駄チワワ:旅と怪獣舎

コスプレ・同人・特撮、たまにプロレスなどを“読む”ブログ。ちょいちょい足を運んだり調べたり。歴史やムーブメントとしての記録や考察やら、とにかく書いて残します。 特撮ファンの着ぐるみコスプレイヤー、駄チワワが書いてます。一つの資料としてお使い頂ければ。

コスプレROM

『ブログ読んでるよ』はこっそり教えてくれると喜びます。
「同人・コスプレ学級会 傾向と対策」最新号をBOOTHで販売しています。https://zubunuretiwawa.booth.pm/items/3587264
あと過去に寄稿していたコスプレイヤーズアーカイブのコラムは https://www.cosp.jp/news_corner.aspx?id=12

夏コミで起きたコスプレ関連の雑感-2014夏

 ハイ、ルポライター気取り。コラムニスト気取り。
 ちなみに夏コミ流行語大賞は「ローアングラー」に贈ろう!

 最初に言う。
 ちゃんとしたコスプレ写真が見たいなら、RinRin王国さんのリンク集を見た方がよっぽど良い!
http://www.pluto.dti.ne.jp/rinou/

 2014年8/15-17日に行われたコミックマーケット86において、コスプレ関連の出来事を雑感として7000字ほど書き留めるのである。
 「書いて残す」が当ブログのテーマだもの。
 語調がバラバラだったりするけど、それは各所リアルタイムで生の感情を書いているからなのである。
 認識違いもあるかもしれないので、気づいた事などあればご指摘お願いします。

× × × × × × × × 


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コミケでコスプレROMを買いに行く際にやってはいけない事8つ。[例]パッケージと本人とを見比べる

 2011冬コミケ三日目はコスプレ写真集のROMサークルが配置されてる日ですね!
 
今回はだいたい東5ホールの、ノ~パの辺りですが、今回の特徴として…

・ デジタル(エロ少なめ)
・ 男性向(エロ多め)


 この二つのジャンルは傾向が違ってるので最近は別個に配置されていたのですが、今回は一緒の配置になってますね。
(※注:その後、ROMや紙写真集や製作技法などを全部扱うジャンルとして、コミケのサークル配置では新たに「コスプレ」ジャンルに統合されました)

 後者ジャンルには一部で過激な性器露出のROMが含まれていて、これが刑法のワイセツ図画に触れてしまう可能性が高い事から、ここ何回かのコミケで販売停止が続出したりと問題化していたのは、有名な話です。
 しかし今回は汐留でデジタル系即売会「コスホリック04」さんが同時期に開催され、事実上の受け皿となった事で、過激な男性向ROMサークルはそちらへ移行してる傾向があります。
 カタログ見た限り、男性向ROMサークルも数年前までの雰囲気に戻ったカンジで、フェチズムやアート性を追及する様なサークルが残っており、ワイセツ図画で大きな問題は起こらない…と良いなぁ。

 さて、色々ありましたが、ざっとカタログ調べただけでも、水中撮影・ジオラマとの合成・男の娘・サイボーグなどなど…コスプレROMというジャンルは、可能性を持ったジャンルだと思う訳です。
 もちろんネットアイドル的なもの・えっちな作品なども含めてね。

 そんな訳でここでは、初めての人がコスプレROMサークルを回る際に犯しがちな失敗を、ご親切にも挙げてみましたよ!
 主に「デジタル」系ROMサークルを前提としていますが、「男性向」ROMサークルを回る際にも同じ様な事が当てはまると思います。
 参考にして頂ければ幸いです。

追記:2012夏のコミケ82から、ついにコスROMが配置コード231「コスプレ」で、二日目配置の独立ジャンル扱いになりました。えっちなROMは三日目の「男性向」配置です。曜日が違うから間違えないでね。

※ …以下、真面目に読むなよ!

