駄チワワ:旅と怪獣舎

コスプレ・同人・特撮、たまにプロレスなどを“読む”ブログ。ちょいちょい足を運んだり調べたり。歴史やムーブメントとしての記録や考察やら、とにかく書いて残します。 特撮ファンの着ぐるみコスプレイヤー、駄チワワが書いてます。一つの資料としてお使い頂ければ。

『ブログ読んでるよ』はこっそり教えてくれると喜びます。
「同人・コスプレ学級会 傾向と対策」最新号をBOOTHで販売しています。https://zubunuretiwawa.booth.pm/items/3587264
あと過去に寄稿していたコスプレイヤーズアーカイブのコラムは https://www.cosp.jp/news_corner.aspx?id=12

学べるニュース解説!?万博騒動から考えるコスプレ村の因習と風化について

※コスプレにおける因習とされるものが、いつ発生して何を守ってきたか、どう広まったか、それがなぜ風化していったのかを解説するブログです。だいたい2万文字あるので時間ある時に読んでね。
万博騒動サムネ

 そろそろクールダウンしてきたというか忘れられてきた頃ですね。
 「好き/嫌い」と「良い/悪い」は分けて考えるべきで、混同してはいけません。

 最初の議題だった「大阪万博会場で一般入場者のコスプレの可否」については、運営者である万博の担当者から「禁止している訳ではない」「実際には個別判断」という公式回答も4月末段階で早々に出ていますから、客観的に見てもこれで決着しています。
 さらに5/18日本橋ストリートフェスタ開幕式では大阪市長が進撃の巨人コスしながら「万博会場でもコスプレをしてる方、ポップカルチャーを楽しんでおられる方がたくさんいらっしゃいます」と好意的な挨拶しちゃったのでここでもうダメ押しです。
 それでも「万博会場で一般入場者による版権コスプレは条件付きOK」という事実に納得できない人達は現在、一部が匿名アカウントから当事者の方の他の言動をあげつらう形で個人攻撃へと移行していますが、正直、初期のような拡散力はもうありません。
 この議題自体が割と飽きられてるからです。ええ。

 気になるのは他人を著作権侵害で攻撃してやろうと盛り上がっていた人の中に、むしろ名誉棄損の方で先に構成要件を満たしてしまってるケースが結構な割合で存在する事です。
 他人への攻撃を、自分の人生と引き換えに行う価値はありません。

 一方で「因習村」という言葉で、コスプレイヤー達の閉鎖性をあげつらう方々も大変よく見かけます。
 実際、私もこうした「コスプレ村」「因習」という言葉は過去に何度か使っていて同人誌にもゲ謎グッズ議題で表紙に記していますが、こういう言葉は村の住人や中身を理解している人から自嘲や自虐を込めて使うものであって、今やまったくの門外漢というか害悪インフルエンサーの人達にまで侮蔑や嘲笑を込めて「コスプレ因習村」呼ばわりされる状況が正しいとは思いません。また雑に単純化されてツイッターおじさん達による“女叩き”に理由されるのも御免こうむるのです。 
 一応は自分もコスプレ村の価値観に居心地の良さも感じている村民経験者ですので。価値観が現代に合ってない古さは認めつつ、一方的に馬鹿にされるべきものでもないと思います。

 2~3週間くらい続いた、まるで建設的な議論になっていない攻撃的な喧騒を見て、色々と辛くなってしまった人は多いんじゃないでしょうか。私はそうです。

 でも騒がれているそれが“因習”だとして、ある時期まではやはり村を守り、村人たちを守る意味はあったのです。
 それが成立した経緯や、何を守る趣旨だったのか?どうやって広まり、どうして時代とずれていったのか?そして急速に風化しつつあるのか?…を知っておく事で、もっとちゃんと考えたり、モヤモヤしてる部分をスッキリさせる事もできます。解像度が上がれば気持ちもラクになれます。もう考えたくも無ければ別にいいけど。
 万博コスに否定的な人の中にも“コスプレ文化を守るために隠すべき”と、“コスプレ嫌いだから視界に入れたくない”人がいて、立場は逆なのに何故か収れん進化のように同じような論法を用いているのですが、ここでは主に前者の人達の話をします。
 なるべく丁寧な言葉で、「因習」とされるものの歴史的経緯や、起こりがちな対立の構造を、お節介にも解説していきます!!
 なお、私は“事象”のみ興味があるので、個人の擁護は目的としないのである。騒動となった当事者の方の、その他の言動に関してはあまり賛同してません。あくまで万博コス騒動からコスプレ村の因習を村民の視点で考え直すという趣旨で以下、長々と話すのです。
 
