
「楽しめ。血を流しながら。」
もう何の漫画か分からないよ…素敵なキャッチコピーだ…!
(どことなく妖術アクション漫画っぽいよね)
読みたい漫画を長く続けてもらうため、アンケートに感想書いて送ろうという草の根作戦展開中です。
8/22には第一巻も発売とゆー事で、予約しようぜ。
「描写が細か過ぎて、コスプレイヤー以外の一般的モーニング読者層に今イチ伝わってなさそうで勿体ないから、レイヤー視点から勝手に解説」するシリーズ、3週空きましたが今回は撮影旅行編の8.9話と、急転直下で社会人レイヤーの職場バレ…という戦慄のサイコホラー展開を極める10話。
__________
まずは撮影旅行編の8-9話。
>お父さん
初登場の筈だけど、やっぱあの人ですよね。メガネ変わってないですよね。
「何着たってさわちゃんはオレのお姫様」…?
・ コンプレックス・エイジ読み切り版
>氷川台歯科
背景にでかい看板出てきますが、実在はしてないみたいです。てか練馬区の氷川台在住だったんですね、主人公の家。
>公子の乗ってる車
カクカクシカジカのCMでおなじみ、ダイハツの軽自動車、ムーブコンテの少し前のモデルだと思われる。
(演出の都合上だろうけど軽って本当は4人しか乗れないのよ)
このムーブコンテを含む、軽トールワゴンというジャンルについて。
1993年にスズキが発売したワゴンRは、軽自動車の革命的モデルとなった。
それまで“小さい車”のイメージだった軽の家庭用乗用車を、車高を上げ、全体的に四角くする事により車内空間を確保、乗り心地を大幅にアップさせた。以後このワゴンRに代表される軽トールワゴンは家庭用軽自動車のスタンダードにまでなる。
バブル後の長期不況が続いていた日本においては、軽自動車は税金と燃費の安さから若年層の支持が高まった。
特に公子みたいな造型派レイヤーがこういった軽トールワゴンを保有するのは合理的な理由があって、維持費の安さに加えて構造上、車体サイズの割に後部の貨物スペースが真四角で広く(ムーブコンテは本当に四角い)、特に後部座席を倒してしまえば、大型荷物…長大な武器類の運搬にも便利なのである。

販売台数では現在のトップである所のプリウスやアクアなんぞは、曲線ボディのため車体サイズの割に後部の貨物スペースが狭く、大型武器などをそのまま乗せるのは困難。まぁフツーの人は車に武器載せないけどな。
実際の写真の武器は分割できる設計にしているそうですが。
>車内BGMの選曲リスト
26歳の渚は1988年生まれ、30代の葉山は1980年前後生まれ。なのでそれぞれ80年代/70年代のアニソンはリアルタイム世代ではないハズ。
しかし。
今よりも圧倒的にコンテンツの少ない時代だったので、一個好きなアニメが出来ると、同じ製作会社や監督を遡って過去作品に手を出したり、あるいは人気アニメは地上波での再放送も非常に多かった時代であるので、生まれる前の作品の音楽に傾倒していてもおかしくはない。
>「ラブホテルは凝った造りが多いからレイヤー利用者が結構いるのよ」
以前にも書いたが、装飾に凝ったラブホテルを撮影用スタジオとして利用し、ホテルロケを紹介するサービスもあるのです。
が、自炊できる宿泊施設を兼ねたホテルというのは知らないので、さすがに脚色かしら。もし現実に有ったとしたら、平日の稼働率が極端に低くなるのが課題よね。
よく考えたら渚はつい先日、ブルーレイBOXのために散財していたくせに。
>「見てるこっちが照れちゃいますね…」
酔わせて色っぽい写真を撮るっていうテもあるそうですが(げんしけんでもあったね)、女性同士の撮影ならともかく、男性カメラマンとのホテルロケでは止めておきましょうね。
もっとも女性同士でもそーゆー嗜好の方はおられますが。
> ニュースサイトの写真
基本的にイベントでは、コスプレイヤーを撮影する際は一言かけて、ネットに画像アップする場合は許可を取るのが慣習&ルールなのですが、たまたま写ってしまった場合は…。
写真の「著作権」は撮影者に帰属するので、レイヤーが持つのは「肖像権」です。
しかし「肖像権」というのは日本の刑法には明確に存在していないので、単なる「無断撮影」程度だと、民事で争う事になります。
(明確に下着とかの、普通見せない部分を狙った場合は「盗撮」なので、迷惑防止条例違反になりますが、自治体ごとの条例は異なる)
一方で「表現の自由」も認められているため、このように、イベント会場という不特定多数が行き交う公共の場で、報道を目的とした写真に、メイン被写体ではなくたまたま写り込んでしまった場合、法的な責任は問えないかもしんない。
ただしニュースサイトならわざわざ訴えなくても、運営会社に削除要請を出せば対応してもらえる場合があるのと、こういったトラブルを防ぐために通常、大手のニュースサイトでは周りの顔が映らない構図にするなどの配慮がされている。
さて、オタクイベントを紹介したニュースサイトの写真にウッカリ写っていたコスプレ姿を、社内の人間に発見されてしまった葉山ですが…。
ラスト2Pで急転直下、久しぶりに(?)コンプレックス・エイジらしくなりましたねー…!
