駄チワワ:旅と怪獣舎

文化史としての…コスプレ・同人・特撮、たまにプロレスなどを“読む”ブログです。色々と足を運んだり調べたり。歴史やムーブメントとしての記録や考察やら、とにかく書いて残します。 特撮ファンの着ぐるみコスプレイヤー、駄チワワが書いてます。一つの資料としてお使い頂ければ。

猥褻図画

「ブログ読んでるよ」はこっそり教えてくれると喜びます。
夏コミは日曜、東エ24-bで、過去にコスプレイヤーズアーカイブニュースへ寄稿したコラムなどまとめた本を発行する予定。

資料: 91年,コミケ幕張メッセ追放事件

 これも、データハウスより発売中の書籍「コミケの教科書」寄稿用に書かせて頂いた資料部分なのですが、宣伝かねて公開しちゃいます。冬コミシーズンですしねっ。


・ コミケ81拡大準備集会レポ-今日の言わせれ
 このサイトで拡大準備集会での質疑が細かくレポートされているのですが、「和解をテーマに次のコミケSPを幕張で開催するのはどうか?」という質問に対して、市川代表が「借りられるとは思うが、条例が変わってないので開催は難しい。あと向こうからの謝罪は欲しい」と答えるくだりがあるのですが…。

 この「幕張メッセ」「千葉県の条例」という言葉にどんな歴史的な意味があるのかも、若い世代はもう、知らない人が多いと思います。
 世代の移りはもちろん当然ですし仕方ないのですが、これを風化させてはいけないと思うので、えっちな漫画を描いてる人・えっちなROMを出してる人、またそれらに興味ある人達には、カタイ話ですが読んで頂きたいと思います。
 ちょっと参加歴の長い世代には、殆ど既知の話ばかりだと思いますが。

 この事件を書いておかないと、毎回50万人を動員するコミケだって、過去に猥褻図画問題で一度は潰れかけている、だから「表現の自由」を謳いつつも、法に触れる可能性の高いものには規制をかけざる得なくなった…という事が伝わらないと思ったので。
(準備会だってイジワルで販売停止を課しているのではなく、そうしないと“場”が維持できなくなるという話です)

 前にも言いましたが、本来は被害者の存在しない性表現への規制なんて、ナンセンスですし。
 無駄に規制のハードルを上げる必要なんか無いのです。
 しかし、今あるハードルは超えなくてはならないし、ハードルが作られた経緯も知っておいた方が良いと思う訳でして。

 もし同人界隈で、ワイセツ図画問題の事を誰かに教えたいという人は、とりあえずこの記事の内容を「資料として」教えてあげれば良いと思います。

※ 2013年12月、猥褻基準の件とコミケSPの件を最後に追記しました。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 
続きを読む

コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第三回/わいせつ図画問題編]

90年代前半。コミケの歴史上、最大の危機となった猥褻図画問題。
十数年の間に風化したかに見えたそれは、一部のROMサークルの暴走によって、いま再び現実の脅威へと浮上しました。

・ コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第一回] 
・ コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第二回/データ編] から続いてます。

 長かったこの話も、これで最終回です。
 この猥褻図画の問題は、他でもっとちゃんとした研究や議論が沢山あります。
 それはややこしくなるので、これもあくまで、概論で語ります。
 コスプレだから、ROMだから、18禁だから悪いのではありません。
 何が問題なのか。コミケという場を維持しつつ、より多くの表現を残すためには。
 どうか多くの皆さんの、知る・考える、きっかけになれればと思います。
 
× × ×
続きを読む

コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第二回/データ編]

 たった十数年前の事。
 アニメや特撮ばっか見てるオタクは、犯罪者予備軍みたいに言われた時期がありまして。
 コスプレは同人詩即売会の余った場所でやってる程度で、たまに取材に来てたのはエロ本かトゥナイト2でした。
 そっち方面へ寄ってく人も居たけれど、それは、拡大して人が多くなれば色んな人が出てくるからであって。
 一部を全体に置き換えるのはバカバカしい。
 何かを守るために、別の何かを切るんじゃなくて。
 より多くを守るために、じゃあ、どうしたら?
 
 …とまぁ、熱苦しいアジ演説から始めます。
(以前観劇した「僕達の好きだった革命」のクライマックスの演説シーンを思い出した)


・ コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第一回] から続いてます。

 第一回を色んな人にリンクで紹介して頂きまして、やっぱり一部では、「だから18禁ROM売ってる奴は…」「コミケにコスプレROMはいらない」みたいな切り口で語られてしまったけど、そうじゃなくて。
 単純なレッテル貼りで遠ざけるより、その向こうにあるものを見ないといけないと思うのでありまして。
 「コスプレだから」「ROMだから」「18禁だから」っていうレッテル貼りではなく、何が問題で、どうしたらリスクを回避できるのか、より多くの表現を守れるのか…って視点を、前回はまだ欠いていたかなぁ、と。これは自分の筆力が足りないせい。

 大切なのは少数の人々を切り捨てる事ではなく、どうしたらそれを大勢の中に取込む事が出来るか。
 …と、いう様な事を、「太陽の牙ダグラム」でサマリン博士が語っていた気がする。
 
続きを読む
記事検索
pixivイラスト
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

旧ブログからの概ね合算

ランキング参加してます
人気ブログランキングへ
  • ライブドアブログ