 あ、始める前に注意書きですが、非レイヤー層の皆さんがこのブログを読む場合、「その着せ替え人形は恋をする」「2.5次元の誘惑」で聞きかじった程度のコスプレ知識は今だけ押入れにしまって忘れてください。アレはあくまで商業的に理想化されたコスプレイヤー像なので、フィクションとして面白いですがあまりレイヤーから見るとリアリティは無いです。←村民視点


[参考資料 ネットニュース系]
●フォーカスオンEXPO:万博会場のコスプレ賛否 入場は個別判断「やり過ぎはよくないが…」 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20250429/k00/00m/040/102000c
(万博協会の担当者に取材、「(コスプレを)やめてほしいというわけではなく、ルールを守っていれば入場は可能」「程度の問題で、実際には個別の対応になる」と言質を取っている)
●「大阪・関西万博でコスプレは禁止されている」は誤り。公式サイトで「装着しての入場は可能」と案内(篠原修司)-Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/bc8fd83ca704933fe7a466a537f2f37a6dddd10e
“万博でコスプレ”が炎上、「著作権侵害」の声も 当事者コスプレイヤー「タブーにするのではなく…」 ENCOUNT
(ENCOUNTのタイトルは記事公開時「白黒つけるべき」と記載されていたが、これはご本人の発言ではなく、ライターが誘導して発言させた言葉がタイトルになっているという状況らしいと、文春オンライン他で説明あり。後にENCOUNTが記事タイトル差し替え)
ニコニコニュース・日本橋ストレートフェスタ2025開会式での横山英幸大阪市長の挨拶 Twitter
「万博会場でもコスプレをしてる方、ポップカルチャーを楽しんでおられる方がたくさんいらっしゃいます」と、万博協会の理事でもある大阪市長(進撃の巨人コス)から歓迎の意。
 
[今回の目次]
1,大阪万博のルールおさらい
2,“コスプレ界のルール”は誰も作っていません
3,本題:コスプレ村のオキテ、発生から拡大、そして風化までの歴史
4,コスプレと著作権の話:簡易版
5,オープン派/隠れる派での住み分け論、上手くいかない理由
6,個人の言動への批判は、万博コスの是非とは別に考えるべき
7,まとめ:繰り返される議論の先に


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世界コスプレサミット2025日本代表選考会、全部入りレポ


コスサミ予選決勝2025サムネ

 2025年4月19日(土)、兵庫県は姫路市、アクリエひめじ「姫CON2025」特設ステージ…
 今年もまた、世界コスプレサミット2025日本代表選考会が開催。
 8月の世界コスプレサミット2024(WorldCosplaySummit=WCS)のチャンピオンシップ=コスプレ世界一決定戦(という名目のコンテスト)に出場する代表チームを選出するための日本代表選考会。
 いわば採点による〝競技〟化したコスプレの戦いです。
 コロナ禍を経て予選運営会社がCOSSAN(株式会社ミネルバ)→ファルール株式会社へと交代して、スポンサーや運営ノウハウなどほぼゼロの状態から仕切り直しての3年目に入ります。
 今年はコロナ禍以来6年ぶりに地区予選会が復活、各地区予選の代表チームと、書類選考を通過した合計6チームによる国内決勝ステージの記録です。

 昨年も書きましたが現在の国内予選運営会社は日本予選オーガナイザーFRANさんの個人会社で、日本代表選考会も単独開催ではなく、他の大きなイベントのステージ内で併催のような形で行っておりまして、国内決勝は2年連続で姫CONの特設ステージ内で行われます。
 これは海外の予選でも見られる形式で、それぞれの国のゲームショウやニコニコ超会議みたいなイベントのステージをコスサミの各国予選会で借りている事が多いので、それに近い形になりました。
 この形式だと前後のステージ企画で継続して観客が見てくれるので、以前のようなガラガラの客席に向けて演技する状態にはなりませんから、見てくれる人が多いのは出場者としてもありがたいのです。
 では毎年ながら、商業ニュースサイトだとどうしても優勝チームのみ掲載の記事が殆どなので、こっちは地区予選から国内決勝まで落選組も含めて全チーム載せるぞ!が基本テーマでございます。
 冒頭に結果を書かずに時系列に沿って読み進めていくとわかる書き方をしていますが、上記以外の他意は無い。