__________
■ ここから問題の10話。
レイヤー以外の読者が謎に思うのは「人に見せる前提の趣味なのに、なぜ周りの人間に知られるのが嫌なのか?」だろうけども、主人公・渚が6話で語っていた様に、「優しい人ばかりじゃないよ。世の中には私達のことをまるで別の生き物みたいに見てくる人もいるのよ?」なので。
ムラ社会というか共同体文化って、異質なものを排除しようとしちゃうんですね。「世間体」って言葉はその代表だと思うんですけど。
さて…葉山がコスプレ趣味を職場バレする回ですが、今まで小言ばかり浴びせていた若い派遣社員に、偶然ニュースサイトに載っていた自分のコスプレ写真を発見され、社内に広められて、人前でジワジワ追い詰められていく…という、社会人レイヤーにとっては心臓止まりそうな展開ですね!
まず大前提としてこーゆーシュチュエーションにおける心境は「バレたのはもう仕方無いけど、善意にしろ悪意にしろ、根掘り葉掘り聞かれて、いちいち説明させられるのは面倒だから、放っておいてくれ」だと思う。
個人的かつ関係ないですが昔の職場で、同僚の女子に休日の過ごし方を尋ねたらゴニョってたのと、服飾関係の単語を正確に認識してたので、問い詰めて白状させた事があります。お互いさまだったけど。
>「ドラゴンボールとかワンピースとか!弟のですケド」
あぁぁぁウゼェ!!!
ワンピやDBが悪いんじゃないよ。どっちもコスプレイヤーいるよ。でも定番中の定番を、その道のマニアにぶつけるのって違うんですよ。
濃いオタク以外の人向けに例えると、「まんが大好きなんですよ。サザエさんとか、ちびまる子ちゃんとか」って言われてみ?熱心に見てるアニメじゃ無いじゃん。定番じゃん。
フジテレビ系列でいうなら、せめて深夜のノイタミナ枠でやってるP4とか、あの花とか名前出せよ、って。
>「何で隠すんですか?」
逃げられませんよ…の意味です。この漫画では。
>「上辺の興味が一番怖いのよ」
吐血ポイント1.
葉山は最初の時点では気づいてませんが、この女性社員、まず笑顔でコスプレに興味ある振りして、あくまで善意を装って、相手の秘密を人前で大っぴらにしていく、非常に女子っぽい手段を使ってるんですよね。
葉山からは、一見すると善意なので人前では拒絶しづらいし、怒ると葉山の方が悪者にされてしまうんです。
>「何も言えなかった。でも何て言えば良かったんだろう」
吐血ポイント2.
渚にしてみれば葉山って存在は若手や派遣社員達の敵な訳で、でも密かに同じ趣味を持つ友人でもある訳で。
コスプレを馬鹿にする人達から葉山を庇っても今度は渚が浮いてしまう訳で。
学校の部活やサークルと違って、会社に逃げ場はありません。
ホント…どうすれば正解だったんでしょうね。
>「見つけちゃいました!ツイッターのアカウント」
吐血ポイント3.