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資料: 91年,コミケ幕張メッセ追放事件

 これも、データハウスより発売中の書籍「コミケの教科書」寄稿用に書かせて頂いた資料部分なのですが、宣伝かねて公開しちゃいます。冬コミシーズンですしねっ。


・ コミケ81拡大準備集会レポ-今日の言わせれ
 このサイトで拡大準備集会での質疑が細かくレポートされているのですが、「和解をテーマに次のコミケSPを幕張で開催するのはどうか?」という質問に対して、市川代表が「借りられるとは思うが、条例が変わってないので開催は難しい。あと向こうからの謝罪は欲しい」と答えるくだりがあるのですが…。

 この「幕張メッセ」「千葉県の条例」という言葉にどんな歴史的な意味があるのかも、若い世代はもう、知らない人が多いと思います。
 世代の移りはもちろん当然ですし仕方ないのですが、これを風化させてはいけないと思うので、えっちな漫画を描いてる人・えっちなROMを出してる人、またそれらに興味ある人達には、カタイ話ですが読んで頂きたいと思います。
 ちょっと参加歴の長い世代には、殆ど既知の話ばかりだと思いますが。

 この事件を書いておかないと、毎回50万人を動員するコミケだって、過去に猥褻図画問題で一度は潰れかけている、だから「表現の自由」を謳いつつも、法に触れる可能性の高いものには規制をかけざる得なくなった…という事が伝わらないと思ったので。
(準備会だってイジワルで販売停止を課しているのではなく、そうしないと“場”が維持できなくなるという話です)

 前にも言いましたが、本来は被害者の存在しない性表現への規制なんて、ナンセンスですし。
 無駄に規制のハードルを上げる必要なんか無いのです。
 しかし、今あるハードルは超えなくてはならないし、ハードルが作られた経緯も知っておいた方が良いと思う訳でして。

 もし同人界隈で、ワイセツ図画問題の事を誰かに教えたいという人は、とりあえずこの記事の内容を「資料として」教えてあげれば良いと思います。

※ 2013年12月、猥褻基準の件とコミケSPの件を最後に追記しました。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 
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コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第三回/わいせつ図画問題編]

90年代前半。コミケの歴史上、最大の危機となった猥褻図画問題。
十数年の間に風化したかに見えたそれは、一部のROMサークルの暴走によって、いま再び現実の脅威へと浮上しました。

・ コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第一回] 
・ コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第二回/データ編] から続いてます。

 長かったこの話も、これで最終回です。
 この猥褻図画の問題は、他でもっとちゃんとした研究や議論が沢山あります。
 それはややこしくなるので、これもあくまで、概論で語ります。
 コスプレだから、ROMだから、18禁だから悪いのではありません。
 何が問題なのか。コミケという場を維持しつつ、より多くの表現を残すためには。
 どうか多くの皆さんの、知る・考える、きっかけになれればと思います。
 
× × ×
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コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第二回/データ編]

 たった十数年前の事。
 アニメや特撮ばっか見てるオタクは、犯罪者予備軍みたいに言われた時期がありまして。
 コスプレは同人詩即売会の余った場所でやってる程度で、たまに取材に来てたのはエロ本かトゥナイト2でした。
 そっち方面へ寄ってく人も居たけれど、それは、拡大して人が多くなれば色んな人が出てくるからであって。
 一部を全体に置き換えるのはバカバカしい。
 何かを守るために、別の何かを切るんじゃなくて。
 より多くを守るために、じゃあ、どうしたら?
 
 …とまぁ、熱苦しいアジ演説から始めます。
(以前観劇した「僕達の好きだった革命」のクライマックスの演説シーンを思い出した)


・ コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第一回] から続いてます。

 第一回を色んな人にリンクで紹介して頂きまして、やっぱり一部では、「だから18禁ROM売ってる奴は…」「コミケにコスプレROMはいらない」みたいな切り口で語られてしまったけど、そうじゃなくて。
 単純なレッテル貼りで遠ざけるより、その向こうにあるものを見ないといけないと思うのでありまして。
 「コスプレだから」「ROMだから」「18禁だから」っていうレッテル貼りではなく、何が問題で、どうしたらリスクを回避できるのか、より多くの表現を守れるのか…って視点を、前回はまだ欠いていたかなぁ、と。これは自分の筆力が足りないせい。