× × × × × × × × 

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歴史と資料から見る「公共スペースでのコスプレ」議論2:歴史的経緯から

 長いので、なるべく見やすいように記事分割しています。初稿は2024年11月の記事です。

 
[2025年6月追記]大阪万博でのコスプレ騒動で引用される事が多いので、そちらは別途記事を書きました。
 万博騒動で情報を探している方は、手っ取り早くこちらをご参照ください。
→ 学べるニュース解説!?万博騒動から考えるコスプレ村の因習と風化について 


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歴史と資料から見る「公共スペースでのコスプレ」議論1:法的な事例

 こんにちは。学級会ソムリエ的な事をしている人です。
 2024年11月現在、何度目かもわからないほど繰り返し繰り返しの炎上沙汰で、またまたまたまた公共スペース(もしくは公共スペースではないが公衆の前、と混同されている)でのコスプレが議論になっていたそうで、これはこの30年くらい繰り返されてそれでも時代が変わっていってるのですが、どうもこれを議論する方々の中で、公共スペースでのコスプレが忌避されるようになった経緯を知らずに場当たり的な擬似著作権や俺マナー論になってしまっているパターンが非常に多いので、客観的な事実としてその歴史的経緯と法律論での扱いをまとめておきます。ザッと1万3000文字ほど。

 「二次創作は本来、全て違法であり~」みたいに、明らかに法律論を踏まえてないような匿名注意喚起ツイートが何度もバズッたりするのは文化的によくありません。
 「グレーゾーン」という言い方もよく使われていて、それも間違いではないのですが、では過去にどういったクロ判定があったり、どうすればシロに近い状況にできるのかという個々の法律や事例を挙げて考えてる人って意外と少なくて、ただ漠然とぼんやりした全体的なイメージで「グレーゾーン」という言葉を使って、それ以上深くは考えてない人もいるでしょう。
 賛成も否定も、過去の歴史的経緯や法律論を知っておけば、考えを深める事ができるのではないでしょうか。

※以下、何かあったらちょいちょい修正や追記していくつもりです。

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世界コスプレサミット2024レポ後編:パレード~街歩き~終幕

 DAY1のチャンピオンシップ大会レポから続きます。






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世界コスプレサミット2024レポ前編:全36カ国代表チーム演目ふりかえり!

 真夏の名古屋が誇る三大祭り、にっぽんど真ん中祭り・なごやエンタメ祭り・世界コスプレサミット(World Cosplay Summit=WCS)。
 パンデミック中断からの再興は続く。コロナ後では最多となった36の国と地域代表チーム集合による世界コスプレサミット2024、その頂点となるチームを独自ルールによる衣装審査+パフォーマンス大会で決めるメインプログラム〝コスプレチャンピオンシップ2024〟ステージの模様を主にレポート。
 名古屋市の最高気温38℃の酷暑の中、海を越えて集まった各国代表の演目とその見所を記します。
 趣旨として、世の中にチャンピオンシップ全体の内容に関する詳細なレポがどうしても少ないので、取材申請させていただき個人ブログでまとめています。
 速報性で劣る分、情報量過多でお送りします!
 

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世界コスプレサミット2024日本代表選考会レポと競技コスプレの話

 2024年3月23日(土)、兵庫県は姫路市、アクリエひめじ「姫CON2024」特設ステージ…
 立錐の余地なく席を埋め尽くした観客200人超、その眼前にて決戦の火ぶたは切って落とされました。
 8月の世界コスプレサミット2024(WorldCosplaySummit=WCS)のチャンピオンシップ=コスプレ世界一決定戦(この是非は後で書く)に出場する代表チームを選出するための日本代表選考会。
 いわば採点による〝競技化したコスプレの戦いです。
 その全9チームによる国内決勝ステージの記録です。

 ちなみに前回2023年から日本予選の運営会社が、10年続いた株式会社ミネルバ(COSSAN)→ファルール株式会社に移行しており、これはイベント会社ではなく元日本代表チームのFRANさんによる個人会社なので、今回はコスサミ予選ステージを単独開催ではなく「姫CON」という姫路市も関わるサブカルイベントでのステージを借りる形となりました。昨年に引き続き地区予選なしでの国内決勝一発勝負です。
 実際は海外のコスサミ予選でも、当事国のゲームショウやニコニコ超会議のような大型イベントのステージを間借りしながら一発勝負で行われる事が多いので、それに近い形です。
 今回は残念ながら自分では出場できなかったので、観客席から見たレポになっております。毎年ながら優勝チームの情報を冒頭に書かずに、時系列に沿って読み進めていくとわかる書き方をしていますが、他意は無いっつてんだろ。