忘れがちですがツイッターって、コスプレSNSのCureやカイブと違って、登録なしでも見られてしまうんです…!
ツイッター発見までのコツは幾つかあるんですけどね…。
特に対象者のコスしてるキャラクターが一つでも分かればイベント名+キャラ名で検索して、ニュースサイトやカメラマンのブログ等で本人のコスネームが紹介されてたりすれば、一発。
そうでなくともイベント会場や日付でも地道に検索していけば、勘の良い人ならいずれ辿り着きます。
防ぐ方法…?
フェイクで福アカを用意し、“ダミー戦術”を採ってください。
差し障りの無い事をつぶやく本名アカと、発見されても大丈夫な表アカと、濃い話をするための全くの偽名の鍵アカなどを分けて運用してください。
ただし、それも本気の探索者にとっては、時間稼ぎ程度にしかならないかもしれません。
また画像投稿のためにツイピクなど外部サイトを使っている場合は、ツイッターは鍵付でもそっちの画像は見られてしまう可能性もあります。
他にフェイスブックなど実名性の高いSNSとツイッターを連動させるのも危険です。
本気で学校バレ・職場バレを防ぐには、公開範囲を制限出来るSNS以外には写真を上げない、迂闊に写り込まない様にコスイベ以外の同人誌即売会などではコスプレしない、素顔の形が分からないまでメイクと加工しまくって別人になる…といった防衛手段を続けるしかありません。
容姿+趣味嗜好という個人情報をセットで晒しているのがコスプレイヤーなので、このリスクは永遠に付きまといます。
ここ書いてる人は着ぐるみレイヤーですが、ごくごくまれに他の人の写真の背景に移動中の素面で写り込んでる事があるので、やっぱり怖いなと。
劇中の様な葉山の問題は、職場で小言ばかり言って派遣社員や後輩に嫌われていたという前提なので、何がバレても攻撃されないように、周囲と適度なコミュニケーション取っておく事は重要だと思います。
(そのキツい態度の理由の一端が、正社員は休みを取る事もままならない環境にあった事は、9話の後半で触れられてるんですけどね)
>コスプレサイトCure
コスプレSNSの草分け的存在。画像投稿メイン型。
2001年オープン。運営母体は何度か変わっており、最初は個人運営だったが休止したり大阪のWEB会社に移行したりしていた(ここで四代目管理人として乾たつみさんが着任し現在まで10年以上続く)。
2004年にライブドアが運営ごと買収し、長らくライブドア提供サービスとして数多きコスプレSNSのトップを独走、日本のコスプレイヤーのスタンダードになる。
2010年にNHN-JAPAN社(現LINE株式会社)がライブドアごと買収。
しかし2013年、NHNがLINE事業への注力を理由に旧ライブドア系サービスを次々と終了させる。Cureは分社化されてキュア株式会社として、イラスト投稿SNSのPixiv傘下に入る。なのでピクシブと通販サービスが共有されていたり、ピクシブ本社が紹介される記事などをよく見るとCureのスタッフも写っている。
画像投稿が主で英語にも対応なので、誰がどんなコスプレしているのか、世の中にはどんなコスプレ写真があるのかをすぐに検索・閲覧でき、レイヤーじゃないけどコスプレ写真を見てみたい人にもまずはオススメ。
しかし最近は画像投稿はツイッターが使用される事と、後述のカイブに猛追された事、姉妹サイトのWorldCosplay(より国際的な仕様)との競合もあって、全体的にはシェアは下がりつつある。紹介用のキャッチフレーズも「日本最大級コスプレサイト」から「日本最大枚数のコスプレ写真サイト」に移っている。
2009年以降打ち出した“動くコスプレ”路線と、TVや雑誌や他業種イベントとのコラボなどでメディア戦略が積極的であり、コスプレイヤーをタレント的に運用するなど、ある意味でプロダクション化しつつあるとも見える。
と、なんだか辛口(?)なんですけど、賛否が有るのは色々新しい事をやってる意味でもあるので、ここ書いてる人は実はCure派です。
>コスプレイヤーズアーカイブ
現在の日本最大コスプレSNS。交流メイン型。
