駄チワワ:旅と怪獣舎

コスプレ・同人・特撮、たまにプロレスなどを“読む”ブログ。ちょいちょい足を運んだり調べたり。歴史やムーブメントとしての記録や考察やら、とにかく書いて残します。 特撮ファンの着ぐるみコスプレイヤー、駄チワワが書いてます。一つの資料としてお使い頂ければ。

『ブログ読んでるよ』はこっそり教えてくれると喜びます。
「同人・コスプレ学級会 傾向と対策」最新号をBOOTHで販売しています。https://zubunuretiwawa.booth.pm/items/3587264
あと過去に寄稿していたコスプレイヤーズアーカイブのコラムは https://www.cosp.jp/news_corner.aspx?id=12

初代ゴジラ復元スーツをアナログフィルムで撮影してきた

 11/3(祝)は1954年に映画「ゴジラ」が封切られた事から「ゴジラの日」となっております。最初は子供の観客を念頭に入れていなかったので、秋の公開だったんですね。
 昨年から始まったゴジラフェス、2017年は新宿でしたが、2018年は有楽町に。
 今回の目玉は、造形師の酒井ゆうじさんが監修した初代ゴジラの復元スーツによるハイタッチ会。
 ここぞとばかりにスマホやデジタル一眼レフが構えられる中、あえて!写ルンですを駆使して撮って参りました!
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 アトラクション用ではなく撮影スーツの復元なので、腕が上がりません。
 ギョロッとした目玉、嘲笑うかのような口元、張り出した胸と肩などががまさに初代ゴジラ。
 モノクロ時代の復元なのでほぼグレーの濃淡で質感を表現してます。口の中に若干赤みを乗せてるくらい。

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 ファンが群がっていく姿を遠景から。フィルムの荒い質感で、昭和のデパート屋上でやってた怪獣ショウっぽくなります。初代ゴジラ、絶対にこんなフレンドリーな性格じゃないけど。
 きっとみんな心の中で「ものすごい力です!さようなら!みなさんさようなら!!」って電波塔の上でゴジラ襲撃を実況しながら殉職したアナウンサーごっこしてたんだろうなぁ…
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同人・コスプレ学級会 傾向と対策~2017年度版

 2017年の冬コミで発行した「同人・コスプレ学級会 傾向と対策2017」よりダイジェスト。
 当初は上半期・下半期で記事を分けるつもりでしたが、更新の間が開いてしまったので一年分を一緒にまとめて、改めて新記事としてアップします。
 一年間にネット上を駆け巡った〝学級会〟から個人的に気になった主要14議題を選出、法律論・歴史的経緯・伝言ゲームの元情報から考えてみます。
疑似著作権/俺マナー/伝言ゲームとして分類
 同人誌版は全部で1万8000文字くらいあるので、ブログ版は2/3くらいに削っております。
表紙_見開き

※ 賛否が議論になったものが対象なので、一方的な晒し目的や、犯罪行為を発端とする単純な〝炎上〟は除外しています。
※ 刀剣乱舞の界隈は学級会のための学級会を延々と繰り返しているので除外しています。

目次:
「コスプレイヤーのネームボードを奴隷札と呼ぶ議題」
「いい歳した女がキャンメイクとか使うのはどうなの議題」
「うたプリ同担拒否ではないけど、昭和生まれの人は年齢拒否議題」
「中池袋公園が野生のアニメイト化議題」
「東山動植物園コスプレフレンズ議題」
「売り子が確保できない混雑サークルは参加を自粛すべきか議題」
「ハイキューの舞台レポ本を芸能ジャンルではなくハイキュージャンルで売ったら大変なことになる議題」
「無料配布した同人誌にクレームしてきた相手に菓子折を持って謝罪に行くべきか議題」
「目トレスってトレパクですか?議題」
「有名女優のサークル参加とクラウドファウンディングでの 同人誌製作費調達をどう見るか議題」
「無許可リツイートはマナー違反!議題」
「とら婚、オタク婚活市場でもオタ趣味だけじゃ価値が低い議題」
「オーダーメイドでコスプレ衣装を請負ったら罪になるか議題」
「ウィッグつけないとコスプレじゃないのか議題」
 
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2018夏コミ統計、メディアはコスプレをどう伝えた?

