コスプレに世界一も日本代表もある訳無い!虚像だ!
でも、その虚像を掴みにいくバカ共の闘いには、本物のドラマがあるんだぜ。
何のプロでもないけれど、だったらアイツらに出来ない事をやってやろうぜ!
…と息巻いていた青年が、見事なまでにスッ転ぶ記録です。一ヶ月前なのでイベレポとしては遅くなったけど、記録として後の世に残したいので、まぁ読んでください。
・「曲がり角の東京国際アニメフェアのコスプレ解禁を読む」
・世界コスプレサミット2013予選レポ,東京国際アニメフェア編
・世界コスプレサミット2013予選レポ,名古屋編
~から続いております。
× × × × × × × ×
■ ニコニコ超会議予選会 本番 ■
初日と二日目の記述が前後します。初日の件は愚痴っぽくなるので後で。
4/28ニコニコ超会議二日目…予選本番!
後述しますが、前日にやった敗者復活戦2チームの枠が無くなったので、出場は4組。東京国際アニメフェア予選よりも少なくなってしまいました。
朝7時半に幕張メッセ前集合し、今回はちゃんと出場者用に大部屋の控室があったんですよ。TAFの時は物陰だったのに!
衣装審査の簡単なプレゼンを済ませ(着ぐるみがデカいのでウチは廊下でやった)、本番をひたすら待ちます。
11時からの予選会開始直前に、予選とは別枠で集められたレイヤー諸氏によるランウェイ形式で、客席を温めていただきました。
ちなみにこの多くの人はCOSSAN側で集めたので、変態仮面とかフリーザ様3人とか、いつものCureCosplayCollectionとは明らかに違う空気を放っておりましたねー…。白状しますが、変態仮面さんの乳首を隠すために、コスサミの公式ステッカーを貼る事を控室で発案したのは僕です。
× × × × × × × ×
[審査員]
・ 霜月紫/海都〜kaito〜(wcs2012優勝チーム 士魂-SHIKON-)
・ 岸田メル(イラストレーター)
・ 大畠克仁(ブラザー工業)
・ 乾たつみ(Cure管理人)
配点は「衣装10点/パフォーマンス10点/原作リスペクト5点」で、4人の審査員点数を合計。
ステージ撮影禁止なので写真なしだ!
「初音ミク(はちゅねミクの日常)」 (チーム大連立) ←ウチ
「みっくみくにしてあげる」に乗って、グラフィグ型の箱ミクコンビがセガの株価を操作したり原発から融解した炉心を引き抜いたりといった、ボカロ界隈に関するネタを集めたドタバタであった。
とにかくツッコミ所を多くしてニコ生視聴者へのアッピールを図ったが、後述のようにニコ生の中止によりそれは空振ってしまったのさ。
「バイオハザード」 (R18ギリギリラインを狙い隊)
襲いかかるリッカ―をエイダが見事なキックで叩き伏せる。
このリッカ―、脳や牙まですごい細かい造型。演じる山葵さんは昨年、モンハンのジンオウガで出場してました。今回は全身シリコンなのである程度アクション出来る…けど、暑いのはよく分かった。
「黒執事II」 (ACE)
シエルとアロイスによるダンスパフォーマンス。元々ダンスパフォーマンスをやってるチームだそうで、かなり決まっていた。
ひるがえった瞬間の衣装の裏地とか、可動域の確保とか、衣装に関してもレベル高いものだったと思う。
しかし最近のコスサミって、2分半にストーリー性を持たせる事を重視しているので、ダンス+αの展開を求められてるかも。
「ファイナルファンタジー7」 (NoiR(ノワール))
クラウドとカダージュの対決。剣劇メインだが大剣や格闘や早変わり要素で、メリハリをつけている。 中二臭いぞ!(褒め言葉)
近くで見ると分かるけど、肩の筋肉すごいのよ。男性レイヤーによる力強い演技でした。
(リハからちょっと削られてたので、一部で間が空いたかも)
× × × × × × × ×
そしてニコニコ代表に選出されたのは…FF7のNoiR!
