「全裸待機」という言葉があります。
これは、あまりにも待ち遠しいものに対して、すべてを投げ捨て、無防備な状態でこれを待ち望む事を言います。宗教的な、非常に尊い行為です。
ピクシブ百科事典より
ニコニコ大百科より
ツイッターで「ゴーカイジャー 全裸待機」を検索すると、前日夜から何人もの人がこれを表明しているのです。
…負けられません。
この一年間の、いや戦隊ファン35作品分の思いを表現するには、もはや全裸待機以外の方法は在り得ない。私もそう直感しました。
これは儀式であり、ケジメであり、必然なのです。
気をつけなくてはいけないのは、全裸待機中にうっかり窓を開けてしまったりすれば、たまたま通りかかったちびっ子達から、
「あ!チェンジマンのパワーバズーカだ!」
「きゅ、究極大獣神!ジュウレンジャーの守護獣じゃん!」
「なんで宇宙刑事シャイダーのバビロスカノンが?」
などと、驚かれてしまう事でしょう。
細心の注意を払い、これを成功させ、そこら辺のファンとは違う視点からゴーカイジャーの最終回を見届けたいと思いました。
(ここまでの文章はホントに放送前に書いてます。全裸で)
× × ×
そんな訳で数時間にわたるリアル全裸待機から迎えたゴーカジャー最終回。
ファンヒーターの前でうたた寝してたら尻をはんなりと火傷したり。
明け方には長野県では本州の観測史上最低気温に達するなど、苛烈な冷え込みに耐え続け、そして夜明け。
決死の覚悟で臨んだゴーカイジャー最終回は、そんじょそこらのファンの見る最終回と違う、ちょっと特別なものになったかもしれませんね…。(きっと同じです)
× × ×
最終回!最終回。最終回…
なんでしょう。一年をかけたお祭りが、とうとう終わってしまった様な…心にポッカリと穴が開いた様な。
そう、「海賊戦隊ゴーカイジャー」っていう作品は細かい設定や展開はさておき、35作品分のスーパー戦隊ファンが年間を通して大騒ぎする、壮大なお祭りだったのですよ。
今まで同人誌の中でファンが妄想していたような展開が、現実に!公式に!次々と起こっていったんですから。
× × ×
最終回自体の展開自体は、もう強引そのものですよ!
まさか平成24年のこの時代になって、母星からノコノコ最前線まで出てきて、ヒーローに惨殺される悪ボスが拝めるとは…昭和かよ!
特撮では異星人による侵略を描く場合、母星を持つ集団では無く、宇宙を放浪したりしてる集団が、異次元や月面に基地を構えてるケースが殆どじゃないですか。戦隊でちゃんと異星人の母星まで乗り込んでるのって、「電撃戦隊チェンジマン」(1985)くらいだと思うけど。
そんな昭和チックな悪ボスをやっつけて、ザンギャックそのものは後で勝手に内部分裂して崩壊を示唆…ってのはご都合的過ぎないかしら?と思ったら、ちゃんと最後に新たなお宝を求めてザンギャックの母星へ乗り込んでいく…というシメ方でした。
これは、アリですね。
次の戦いへ繋いで終るってのはゴーオンなんかでもそうだけど、ヒーローのいる世界が番組終了後もずっと続いて行く様な気がして、気分いいです。
× × ×
次々と画面に出てくるレジェンド戦隊の姿も、泣きそうなレベルで感慨深い。
だって、小さな子供には分からないと思うけど、それぞれの人物に、1年ずつのドラマとメモリーがあるんだよ…。
放送前には、「五星戦隊ダイレンジャー」(1993)のテンマレンジャー/和(土屋圭輔)と、キリンレンジャー/将児(羽村英)が、当時まんまのノリでツイッターで会話しておりました。
な、泣かせるぜ、レジェンド戦隊…!!
× × ×
ただちょっと。
ゴーカイレッドがアクドス・ギルに言い放った「愚痴ならあの世で息子に言え」は、子を亡くした親に対して言うセリフじゃないでしょう。
あの親子なりの父子愛とかあった筈だよ。
荒川稔久はこれまでもアバレやデカで“家族”ってのを重要なテーマとして描いてきた作家なので、ここは気になった。ちょっと残念。
これまで端役にも人間味を与えてきただけに。
× × ×
アカレッドの秘密が明かされるのは4年後か…?
