2/27はTRC東京流通センターの「変身!!2」にサークル参加したのですよ。
   夏冬コミケ以外は滅多に出ないんですけど。
   以下、淡々と語る。

   どうしても同じ特撮オンリーである所のスタジオYOU「闘ッ!」と比べちゃうんですけど、今回のイベントは老舗の赤ブーブー社の主催だけあって色々と凝ってました。同じテーマのオンリーイベントが、主催によってこんなに違うのか、みたいな。

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   まず開場前には場内にラジオドラマが流れたのですが、極めてチープに「同人戦隊ヘンシンジャー」と題されたそれは…
   1年ぶりに復活した黒ブーブー社のブラック将軍がヒーローをおびき出すために同人イベントを仕組み、レッドが怪人との戦いと、ピンクのコピー誌製本の手伝 いのどちらを取るか迷っている所へ、ブルーが駆けつけて救う…という本当にチープな内容でしたが、「あやうく都産貿に行く所だったぜ!」「俺達は負けな い!ブラック将軍に!あの条例にも!!」とか、微妙に捻ってあってウケましたね。

   配置される参加ジャンルはどうしようか迷いましたが、本音を言えばゴセイジャーで参加したかったけれど、自分のはどうもアンチだと誤解を受ける事が多いパロディばかりなので、避けてシンケンジャーで参加してみました。

   開場するとやはり凄い人混みで、場内ほぼ99%女性だったので「あぁ、やっぱり特撮は女性向けジャンルになっているんだなぁ」と思い知りました。だってコミケでは男性サークルや昭和作品はまとめて端の方に配置されるから(通称:昭和島/男島)、あんまり他は見えないんだよね。
   自サークルに置いた本は冬コミの時と同じなのですが、過去に出した本をまとめて買ってくれる人が多くて、きっと、コミケでは昭和島までは来ない層の人たちが、(うっかり)来て、目に留まってしまったのでしょうね。(ありがとうございました)
   おかげさまで、少部数しか搬入してなかった4巻だけが早々に品切れしてしまったので、これは申し訳ありません。

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   自分でもサークルを無人販売にして、ざっくり回ってみましたが、コミケ以外の他のイベントでは見かねない昭和特撮系サークルさんが今回も参加していて、層が厚かったです。さすがに東宝怪獣映画や自主製作ヒーローのサークルは居ませんでしたが。

   この場内10カ所に特撮クイズが貼ってあって、全部答えるとプレゼントが貰えるという企画だったのですが、「初めて6人目が登場した戦隊は?」という様な常識ばかりだったのであえて参加しませんでした。
(3択に「光戦隊マスクマン」とか引っ掛けが有ればまだしも…)

   お絵描きボード(ホワイトボード)の前では常に誰か描き込んでいて、終わる頃にはほぼびっしりイラストで埋まっていたのも、イベントの熱を表してた様に思います。
  
   こーゆー細部への仕込みや盛り上げ方が、老舗の赤ブー社だけあって、やっぱり上手いなーと。
   「闘ッ!」の方はもう、集まって、売って、ハイ流れ解散、みたいな感じが有ったので。
   今はまだ「変身!!」は年1ペースだけど、もしこれが年2に増えたりしたら、「闘ッ!」は人が来なくなるんじゃないかと思う。

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   いままで企業イベンターがオンリー開催(大規模イベント内でのプチオンリーも含む)へ乗り出してくるのを快く思っていなかったのですが、最近ちょっと見方が変わりました。

   個人でのオンリー開催って非常にリスクが大きいし、場合によっては同ジャンルのカップリングオンリー同士が同日の別会場でバッティングして、サークルや参 加者を奪い合う…という悲しい事態にもなってしまうので、なら企業イベンターが大規模・中規模イベントを開催してその中でプチオンリーを併催する、もしく はオンリーイベントそのものを企業イベンターに開催して貰う…というのは、単独では成立しないマイナー作品やマイナーカップリングのサークルにとっては、 低リスクでオンリー(的な)イベントに関わる事の出来る、これはこれで一つの有効な手段なんじゃないかと思う様になりました。

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   さてちょっと話題変わって、コミックシティとコスプレの件。
   今までこういったオンリーイベント以外、オールジャンルの本家コミックシティは、長らくコスプレ禁止でした。いやオンリーだってサークル参加者以外はコスプレ禁止が原則なんですけど。(上記の特撮オンリーでも、サークルならコスプレできるけど、撮影は不可)

http://www.akaboo.jp/event/0534super20.html
   しかし今年ついに、5/3,4のスーパーコミックシティコスプレ解禁に踏み切るらしいですね。
(正確には、即売会エリアではコスプレは出来るが撮影禁止。更衣室/撮影スペース利用者は西4Fのコスプレエリアを利用。スーパーシティのカタログ購入者ならそのままコスプレエリアにも入れるらしい)

   そういや、サンシャインクリエイションも昨年4月にコスプレ解禁してたんですね。ただ、サンクリに来る層は男性参加者が殆どで、コスプレとかへの興味は薄かったのか(二次元の美少女キャラへの愛を貫き、戦地へと赴く人々なので)、あんまり評判は芳しくなかったとか。
   シティの方は逆に女性参加者が殆どなので、コスプレとの親和性は高いのかもしれない。
(というか昔はシティにも男性参加者は居たんだけど、有害コミック規制運動のアレコレでみんな去って行って、その男性達がサンシャインシティ開催のコミッ クレヴォに流れて行ったという…だから乙女ロードの目の前なのにサンシャインシティに男性向け即売会が多いのは、それに由来)

   同人誌即売会そのものが、ダウンロード販売やネット通販の影響で徐々に縮小して行く昨今、反対にコスプレイベントは増えて行く一方。
   レイヤーズアーカイブでもcureでも、コスプレイヤー登録者10万人を越えたとか。
   即売会が動員UPの手段として、これまでは手間が増えるからと避けていたコスプレを解禁する流れも、分からなくはないです。

   ただ、正直な感想は「今さら…」だし、安易に解禁すると、コスプレイヤーという人達はそこら辺の同人作家よりも遥かに手のかかるタイプ(も多く含まれている)だから、吉と出るか凶と出るかはよく分かりません。


   なおどうでもいい記憶では、95年3月のラスト晴海(いまコスイベやってるターミナルホールじゃなくて、同人誌即売会で長年親しまれていた東京国際見本市会場の方ね)はシティでは珍しくコスプレ可だったのです が、これが事前申込制だったのを知らずに、先輩からの「大丈夫だよ~」という断片的な情報だけ聞かされて、会場へ着ぐるみを運び込んだ男子高校生らが途方 に暮れていたとか、いないとか。