どこかで聞いていた名前だったので調べましたが、クラウドのNaGiさん(峯田大夢)の方は現役レイヤーにしてメンズナックルのモデルさんで、表紙飾ってらっしゃる人です。
こういった肩書きで語られる事の面倒さは本人は繰り返し経験してると思いますが(もちろん肩書きで勝った訳では無かろうて)、それでもやっぱり“魅せる”意識に関して、高いレベルで意識していた事は確かだろうと思います。
思い出したけど、昨年レポした立川あにきゃんのCureCosplayCollectionで「中二病でも恋がしたい!」のダークフレイムマスターで出演してた彼だ!
最も違いを感じた部分。彼ら、事前に全く出場の告知をしてなかったので、ノーマークでした。
ウチやACEが「見にきて!応援して!」と騒いでいた一方で、彼らは終わるまで(勝つまで)何も言わなかった。
コンテストやお祭りというよりも、きっとオーディションに近い感覚だったんだろうなぁ…。それはもう、イデオロギーの違いですから。
ハッキリ言います。悔しいに決まってるじゃん…!!
後日、客席で見ていた知人の感想として、楽しかったのはミク、造形ではバイオハザード、綺麗だったのは黒執事、格好良かったのはFF。全体的には大差が無かったかもしれないが、総合的にはFFだった…という指摘を受けたので、まぁ、そういう事でしょう。
ちなみにFF、朝のリハーサル時点では挑戦していたアクロバットなアクションが本番ではオミットされていたので、彼らが確実にそれを成功させる練習を積んだなら、さらに強力なチームになるんだろうな…!
・ニコニコ超会議2:ミクが、クラウドが熱演した世界コスプレサミット予選 変態仮面も登場-ねとらぼ
いつもながら詳細ですな。
× × × × × × × ×
■ ニコ生をめぐる騒動顛末 ■
これもね、記録として、残しておくべきかと思うので。 経緯だけまとめます。
4月中旬…。
超会議内のこの予選会を、ニコ生で放送する件が告知されました。
しかし、この時に一部のチームに対して、楽曲の差換えor自分で打ち込みに変更するよう要請が入ります。
2週間前になってそんな事言われても対応できる訳もありません(1回目)。
この時点で、楽曲がニコ生で使用不可判定を受けたチームが出場を辞退(延期)しました。
続いて、敗者復活戦に関する詳細が告知。
超会議の初日(=予選会前日)に、書類選考で漏れたチームやエントリに間に合わなかったチーム向けに、敗者復活戦の開催が告知されました。
しかし敗者復活戦に出場するチームは、あらかじめニコニコ動画内の「ニコ生で使用できる楽曲」リストから音源を選ばなくてはならないという制約が課されました。
1週間前になってそんな事言われても対応できる訳もありません(2回目)。
敗者復活枠を狙って練習していたチームも、用意していた音源が使えなくなってしまい、それに併せたアクションなどは練習し直せる筈も無く、ここでまた辞退するチームが出ました。
4/27ニコニコ超会議一日目…。
「敗者復活戦」と告知していたものの、当日受付のフタを開けてみればエントリがゼロだったらしく。まさかの…というか、ここまで制約を課されると当り前なのですが。
急きょスタッフが会場内のレイヤーを集め、ランウェイ形式でコスプレのショウを行いました。
ランウェイなのに審査員が3人いるという不思議な光景は、このような理由(敗者復活戦やる筈だった)によるものでした。
本来ならこの敗者復活戦で選ばれた2チームが、翌日の予選会に出場できるという企画でしたが、応募無しでは仕方ありません。
会場内で急きょ集められてランウェイ出演してくれた皆さんの中から選んで、一晩で2分半のステージ作れってのも無理です。前日にそんな事言われても対応できる訳もありません(3回目)
ここで現場を走り回って人を集めたスタッフや、ランウェイに出演していた皆さんには、「おつかれさまでした」と言いたい。
その夜…。
決戦前夜にしてニコ生の中止が通知されました。
楽曲の使用を巡るトラブルの結果だと思いますが、もうちょっと早くアナウンスできんものか…。
遠方の友人に「ニコ生で放送あるから見てね!」と伝えていたので、夜の間に説明とお詫びのメールする手間もありまして…。
結局、ニコ生をやる事になったために、楽曲が使えずに辞退したチームがある。
ニコ生で使用できる楽曲しか音源を使えなくなったために、敗者復活戦を諦めたチームがある。
そしてそのニコ生が直前で中止されてしまうという、何だか分からない振り回され方をしてしまいました。
なお敗者復活戦の存在は、コスサミ側は「応募多数により急きょ敗者復活戦を開催します」とアナウンスしてましたが、超会議のサイトでは1月末の時点で小さく告知されてたので、おそらく超会議側にとっては最初から既定路線だったという事でしょうね…。
