは他の政権でもそうなんだけどね。
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日本維新の会(旧) 2014
結いの党 2014
 維新は後に合流する結いの党(みんなの党から分裂)と並びで小規模な出展。
 この2党は後に維新の党となって、さらに民主に合流して民進党に。
 装飾パネルの他は椅子テーブルと配信用機材くらいしか置いてないので、体験や展示といった風ではなかった。
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みんなの党 2014
 写真で撮り忘れたがみんなの党は歴史上唯一の参加。カフェ形式でコーヒーを配りながらディスカッションをネット配信するスタイリッシュな内容。
 会場マップ上で政党ブースは通路を挟んで二分割されており、みんなの党はなぜか自公と並んで与党ブースに配置されていた所に、ドワンゴの気遣い(忖度?)が見える。
 みん党は経済政策に特化しており、アベノミクスを掲げる自民党への接近が目立っていたのである。今でいう維新かそれ以上に。
 ただこの直前に渡辺喜美代表にはDHC会長からの不正な資金提供疑惑が発覚(当人は借入と主張し、後に不起訴)して辞任しており、党内対立もあってこの年11月の解散総選挙を前に呆気なく解党に至る。

公明党 2014
 公明党は初出展。しかしこの党、母体が創価学会なので本来こういった場所でアピールする機会も必要もない政党でありまして、何をやっていいのか分からない状態でなぜか災害救助メカのパワーローダーを展示。
 結果、党の人気や方向性とはまったく関係なく、人を集めるのに成功。
 山口代表も来場しており、この年は与党の現役党首2名が別時間帯ながら揃った格好。
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民主党 2014
 民主党ブースでは前年コケた講演だけでなく、東北の復興支援活動の紹介パネル。政党というよりも市民団体やNPO法人っぽい。
 そして着ぐるみ民主くんの中に入れる「あなたも民主くんになろう!」という、ゆるキャラ的には禁断の体験企画。前年よりかは人が来るように。
 迷ったけど、私は着ぐるみには入りませんでした。
 だって…運気が落ちそうだし…。
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 共産党は撮り忘れた。
 よくよく考えたら政党ブース7党は最多出展の年。

 他、新江ノ島水族館によるダイオウグソクムシ出展。大相撲の超会議場所を初開催。
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・音喜多俊 政治・政党は「ニコニコ超会議」に向いてないと感じた件
https://otokitashun.com/blog/daily/3200/
 東京都議会おときた議員によるレポではうるさくて声が聞こえないと書かれているが、この「うるさい」ブースこそ、隣接した超コスプレエリアのステージなのであった。

その後の政局:
 この年の11月、「消費税の増税延期を問う」として突然の解散総選挙。
 安倍首相は2回目の政権にして初の解散権を行使。各党がほぼ現有議席を維持する中、次世代の党(維新の東日本派から分裂)だけが大敗し、民主党が若干回復。共産党が躍進。
 みんなの党は直前に解党。渡辺喜美代表も衆院選で落選し、後に参院で復活して維新(新)入り。


ニコニコ超会議2015 ~大型選挙の隙間に
出展:民主党

民主党 2015
 衆院選が前年末にあり、この年は参院選などの大型選挙も予定がないので政党ブースというよりも民主党のみ出展。
 なので意外にも超会議の最多出展政党は民主党(→民進党)なのであった。
 市販のワンボックス車を改造した宣伝カー展示。政策論よりもこういった企画のがウケるという事実にようやく気付いたようだ。
 枝野幹事長(当時)と蓮舫議員がニコニコの配信主とトークするというイベントでは割と若い層が集まっておりました。そう…この当時まだ配信といえばニコニコ生放送が主流だったのである。
 進行役の蓮舫議員がどうにかゲスト配信主から党への応援トークを引き出そうとするんだけども、そこをスッとかわしていく配信主らであった。ゲストからは前年話題になった号泣議員のモノマネも披露された。
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 他、実写版「パトレイバー」プロモーションとしてイングラムや特車2課の1/1車両展示。大規模な企業出展が増えてくる。また引退を発表した天龍源一郎が引退ロードの一環としてDDTプロレスリングのブースで出場。
 もはやニコニコ動画は単なる動画投稿・配信サービスの枠を超え、一個の巨大メディアとなっていたのだった。
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その後の政局:
 国政選挙はないものの5月に行われた大阪市の住民投票で大阪都構想は否決。橋下徹市長は任期終了後の政治家引退を発表。
 橋下共同代表という核を失った維新の党(日本維新+結いの党)は翌年に民主党に合流。この際、橋下元代表が「ニセ維新」と罵ったり、党の預金通帳の所在がやり玉に挙がる。合流せず残った維新系メンバーは地域政党母体の大阪維新へ。
 創始者がこんな感じなので、どうも維新系議員はツイッターで他党の議員を罵る事を政治活動の一環としてしまうのは悪い傾向ではないか。


