※追記1-後半部分、後援の観光庁長官とジャスビコ社の関係について、情報を追記しました。(3/8)
※追記2-前半部分、不審点の1に、預かった義援金の振込先について、情報を追記しました。(3/15)
※追記3-同じく義援金の二回目の振込先について、情報を追記しました。(5/21)
※追記4-その義援金として拠出される割合が、経費を差し引いた収入から、最低で5%程度だったという情報を追記しました。(6/24)

 マスコミに登場している“復興支援コスプレ委員”の皆さんは、決して委員会と一体の存在では無く、メディア向けアピールのための人員として、詳しい実態を知らずに善意を利用されているだけだと思います。
 そして彼女たちの善意が美しくとも、その向こう側で何が起こっているのかに、目を向けてください。


 2012/10/22、名誉棄損と誹謗中傷を理由に、ブログ運営部を経由して本記事への削除依頼を頂きました(依頼者は明かされません)。しかし公共性・公益性・事実性の観点から、法的な名誉棄損には当たらないと考えていますので、全文削除はしません。
 本記事の内容に事実と反する情報があれば、ご指摘いただければ該当部分への訂正や両論併記いたしますので。


 本稿は2012年2月初旬にmixi日記用に書きました。外部ブログに公開しようかどうか迷っているうちに例の台湾事変が起きて、延び延びになっておりましたが、「個人の手の届く範囲で調べた事・考えた事」という前提で、少しばかりの勇気を出して公開したいと思います。

 興行の世界においては「2月は鬼門」と言われ、集客に苦戦するそうです。
 気温の低さ、日照時間の短さ、テストや受験シーズンとも重なり、どうしても家にこもりがちになるからです。「笑点」「サザエさん」の視聴率も、毎年2月が最も高い=日曜の夕方にみんな家にいる、という事だそうです。
 さて、3月になるとその反動や春休みシーズンという事もあって、色んな興行・イベントの類が増えてくるのですが…?


■■■これまでの大まかな流れ■■■

2011年5月、新興のコスプレイベント団体・復興支援コスプレ委員会が発足する。
 ↓
「後援・観光庁」「20代女性によるコスプレを通じた社会貢献」などを文句に、プレスリリース(有料)を配信しまくる。
 ↓
このネタにマスコミが飛びつき、いくつかの新聞にも載り、美談として知名度を上げる。
 ↓
勢いに乗って新規の会場開拓や、異業種とのコラボなど、短期間に勢力を拡大させていく。
 ↓
(一方、集めた義援金に関するアナウンスがなかなか行われない、また復興支援の内容が具体的ではないなど、不審な点が指摘される)
 ↓
大阪梅田でレンタル撮影スタジオを経営する
(株)ドットクラウドワンと業務提携を発表。またプレスリリース配信。
 ↓
しかしこの(株)ドットクラウドワンと復興支援コスプレ委員会、プレスリリースに記載された代表者名も所在地も全く同じ。設立時期も10日しか違わない…?
 ↓
復興支援コスプレ委員会の実体って(株)ドットクラウドワン、つまり営利のイベント会社って事じゃ…?

× × × ×
 
・ 復興支援コスプレ委員会と(株)ドットクラウドワンが業務提携。西梅田に新たなコスプレ撮影スタジオ『ドットクラウドワンスタジオ』が登場。2月1日からコスプレ撮影スタジオとしてサービスを開始します。|プレスリリース配信代行『ドリームニュース』 
・ 20代の女性が考えた、コスプレで新しい社会貢献活動を行う【復興支援コスプレ委員会】(後援:観光庁)は、第3回宝塚コレクションに≪コスプレショー≫として参加いたします。|プレスリリース配信代行『ドリームニュース』 
 …ハイ、今さらですけど、もうホントに復興支援とか関係無くなってますねー。
 ってゆーか、上のプレスリリースには会社概要まで載っちゃってるんですけど、おかしい。
 だってこの、業務提携したハズの復興支援コスプレ委員会と(株)ドットクラウドワンって…
 会社の所在地も代表者も、同じじゃん!!看板が違うだけじゃん!!