…なんだか、設定を合わせてあげりゃいいのに。
× × × × × × × ×
さて、このゴタゴタの原因に関しては、公開情報以外の部分は、あくまで勝手に調べました。
まず大前提として、日本の大抵の楽曲は、公での使用に際してJASRACの申請が必要です。
TV局の場合はJASRACとの「包括契約」を結んでおり、年間で一定の金額を支払う代わりにあらゆる楽曲をTV番組で使用できます。(ただしDVD化した場合は差し換える)
しかし、ニコニコ動画はTV局ほどの強い契約をJASRACと結んでおりません。 →参照
個人での歌ってみた/演奏してみた動画ならば可ですが、CDの楽曲をそのまま使用する事は本来は出来ないのです(=原盤権)。ニコ動内に上がってる元の楽曲そのままの動画は、本来ならアウトです。音質が劣化してたりMADに編集されてるものが、お目こぼしされているだけであって。
お目こぼしだって個人相手だからで、企業ともなるとそうも行きません。
なので企業によるニコ生で楽曲を使用する場合は、JASRACフリーの楽曲か、ニコ生で使用できる楽曲リストから選んで使うか、自分で歌ったり演奏したりした楽曲だけです。
元の楽曲をそのまま使う場合はJASRAC(あるいは著作隣接権者)に申請しなくてはなりません。
コスサミ予選はTV愛知というTV局の公開収録(?)でもあるので、今までは問題ありませんでした。
しかしニコ生でも番組として放送するとなると、そういう訳にも行かなくなるんですね。きっと。
なんだか、巨大化を続けるニコニコ動画のムーブメントが、しかし足元では権利的に非常にグレーな土台の上に建ってる事が透けて見えた気がします。グレーである事は良くも悪くもなのですが。
(ここまでは自分で調べたものなので、違うと言われたら引っ込めます。だいたい合ってると思う)
× × × × × × × ×
んで、こういったゴタゴタがなぜ起きるのか、何となくですが…。
今年はコスサミの国内予選はCOSSANに管轄されてますが、見てると規模の拡大具合に対して、現場のスタッフって少ないんですよ。
だから、少人数で多数の交渉ごとやセッティングを行わなくてはならないCOSSANと、大規模な組織で担当が細かく分かれてるニコニコ側で、ボタンの掛け違いと、力の差が出るのだろうと思います。
かといって自前のコスプレイベント内でステージ組んで予選を行えば、進行はスムーズですが経費は跳ね上がるでしょうし、わざわざ見に来てくれるような観客は集まらないでしょう。
根本的に、上部組織のコスプレサミット事務局は海外勢が集合する夏のサミット期間だけに注力して、特にリーマンショック後は国内予選には予算も人も割いてないので、そこをちゃんとやろうとすると現場サイドに負荷がかかるのだと思いますが。
3週間後の大阪予選レポを読んでいただくともっと分かると思います。
× × × × × × × ×
■ ちなみに何をやったかというと ■
<やったこと>
・ドリキャスから延びる【セガの株価】と書いた矢印を乱高下させる。
・【あなたとコンビニ】ファミマの看板を踏む。
・絶対安全な発電所から、【融解した炉心】を引きずり出す。
・どこかの国会議事堂の【クールジャパン】という旗に、その溶けた炉心をプッ刺す。
・ドリキャスを開けると【たつんだ湯川専務】と書いてあるが、蹴飛ばす。
・ファミマの看板を倒すと【テナント募集】の文字。
・発電所の裏ではちゅねミクがシテヤンヨに変異し、箱ミクと決戦。
…あくまで政治的メッセージではなく、風刺漫画のノリですので。
ほら、最近のコスサミの傾向としてプロやセミプロの人達も出てくるから、んじゃー彼らに出来ない事は何?って考えたら、スポンサーや行政機関をイジる事だなーと思いまして。
議事堂を巡っては色々と有ったのですが、もう、半分ヤケでした。事前に運営サイドから「議事堂を壊すのだけはアウチ」判定が出たので、破壊せずに、融解した炉心を刺すだけにしてみました。
(そしたらステージから脇を見ると、まさかの政党ブースに持ち込まれた選挙カーの「自民党」って旗がチラチラ見えるんだもの…)
あくまでコミカルに、凶悪な可愛さを。
そしたら演技後に「TAF予選では戦隊ロボでヒーローっぽいキャラだったので、今回は可愛らしさと狂気を狙いました!」とマイクでアピールした所、審査員の岸田メル先生が冷徹に言い放った「TAFの時から狂気は感じてました」が胸に刺さりましたね…。
<今後の注意ポイント>
・ パーツや衣装の最終チェックは、舞台裏ではなく舞台袖で行う!