ニコニコ超会議2016 ~18歳投票を見据えて
出展:自民党 公明党 民進党 日本共産党 生活の党と山本太郎となかまたち

自民党 2016
 参院選を控えて2年ぶり出展となった自民党(超自民党)はあべぴょんを再登場させ、iPad連携のゲーム。アベノミクスの「三本の矢」をモチーフにブース全体を戦国絵巻っぽく装飾。CARNELIAN氏イラストの宣伝カーにのぼり旗も武将っぽい。
 しかし安倍首相の来場はなかった。
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公明党 2016
 自民と同じく2年ぶりの公明党はゆるキャラ・コメ助が登場。パッと見で何のブースだか分からない。たぶんコウメイ→コメ→米、って発想なんでしょうな…。
 この辺、党としての軸を失って、自民党山口派と化していく同党の姿が被る。
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コメ助と記念撮影。

共産党 2016
 2年ぶりで最後の出展となった共産党は「超とことん共産党」としておなじみ労働問題の他、戦争法廃止を訴える。前年末に可決した集団的自衛権行使を容認する安保法制の危険性を訴えるためとはいえ、これを戦争法と呼び変えるのはさすがにニコニコユーザーに対してもあんまり響いてなかった気がする。
 過去の共産党ブースに比べると客層は若返っており、これはブラック企業に対する意識が高まっていたり、自民党の対抗勢力として民主ではなく共産党に期待する声があったのも事実だろう。
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生活の党と山本太郎となかまたち 2016
 党名が長い所(後の自由党)は1分間ずつ山本太郎・小沢一郎共同代表らと話せるブース。
 小沢氏のあの顔が間近にあると思うとかなりの圧力ですが…。
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民主党 2016
 民主党は直前の3月に維新の党との合流で党名変更し民進党に。参院選の3カ月前に党名を変えるという無謀無策を、誰か止められる人は党内にいなかったのだろうか。
 元公式キャラの民主くんはベビー民主くんとしてぬいぐるみで展示。
また抱き枕といった(どうでもいい)グッズ類も。さらには せたが屋とコラボして、ブースで願い事を書くと醤油ラーメンが食べられるという謎展開に。
 政策よりもラーメンにこそ人は集まる…これが真理だったのか…。
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 維新系(この時点では維新の党が消滅しており大阪維新の会)は出展なし。

 ところでお気づきの方いると思いますが、政党ブースの後ろにスクエニブースがあり、ゲームショウなどでもおなじみ巨大モーグリがちょいちょい映っております。狙った訳でもないのですが…。
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モーグリ師匠、権力に対して厳しい目を向ける。

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モーグリ師匠vsオルトロス(たぶん)。

 他、初音ミクの超歌舞伎を初上演。「シン・ゴジラ」公開を控えて特撮博物館の出張ミニチュア・NHK「真田丸」の甲冑・週刊文春の表紙再現・紅白で使用したメガ幸子展示など、ユーザー企画よりも大型の企業出展が主体となる。振り返ればこの時期が最もニコニコ動画の有料会員数が多く、ニコニコ動画も最盛期であった。
 余談だが自民党よりも巨大なブースを出展したアプリゲーム「真空管ドールズ」が31名の公式コスプレイヤーを登場させて撮影会を行ったもののゲーム自体は短期間で散ってしまい、「コスプレイヤー撮影会で集客を図るコンテンツは早死にするジンクス」を確立したのもこの回。
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その後の政局:
 この年、7月の参院選は投票権が18歳に引き下げられた初の大型国政選挙。自公勝利、民主敗北。岡田克也代表は責任を取って9月の代表選に不出馬を表明し、蓮舫新代表に。
 大阪維新は党名を日本維新の会(新)に変更。以前の日本維新→維新の党は既に民進党に合流して消滅しており、同じ日本維新を名乗りつつも中身は大阪色・保守色・チンピラ色が強く、野党ながら自民党の補完勢力にシフト。