■WCS2024日本代表選考会(3/23アクリエひめじ「姫CON2024」)

0審査員
[今年の審査員]
 
左から、
・FRAN(WCS2013日本代表チーム。昨年より日本予選オーガナイザー就任)
・麗華(海外イベント出演やワークショップ多数。コスサミのご意見番的存在)
・K Cosplay(WCS2019オーストラリア代表チーム。現在は東京在住)
・Jill(WCS2016ロシア代表チーム。現在は愛知県在住)

※昨年同様に審査員は過去の代表チーム経験者やコスサミ関係者で、コスサミを〝わかってる〟人選。
※ツッコまれる前にフォローしますがWCS2022以降ロシア代表は不参加で、外務省後援イベントなのでそこは致し方ないのですが、個人的にはそこを恩讐を越えてシレッと参加再開させるコスサミであってほしいと願っています。

[主なルールと審査方法]
日本発のマンガ、アニメ、ゲーム、特撮のコスプレが条件。あくまで日本文化の発信。
二人一組2分30秒で、衣装点+パフォーマンス点の合計を競います。
○衣裳は自作が基本で、一部手伝ってもらうのはOK。写真や動画でレポート提出必須。
○大道具は3点まで。長編210cm、奥行90cmまで。ここは直接の審査項目ではないので他者の力を借りてもOK。
○ステージに持ち込める衣装・小道具・大道具の総重量40kgまで。
○衣装審査は別途、審査員のいる部屋でチーム毎に細かい部分をチェックして行われる。
○本年より「他イベントや公共の場も含めてマナー遵守。違反歴がある場合は申告する事」という旨で誓約書の提出が必要に。昨年の炎上沙汰を受けて…。

日本代表選考会 公式ルール 

ちなみに日本予選を優勝した後、コスサミ本体のチャンピオンシップではルールがもっと細かい。

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コロナ禍を経て大型イベント参加費はどう上がったのか

 まず最初に断っておきますが、経済成長を前提とした社会では値上げは必然であり、それを批判する意図はありません。
 あくまで何がどう値上げしているかという記録であり、資料として記します。

[比較条件]
・2020年2月に政府からイベント自粛要請が発せられる以前、つまりコロナ禍前の最後の開催分(多くは2019年)と、新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが2類相当→5類へと引き下げられ、政府による新型コロナウイルス対策ガイドラインが撤廃された2023年5月8日以降の最初の開催分を比較。このためニコニコ超会議2023がギリギリでガイドライン存在中の開催だったため2024を基準にしたが、この2回では料金が同じだった。
・一般的な入場者が午前中から入れる入場券の前売券一日分を比較。アーリー入場や午後入場や二日通し券は対象外とする。
・入場券とは別に、コスプレする際の更衣室料金も同様に、前売り一日分を比較。アーリー入場は対象外とする。なおコスサミと池ハロとストフェスは更衣室券=入場券でもある。
・イベント期間中の来場者数も記しているが、商店街やショッピングモールを使う大型コスプレイベントではコスプレイヤーとカメラマンの有料登録者以外にも周辺の見物人や買い物客などを加味して発表される。これは参加費を払った人以外に、後援する自治体にとっては地域への交通や飲食での波及効果も重要であるから…というような理由が挙げられるが、割とインフレ気味の数字が出やすいので注意。


コロナ後のイベント値上がり


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フェスティバルウォーク蘇我で最後の?コスプレ開放

[ここまでのあらすじ]
 2000年代初頭…千葉県千葉市湾岸エリア。川崎製鉄と日本鋼管の統合により発足したJFEスチールが事業を再編、その所有していた工場地帯の隙間に開発の波が押し寄せました。
 ハーバーシティ蘇我計画。中核はアリオ蘇我。イトーヨーカドーを核とするショッピングモールで、その周辺に飲食店やホームセンターが並ぶ、巨大商業エリアが生まれていきます。
 2005年、ハーバーシティ蘇我の第一弾として3区画がオープン。アリオ蘇我・ホームズ蘇我とともにその海沿いの一角を成したのがフェスティバルウォーク蘇我。ごく初期を除いて、セガが管理運営する娯楽施設として、映画館やパチンコやゲームセンターが核となり日帰り温泉やホビーショップも出店しました。