2006年オープン。運営は名古屋の有限会社ふわり。元はネットアイドルのHP制作など行っていた会社であり、Cureと違って運営はコスプレイヤーではなかったのだが、そのために貪欲にレイヤーの要求を取り入れていった事が成功に繋がる。
有り体に言うと、難攻不落のCure独走状態を終焉させ、二大コスプレSNS時代を作った。
他の多くのコスプレSNSがCureを模倣した画像投稿型で敗れ去っていったが、カイブは画像よりも日記やコミュニティやレビューをメインとした昔のmixi風の構成であり、レイヤー同士の交流や情報交換に非常に便利であった。
オープン翌年2007年からはボカロブームやニコ動の開始などでコスプレイヤーの裾野が急拡大していった時期にも重なり、言い換えれば、写真をあまり撮らないユルいレイヤー層でも友達の日記にコメントし合ったりして、コミュニケーションツールとして楽しめたのがカイブなのである。
さてレイヤーのコスプレ名刺には殆どの場合CureとカイブのID番号が書かれているのだが、この数字を攻撃力/防御力に見立てて、カードバトルで遊ぶ事も出来なくはない。ウィッグの色や翼の有無で特殊効果を設定しておくとさらに盛り上がる。
__________
今回の職場バレの描写って、吐血した人も心臓潰れそうになった人もいると思いますけど。
やっぱりこの漫画って、もちろん賛否はあるけど、ゼッタイにコスプレイヤーの心を捉えてる、と思うのです。
もし「捉えた」という表現が違うなら、「心をえぐった」でも良いです。
笑っても怒っても怖がっても、ここまで注目を集める事が出来たのって、この漫画が最初です。
今まであった男性目線のコスプレお色気漫画では、ここまで注目される事は無かったでしょう。
僕は面白いと思うし、もっと続いてほしいと思う。
…という事で、1巻予約しようぜ!
すごいのは…10話がこんだけ盛り上がっておいて、よく考えたら今週誰もコスプレしてない!
・ 第1話の公式無料配信ページ
・ 1話解説まとめ記事
・ 2話解説まとめ記事
・ 3話解説まとめ記事
・ 4,5話解説まとめ記事
・ 6,7話解説まとめ記事
>お父さん
初登場の筈だけど、やっぱあの人ですよね。メガネ変わってないですよね。
「何着たってさわちゃんはオレのお姫様」…?
・ コンプレックス・エイジ読み切り版
>氷川台歯科
背景にでかい看板出てきますが、実在はしてないみたいです。てか練馬区の氷川台在住だったんですね、主人公の家。
>公子の乗ってる車
カクカクシカジカのCMでおなじみ、ダイハツの軽自動車、ムーブコンテの少し前のモデルだと思われる。
(演出の都合上だろうけど軽って本当は4人しか乗れないのよ)
このムーブコンテを含む、軽トールワゴンというジャンルについて。
1993年にスズキが発売したワゴンRは、軽自動車の革命的モデルとなった。
それまで“小さい車”のイメージだった軽の家庭用乗用車を、車高を上げ、全体的に四角くする事により車内空間を確保、乗り心地を大幅にアップさせた。以後このワゴンRに代表される軽トールワゴンは家庭用軽自動車のスタンダードにまでなる。
バブル後の長期不況が続いていた日本においては、軽自動車は税金と燃費の安さから若年層の支持が高まった。
特に公子みたいな造型派レイヤーがこういった軽トールワゴンを保有するのは合理的な理由があって、維持費の安さに加えて構造上、車体サイズの割に後部の貨物スペースが真四角で広く(ムーブコンテは本当に四角い)、特に後部座席を倒してしまえば、大型荷物…長大な武器類の運搬にも便利なのである。

販売台数では現在のトップである所のプリウスやアクアなんぞは、曲線ボディのため車体サイズの割に後部の貨物スペースが狭く、大型武器などをそのまま乗せるのは困難。まぁフツーの人は車に武器載せないけどな。
友人のたかそうさんがレイヤー視点でのプリウスの弱点イラストを分かりやすく実写化してくれた!たかそうゆきき/yukichiro@cosplaykobo
@DATIWAWA こういう武器入らないのよ? を実写に http://t.co/c8qd5qxCNL