 いや…シッポを出しちゃいましたね!曖昧な組織図にもドット社の名前があったのは…実体がそれだったんですね。
 「復興支援」「社会貢献」を名目に参加者を募っていたけど、これはつまり、イベント会社(?)による営利組織だったという事です。
復興支援コスプレ委員会 
ドットクラウドワン 
 ↑ サイトの構成も似てる…?(その後リニュしましたが)


 面喰らってる皆さんに分かり易く、公開された情報を基に、推測を交えて説明しますね。

 復興支援コスプレ委員会っていうのは、今現在はイベント会社の(株)ドットクラウドワンが本体なんですね。
 しかし、さすがに常設のレンタルスタジオの運営を「復興支援コスプレ委員会」という名前でやる訳にはいかなかったので、本体の(株)ドットクラウドワン名義で運営して、そこと業務提携する…って形をとったと。
 そしたらプレスリリースでは、企業や団体の情報が一緒に公開されるので、両方が同じ代表者・所在地・設立時期だった事まで公表してしまった…といったところでしょうか。

 ちなみに復興支援コスプレ委員会が発足からしばらく使っていた旧所在地情報(とコネ)は、しばらく先の項で後述する(株)ジャスビコとも同一です。
(観光庁の応援は、このジャスビコの活動を前提としたものでしょうか)

× × × ×

 おっと、これだけの事で否定的に書くのも良くないですよね?
 ひょっとしたら記載ミスかもしれないし、説明できない事情があるのかも分からないですし。
 じゃあ、ねぇ…前々からおかしいと思う部分が他にも多々有ったので、これを機会にちょっとまとめてみました。

※ 以下、個人で調べた、公表・公開されている事実を基に書きます。
   データを基に推測(憶測ではなく)を交える箇所は、そう書いておきます。

※ なお、公式サイトで顔写真が使われていたりする“コスプレ委員”というのは、別に運営に深く関わっている人達では無く、これに登録する事でメルマガや料金割引制度が受けられる(その中にはボランティアで当日の現場スタッフになる人も居る)…という、単なるユーザー会員登録みたいなものです。
  彼女たちは責められるべきではないと思います。単なる割引を受けた、もしくは善意からボランティアのスタッフとなっただけなので。
  彼女たちに被災地に対する何らかの善意が有ったとすれば、それすらも隠れ蓑に利用されている気配がします。


× × × ×

■■■復興支援コスプレ委員会の不審な点いろいろ■■■

【1】 義援金の情報公表がアバウト

 活動開始は震災直後の2011年5月から、HP公開が6月から、イベント開始が7月からだったのに、サイトの義援金総額の欄がずっと空欄で、表示が出たのは11月末
 その直前に「ずっと義援金額に関する発表が無い」ってツイッターで拡散されてて、急に発表されたのって、そーゆー事なんじゃ…?
 しかも集まった額は公表してますけど、実際にそれをどこかへ振り込んだり手渡したという発表は未だ無し。
 義援金の送り先が、日本赤十字なのか中央共同募金なのか他なのか、「復興支援」委員会だというのに、最も重要な事が明確に書いていない。
(でもこれは他のイベント団体サイトにも言える。義援金はあくまで一時的に預かっているものなので、届けたなら振込証の写真など公開した方が良い)

 後述しますが、少なくとも広報にこれまで10万円以上は使ってますね。
 しかしこれだけ大規模にイベントなどやってる割に、集めた義援金は、2月時点で僅か21万円…?

[追記2 -2012.3.15]
 公式サイトの3/14発表で、石巻の「みんなの灯りをともす会」へ約22万円を寄附したそうです。
 この記事が拡散された直後のタイミングですね。だからツイッターで不審点が指摘されて広まると、急に対応するんだから…。
 でもこの行事「祈りの灯り 希望の灯り」“協賛金
の募集告知が2012/3/4。つい最近ですよね…?

・ “河原にキャンドルを並べて、メッセージ付きバルーンを飛ばす”という行事であり、美しいですけれども、被災者の生活再建には直接は関係ありません
(行事そのものの理念としては全く否定しません。しかし“義援金
として大勢から預かったお金の寄付先としては、ちょっとおかしいでしょう)
・ だいたい、集めたのは生活再建のための
“義援金ですよ? 何で行事への“協賛金に使っちゃうんでしょう?
・ しかも寄付した振込書の日付が2012/3/14って…え? 行事は3/11に終わってますけど…?
 協賛金ってのは会計上、全額を損金に算入させられる=税金の面で有利になるらしいですが…まさか…
(追記2終了)