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 猛暑もあって前回比・昨年比ともに過去最大幅で落ち込み、3年連続で減少期に入っているコミケのコスプレイヤー。
 その中で近年、オタク向けではない一般向けの芸能系ニュースサイトが取材に入って、カワイイ・エロイ系のコスプレのみ取材して記事化し、煽りタイトルをつけて安易にPVと広告料を稼ぐ…という手法が常態化しつつあります。
 同人誌よりもコスプレの方が視覚的に伝わりやすい事もあって、もっぱら世に出るコミケ報道はコスプレが主体になりがちですが、その中身がちょっとエスカレートしてるなぁーと強く感じます。
 一体なにが起きているのでしょうか?

 今回は主要10サイト計90本のコミケコスプレ記事を調べてみました。それぞれの取材対象やコミケ・コスプレに対する傾向と、記事タイトル頻出ワードの統計から、見えてくるものがあると思います。
 結果、作業的にも精神的にも死にそうになりました。おそらく過去最大に長いけど読んでって。


■まず、準備会の公式発表資料より
・コミックマーケット94アフターレポート
https://www.comiket.co.jp/info-a/C94/C94AfterReport.html

2018夏コミc94、コスプレ更衣室登録人数は三日間合計1万8452人。
2017冬コミc93は2万5662人でしたから、前回比7000人減。しかし夏より冬の方がコスプレは多い傾向がありますから夏冬で単純比較はできません。夏コミだけで見てみましょう。
2017夏コミc92は2万620人でしたから、昨年比2,000人減。猛暑のせいもありましたが。
前回比・昨年比ともに、下がり幅としては近年で最大。
夏として見ると最大だった2015年夏コミc88の2万2663人からは4000人以上減り、3年間で約2割減
夏コミが2万人を切るのは2013夏コミc84以来なので、5年前の水準まで戻った感じです。
コミケコスプレ登録数2018夏
(c94サークル申込数は未発表)

 ハッキリとコミケでのコスプレイヤー参加数(サークル申込数もですが)は減少しています。 別に数が大きいほどエライ訳でもないですが。コミケって元々が同人誌即売会だし。
 ローアングラー問題が盛んに報告されたのは2013年ですがこの時期はまだ拡大期でしたから、これが直接の理由という訳でも無さそうです。また被害自体も2014年以降は改善しつつあります。

 近年のコスプレイヤー減少の理由はもちろん複合的なものでしょう。 
 まず公式による舞台やライブなどの2.5次元ビジネスが隆盛し、レイヤー層もそちらを追いかける方にエネルギーを振ってイベント参加が減ってる事。また、友達と複数名でコスプレできるような軽装のスポーツ・学園系のヒット作品が減った事、などなど。 

 しかしこの2016年以降つづくコスプレイヤー減少期、今回の主題でもある、(オタク系ではない)一般向け・芸能系のニュースサイトが積極的にコスプレを取材して、美人のえっちな格好メインに記事化して配信するようになった時期、またそれらを芸能活動のステップとする〝プロコスプレイヤー〟ブームが仕掛けられた時期とも被ってるのは興味深い傾向です。因果関係か相関関係かは議論の余地がありますが。

 元々の形としては、コスプレとはファンアートであると思います。
 もちろん再現度だけじゃなくってアレンジのセンスや、オリジナルの人は自分で設定を練って自分のファンアートを作るような感覚で。
 そこに来て最近、自分自身の容姿アピールや芸能活動のステップとしてのコスプレをする人も増えつつあります。
 悪い事じゃありません。イベントのルールや社会のルールに反しない限り、誰がどんな目的でコスプレしようと自由ですし、それをNoと言えるのは著作権を持つ権利者か治安を守る警察だけです。
 「好き嫌い」と「良い悪い」は別です。

 問題があるとしたら…それらを世間に伝えるメディアの側にあると思っています。
 いわゆるマスコミと呼ばれる所よりも、ネット配信に特化したちょっと小さい所が多いです。なのでメディアと書きます。
 メディアの扱いはやはりというか偏っていて、カワイイ・エロイに集中しがちです。よしんば、偏る事もまた、守られるべき報道・表現の自由でもありますが、さすがにウソや誤解を招く内容が多くなりすぎているとも感じています。
 全般的には昔のような露骨はオタク叩きは減ったものの、しかし逆にオタクを持ち上げようとしてナナメ方向に飛ぶ!というのが最近の傾向です。