2014/07/26 18:29:48
実際の写真の武器は分割できる設計にしているそうですが。
>車内BGMの選曲リスト
26歳の渚は1988年生まれ、30代の葉山は1980年前後生まれ。なのでそれぞれ80年代/70年代のアニソンはリアルタイム世代ではないハズ。
しかし。
今よりも圧倒的にコンテンツの少ない時代だったので、一個好きなアニメが出来ると、同じ製作会社や監督を遡って過去作品に手を出したり、あるいは人気アニメは地上波での再放送も非常に多かった時代であるので、生まれる前の作品の音楽に傾倒していてもおかしくはない。
>「ラブホテルは凝った造りが多いからレイヤー利用者が結構いるのよ」
以前にも書いたが、装飾に凝ったラブホテルを撮影用スタジオとして利用し、ホテルロケを紹介するサービスもあるのです。
が、自炊できる宿泊施設を兼ねたホテルというのは知らないので、さすがに脚色かしら。もし現実に有ったとしたら、平日の稼働率が極端に低くなるのが課題よね。
よく考えたら渚はつい先日、ブルーレイBOXのために散財していたくせに。
>「見てるこっちが照れちゃいますね…」
酔わせて色っぽい写真を撮るっていうテもあるそうですが(げんしけんでもあったね)、女性同士の撮影ならともかく、男性カメラマンとのホテルロケでは止めておきましょうね。
もっとも女性同士でもそーゆー嗜好の方はおられますが。
> ニュースサイトの写真
基本的にイベントでは、コスプレイヤーを撮影する際は一言かけて、ネットに画像アップする場合は許可を取るのが慣習&ルールなのですが、たまたま写ってしまった場合は…。
写真の「著作権」は撮影者に帰属するので、レイヤーが持つのは「肖像権」です。
しかし「肖像権」というのは日本の刑法には明確に存在していないので、単なる「無断撮影」程度だと、民事で争う事になります。
(明確に下着とかの、普通見せない部分を狙った場合は「盗撮」なので、迷惑防止条例違反になりますが、自治体ごとの条例は異なる)
一方で「表現の自由」も認められているため、このように、イベント会場という不特定多数が行き交う公共の場で、報道を目的とした写真に、メイン被写体ではなくたまたま写り込んでしまった場合、法的な責任は問えないかもしんない。
ただしニュースサイトならわざわざ訴えなくても、運営会社に削除要請を出せば対応してもらえる場合があるのと、こういったトラブルを防ぐために通常、大手のニュースサイトでは周りの顔が映らない構図にするなどの配慮がされている。
さて、オタクイベントを紹介したニュースサイトの写真にウッカリ写っていたコスプレ姿を、社内の人間に発見されてしまった葉山ですが…。
ラスト2Pで急転直下、久しぶりに(?)コンプレックス・エイジらしくなりましたねー…!
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モーニング公式@morningmanga
モーニング&Dモーニング34号、発売・配信!【コンプレックス・エイジ】「趣味=コスプレ」を嗤うとは、こういうことだ。/《注目》単行本1巻、8月22日(金)に発売決定!! http://t.co/ghCpva0MR2 http://t.co/ZT0ibC6x9r
2014/07/23 17:53:45
■ ここから問題の10話。
レイヤー以外の読者が謎に思うのは「人に見せる前提の趣味なのに、なぜ周りの人間に知られるのが嫌なのか?」だろうけども、主人公・渚が6話で語っていた様に、「優しい人ばかりじゃないよ。世の中には私達のことをまるで別の生き物みたいに見てくる人もいるのよ?」なので。
ムラ社会というか共同体文化って、異質なものを排除しようとしちゃうんですね。「世間体」って言葉はその代表だと思うんですけど。
さて…葉山がコスプレ趣味を職場バレする回ですが、今まで小言ばかり浴びせていた若い派遣社員に、偶然ニュースサイトに載っていた自分のコスプレ写真を発見され、社内に広められて、人前でジワジワ追い詰められていく…という、社会人レイヤーにとっては心臓止まりそうな展開ですね!