[追記3 -2012.5.21]
 二回目の義援金は宮城県白石市の、白石城の修繕事業に約6万円が寄付されたそうです。(ちなみに白石城は指定文化財ではありません)
 
白石城の修復事業への支援が、歴史や文化の継承に寄与するだけでなく、白石市を元気にすることにつながり、さらには、レイヤーのロケーションを守ることにもつながる
 白石城で過去にコスプレイベントの類が開催された事例は一回もありませんが…?
 戦国系ゲームなどでおなじみ伊達正宗ゆかりの城なので、お祭りなどではコスプレを受け入れているそうですが、ロケーションとしてはあまり使われていません。
 いや、だから、白石城がどうでもいいって訳じゃ無いですよ。でも多くの人から預かっている義援金ってのは、道路や橋を修理したり、被災者の生活再建のために送るのが筋では。 
・ 白石城10月復活 修復工事が本格化 河北新報 
 復興支援コスプレ委員会がお金を送る直前の新聞記事ですが、既に
国の震災復興特別交付税を活用できる見込みとなり、本格的な修復に着手した後なんですよ。
 …意味無いですよね。国が約1億円のお金を出してくれるって決まった後から、6万円を寄付しても。 
 せいぜい公的文書や碑に「寄付をいただいた団体」として名前が載るくらいで…もしかしたらそれが目的なのかもしれませんが。

 これでようやく、発足表明から約一年間で、送った義援金は約30万円(未満)
 発足時に委員会のサイト構築やマスコミ向け広報で使ってる額よりも、まだきっと低いですね。
(追記3終了)

[追記4 -2012.6.24]
 委員長のブログで6/7付で「参加費がそのまま義援金になるのではなく、交通費や昼食代、施設代などの必要経費を差し引いた収入から、最低5%を義援金として捻出している」「皆さまから義援金を集めているわけではないのです」と明かされました。
(このブログ、最初は「宿泊費」「収益」って言葉も書いてありましたけど、そこは消しましたね)
 売上全体ではなく、経費を差し引いた額から5%が義援金…消費税以下ですよね。
 参加費2000円(委員に登録すると500円引)なら、義援金に回されるのは100円未満。最大で残り95%は…。
 「赤字が出たイベントでも最低5%は出してる」そうですが、通常はコスプレイベントに貸し出されていない公共性の高い施設を「復興支援」を建前に借りて使用し、現場のスタッフも無償ボランティアが多いので、経費がそこまで甚大では無いでしょうが。なお実際に送られている義援金の中には、参加費から捻出された分の他、募金箱に入れられた分なども合算されている筈ですが。
 で、そういった義援金の根本に関する話が、公式サイトではなく委員長のブログで1年経って出てくる辺り、そもそもおかしいんです。
 この大切な話を明かしてくれた(体面上の)委員長・杉本さん=leoさんの勇気に感謝します。やはり彼女はまだ社会貢献したい意識を持っていて、それが別の仕切ってる人達に担がれて、利用されてるんじゃないでしょうか。後述します。
(追記4終了)


【2】 「20代の女性が考えるコスプレを通じた新しい社会貢献活動」を強調しているが、サイトや宣伝のコストが商業レベル

 個人的意見ですけど、本当に20代女性達が主催してたら、「20代女性による」って部分を連呼しないと思うんですけど。これ、もうオッサンの発想ですよね。
 あ、20代女性をバカにしてる訳じゃ無いですよ。
 でもコスプレイベンターって、主催クラスに20代女性は少ないです。ましてやこれだけ色んな会場でバンバンやってる様な規模では、ベテランが必要な筈。
 開催できる会場や機材レンタルの業者、開拓するなり交渉するなり、やらないといけない事が多いんだから、経験豊富な人を入れた方が良いに決まってるし、短期間にこれだけのサイト構築や広告が、全くの新興の非営利団体でやれるとは考えにくい。
 早い段階で観光庁のコメントまで引き出してるのも、素人技ではないわな。

 代表になってる杉本真依leoさんは、ツイッター @leoxpiyo レイヤーズアーカイブ id=44509 など見ても、イナイレやジャンプ漫画のトークばっかりで、コスプレイベンターとしての経歴に全く触れられていません。どこにでもいるフツーの(?)、コスプレ好きな腐女子さんです。とてもこの人がこれだけの活動体を仕切っているとは考えられません。