(演技中にパーツが外れたのは、舞台裏でのチェック後、ステージへの急な階段を上がる際にまたズレてしまっていたのが原因)
・ 大きなステージである程、アクションや大道具は細部のこだわりよりも、遠目に見た際の分かり易さを第一に考える!
(客席の後ろの方まで10数mあります。審査員にだけ見えれば良いのではなく、客席を味方に付けた方が有効だと思います)

ミクさんの小さなイタズラ。
(ローソンのブースにファミマの看板を持って…)

寅次郎、蟹工船を読む。(共産党ブースにて)


寅次郎、権力の椅子に手をかける。(自民党ブースにて)

ダメな子が並んでみました。(民主党ブースにて)


世の中にはこんなバカな事する人が二組以上いるんですね…(加持さんの箱きらりん)
■ コスサミWEB予選始まってます ■
登録して頂くと、一日一票を投票できます。 →こちら!
ウチじゃなくって構わないので、面白いと思ったチームに入れてください。
あと「世界コスプレサミット非公式読本」買ってね!通販もあるよ!
[ ↓ 書いた人のアカウント]
ツイッター ・ mixi ・ cure
(どんな感想でも、投げて頂けると、一通り読みます)
でも、その虚像を掴みにいくバカ共の闘いには、本物のドラマがあるんだぜ。
何のプロでもないけれど、だったらアイツらに出来ない事をやってやろうぜ!
…と息巻いていた青年が、見事なまでにスッ転ぶ記録です。一ヶ月前なのでイベレポとしては遅くなったけど、記録として後の世に残したいので、まぁ読んでください。
・「曲がり角の東京国際アニメフェアのコスプレ解禁を読む」
・世界コスプレサミット2013予選レポ,東京国際アニメフェア編
・世界コスプレサミット2013予選レポ,名古屋編
~から続いております。
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■ ニコニコ超会議予選会 本番 ■
初日と二日目の記述が前後します。初日の件は愚痴っぽくなるので後で。
4/28ニコニコ超会議二日目…予選本番!
後述しますが、前日にやった敗者復活戦2チームの枠が無くなったので、出場は4組。東京国際アニメフェア予選よりも少なくなってしまいました。
朝7時半に幕張メッセ前集合し、今回はちゃんと出場者用に大部屋の控室があったんですよ。TAFの時は物陰だったのに!
衣装審査の簡単なプレゼンを済ませ(着ぐるみがデカいのでウチは廊下でやった)、本番をひたすら待ちます。
11時からの予選会開始直前に、予選とは別枠で集められたレイヤー諸氏によるランウェイ形式で、客席を温めていただきました。
ちなみにこの多くの人はCOSSAN側で集めたので、変態仮面とかフリーザ様3人とか、いつものCureCosplayCollectionとは明らかに違う空気を放っておりましたねー…。白状しますが、変態仮面さんの乳首を隠すために、コスサミの公式ステッカーを貼る事を控室で発案したのは僕です。
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[審査員]
・ 霜月紫/海都〜kaito〜(wcs2012優勝チーム 士魂-SHIKON-)
・ 岸田メル(イラストレーター)
・ 大畠克仁(ブラザー工業)
・ 乾たつみ(Cure管理人)
配点は「衣装10点/パフォーマンス10点/原作リスペクト5点」で、4人の審査員点数を合計。
ステージ撮影禁止なので写真なしだ!
