いま日本には…いや人類には、原子力に代わる、再生可能エネルギーの開発が求められているのです。
 いずれもコストや安定供給の面でまだ高い壁が存在しますが、しかし、このまま原子力に依存し続ける訳にはいかないという事は、説明するまでもなくお分かりいただけるかと存じます。
 原子力利権の為に、現在と未来の子供達を危険に晒してはいけないのです。

 安全で再生可能な、新時代のエネルギー開発。
 今こそ官民の垣根を越えて、実用化を急ぐべきです。
 夢の様な話ですが、夢で終わらせる訳にはいきません。

 それにはもう、“女子力”しか無いのではないでしょうか?

× × × × ×

【女子力発電】
・ 事あるごとに自分に「女子力アップ!」とつぶやく。
・ とりあえず漠然と習い事を探して、続かない。
自分探しの旅に出る。ツアー旅行で。
・ 週末ごとに同じメンツで延々とくり返される女子会
・ ファンキーな皮膚病みたいにゴテゴテに盛ったネイル
・ 毛の量が多過ぎて暑苦しいウィッグ。
・ デキ婚→即離婚した女性タレントの自伝を、恋愛のお手本にしてしまう。
・ いい年して自分を「オトナ女子」を言い張る。
・ ピンク色が大好き。
・ 自宅でコラーゲン鍋
・ でもドモホルンリンクルに手を出したら負け。ってゆーか往生際悪いんだよッ。
・ 口癖の「専業主婦になりたい」が周囲の男性を引かせている事に気付かない。
AneCanにもWithにもMOREにも、もうついていけない…。
InRed読んで安心。
・ てゆーかVOCE美的も明らかに創刊時より対象年齢上がって、三十路向け雑誌になってるよね?


 …このような、不毛かつ無尽蔵に現出するエネルギーを利用し、タービンを回転させる事が出来れば…!
 安全で強力な、まさに未来のエネルギーと言えるでしょう。
 日本には世界でも有数の女子力が埋蔵されている以上、今こそ真剣に、実用化を考えてしかるべきではないでしょうか?

× × × × ×


 そして、遠くない未来…。

 「安全かつ無尽蔵な未来型のエネルギー」と喧伝されてきた“女子力発電”政策は、財政難に悩む全国の自治体に、交付金とともに発電所を増やし続け、膨大なエネルギーを供給し続けていた。

 だが。
 とある小さな安全対策上の不備、そして不測の災害が重なった結果、ついに大事故が発生。
 制御できなくなった女子力の漏洩により、未曾有の危機を引き起こすのであった…。 

 これらの女子力発電を監督する、経産省の“女子力安全・保安院”(もちろんテカテカのウィッグ着用)は会見で「安全です」「想定内」「ただちに婚期に影響を与えるレベルではない」をくり返すが、その度、事態の悪化を食い止める事は出来なかった。

 この時、AERAはいち早く「オバハンが来る。」というキャッチで事故を特集した事で、平和ボケした皆さんから「風評被害だ」「危機を煽るな」などとゆー攻撃を受ける。
 また以前から女子力への反対を表明していたタレントは、反女子力発電デモへの参加により、仕事を降ろされてしまった。


 そしてついに…。
 人類の女子力発電史上、最悪規模の“女子力メルトダウン”により、高濃度の女子力が世界中にバラ撒かれてしまう…!

 その結果、基準値を遥かに上回る多量の女子力に晒された地球上の男性達は、急激な草食化・二次元信奉・アイドルおっかけ病を進行させ、結果として人口は激減
 やがて人類は滅亡…。




 女子力発電の事故から数千年後。
 人類の消えた地球は再び、宇宙に輝く、静かなる青い星へと戻ろうとしていたのであった…

   ― 終 劇 ―



 …っていう話をツイッターでしてたのが昨年6月。面白くなってきたのでmixi日記にまとめておいて、丸一年経ったのでこっそり増補改訂して公開しておきまーす。


[不謹慎ついでに]
・ 
20XX年…もしも大阪市が職員の同人活動歴を調査したら 
・ 
冬コミ・コスプレ広場における原子力安全・保安院の緊急会見 
 

InRedは見出しだけでも面白いよ…。