駄チワワ:旅と怪獣舎

コスプレ・同人・特撮、たまにプロレスなどを“読む”ブログ。ちょいちょい足を運んだり調べたり。歴史やムーブメントとしての記録や考察やら、とにかく書いて残します。 特撮ファンの着ぐるみコスプレイヤー、駄チワワが書いてます。一つの資料としてお使い頂ければ。

世界コスプレサミット

『ブログ読んでるよ』はこっそり教えてくれると喜びます。
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あと過去に寄稿していたコスプレイヤーズアーカイブのコラムは https://www.cosp.jp/news_corner.aspx?id=12

レイヤーが見た世界コスプレサミット2014-エピローグ名古屋ぶらぶら編

 エピローグ!エピローグ!
 予選から半年続いた世界コスプレサミット2014レポも今回ついに最終回!
 今回はチャンピオンシップ明けて日曜日、8/3大須コスプレパレードとニコニココスプレクションを中心に、この土日に見かけた光景や情報を雑多に書いていきます。
 と言っても巨大化しまくってて、とても全部の公式企画をチェックして回れる訳じゃ無いので、だいたいの雰囲気を…残せたら良いなぁ。

 そういやー考えたら各国代表チームってもう「22ヵ国」じゃなくって「22の国と地域」って書かないとイカン訳だよね。今年からは日本政府が正式な独立を認めていない香港・台湾も、中国とは別枠で代表チームとして存在してる訳だから。

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宇宙一長い世界コスプレサミット2014-決勝レポ

【アバンタイトル】
 冷静に考えたらある訳もない「コスプレ世界一決定戦」
 元はTV愛知の番組企画。しかしそれが回を重ね、省庁と自治体と企業と、それぞれの思惑を重ね、海を超えて人を繋ぐ。
 
 虚像だったとしても、それでも人は手を伸ばす?
 虚像だったとしても、それを掴むための、闘いだから?

 2014年8月2日土曜日に開催された、世界コスプレサミットのメイン企画・コスプレチャンピオンシップ。
 夜の名古屋に交錯するオタクたちの虚構と現実、海を越えた道楽者たちの祭典と、その戦いの顛末を、ネットの片隅に記しておきたいと思います。
 …ひと月遅れだけど、おまたせ。ようやっと!
 

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恩讐を越えて!コスプレサミット2014予選、国内決勝戦レポ

[アバンタイトル]
 夏の名古屋の奇祭、世界コスプレサミット
 2003年のテレビ愛知の特番としてスタートしてから12年目。
 2005年の愛知万博に併せて国対抗戦のチャンピオンシップをスタートさせてから10年目。
 今年はついに22カ国の代表チーム参加による優勝決定戦と相成りました!
 …「コスプレの世界一」「日本一」?
 ンなもん、厳密にある訳無いじゃん?
 コスプレサミット優勝チーム=コスプレ世界一だなんて、誰も思ってないよ?
 コスプレを審査競技化した独自ルールで勝手に優勝を決めてるだけですよ?
 だってそーゆー、「尾張名古屋は世界一!」っていう地域のお祭りだもの。

 さて!
 海外勢のおもてなしに注力する一方、自国の代表を選ぶ日本予選については昔からブン投げ続けていたWCS事務局。
 既に名物とも言えるグダグダ運営と利権と理想、色んなものが交錯しつつ、昨年2013年から日本予選の管轄権=オーガナイザーの任をウッカリ拾ってしまったのは、イベント団体COSSAN(代表・柴田昭氏。
株式会社ミネルバ
 今年は2年目とあってそろそろ大丈夫かと思いきや、よもや!予選期間中に団体分裂、スタッフの大量離脱に至るとは…。

 運営団体たるCOSSANの混乱は、日本予選の運営にも若干(?)の影を落とす。しかし捨てる神あれば拾う神も、また。
 窮地を前に、前任の日本予選オーガナイザーが乗り出して来たり、スタッフ不足を救うためにライバル団体が協力に参上して来たり、特捜最前線ばりの愛と死と憎悪の渦巻くメカニカルタウンを舞台に、さながら少年マンガの様なゴタゴタとドキドキの中で迎えた、泣いても笑っても今年の日本代表を決める最終決戦!