「初音ミク(はちゅねミクの日常)」 (チーム大連立) ←ウチ
「みっくみくにしてあげる」に乗って、グラフィグ型の箱ミクコンビがセガの株価を操作したり原発から融解した炉心を引き抜いたりといった、ボカロ界隈に関するネタを集めたドタバタであった。
とにかくツッコミ所を多くしてニコ生視聴者へのアッピールを図ったが、後述のようにニコ生の中止によりそれは空振ってしまったのさ。
「バイオハザード」 (R18ギリギリラインを狙い隊)
襲いかかるリッカ―をエイダが見事なキックで叩き伏せる。
このリッカ―、脳や牙まですごい細かい造型。演じる山葵さんは昨年、モンハンのジンオウガで出場してました。今回は全身シリコンなのである程度アクション出来る…けど、暑いのはよく分かった。
「黒執事II」 (ACE)
シエルとアロイスによるダンスパフォーマンス。元々ダンスパフォーマンスをやってるチームだそうで、かなり決まっていた。
ひるがえった瞬間の衣装の裏地とか、可動域の確保とか、衣装に関してもレベル高いものだったと思う。
しかし最近のコスサミって、2分半にストーリー性を持たせる事を重視しているので、ダンス+αの展開を求められてるかも。
「ファイナルファンタジー7」 (NoiR(ノワール))
クラウドとカダージュの対決。剣劇メインだが大剣や格闘や早変わり要素で、メリハリをつけている。 中二臭いぞ!(褒め言葉)
近くで見ると分かるけど、肩の筋肉すごいのよ。男性レイヤーによる力強い演技でした。
(リハからちょっと削られてたので、一部で間が空いたかも)
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そしてニコニコ代表に選出されたのは…FF7のNoiR!
どこかで聞いていた名前だったので調べましたが、クラウドのNaGiさん(峯田大夢)の方は現役レイヤーにしてメンズナックルのモデルさんで、表紙飾ってらっしゃる人です。
こういった肩書きで語られる事の面倒さは本人は繰り返し経験してると思いますが(もちろん肩書きで勝った訳では無かろうて)、それでもやっぱり“魅せる”意識に関して、高いレベルで意識していた事は確かだろうと思います。
思い出したけど、昨年レポした立川あにきゃんのCureCosplayCollectionで「中二病でも恋がしたい!」のダークフレイムマスターで出演してた彼だ!
最も違いを感じた部分。彼ら、事前に全く出場の告知をしてなかったので、ノーマークでした。
ウチやACEが「見にきて!応援して!」と騒いでいた一方で、彼らは終わるまで(勝つまで)何も言わなかった。
コンテストやお祭りというよりも、きっとオーディションに近い感覚だったんだろうなぁ…。それはもう、イデオロギーの違いですから。
ハッキリ言います。悔しいに決まってるじゃん…!!
後日、客席で見ていた知人の感想として、楽しかったのはミク、造形ではバイオハザード、綺麗だったのは黒執事、格好良かったのはFF。全体的には大差が無かったかもしれないが、総合的にはFFだった…という指摘を受けたので、まぁ、そういう事でしょう。
ちなみにFF、朝のリハーサル時点では挑戦していたアクロバットなアクションが本番ではオミットされていたので、彼らが確実にそれを成功させる練習を積んだなら、さらに強力なチームになるんだろうな…!