まず大前提としてこーゆーシュチュエーションにおける心境は「バレたのはもう仕方無いけど、善意にしろ悪意にしろ、根掘り葉掘り聞かれて、いちいち説明させられるのは面倒だから、放っておいてくれ」だと思う。
個人的かつ関係ないですが昔の職場で、同僚の女子に休日の過ごし方を尋ねたらゴニョってたのと、服飾関係の単語を正確に認識してたので、問い詰めて白状させた事があります。お互いさまだったけど。
>「ドラゴンボールとかワンピースとか!弟のですケド」
あぁぁぁウゼェ!!!
ワンピやDBが悪いんじゃないよ。どっちもコスプレイヤーいるよ。でも定番中の定番を、その道のマニアにぶつけるのって違うんですよ。
濃いオタク以外の人向けに例えると、「まんが大好きなんですよ。サザエさんとか、ちびまる子ちゃんとか」って言われてみ?熱心に見てるアニメじゃ無いじゃん。定番じゃん。
フジテレビ系列でいうなら、せめて深夜のノイタミナ枠でやってるP4とか、あの花とか名前出せよ、って。
>「何で隠すんですか?」
逃げられませんよ…の意味です。この漫画では。
>「上辺の興味が一番怖いのよ」
吐血ポイント1.
葉山は最初の時点では気づいてませんが、この女性社員、まず笑顔でコスプレに興味ある振りして、あくまで善意を装って、相手の秘密を人前で大っぴらにしていく、非常に女子っぽい手段を使ってるんですよね。
葉山からは、一見すると善意なので人前では拒絶しづらいし、怒ると葉山の方が悪者にされてしまうんです。
>「何も言えなかった。でも何て言えば良かったんだろう」
吐血ポイント2.
渚にしてみれば葉山って存在は若手や派遣社員達の敵な訳で、でも密かに同じ趣味を持つ友人でもある訳で。
コスプレを馬鹿にする人達から葉山を庇っても今度は渚が浮いてしまう訳で。
学校の部活やサークルと違って、会社に逃げ場はありません。
ホント…どうすれば正解だったんでしょうね。
>「見つけちゃいました!ツイッターのアカウント」
吐血ポイント3.
忘れがちですがツイッターって、コスプレSNSのCureやカイブと違って、登録なしでも見られてしまうんです…!
ツイッター発見までのコツは幾つかあるんですけどね…。
特に対象者のコスしてるキャラクターが一つでも分かればイベント名+キャラ名で検索して、ニュースサイトやカメラマンのブログ等で本人のコスネームが紹介されてたりすれば、一発。
そうでなくともイベント会場や日付でも地道に検索していけば、勘の良い人ならいずれ辿り着きます。
防ぐ方法…?
フェイクで福アカを用意し、“ダミー戦術”を採ってください。
差し障りの無い事をつぶやく本名アカと、発見されても大丈夫な表アカと、濃い話をするための全くの偽名の鍵アカなどを分けて運用してください。
ただし、それも本気の探索者にとっては、時間稼ぎ程度にしかならないかもしれません。
また画像投稿のためにツイピクなど外部サイトを使っている場合は、ツイッターは鍵付でもそっちの画像は見られてしまう可能性もあります。
他にフェイスブックなど実名性の高いSNSとツイッターを連動させるのも危険です。
本気で学校バレ・職場バレを防ぐには、公開範囲を制限出来るSNS以外には写真を上げない、迂闊に写り込まない様にコスイベ以外の同人誌即売会などではコスプレしない、素顔の形が分からないまでメイクと加工しまくって別人になる…といった防衛手段を続けるしかありません。
容姿+趣味嗜好という個人情報をセットで晒しているのがコスプレイヤーなので、このリスクは永遠に付きまといます。
ここ書いてる人は着ぐるみレイヤーですが、ごくごくまれに他の人の写真の背景に移動中の素面で写り込んでる事があるので、やっぱり怖いなと。
劇中の様な葉山の問題は、職場で小言ばかり言って派遣社員や後輩に嫌われていたという前提なので、何がバレても攻撃されないように、周囲と適度なコミュニケーション取っておく事は重要だと思います。
(そのキツい態度の理由の一端が、正社員は休みを取る事もままならない環境にあった事は、9話の後半で触れられてるんですけどね)
また逆の発想で、コスプレに寛容な職場って…?