 今回は2018,8,10-12開催のコミックマーケット94における、主要な芸能系ニュースサイトとオタク向けニュースサイトの記事の収集と、タイトル集計から、外側と内側のメディアを通して見えた〝コスプレ〟の扱い方を調べてみます。
 また、それらを比較して見える事もあると思います。

[条件]
・コミックマーケット94(2018,8/10-12)のコスプレ取材記事を対象にタイトルや傾向を分析。となりでコスプレ博や、週のダイジェスト記事は集計に入れず参考として掲載。
・ヤフーやmixiやライブドアなどの大手総合ニュースサイトに提携して記事を配信してるニュースサイト、または発信力の高めのオタク系ニュースサイトの記事を対象とする。微妙なラインだった1up情報局さんは他の大手総合ニュースサイトへの提供が無いのとエロ比重が高いので今回は除外した。スマヌ。
・記事タイトル内からワードを集計するため、記事と写真のURLが分かれてる場合は、写真ページのタイトルではなく記事ページのタイトルで記載している。具体的にはまんたんweb。
・企業ブースのコンパニオンや芸能人のコスプレ情報は除外。記事タイトルにレイヤー個人名が入ってる場合は芸能活動の一環として除外。あくまで同人活動としてのコスプレがどう扱われるかが対象なので。

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昭和時代の世界コスプレサミット写真を発掘!

昭和末期、おそらく1987,88年頃に名古屋テレビ塔付近で撮った、世界コスプレサミットでの写真が出てきました。
まだデジカメもインターネットも無かった頃ですね。
でも、楽しかったなぁ…

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半年後に振り返る、2017冬コミコスプレ事情~減少と公共と世間と

【その1】 データから見るコスプレイヤー減少傾向
【その2】 露出への新ルール運用は意外と歓迎だった気が
【その3】 アイテム類にも部分的に制限が入りました
【その4】 終了時間帯に防災公園から更衣室へ戻る導線が大変な事に
【その5】 メディアはコスプレをどう伝えたか…コミケ特集がプロコスプレイヤーの売り出しに利用された例
【まとめ】 公共と世間と…

 2017年12月の冬コミc93から早半年。そろそろ夏コミc94が近づいて参りました。
 c93アフターレポートが6月中旬に本文部分が公開されていたので、読み直した上でコスプレに関して起きていた新ルールやらメディアの虚実を振り返るという、私がやっておきたいだけで世の中的には割とどうでもいい試みです。
 ここまで続いていた規制緩和路線から、会場側の要請での制限が追加されたり、コスプレに対する内側と外側との認知の溝などを、個人で見る事ができた範囲で勝手に考えてみます。
 9000文字。

・コミックマーケット93アフターレポート
http://www.comiket.co.jp/info-a/C93/C93AfterReport.html

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アニパフォを継ぐか…埼玉のショッピングモールでコスプレパフォーマンスフェスティバル始まる

 話の前段としてアニメイト池袋本店では2013年より、アニメイトパフォーマンスカーニバルアニパフォという素人参加による無料観覧ステージイベントがありまして、これが回を追うごとに大盛況だった訳です。
 アニメ系のパフォーマーらが次々と持ち芸を披露して200人の観客とともに盛り上がる空間は約2ヶ月に一度、1日2回公演。十数組のパフォーマンスチームが数分ずつ出演しますが、その出演希望数は次第に上がって最大で10倍にまでなったとか。ノーギャラなのに。

 しかしこのアニパフォ、通常大会は2017年の10月開催で終了、コンテスト形式での全国大会決勝は同年12月をもって終了。およそ4年の歴史に幕を下ろしました。
 背景を見る限りには…池袋本店内のイベントスペースを、サイン会や握手会といった、より直接的なお金を生む企画に使いたかったアニメイト側の方針があった…かもしれませんが。
 ご丁寧にアニメイト側では公式サイト内のアニパフォページもさっさと全消去してますから。

