[2018,3記]
ハイ、コスプレ関連の出来事を、ちゃんと根拠や経緯から調べていくいつものアレです。長文8000文字。
特にTV番組でのコミケやコスプレの扱いは逐次チェックしておりますのでここ10年くらいの変遷もわかりますが、最近はオタク文化そのものに対して〝叩くのではなく、持ち上げようとしてナナメ方向へ突き抜ける〟という扱いの傾向が強まってると感じておりまして、残念ながらその中で起きている事象が今回のテーマです。※本文中、敬称として「さん」ではなく「嬢」を用いているのは、ひらがなが連続すると可読性が下がるためで、深い意味はありません。
※本件に絡んで日テレ・TBSなどの他の報道姿勢へ言及する意図はないので、関係ない事への批判は含みません。
※追記:書いてる人が着ぐるみレイヤーなので、正直、どうしてもフラットな視点では書けていないという事をあらかじめ申し上げます。
最初に、私は普段からコスプレ村の閉鎖性って好きじゃないので価値観の多様化には寛容であるべきだろうと考えています。
だから、えなこ嬢を始めとする〝プロコスプレイヤー〟が仕事としてコスプレするのもタレント活動するのも何ら構わないと思います。よそはよそ。
「好き嫌い」と「良い悪い」は別に考えます。
TV・雑誌・ネットニュースといった外側のメディアがコスプレイヤーを扱う際には、キャラに似てるとか衣装スゴイとかじゃなくって、カワイイ・エロイでしか見てない…なんてのは今に始まったこと話じゃございません。
求められてるのって結局、コスプレという建前での〝着エロ〟です。
需要に沿って供給があるのですから。
ただし。
個人としての応援ならいざ知らず、各メディアが彼女を「日本一のコスプレイヤー」「コスプレの頂点」「憧れるコスプレイヤー急増中!」として持ち上げまくる現状は、ハッキリ言って偏りと誇大広告が過ぎるので、おかしいでしょう。
他のコスプレイヤーはえなこ嬢より下の存在ではなく、憧れの対象とは違います。
大半のコスプレイヤーはお金やタレント化を目的に活動している訳でもありません。基本は愛する作品やキャラクターへのファン活動や交流が目的ですから。
コスプレイヤーって協会みたいな業界団体とか存在しませんから、昔からおかしな肩書きが咎められずに横行してる世界でもあります…が、これらの誇大なフレーズは、えなこ嬢ご本人が言い出したのではないという事はまず申し上げておきます。
持ち上げるメディアの側で、誤解を招く表現やウソが既成事実化しているのです。
見えてきたのはメディアの無理解と欺瞞です。
以降、泥臭い話が続くので、その前に日本の美しい田園風景をお届けします。
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