 こんな時にはやっぱり資料的に役立つ古代遺跡コスプレイヤーズアーカイブに蓄積された記録によれば、「コスプレ開放」イベントの第一回は2007年の7/21。同年だけで5回開催されています。
 多い日には数百人規模で参加者が来場するコスプレイベントというのは、千葉県では幕張メッセの複合型イベントを除いて殆ど存在しない規模でした。
 当時猛威を振るったのが「仮面ライダー電王」、そして秋頃からは初音ミクブームが始まります。ボカロブームはサービス開始直後だったニコニコ動画・ピクシブを潤し、そして副次的にコスプレイヤーズアーカイブのユーザー拡大にも寄与しました。
 振り返れば00年代は、バブル期に建造されたテーマパークや、大店法の規制撤廃から乱立を招いたショッピングモールやアミューズメント施設を使って、新規コスプレイベントが広がっていった時期でもあります。
 過疎テーマパークやショッピングモールは背景が綺麗で、それでいて一般客が少ないというのがコスプレイベントとしての集客には理想的な環境だったからです。



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世界コスプレサミット2023日本代表選考会レポとその後の騒動

 コスサミ日本予選、再開と仕切り直し(ついでに炎上沙汰)なのです。

[ここまでのあらすじ]
 簡単に振り返ると、世界コスプレサミット(ワールドコスプレサミット=WCS)はテレビ愛知の番組企画として2003年に海外レイヤーを名古屋に招いてパネルトークなど〝サミット〟形式で始まりましたが、当初予定での集大成ともいえる2005年の愛知万博内で各国代表チームによる世界一決定戦〝コスプレチャンピオンシップ〟が大当たりし、海外イベントから大使館など外交ルートを通じて参加希望などが相次いだことからついに民間外交として外務省の後援など得てしまい、翌年以降も継続・拡大を続けます。

 その後WCS2013において運営体制が変更、中心となるコスサミ運営事務局がテレビ愛知から(株)WCSというイベント会社へ移管された事に伴い、日本代表選考会(日本予選)もコスサミ本体から切り離して東京のコスプレイベント会社であるCOSSANが受託するのですが…。形式としては海外予選が現地のイベントに委託されてるのと同じなのですが。
 そこから起きた騒動は長くなるので割愛。過去のブログやコスプレイヤーズアーカイブニュースに触れているので暇な人は読んでね。
 言っときますが「やらせではなく、ただグダグダなだけ」ですので。

 世界を襲った新型コロナウイルス時代。WCS2020は各国予選ごと中止。WCS2021~2022はステージ予選ではなくWEB予選により日本代表チームを選出。
 そして!WCS2023…前述のCOSSANが日本代表選考会の運営から正式に撤退しました。これまで付いていたスポンサーや協賛団体もとっくに撤退。
 何も無い状態になってしまいます。
 この状況で、日本代表選考会の運営権を引き継いだのがファルール株式会社…WCS2013日本代表チーム経験者のFRANさん(コスサミの運営に通訳などでも関わっていた)の個人会社であり、輸入品など扱う会社であってイベント会社ではありません。
 このまま日本代表選考会が消滅したり、変な会社(タレント事務所とか)が運営権を買っちゃうよりかは、ぶっちゃけリスクだらけのコスサミ日本予選を引き継いでもらった訳でございます。

 再開、省力化、今できる事をやる。
 そんなこんなで何も無いところからの再スタートとなったコスサミ日本代表選考会、2023年6月3日さいたまプラザノースで行われた模様を、9ヵ月も経ってレポにまとめてみます。
 ホラ、期せずして代表チームの過去言動で炎上沙汰とかあったし。
 …この当日、私およそ7年ぶり6回目の挑戦をしておりまして、出場者としての視点でいろいろ書いてみようと思います。
0会場

 なお、コロナ前までの日本各地でやった(運営の手が回らなくなった原因でもある)地区予選~国内決勝パターンを廃し、2023年度は書類選考後は国内決勝の一発勝負となっております。
 いち出場者として、今回は「予選の段階ではレポートの書類は最低限これくらいやっておいて、実際の製作物に力を入れた方が良い」みたいに事前アドバイスが入るのでありがたかったです。
 あと書類や音源の提出物の締切を守らせてるのも、ちゃんと運営してます。
(前の予選運営会社では締切が形骸化してて、期限を守って提出物を作るのがバカバカしくなっちゃったので)
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