 熱狂の後に、穴がポッカリ。
 実質その受け皿となるべく動いたのが、アニパフォでMCを務めていた綾川ゆんまお嬢と他、ゆめ企画。
 アニメイトの傘下を外れ、新たな運営母体で、埼玉近郊のショッピングモールでの公演が始まります。

 「モールでコスプレパフォーマンスフェスティバル☆ゆめ企画」として試験的に開催されたのは(アニパフォ終了直前の)2017年10月イオン北戸田。そこから間が開いて、本格的な開催となった第2回は…
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問われるパワハラ体質…みちのくプロレス6.15後楽園ホール

みちのくプロレスの東京遠征といえば年末の「宇宙大戦争」が有名ですが、初夏の頃にも後楽園ホールでやっているのです。
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以降、2018.6.15後楽園ホールにて露わになった事件のドキュメント。
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クソアニメ、コスプレ雑誌を、侵食す

 もうすでに発売から2ヶ月近く経過した上に隔月刊なのでそろそろ次の号が出てしまうのですが、「COSPLAY MODE」(通称コスモード)2/3発売の3月号が表紙からクソアニメすぎたので。
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 どう見てもクソ。
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寄稿:再放送に寄せて、ガンダムWブームを振り返る。

 RSS代わり。
 久しぶりに寄稿させていただきましたので。

【コラム】関東からガンダムW旋風再び!その濃厚な見どころは? -コスプレイヤーズアーカイブニュース

 作品内容だけでなく、当時の同人的なブームも触れております。
 

えなこさんを「日本一のコスプレイヤー」と持ち上げるメディアへの疑問

[2018,3記]
 ハイ、コスプレ関連の出来事を、ちゃんと根拠や経緯から調べていくいつものアレです。長文8000文字。
 特にTV番組でのコミケやコスプレの扱いは逐次チェックしておりますのでここ10年くらいの変遷もわかりますが、最近はオタク文化そのものに対して〝叩くのではなく、持ち上げようとしてナナメ方向へ突き抜ける〟という扱いの傾向が強まってると感じておりまして、残念ながらその中で起きている事象が今回のテーマです。

※本文中、敬称として「さん」ではなく「嬢」を用いているのは、ひらがなが連続すると可読性が下がるためで、深い意味はありません。
※本件に絡んで日テレ・TBSなどの他の報道姿勢へ言及する意図はないので、関係ない事への批判は含みません。
追記:書いてる人が着ぐるみレイヤーなので、正直、どうしてもフラットな視点では書けていないという事をあらかじめ申し上げます。


 最初に、私は普段からコスプレ村の閉鎖性って好きじゃないので価値観の多様化には寛容であるべきだろうと考えています。
 だから、えなこ嬢を始めとする〝プロコスプレイヤー〟が仕事としてコスプレするのもタレント活動するのも何ら構わないと思います。よそはよそ。
 「好き嫌い」「良い悪い」は別に考えます。
 TV・雑誌・ネットニュースといった外側のメディアがコスプレイヤーを扱う際には、キャラに似てるとか衣装スゴイとかじゃなくって、カワイイ・エロイでしか見てない…なんてのは今に始まったこと話じゃございません。
 求められてるのって結局、コスプレという建前での〝着エロ〟です。
 需要に沿って供給があるのですから。

 ただし。
 個人としての応援ならいざ知らず、各メディアが彼女を「日本一のコスプレイヤー」「コスプレの頂点」「憧れるコスプレイヤー急増中!」として持ち上げまくる現状は、ハッキリ言って偏りと誇大広告が過ぎるので、おかしいでしょう。
 他のコスプレイヤーはえなこ嬢より下の存在ではなく、憧れの対象とは違います。
 大半のコスプレイヤーはお金やタレント化を目的に活動している訳でもありません。基本は愛する作品やキャラクターへのファン活動や交流が目的ですから。
 コスプレイヤーって協会みたいな業界団体とか存在しませんから、昔からおかしな肩書きが咎められずに横行してる世界でもあります…が、これらの誇大なフレーズは、えなこ嬢ご本人が言い出したのではないという事はまず申し上げておきます。
 持ち上げるメディアの側で、誤解を招く表現やウソが既成事実化しているのです。
 見えてきたのはメディアの無理解と欺瞞です。
田園風景横長青空
 以降、泥臭い話が続くので、その前に日本の美しい田園風景をお届けします。
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