 不思議な事に最近まで、leoさんの発言の中に復興支援コスプレ委員会の件は殆ど出てきません。彼女のプロフィールなどにも一切、「復興支援コスプレ委員会」の名前もリンクもありませんでした
 つまり、この人も、代表者とは言いつつ、実際に組織を動かしている中心って訳では無さそうですね…。

 で、どういった部分が商業ベースと思わしきなのかという件。
 まず公式サイトの作り方、パッと見で分かりますが、金かけてますね~。
 コスプレイベント団体は数あれど、HPをここまでカッチリ作っている所は少ないです。

 そしてプレスリリース。この団体が新聞などで記事に取り上げられる率が高いのは、これを利用しているからです。
 プレスリリースとは、行政や企業などが外部へのアナウンスのために使っている機関です。
 新聞社TV局などは、この配信されたプレスリリースを元に、どこの企業が記者会見を開くとか、ユーザーの興味を引きそうな新商品のネタとかを拾って、記事や情報番組にしていく訳です。
 フツー、コスプレイベント団体では、プレスリリースなんてまず使いません。金がかかりますし、コスプレSNSのイベント情報ページで告知すれば、タダだからです。
メディア掲載情報 
プレスリリース配信 ドリームニュース - ネット記者会見・企業アライアンス
 復興支援コスプレ委員会(フッコウシエンコスプレイインカイ)
 

 ドリームニュースという、企業PR用のプレスリリースを多用していますが…。
 これ、タダじゃないですからね?
 料金ページ見ると、最低でも一回30日間掲載で1万円かかりますからね?
 7回やってるなら、7万円以上かけてますよね。
 もしくは360日間掲載コースだったら10万円以上ですからね。
 …集まった義援金、公式発表では7~2月までで21万円ですよね。
(コスプレイベントだって、中規模以上では一回で経費数十万円くらいかかりますし、毎週の様に継続してるなら、それ以上の収入があるはず)

 だから、コスプレSNSのイベント情報ページを使えば無料掲載で済みますよ?
 わざわざ一般のマスコミ向けの広報に金かけるんですか?
 …金の使いどころ、おかしいですよね。
アーカイブには情報載ってますが、コスプレSNS最大手のCureには一切載ってません。アーカイブは広告や情報掲載の審査が緩くて、エロ業者でも載せちゃう傾向があるけど、Cure(運営チームもレイヤー多し)は怪しい情報や広告を載せない…ってのと関係あるのかな?)


【3】 ボランティア団体でもNPO法人でもない

 それっぽい表現は出てくるのですが、違いますね。ボカした表現になってますけど。
 コスプレの活動を通したNPO法人といえば、既にコス援護会さんの前例もありますから、本気で社会貢献を第一に考えるのであらば、NPO化も不可能ではないのです。しかし、その為には運営の透明性が求められますからね。
 復興支援や社会貢献を謳いつつ、ボランティア団体ではない事は確かですね。まぁ分かってましたけど。


【4】 そもそも活動が大阪近辺に集中…

 言い方を変えると「どうやって東日本の被災地の復興に繋がるか」が明確では無いのです。少額の義援金と、幾度かの街頭募金、あと千羽鶴(…)を募ったりした以外で。
 例えば宮城県や岩手県でイベント開催して、ツアーでも組んで沢山の人に交通機関・宿泊施設・飲食店を使ってもらって、そこに対してヒト・モノ・カネが動いて、経済が回る様にする…って言うなら、そりゃ立派に復興支援ですよ。

 でも、今までイベント開催地は京都大阪だし。
 そっちでイベント開催して金が動いても、特に復興には繋がらないですね。

 ちなみに活動案内ページに書いてある、それっぽいお題目の中で。
・ 被災地での親子交流イベントの主催
・ 児童福祉施設や小児病棟への訪問撮影会


 ↑それ、やった形跡が無いよ!(2012年春の時点。その後に何度かあった。被災地以外で)

× × × ×

 全体的にこれ、本当に「復興支援」「社会貢献」なのでしょう?
 少ない金額でも義援金集めるだけマシ?
 いいえ。
 義援金集めるだけなら他の既存イベントでも皆やってるし、老舗他団体の方がよっぽど多くの金額を送ってたりしますよ。
 ハッキリ言って、募金箱を置く場所・窓口が細分化しただけです。
 他のコスプレイベントと比べても、「復興支援」「社会貢献」において、ここが特別な事なんて、してませんよ。