ニコニコ超会議2017 ~最後の政党ブース、戦慄のVR蓮舫
出展:自民党 公明党 民進党

自民党 2017
 自民党は開催2日前になってMAPに追加。ブース名も超自民党ではなく自民党という表記になり、面積も史上最小。内容も前々年と比べて簡素化されており、メインは宣伝カーをカレー屋に仕立ててバルーン装飾。
 一応「甘党では日本を守れない」というポスターが貼ってあるものの、政治が対外強硬姿勢を示した際は、外側の敵に目を向けさせる事で内政の失敗を隠そうとする意図がある場合が多いですので忘れずに。
 あべぴょんは3回目の登場、しかしゲーム要素はなく単にオブジェ化。ルイージの帽子を被っていたのは前年のリオ五輪閉会式で演じられた安倍マリオになぞらえていると思われ。ゆるキャラ的には別に愛されてはいないが、モチーフがモチーフだけにぞんざいに扱う訳にもいかないという…。
(もしかして、あべぴょんルイージは安倍マリオの弟という設定なの?「バトルフィーバーJ」における秘密結社エゴスの怪人(御子)と悪魔ロボット(弟)の関係みたいな?)
 安倍首相も来場せず、全体的に力が入っていないように見えるのはニコニコ超会議への出展が効果薄いという判断に至ったのだろうか…?
 私がブースを訪ねた際、カレーは早々に売り切れ(LINE登録で無料配布)ていたが、平沢勝栄議員が演説中だった。
「共産党の議員さんに、『もう共産党っていう名前を変えた方がいいんじゃないですか?』って聞いたら、こう答えてくれたんですよ。『我々も変えたいんです。自民党って名前にしたい』」という、およそ何回も使ってるであろうネタを披露。
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公明党 2017
 公明党は宣伝カーを改装してコーヒーとクッキー屋に。カレーの後に食べるには最適で、完全に自民党のオマケと化す。
 党名よりも「コメ助パーク」という出展名を前面に出して、もはや何が何だか。
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こういった丸っこい体型の着ぐるみはヘナッとなりやすいんですが、1年経ってもピカピカな辺り、使われてないのでは…

民進党 2017
 最多5年目の出展にして、ついにスパークし(てしまっ)たのが民進党。
 今回は海老ラーメンの麺屋えん寺コラボに加え、かの「VR蓮舫」を投入。仮想世界で蓮舫代表(当時)から約5分間の追及を受けて心拍数の変化を見るというゲームで、300分待ちまで行列が伸びる。一体どこが企画出したんだろう…。
 しかしこのVR、ブース内の大型モニターには心拍数しか映してないため、プレイヤーが何の映像に怯えているのか周りからは全く分からず。立ち寄った人が端から見ていても面白くない。こういったカユイところに手が届かない感じがいつもの民進党ではあります。
 党名変更から1年経ち、新公式キャラのミンミンも登場した事でついに民主くんの姿も消えた…ああ、ついにお別れなんだね…と思いきや、よく見たらどっこい、ラーメンの割り箸立てに顔だけ描かれていた。
 同ブースではさらにプロレスラー藤波辰爾選手と野田佳彦前首相とのトークライブも開催。撮影不可ながら、辰っつぁんが新日本プロレス時代の思い出のタイトル戦や対戦相手を話すと、隣の野田氏がその年度や会場をスッと補足していくというマニアっぷりを披露。余談ですが野田氏は過去に全日本プロレスのジャンボ鶴田最強説を唱えており、これは与野党を問わず異論を挟みにくい説です。消費税議論と違って。
 そんな野田前首相、閉場直前にVR蓮舫を体験。追及の数々にまったく心拍数を乱さず、「総理大臣適正 A」判定を獲得。
 取材陣の前でポツリ「経験者だからね…」とつぶやいて去って行きました。
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他、ステージイベントには小池都知事が登場。「女性初の首相を目指してますか?」との問いに対して「知事一筋ですよ」という、分かりやすいウソを答える。
ニコニコ超会議盛況の影で、ニコニコ動画は有料会員数が前年割れを起こし、徐々に下降期に入る。