・ニコニコ超会議2:ミクが、クラウドが熱演した世界コスプレサミット予選 変態仮面も登場-ねとらぼ
いつもながら詳細ですな。
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■ ニコ生をめぐる騒動顛末 ■
これもね、記録として、残しておくべきかと思うので。 経緯だけまとめます。
4月中旬…。
超会議内のこの予選会を、ニコ生で放送する件が告知されました。
しかし、この時に一部のチームに対して、楽曲の差換えor自分で打ち込みに変更するよう要請が入ります。
2週間前になってそんな事言われても対応できる訳もありません(1回目)。
この時点で、楽曲がニコ生で使用不可判定を受けたチームが出場を辞退(延期)しました。
続いて、敗者復活戦に関する詳細が告知。
超会議の初日(=予選会前日)に、書類選考で漏れたチームやエントリに間に合わなかったチーム向けに、敗者復活戦の開催が告知されました。
しかし敗者復活戦に出場するチームは、あらかじめニコニコ動画内の「ニコ生で使用できる楽曲」リストから音源を選ばなくてはならないという制約が課されました。
1週間前になってそんな事言われても対応できる訳もありません(2回目)。
敗者復活枠を狙って練習していたチームも、用意していた音源が使えなくなってしまい、それに併せたアクションなどは練習し直せる筈も無く、ここでまた辞退するチームが出ました。
4/27ニコニコ超会議一日目…。
「敗者復活戦」と告知していたものの、当日受付のフタを開けてみればエントリがゼロだったらしく。まさかの…というか、ここまで制約を課されると当り前なのですが。
急きょスタッフが会場内のレイヤーを集め、ランウェイ形式でコスプレのショウを行いました。
ランウェイなのに審査員が3人いるという不思議な光景は、このような理由(敗者復活戦やる筈だった)によるものでした。
本来ならこの敗者復活戦で選ばれた2チームが、翌日の予選会に出場できるという企画でしたが、応募無しでは仕方ありません。
会場内で急きょ集められてランウェイ出演してくれた皆さんの中から選んで、一晩で2分半のステージ作れってのも無理です。前日にそんな事言われても対応できる訳もありません(3回目)
ここで現場を走り回って人を集めたスタッフや、ランウェイに出演していた皆さんには、「おつかれさまでした」と言いたい。
その夜…。
決戦前夜にしてニコ生の中止が通知されました。
楽曲の使用を巡るトラブルの結果だと思いますが、もうちょっと早くアナウンスできんものか…。
遠方の友人に「ニコ生で放送あるから見てね!」と伝えていたので、夜の間に説明とお詫びのメールする手間もありまして…。
結局、ニコ生をやる事になったために、楽曲が使えずに辞退したチームがある。
ニコ生で使用できる楽曲しか音源を使えなくなったために、敗者復活戦を諦めたチームがある。
そしてそのニコ生が直前で中止されてしまうという、何だか分からない振り回され方をしてしまいました。
なお敗者復活戦の存在は、コスサミ側は「応募多数により急きょ敗者復活戦を開催します」とアナウンスしてましたが、超会議のサイトでは1月末の時点で小さく告知されてたので、おそらく超会議側にとっては最初から既定路線だったという事でしょうね…。
…なんだか、設定を合わせてあげりゃいいのに。
× × × × × × × ×
さて、このゴタゴタの原因に関しては、公開情報以外の部分は、あくまで勝手に調べました。
まず大前提として、日本の大抵の楽曲は、公での使用に際してJASRACの申請が必要です。
TV局の場合はJASRACとの「包括契約」を結んでおり、年間で一定の金額を支払う代わりにあらゆる楽曲をTV番組で使用できます。(ただしDVD化した場合は差し換える)
しかし、ニコニコ動画はTV局ほどの強い契約をJASRACと結んでおりません。 →参照
個人での歌ってみた/演奏してみた動画ならば可ですが、CDの楽曲をそのまま使用する事は本来は出来ないのです(=原盤権)。ニコ動内に上がってる元の楽曲そのままの動画は、本来ならアウトです。音質が劣化してたりMADに編集されてるものが、お目こぼしされているだけであって。
お目こぼしだって個人相手だからで、企業ともなるとそうも行きません。
なので企業によるニコ生で楽曲を使用する場合は、JASRACフリーの楽曲か、ニコ生で使用できる楽曲リストから選んで使うか、自分で歌ったり演奏したりした楽曲だけです。
元の楽曲をそのまま使う場合はJASRAC(あるいは著作隣接権者)に申請しなくてはなりません。