 他色々。
http://www.jpcc.jp/event/takarazuka2.html
 中止したイベントに対して、そこに至った経緯などの説明は皆無。

・ 20代の女性が考えた、コスプレで新しい社会貢献活動を行う【復興支援コスプレ委員会】(後援:観光庁)は、第3回宝塚コレクションに≪コスプレショー≫として参加いたします。 
・ 3月17日は宝塚コレクション(通称ヅカコレ)と委員会とのコラボイベント開催! 
 …ほほう。 宝塚コレクションとコラボしてモデル募集&ファッションショー?
 デカい商売してますね。

・ イベント情報 
 新規会場開拓率が異様に高い…?
 同人誌やコスプレのイベントってどうしても色眼鏡で見られがちで、実態を理解してもらうまでが大変で、そう簡単には新規会場を開拓できないのですが…?

 うーん…ちょいと、点と点が、線に繋がりそうな…?

× × × ×

■■
 観光庁が後援したのは何故だろう? ■

http://ameblo.jp/cosplay-jpcc/entry-10975380544.html
 ブログ見ると、観光庁から後援を得る手続きを進めている旨を告知したのが、発足と同時の2011年5月。HP公開が6月。本格的なイベント開始が7月。
 なのに観光庁長官の応援メッセージは、2011/6/20付?
 つまり、まだ何の活動実績も無い時点で、観光庁の「後援」を受けていた?
(単発イベントとしてならともかく、団体として継続して後援され続けているのだろうか?)
 これ、ホントに謎…。
 世界コスプレサミットだって、TV愛知が何年か続けていく内に外務省や経産省が乗ってきたのですよ?
 活動実績ゼロの時点で、観光庁長官からメッセージまで引き出してるって…?
 この「後援:観光庁」って部分が、水戸黄門の印籠の様に使われてるフシがあります。気になったので調べました。

日本の元気再生に向けた観光庁応援イベント・プログラム(開催済) 観光庁 
 確かに委員会へのリンクは紹介されてますが、ただ、観光庁はあくまでイベントの「応援」としか書いてないですね。組織として委員会を継続して後援する意思があるのかは分かりません。
 いや、「開催済」のページにあるという事は、もう済んでると、そういう認識なんでしょう。

観光庁長官より応援メッセージ(6月20日付) 
>「(株)ジャスビコさまが中心になった復興支援コスプレイベントが…」
 ジャスビコ? ドットクラウドワンでもなく?
 復興支援コスプレ委員会のHP内でも一切出てこない企業名ですよ…?

株式会社ジャスビコ
 「経済活動を通じた持続可能な社会貢献」をテーマとした、幅広くやってる企業らしいですが…。
 実際に、営利企業とNPO法人とのマッチング業、ブローカー的な事などもやってるらしいです。
 一旗揚げようって起業家のお手伝い
…ってところでしょうか。
 このジャスビコ社の住所は、復興支援コスプレ委員会の初期の登録住所(昨年のプレスリリースより)と一緒!です。
 しかし、ジャスビコHPの実績欄などを回っても、どこにも「コスプレ」に関する項目はありません…?

 公開されているデータを基にした上で、これも推測を交えますが。
 震災以降、観光需要の落ち込みにぶつかっていた観光庁は、当時の
「日本の元気再生に向けた観光庁応援イベント・プログラム」の一環として、「ジャスビコが行う復興支援のコスプレイベントを“応援”します(一イベントとして)としたのでしょう。
 一連のプログラムの多くは単発のイベントですし、本件も「開催済」ページに載っていますから。

 しかし、実際の運営はジャスビコから、また別の組織が組織が立ち上がって、それがその後も「後援・観光庁」を名乗り続けている。
 これが“復興支援コスプレ委員会”“(株)ドットクラウドワン”なのでしょう。

 いや、もしかしたらもしかして観光庁は本当に後援し続けている可能性だってありますが、だとしたら「実態を全く把握していない」って事になりますよね。(追記部分に後述)

 この「後援・観光庁」という印籠、そして有料プレスリリースによる配信、そこにネタ切れのマスコミ各社が飛びついて、一気に知名度を上げ、他のイベントともコラボしたり、色んな所と話がしやすくなった。
 = 商売になる!