その後の政局:

 この年、7月の都議選で小池知事率いる都民ファーストの会が圧勝し、自民党・民進党ともに大敗。自民党では石原伸晃幹事長、民進党では蓮舫代表が、国政ではなく都議選の責任を取る形で辞任。
 民進党は前原誠司新代表に。しかし離党者は止まらず、そして10月末には安倍首相が突然の「国難突破」解散へ…
 窮した前原代表は民進党を丸ごと希望の党に合流させる奇策に打って出るも、ここで例の小池代表による「(リベラル派は)排除いたします」の金言とともに勢いに急ブレーキ。
 ここで民進党出身で希望の党への合流を拒否された枝野幸男氏らが結党したのが立憲民主党。国政政党の誕生がツイッターでリアルタイムに実況された。このドサクサに紛れて、活動休止したはずの民主くんがリッケンバウアーのギターを引っ下げて〝立憲民主くん〟として復活。
 蓋を開ければ自民党は議席維持、希望の党は小減、維新は大減、代わって立憲民主党が躍進するも野党第一党としては史上最少規模に。気がつけば安倍1強がさらに強化されてしまうのでした。
 ここまで自民党がどんなに頑張ってもトドメを刺せなかった民進党を、代表就任後の一カ月間でうっかりバラバラに解体してしまった前原代表の〝持ってなさ〟は日本政治史に残るでしょう。悪い意味で。
 先の超会議での盛り上がりが全く現実の党勢に生かせずに分解してる辺り、最後まで民主党(民進党)らしかったですが。
 選挙後には希望の党もあっさりと小池代表が辞任し、国民民主党と希望の党(新)へと分裂。
 …だから…安倍政権にボロが出て支持率が下がりつつあっても、野党側がボロボロの離合集散を繰り返して、相対的には自民党が最多得票して勝っちゃうんだってば。
 特に党名の変更や新党って、一票の価値が重い田舎のジジババ層には簡単には覚えてもらえませんから。
 新党は浸透せず。ダジャレ。

 ついでに幕張メッセのある千葉1区では日本維新の会(新)公認候補として、問題発言を繰り返して干されていた元アナウンサー・長谷川豊氏が出馬していたが(比例区でも名簿順位1位指名)、千葉県民はこの人を小選挙区だけでなく比例区での復活当選すらさせないという鉄槌を下した。


ニコニコ超会議2018 ~政党ブース消滅
 ついに政党ブース消滅。
 連合(労働組合の全国組織)がブラック企業対策などで出展。
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 政党ブースの代わりに(?)
「討論 日本国憲法」として8党の代表者が質問に答えたり討論するステージ企画もあった。自民党:船田元、立憲民主党:枝野幸男、社民党:福島みずほ…といった重鎮らの中で、日本維新の会(新)は丸山穂高議員(最近、北方領土ビザなし交流の場で「戦争で取り返すしかない」)が出演していた。
 この頃になると生配信はshowroom・17LIVE・YOUTUBE、番組配信はAbemaTV・Amazonプライムビデオ・ネットフリックス他の躍進により、ニコニコ動画は下火に。超会議でも最大の話題がバーチャルユーチューバーという他人のフンドシ状態に。
(でもVチューバーのCGモデル制作によく使われてるカスタムキャストはドワンゴとS-courtが共同開発してるので、文化的にはVチューバーはYOUTUBEよりニコ動向きかも)
 笑点の公開収録も行われたが、勝手の違いに盛り上がりは欠いていた。いつも通りのお約束な大喜利が見たいのに、メンバーらが変に若者向けを意識してしまうのがいけなかったかも。
 クソアニメ旋風の中、初日は竹書房、二日目はキングレコード本社ビルに見立てたオブジェが盛大に破壊された。
 開催の少し前、ドワンゴ川上代表(当時)が漫画村などの海賊版対策としてブロッキング法制化を強硬に主張。どの口が言うか。
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「ドワンゴ、テメェもブロッキングしてやる!」
川上代表のブロッキング推進論を軽やかに風刺する筆者(ポプ子)。

 この年の9月、自民党総裁選。連続2期までという規程が改定されており、安倍総裁が3期目に再再選。
 敗れた石破氏はその後、冷や飯でカレーを作ってるとか作ってないとか…