ともあれ、一年間…いや35作品分の、万感の思いを込めて、我らは宇宙へ飛び去るガレオンを見送ったのである。
5月に戻ってくるまで、しばしの別れを。
ありがとう、海賊戦隊ゴーカイジャー。
[ゴーカイジャー関連記事]
・ 海賊戦隊ゴーカイジャー・プレミア発表会レポ 昨年の初々しい海賊たち
・ ゴーカイジャー第一話…とゆーか荒川脚本の話
・ 戦隊ロボファンが見た「スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」
・ リアルタイム世代による「ゴーカイジャーvsギャバン」感想
・ 特命戦隊ゴーバスターズ・プレミア発表会(終)レポ 一年経って立派な先輩になった海賊たち
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これは、あまりにも待ち遠しいものに対して、すべてを投げ捨て、無防備な状態でこれを待ち望む事を言います。宗教的な、非常に尊い行為です。
ピクシブ百科事典より
ニコニコ大百科より
ツイッターで「ゴーカイジャー 全裸待機」を検索すると、前日夜から何人もの人がこれを表明しているのです。
…負けられません。
この一年間の、いや戦隊ファン35作品分の思いを表現するには、もはや全裸待機以外の方法は在り得ない。私もそう直感しました。
これは儀式であり、ケジメであり、必然なのです。
気をつけなくてはいけないのは、全裸待機中にうっかり窓を開けてしまったりすれば、たまたま通りかかったちびっ子達から、
「あ!チェンジマンのパワーバズーカだ!」
「きゅ、究極大獣神!ジュウレンジャーの守護獣じゃん!」
「なんで宇宙刑事シャイダーのバビロスカノンが?」
などと、驚かれてしまう事でしょう。
細心の注意を払い、これを成功させ、そこら辺のファンとは違う視点からゴーカイジャーの最終回を見届けたいと思いました。
(ここまでの文章はホントに放送前に書いてます。全裸で)
× × ×
そんな訳で数時間にわたるリアル全裸待機から迎えたゴーカジャー最終回。
ファンヒーターの前でうたた寝してたら尻をはんなりと火傷したり。
明け方には長野県では本州の観測史上最低気温に達するなど、苛烈な冷え込みに耐え続け、そして夜明け。
決死の覚悟で臨んだゴーカイジャー最終回は、そんじょそこらのファンの見る最終回と違う、ちょっと特別なものになったかもしれませんね…。(きっと同じです)
× × ×
最終回!最終回。最終回…
なんでしょう。一年をかけたお祭りが、とうとう終わってしまった様な…心にポッカリと穴が開いた様な。
そう、「海賊戦隊ゴーカイジャー」っていう作品は細かい設定や展開はさておき、35作品分のスーパー戦隊ファンが年間を通して大騒ぎする、壮大なお祭りだったのですよ。
今まで同人誌の中でファンが妄想していたような展開が、現実に!公式に!次々と起こっていったんですから。
× × ×
最終回自体の展開自体は、もう強引そのものですよ!
まさか平成24年のこの時代になって、母星からノコノコ最前線まで出てきて、ヒーローに惨殺される悪ボスが拝めるとは…昭和かよ!
特撮では異星人による侵略を描く場合、母星を持つ集団では無く、宇宙を放浪したりしてる集団が、異次元や月面に基地を構えてるケースが殆どじゃないですか。戦隊でちゃんと異星人の母星まで乗り込んでるのって、「電撃戦隊チェンジマン」(1985)くらいだと思うけど。
そんな昭和チックな悪ボスをやっつけて、ザンギャックそのものは後で勝手に内部分裂して崩壊を示唆…ってのはご都合的過ぎないかしら?と思ったら、ちゃんと最後に新たなお宝を求めてザンギャックの母星へ乗り込んでいく…というシメ方でした。
これは、アリですね。
次の戦いへ繋いで終るってのはゴーオンなんかでもそうだけど、ヒーローのいる世界が番組終了後もずっと続いて行く様な気がして、気分いいです。
× × ×
次々と画面に出てくるレジェンド戦隊の姿も、泣きそうなレベルで感慨深い。
だって、小さな子供には分からないと思うけど、それぞれの人物に、1年ずつのドラマとメモリーがあるんだよ…。
放送前には、「五星戦隊ダイレンジャー」(1993)のテンマレンジャー/和(土屋圭輔)と、キリンレンジャー/将児(羽村英)が、当時まんまのノリでツイッターで会話しておりました。
2012/02/19 00:23:07
@shoji_tenma 時間厳守ですよ〜。 遅刻したら、朝から二日酔い頭痛拳をおみまいします。。。 あの二人の事はほっといて、明日は宜しく〜!! ではでは、おやすみなさい。
@shoji_tenma 時間厳守ですよ〜。 遅刻したら、朝から二日酔い頭痛拳をおみまいします。。。 あの二人の事はほっといて、明日は宜しく〜!! ではでは、おやすみなさい。
な、泣かせるぜ、レジェンド戦隊…!!
× × ×
ただちょっと。
ゴーカイレッドがアクドス・ギルに言い放った「愚痴ならあの世で息子に言え」は、子を亡くした親に対して言うセリフじゃないでしょう。
あの親子なりの父子愛とかあった筈だよ。
荒川稔久はこれまでもアバレやデカで“家族”ってのを重要なテーマとして描いてきた作家なので、ここは気になった。ちょっと残念。
これまで端役にも人間味を与えてきただけに。
× × ×
アカレッドの秘密が明かされるのは4年後か…?
ともあれ、一年間…いや35作品分の、万感の思いを込めて、我らは宇宙へ飛び去るガレオンを見送ったのである。
5月に戻ってくるまで、しばしの別れを。
ありがとう、海賊戦隊ゴーカイジャー。
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