 わらしべ長者かいな。

× × × ×

[追記1 -2012.3.8]
 観光庁長官とジャスビコ社の関係について、新情報があります。
 ジャスビコ代表・片山源治郎氏は、悪名高きフォーリーフジャパンという健康食品会社の会長も勤められているそうです。
 このフォーリーフジャパン、医学的根拠の無い効能をうたった商品を扱っており、マルチ商法的な勧誘を行ったとして、2009年に6カ月間の業務停止処分を経産省から受けています。(経産省PDF) 
 そして処分明け直後、Jリーグの大分トリニータのスポンサーにつくのですが、この時の大分トリニータ社長の溝畑宏氏こそ…先に挙げた観光庁長官です。

ジャスビコ
(溝畑観光庁長官から応援メッセージを引き出した企業。コスプレ委員会の母体)
フォーリーフ ジャパン
(その溝畑長官がJリーグ社長時代、スポンサーになってたマルチ商法企業。ジャスビコ代表が会長職)
復興支援コスプレ委員会
(ジャスビコから立ち上がる。立ち上げ時上記2社と同じビルに登録されてる)

↑ この3つ、住所が一緒です。大阪市北区曽根崎新地1-4-20桜橋IMビル
 委員会はその後独立して、ドットクラウドワンと一緒のビルに引っ越してますが。

 つまり…溝畑観光庁長官とジャスビコ社の関係は、遡れば、経営難のJリーグチーム社長とスポンサー
の関係だった(業務停止処分まで受けてた企業ですが)…という事でしょうね。
 早々に観光庁長官から応援メッセージを送っていたのは、それ以前から繋がりがあったからなんですね。
 復興支援コスプレ委員会・ジャスビコの流れを辿っていくと、どうやら、マルチ商法の健康食品会社に(も)当たる、という事ですね。
 …黒い。

 (追記1終了)
 (ちなみに溝畑長官は、鳩山政権時代に「官僚路線の象徴」として民間から登用された人物で、「復興アピールのために外国人観光客1万人を国費で無料招待」などの無謀な計画で世間を騒がせておりましたが、2012年3月末で退任)

× × × ×

 ちょっと寄り道。
 2000年代以降、デジカメとネットの普及により、コスプレイヤーの間に写真文化が定着します。
 美しい背景でカッコイイ写真を撮って、ネットで公開して見せ合う…こういった楽しみ方が定番化しました。
 全国各地に点在していた不振テーマパークや、廃工場・ホテルなどを再利用した撮影スタジオが、コスプレイベントを開催して人気会場になって行きました。

 説明しますが、同人誌サークルと違い、コスプレイヤーは必ずしも大勢が参加するイベントを良しとはしません
 本を売買するなら参加者が多いイベントの方が良いに決まってますが、コスプレイヤーはなるべく人目の少ない会場でジックリ写真を撮りたい、まだ誰も使ってない小スタジオで撮りたい…という欲求があるので、小規模なイベントを好んで参加する人達も一定数いるのです。
(遊園地とか大規模イベントを好んで、色んな人と交流したがるレイヤーもたっくさんいます。念のため書いとく)
 全国に大小さまざまなイベンターが出現し、毎週毎週、全国で数十件以上のコスプレイベントが開催されて行きます。

 それに伴って、おかしなイベンターも増えたのです。ロクに準備もせずに会場予約だけして、事前告知せずにドタキャンっていう事件もありました。
 しかも、コスプレイヤーは自身の参加イベントを、主催団体では無く会場名で認識してる事が多いのです。
 理由は、主催が何処かではなく、どんな背景で写真が撮れるかに注視してしまうから。
 同人誌サークルなら「ビックサイト行く」ではなく「コミックシティ行く」とか表現しますが、コスプレイヤーは「晴海行く」「としまえん行く」という風に表現しますから、どこのイベント団体が主催してるのか、あまり気にしないんです。
 だから…おかしなイベント主催団体の情報が、共有されにくいのです…。

 都市部ではコスプレイベントはもう飽和状態。人気会場はイベンター同士で日程の奪い合いです。同じ会場で毎週コスプレイベントが行われてるのに、毎週主催団体が違う、なんて事も多いです。

 じゃあ、新興でイベント団体を立ち上げても目立たないから、「復興支援」「社会貢献」「20代女性」っていうのを売り文句にして、公的機関の後援も貰って、有料プレスリリース使って一般マスコミへアピールしまくって宣伝しよう…。
 そうすれば新規の会場を開拓するのも話がし易いし、看板からしてイメージ良いから、色んな他業種の企業の協賛募ったり、コラボしたりできる…。
 = 商売になる!