 6/29(日)東京タワー周辺を使った広範囲のイベント内で、スターライズタワー(旧・東京タワースタジオ。テレビ東京「ヤンヤン歌うスタジオ」)で、世界コスプレサミット2014日本代表選考会は、地区代表5チーム集結の末、その最終選考となる国内決勝大会をようやっと、迎えたのでありました。
 遅くなったけど、スターライズタワー内特設ステージから、その熱戦の模様をお伝えしようじゃないか。

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コマ撮りアニメで仮面ライダー大戦!コスプレサミットWEB予選

 

 着ぐるみコスプレ/コマ撮りアニメ/仮面ライダー鎧武&ディケイド/ライダー大戦…という盛り込み過ぎのネタです。
 いやー、お台場公演のイベントで動画撮ろうとしたら動画禁止だったので、でも他にスタジオ借りる資金も無いので、状況を逆手に取って静止画の連続による、コマ撮りアニメにしちゃいました!
 Windowsムービーメーカーを行き当たりばったりでフル回転して、がんばったのよ!
 ハッキリ言って労作!でも2分半程度なので、見やすいと思います。

 超会議予選も刈谷予選も落ちたけど、
 大切なのは折れない心!
 僕らいつだって、正しく戦って、正しく負けてきました。
 そうすれば、いずれは正しく勝てるからです。

・ WEB予選投票ページ
 おい!フタを開けたら、他の2チームとも地区予選で見た時に、今後応援しようって思ったチームじゃねーか!
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刈谷編-コスプレサミット2014予選レポ

 世界コスプレサミットと言えば夏の名古屋の風物詩でありまして、国内予選における中部予選会は、いわばお膝元という訳です。
 厳密には名古屋市ではなく二つ隣の刈谷市、刈谷あいおいホールで5/17(土)、今年の中部予選は行われました。

 しかし…。
 過去にも何度か開催された中部予選は、地元からの出場チームが少なく、他地域からの遠征組や、他予選の落選チームの敗者復活枠になっています。
 さてここで社会学というか民俗学というか、お勉強!

 中部地区の中核都市たる名古屋市は、同人誌やコスプレなどのサブカルイベントに対して、少々特殊な背景を持っています。
 長年に渡り保守系議員の力が強かったり、過去のトラブルなどから、同人誌即売会やコスプレイベントに対して公共施設が借り難く、徹底的に伏す・隠す(=人になるべく見せない)といった時代が、80年代後半から20年以上続きました。中核都市の名古屋がこれなので、隣接の地域も同じ様な状態でした。

 じゃあコスプレサミットは何故あんなにフリーダム&カオスなの?と不思議に思われるでしょう。
 元々、コスプレサミットの出発点はTV愛知の番組企画であり、コスプレイベントの常識や慣習など知らずに2003年から始まったものです。
 それが2004年にTV愛知すぐ裏の大須商店街の夏祭りとコラボしてパレード開催、2005年に愛知万博とコラボしてチャンピオンシップ(国別対抗戦)が始まり、自治体や省庁が協賛を重ねて巨大化していきました。
 コスサミの巨大な経済効果とイメージにより、長年に渡った因習が壊され、行政側の方針も大転換。最近になってようやく、(昔のように)オープンな会場でのコスプレイベントが増えていきました。
 
 そんな経緯なので、中部地区では人前でコスプレを披露する文化が一旦は断絶しており、積極的に活動しているコスプレのパフォーマンスチームというのは、まだまだ少ないのです。
 また、地元民にとっての「世界コスプレサミット」というものは、コスプレ世界一決定選はあくまで一プログラムであり、街全体を使ったフリーダムでカオスなお祭りのイメージが強いので、日本代表になってステージに上がろう!ではなく、友達と一緒にコスプレして名古屋の街を回ろう!なイベントなのです。

 とは言え中部予選、遠征組や敗者復活狙いチームが来るので、出場チームは少なくても、戦いは毎年ハイレベルになります。
 WEB予選を除いて、ライブ予選は最終戦。2回落ちたチームと3回落ちたチームを含め、3チーム決戦です。
 今回は観客目線よりも、出場者目線として書いた方が、来年以降での出場を考えてる人達の参考になる気がするのでそうします。
 …みんな結果知ってると思うけどさ、時間軸に沿って書くのが生々しくて良いよね。