ニコニコ超会議2019 ~平成の終わり

 参院選の年なので復活するかという淡い期待は打ち砕かれ、今年も政党ブースなし。
 引き続いて連合が出展している他、平成最後の開催とあって国立公文書館の協力で「平成」と「令和」の書がレプリカ展示。
 二日目には(公文書を大切にしない政権の)菅官房長官が来場して「令和おじさん」として紹介される。2013,2014の安倍首相の際は事前に告知なしだったのに、菅官房長官の来場は3日前には早めに発表されていた。
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 開催直前の3月にドワンゴの業績悪化が顕著に。資本金を105億円も減資して1億円に。カドカワグループ内での位置付けも低下。景気の悪い話が続く中での開催となった。
 超会議でも大規模な企業出展が減り、各ブース小型化。特に高さの減少が顕著になり、いつもより幕張メッセの天井が見やすい超会議に。
 10連休スタートと重なった初日はガラガラだったものの二日目には例年通りの活況。ニコニコ動画の有料会員は2年半で2割以上減ってしまいユーザー離れが止まらないものの、ニコニコ超会議の入場者数は右肩上がりを続けて過去最高に…なんで?
 アレでしょ?賃金の統計みたいなもんで、本当は数値を補正しちゃってるんじゃないの?
(Vチューバーのライブイベントが活況だったという説が)


まとめ?政党ブース5年間を振り返って
 最多出展は民進党(民主党)5回。次いで自民党4回。共産党と公明党3回。
 備忘録的に並べたつもりでしたが、振り返ってみると5年間の流れが見えると思います。
 一つ、時間の経過とともに政党ブースから消えていったものがあるのが分かりますか?
 そう【政策】です。
 最初に政策で推したはずの民主党が大コケしてから転換を図っていきますが、どこも政策に関するアピールが減って飲食店化するんです。この党あの党は何を目指して何をしている組織なのか、全然伝わりません。
 飲食企画は元は2013自民党の石破カレー、2014みんなの党のカフェといった小規模なものからですが、最終出展となった2017時点で自民党はカレー屋、公明党はカフェと着ぐるみ、民進党はラーメン屋とVR蓮舫屋になります。
 難しい話よりもメシを食わせろ!面白いモン見せろ!これが真実です。
 でも、よくよく考えたら政治の仕事ってまず何を語るよりも国民を食わせる事にある…というのが本質かもしれません。それは政治の仕事であって、政党としての仕事はどうなんだという気もしますが。
 最初から最後まで政策アピールに重点を置いてたのって、実行力は別として3回出てる共産党くらいです。
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最後の2017民主党のステージ内容。ユーザーへのウケを狙った結果、政策の話はほぼ消えた。
この傾向は自民党も公明党も同じなので注意。

 政党ブースから肝心要の政策アピールが無くなった事を嘆くのは簡単です。でもそれはニコニコ超会議やニコニコ動画といった単位ではなく、ここ数年であらゆるメディアから実は政策への議論や検証が消えているんです。
 振り向けば小泉純一郎首相の「ワイドショー内閣」以降、政治のメディア利用はキャラクター・イメージ先行であっても、同時に政策でも語られてきたハズです。それが最近あらゆるメディアから急速に薄れていったんですね。
 「スキャンダルばっかりじゃなくって政策の話をしろ!それを報道しろ!」と怒ってる人を度々見かけますが、じゃあ政策中心の報道や議論を見てくれる人って実際どれ位いるんでしょう?
 国会の中では委員会単位で見れば、与野党ともに割と活発かつ粛々と議論が行われていますが、でもそこに興味を持つ人は少ないでしょ。
 どうしても分かりやすいスキャンダルや口喧嘩を中心に目が行ってしまう。

 結果、失言と不倫には敏感だけど、失政に関しては鈍感…という不思議な国民性ができちゃった。
 それは取りも直さず、有権者やユーザーが求めてしまった結果かもしれません。
 国の未来を考えるなんてもう、面倒くさいもの。
 なるべくしてなった形がこれです。
 その行く末が、誰か為政者の比喩した〝悪夢〟などではなく、よりリアルな〝地獄〟に繋がっているとしても。



※何か情報あったら追記修正していきます。