 …そんな風に考える人が出てきたとしても、おかしくはないですね。
(この辺、あくまでデータからの推測なので断っておきます。公にそこまでの発言は無いのですが)

× × × ×

 こんな胡散臭い復興支援、他の所でもやってるって?
 レベルが違うでしょう。
 だって“復興支援
コスプレ委員会って団体名まで名乗ってるんだから。

 え?千羽鶴もつくってるって?
 そりゃ「復興支援」じゃなくて、「復興祈願」でしょう!

 営利でイベントをやる事自体が悪いのではありません。
 コスプレイベントを開催する既存のイベンターが、実態は企業であったり、営利が絡んでるケースは珍しくありません。
 そうでなきゃ、全国で毎週数十件もコスプレイベントが行われたりしないでしょう。
 営利企業が同時に社会貢献するというのも、無理ではありませんし。
 これがもし、最初からドットクラウドワン名義でイベントやっていたり、あるいは復興支援と全く関係なく“女子力コスプレ委員会”って名前だったら、大きな問題にはなりません。
(ただしマスコミに大きく扱われたり、手広く商売は出来なかったでしょうが)

 しかしこれは、“復興支援コスプレ委員会”という看板で行われているのです。
 「このイベントに参加するだけで、復興支援に繋がる!」などと喧伝しているのです。
 その看板の意味と重さ、分かってないですよね。
 これが「復興支援」「社会貢献」を主たる目的としたイベントとは、とても思えません。

× × × ×

 特に関西圏のレイヤーさんで参加したor参加を検討してる人に伝えたいです。
 目を覚ましてください。
 ただ単に行きたいコスプレイベントに行って、写真撮り合って、それが被災地の復興支援になるなんて、そんなにウマイ話なんてありません。
 誰かのために何かしたい、その気持ちは尊い。
 でも。
 復興支援したいなら、汗をかくか金を出すか。ボランティアで被災地へ行くのは難しいなら、義援金を出せるだけ出すとか、ネット通販で東北の野菜を直売購入するとか、方法はあります。
 一番いけないのは、何もやれてないのに、“やったつもり”になる事です。それは自己満足以下です。

 こんな不明瞭な「復興支援」で、じゃあ動いた筈の金は一体どこへ…?
 数か月に一回ずつ贈られてる義援金も、全体のビジネスから見たら少額ですよ。
 個人の善意を、営利団体に利用されてるとしたら…?

 …。
 しかしながら。
 こういった点を踏まえつつ、それでもこの委員会の趣旨に賛同する・イベントとしての魅力を感じて参加する…という判断をする人は、それで構わないと思いますが。
 止める権利まではありませんから。

× × × ×

 以上、あくまで個人レベルで調べてみて、おかしいと思った部分を率直に書きました。
 きっと見落としてる部分や、公開されてない真実が有るでしょう。
 一つの正義の裏側には、別の正義があるかもしれません。
 でも裏側を見たら、別の正義すら無かった、なんて事にならないと良いですが。


 僕は「コスプレ業界」って言葉が嫌いで、意図的に使わない様にしてるんですけど。
 だって、物好きが集まって、1円の得にもならない事をやってるだけの世界だと思ってるから。
 でももう、段ボール切り張りしたり、学生服を改造したりして、ごっこ遊びで盛り上がってる時代じゃ無くなってしまったんだなァ…。
 金が動く世界に、なってしまったのか…。
 感慨深いです。

 どうか本稿が、誰かの、何かを、考えるきっかけになりますように。


(何か情報など伝えてくださる方は、SNS経由のメッセか、コメント欄にて…コメントは承認制ですので、非公開希望と書いて頂ければ、公開せずに情報だけ受け取らせて頂きます)



[せっかくなのでついでに読むと面白いかもしれないコスプレ史に関する記事]
・ コスプレ雑誌の光と影の15年史 (男性エロ雑誌から、女性ファッション誌へ)
・ コスプレSNS戦国史! (Cureとアーカイブの果てしなき抗争?)
・ コミケの中の「コスプレ」小史 (90年代~コスプレの辿った道)



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 ツイッターmixicure 
どんな感想でも、投げて頂けると、一通り読みます。必ず