(本文中の写真は主に、名古屋オタ情報局の猫ウルフさんにご協力いただきました)

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邪悪の城アニメイト編-コスプレサミット2014予選レポ

[アバンタイトル]
 “オタク産業の大ショッカー”アニメイトの池袋店で5/10に開催されたコスプレサミット予選レポです!だいたい6000文字。

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 昨年あった東京国際アニメフェア予選が今年は消滅したので、東京都内での予選会が無くなってしまうかと思いきや、アニメイト池袋店9階のイベントスペースにねじ込まれました。
 この会場はアニメイト主催の握手会やトークショウの他、月一回のペースでCureによるコスプレファッションショウ「CureCosplayCollection」や、歌い手や踊り手がパフォーマンスを披露する「アニパフォ!」が行われており、それらを目当てに毎回来場するフトメ…否、オトメの客さんも存在します。
 
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大阪編-コスプレサミット2014予選レポ

 おさらいを兼ねて そもそも論から入りますが、コスプレというものに明確な優劣の基準は無い訳です。
 なぜ「コスプレ世界一決定戦」という触れ込みでアピールしたがるのかというと、世界コスプレサミットの発端がコスプレ業界の人ではなく、TV愛知というマスコミ的な価値判断で運営されてきたからです。
(現在は(株)WCSに事務局を委譲)

 コスプレサミットはコスプレをいわば“競技化”するために、パフォーマンスに力点を置いた審査へとシフトして行きました。
 結果、コスプレにおける
動的な面白さが追求され、日本国内において、何となく海外イベントに近い形になっていった訳です。
 これもまた別の問題があります。
 日本のコスプレイベントでは長らく、有害コミック規制運動の尾を引く会場確保の困難さや、オタクの本場であるが故の参加者数の多さから、“狭くて大勢が密集する”会場の安全確保のために、コスプレでの大道具や動的なパフォーマンスが禁止されてきた経緯があるからです。

 コスプレをパフォーマンスメインの競技化しても、これを行う層が、日本国内では極端に薄かったのでした。
 ましてや、その審査基準も明確化・体系化されてはいません。
 世界的に注目を集めるイベントの、日本代表選考会が、それに対応できる挑戦者の少ない状態で行われてきていたのが事実でした。

 ですが、そんな日本の中にあって、しかし大阪というのはまたちょっと異文化圏にあたるのです。
 他の地域と比べて、生で見せる演劇やパフォーマンスの文化が根強く、目立ちたがり精神、そして著作権意識の緩さ…など相まって(?)、コスプレでのパフォーマンスで独自公演を行うチームなどが多く存在します。
(たまにある有料公演に関しては、賛否と議論があります。現行ではまだ大きな問題になっていませんが)

 さて、世界コスプレサミット2014日本代表選考会、第二弾は5/4(日)COSSAN大阪名所造船所跡地・スタジオパナルティッタから、熱戦の模様をお届けします。
 ハイ、ちゃんと自腹で船橋から大阪まで行って来ました!
 自分が出てない予選会だからこそ客観的に色々語れるんだよ!

 
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ニコニコ超会議編-コスプレサミット2014予選レポ

 さぁー!今年もやって来ましたお祭りシーズン。
 8月の世界各国代表が名古屋に集まるチャンピオンシップの大きさに比べて、イマイチ注目度の上がらない国内予選。
 一出場者でもあり、コスサミの悪質なファンorストーカーでもある駄チワワによるレポートのシリーズでございます。
 今年は東京国際アニメフェア予選が消滅したので(後継イベントのアニメジャパンには引き継がれなかった)、ニコニコ超会議予選が最初の地区予選になります。

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宇宙一長い世界コスプレサミット2013-決勝レポ編

 一年間…いや国によってはそれ以上の期間をかけて選出された、20ヵ国の代表チームが集結し今年度の優勝を決める、世界コスプレサミット目玉の決勝大会、8/3(土)「世界コスプレチャンピオンシップ」。決戦の時は来たれり。



 …最初に書いちゃいますよ。今までにも書いてるけど初見の方もいるでしょうから。
 コスプレに世界一もへったくれもねーよ!
 世界コスプレサミット優勝=コスプレ世界一、という認識は少なくとも日本のコスプレイヤーの間では定義づけられてないです。ウン。