コスサミ予選はTV愛知というTV局の公開収録(?)でもあるので、今までは問題ありませんでした。
しかしニコ生でも番組として放送するとなると、そういう訳にも行かなくなるんですね。きっと。
なんだか、巨大化を続けるニコニコ動画のムーブメントが、しかし足元では権利的に非常にグレーな土台の上に建ってる事が透けて見えた気がします。グレーである事は良くも悪くもなのですが。
(ここまでは自分で調べたものなので、違うと言われたら引っ込めます。だいたい合ってると思う)
× × × × × × × ×
んで、こういったゴタゴタがなぜ起きるのか、何となくですが…。
今年はコスサミの国内予選はCOSSANに管轄されてますが、見てると規模の拡大具合に対して、現場のスタッフって少ないんですよ。
だから、少人数で多数の交渉ごとやセッティングを行わなくてはならないCOSSANと、大規模な組織で担当が細かく分かれてるニコニコ側で、ボタンの掛け違いと、力の差が出るのだろうと思います。
かといって自前のコスプレイベント内でステージ組んで予選を行えば、進行はスムーズですが経費は跳ね上がるでしょうし、わざわざ見に来てくれるような観客は集まらないでしょう。
根本的に、上部組織のコスプレサミット事務局は海外勢が集合する夏のサミット期間だけに注力して、特にリーマンショック後は国内予選には予算も人も割いてないので、そこをちゃんとやろうとすると現場サイドに負荷がかかるのだと思いますが。
3週間後の大阪予選レポを読んでいただくともっと分かると思います。
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■ ちなみに何をやったかというと ■
<やったこと>
・ドリキャスから延びる【セガの株価】と書いた矢印を乱高下させる。
・【あなたとコンビニ】ファミマの看板を踏む。
・絶対安全な発電所から、【融解した炉心】を引きずり出す。
・どこかの国会議事堂の【クールジャパン】という旗に、その溶けた炉心をプッ刺す。
・ドリキャスを開けると【たつんだ湯川専務】と書いてあるが、蹴飛ばす。
・ファミマの看板を倒すと【テナント募集】の文字。
・発電所の裏ではちゅねミクがシテヤンヨに変異し、箱ミクと決戦。
…あくまで政治的メッセージではなく、風刺漫画のノリですので。
ほら、最近のコスサミの傾向としてプロやセミプロの人達も出てくるから、んじゃー彼らに出来ない事は何?って考えたら、スポンサーや行政機関をイジる事だなーと思いまして。
議事堂を巡っては色々と有ったのですが、もう、半分ヤケでした。事前に運営サイドから「議事堂を壊すのだけはアウチ」判定が出たので、破壊せずに、融解した炉心を刺すだけにしてみました。
(そしたらステージから脇を見ると、まさかの政党ブースに持ち込まれた選挙カーの「自民党」って旗がチラチラ見えるんだもの…)
あくまでコミカルに、凶悪な可愛さを。
そしたら演技後に「TAF予選では戦隊ロボでヒーローっぽいキャラだったので、今回は可愛らしさと狂気を狙いました!」とマイクでアピールした所、審査員の岸田メル先生が冷徹に言い放った「TAFの時から狂気は感じてました」が胸に刺さりましたね…。
<今後の注意ポイント>
・ パーツや衣装の最終チェックは、舞台裏ではなく舞台袖で行う!
(演技中にパーツが外れたのは、舞台裏でのチェック後、ステージへの急な階段を上がる際にまたズレてしまっていたのが原因)
・ 大きなステージである程、アクションや大道具は細部のこだわりよりも、遠目に見た際の分かり易さを第一に考える!
(客席の後ろの方まで10数mあります。審査員にだけ見えれば良いのではなく、客席を味方に付けた方が有効だと思います)

ミクさんの小さなイタズラ。
(ローソンのブースにファミマの看板を持って…)

寅次郎、蟹工船を読む。(共産党ブースにて)


寅次郎、権力の椅子に手をかける。(自民党ブースにて)

ダメな子が並んでみました。(民主党ブースにて)


世の中にはこんなバカな事する人が二組以上いるんですね…(加持さんの箱きらりん)
■ コスサミWEB予選始まってます ■
登録して頂くと、一日一票を投票できます。 →こちら!
ウチじゃなくって構わないので、面白いと思ったチームに入れてください。
あと「世界コスプレサミット非公式読本」買ってね!通販もあるよ!
[ ↓ 書いた人のアカウント]
ツイッター ・ mixi ・ cure
(どんな感想でも、投げて頂けると、一通り読みます)