 大切なのは少数の人々を切り捨てる事ではなく、どうしたらそれを大勢の中に取込む事が出来るか。
 …と、いう様な事を、「太陽の牙ダグラム」でサマリン博士が語っていた気がする。
 
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コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第一回]

「なんでコミケで見るコスプレイヤーって、露出狂で迷惑なヤツらばっかなん?」
「違うよ!18禁とそれ以外で、分割配置されているんだよ。18禁だって節度守ってる人もいるし。他のパロディ漫画ジャンルだってそうじゃん。」


・日刊サイゾーの、エロコスROMに関する記事
> 「コミケ発禁即売会」を掲げたイベントの実態は自主制作エロ画像販売会だった!!
> 「うしじまいい肉は氷山の一角!?」破廉恥すぎるエロコスプレーヤーたちの実情

コミックマーケット80アフターレポート(準備会公式サイト)

[上記に対する主な反応の、あくまで傾向]
 コスプレイヤー:「あんなAVまがいのと一緒にするな!」
 同人作家:「あんなルール無視連中はコミケから追い出せ!」
 カメラマン:「あの記事は偏ってる!彼女達は悪くない」

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 …上記の日刊サイゾーの記事は、(自分も読んだ瞬間は怒ってましたが)非常に扇情的でスキャンダラスな表現を用いている事は、まず言っておかなくては。
 あくまで、限られた人達が、限られた範囲でやってるだけのイベントだと思います。
 彼女達にしてみたら、身から出た錆とはいえ、つくった表現物を頒布する機会を失っていた訳ですから、その心境は理解できなくはないです。
(主催側の某人は後に「取材するなら言ってくれよ」的なツイートをしてましたが、この場合はそれやると潜入取材の意味が無くなっちゃうし)

 そしてここに記されている暴走気味な人達を、“コスプレイヤー”あるいは“18禁ROMサークル”のスタンダードとしては、絶対に捉えないでほしい
 18禁だって節度を持って活動してる人だってちゃんといますよ。
 「彼女達は一度逮捕されるべき」なんて、それって人生に関わる事ですからね?
 
 それでも…記事にある様な人達の一部では、猥褻図画やコミケの開催危機に関する認識が非常に低い事も、事実であると思います。
 
 …自分と違う人の立場に立って考えるのって、すごく難しいと思います。僕だってそうです。
 だからこそ、自分の知る限り、思う限り、書いて残しておきたいと思いまして。
 これでもコスプレイヤーの端くれでもありますし。

 × × ×

 そんなわけで、色々と個人的めんどくさい事情(苦笑)を背負いつつ、なるべく、なるべく冷静・客観的を心がけて、書いてしまいます。
 言っておきますが僕もまた、流れのすべてを知っている訳ではありません。
 しかし毎回、コスプレROMジャンルは18禁・全年齢ともにチェックして回ってますし、周りにも18禁・全年齢ともにサークル参加してる人もおりますので、知ってる限りの事を、文責を示した上で書いて残しておこうと思います。
 そうすれば、どこかでもっと頭の良い誰かが拾って、何かの資料として、お役立て頂けるかもしれませんので。

 これら文中、説明する過程で、18禁コスプレROMそのものを批判している様に見えてしまうかもしれませんが、そこは誤解しないでください。
 18禁ROMであっても、だからダメだとは思わないのです。それも含めて表現というものです。
 僕自身だって、18禁ROMをこれまで何枚も買ってます。アタリもハズレも。エロ大好きですから。通常のAVなら、週に3,4本はレンタルしてますし!
 しかし、一部の人達ながら、売っているものの内容とリスクに対しての認識の低さは、これを肯定する事はしません。

 知っている限りのざっくりとした経緯を書きつつ、ここを読まれる皆さんに、色々と考えて頂くきっかけになれば、と思います。
 ハッキリ言って、長文ですよ? 7000文字超。

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