 TV局や自治体や省庁が後援して旗を振ってますけれども、しかし肝心の日本のコスプレ界には横断的な業界団体や協会は特に存在せず。コスプレ業界からの合意を得て発行される称号ではありません。
 元々コスサミって、2003年に始まったTV愛知の番組企画で、当初は海外イベントを紹介したり(容姿端麗な女性の)海外コスプレイヤーを招待して交流会を行って番組として放送していたのが、2005年に愛知万博に併せて開催した7ヵ国代表参加のコンテスト「チャンピオンシップ」がヒット企画となり、以降はこの形式をメインに。んで、かなり後になってから一部コスプレ界隈の人達が(利権を求めて)運営に関わっていきました。

 しかしコスプレって、作品愛ありきのファン同士のコミュニケーションツール…かつ壮大な自己満足…“大人のゴッコ遊び”なので、他者の視点で優劣を付けたとしても、それで「世界一」なんて定義できる訳が無いんです。
 だって、見る側の原作への知識・愛着の差で、再現シーンや小ネタへの反応が全く変わっちゃうんだから…。
 かと言って美人コンテストのままではいけない。コスサミはそこに何かの価値判断をつけるため、TV的な発想で、“パフォーマンス”重視の特殊なコンテストに特化していった訳です。日本のコスプレイベントでは安全上の理由から動的なパフォーマンス禁止が多かった事情など、運営側は詳しく知らなかったでしょう。
 最近は盛んに「コスプレ世界一決定戦」としてアピールするようになりましたが…正直、マスコミのチカラでこれを喧伝する度、日本のレイヤー層からは疑問と反感も買ってしまってるのも事実。

 よって本稿でも、コスプレサミット優勝をコスプレ世界一とは扱っていません。
 あくまで、海を越えて集まって来た道楽者たちの、暑苦しい祭典として、泥臭い青春群像として、その熱を、闘いを伝えるべく、書いて、残すのです。

 …名古屋発、世界的コスプレの祭典。2013年、決勝!!
 速報性が無い分、情報量で勝負!

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レイヤーが見た世界コスプレサミット2013-杉田智和×岸田メルトークライブ~エキシビション編

 愛と憎、虚飾と真実、利権と理念、栄光と挫折…。
 様々な感情の入り交じるオアシス21ステージより、8/3(土)分の模様をお届けします。 

 世界コスプレサミット開催期間の核となる“コスプレチャンピオンシップ”開催用の、オアシス21特設ステージ。
 昨年までにもチャンピオンシップ前にミルキィホームズライブなど行われていたのが、今年はステージを早めに設営し、土日両日でこのステージをフル稼働して様々な催しを行う展開となりました。
 今回はチャンピオンシップ開始前までのステージ周辺の空気を伝えます。商業サイトと違って速報性が無い分、レイヤーとしての視点から、この巨大イベントの実像を書き記しておく所存です。

 個人的には、今年はコスサミ本選の地方予選に落ちる事、3回…。
 ステージにはついぞ立てなかったが、直前で申請したプレス申請が通っており、個人ブログでありながら、ついに“報道”枠で世界コスプレサミットに関われる事になったのでありました。
 
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 オアシス21の芝生付近は開放され、大勢のコスプレイヤー達が撮影や交流を楽しんでいた。
 ちなみにコスプレサミットのステージ観覧席には、レイヤーよりも一般人(コスプレしない ゆるオタ層か)の方が多い。レイヤーは自分が“参加”できない空間には興味を持たず、あまり他のレイヤーのショウを見たがらない傾向が強いので。(ゲストの声優やアニソン歌手には食いつく)

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■ 13:30~ 杉田智和×岸田メル スペシャルトークライブ

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 「撮影はご遠慮ください」という注意の為に映画泥棒の登場。劇場版銀魂の冒頭をさらにパロディしたスタート。(この写真はプレス席より撮影)
 ちなみに中身はコスサミ本選の大阪予選会に、ソードアートオンラインのキリトで出場していたikemaさん。本格的にパントマイムのパフォーマーやってらっしゃる方なのである。
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