制服系職業、特にテーマパークの従業員なんかはレイヤー率高いです。あとは広告やWEBデザインみたいなクリエイター系も個性強い人が多いので。労働条件はキツイかもしれませんが。
あと我が社の皆さんはホントに、通りすがりにこのブログの感想言わなくていいですから。>コスプレサイトCure
コスプレSNSの草分け的存在。画像投稿メイン型。
2001年オープン。運営母体は何度か変わっており、最初は個人運営だったが休止したり大阪のWEB会社に移行したりしていた(ここで四代目管理人として乾たつみさんが着任し現在まで10年以上続く)。
2004年にライブドアが運営ごと買収し、長らくライブドア提供サービスとして数多きコスプレSNSのトップを独走、日本のコスプレイヤーのスタンダードになる。
2010年にNHN-JAPAN社(現LINE株式会社)がライブドアごと買収。
しかし2013年、NHNがLINE事業への注力を理由に旧ライブドア系サービスを次々と終了させる。Cureは分社化されてキュア株式会社として、イラスト投稿SNSのPixiv傘下に入る。なのでピクシブと通販サービスが共有されていたり、ピクシブ本社が紹介される記事などをよく見るとCureのスタッフも写っている。
画像投稿が主で英語にも対応なので、誰がどんなコスプレしているのか、世の中にはどんなコスプレ写真があるのかをすぐに検索・閲覧でき、レイヤーじゃないけどコスプレ写真を見てみたい人にもまずはオススメ。
しかし最近は画像投稿はツイッターが使用される事と、後述のカイブに猛追された事、姉妹サイトのWorldCosplay(より国際的な仕様)との競合もあって、全体的にはシェアは下がりつつある。紹介用のキャッチフレーズも「日本最大級コスプレサイト」から「日本最大枚数のコスプレ写真サイト」に移っている。
2009年以降打ち出した“動くコスプレ”路線と、TVや雑誌や他業種イベントとのコラボなどでメディア戦略が積極的であり、コスプレイヤーをタレント的に運用するなど、ある意味でプロダクション化しつつあるとも見える。
と、なんだか辛口(?)なんですけど、賛否が有るのは色々新しい事をやってる意味でもあるので、ここ書いてる人は実はCure派です。
>コスプレイヤーズアーカイブ
現在の日本最大コスプレSNS。交流メイン型。
2006年オープン。運営は名古屋の有限会社ふわり。元はネットアイドルのHP制作など行っていた会社であり、Cureと違って運営はコスプレイヤーではなかったのだが、そのために貪欲にレイヤーの要求を取り入れていった事が成功に繋がる。
有り体に言うと、難攻不落のCure独走状態を終焉させ、二大コスプレSNS時代を作った。
他の多くのコスプレSNSがCureを模倣した画像投稿型で敗れ去っていったが、カイブは画像よりも日記やコミュニティやレビューをメインとした昔のmixi風の構成であり、レイヤー同士の交流や情報交換に非常に便利であった。
オープン翌年2007年からはボカロブームやニコ動の開始などでコスプレイヤーの裾野が急拡大していった時期にも重なり、言い換えれば、写真をあまり撮らないユルいレイヤー層でも友達の日記にコメントし合ったりして、コミュニケーションツールとして楽しめたのがカイブなのである。
さてレイヤーのコスプレ名刺には殆どの場合CureとカイブのID番号が書かれているのだが、この数字を攻撃力/防御力に見立てて、カードバトルで遊ぶ事も出来なくはない。ウィッグの色や翼の有無で特殊効果を設定しておくとさらに盛り上がる。
__________
今回の職場バレの描写って、吐血した人も心臓潰れそうになった人もいると思いますけど。
やっぱりこの漫画って、もちろん賛否はあるけど、ゼッタイにコスプレイヤーの心を捉えてる、と思うのです。
もし「捉えた」という表現が違うなら、「心をえぐった」でも良いです。
笑っても怒っても怖がっても、ここまで注目を集める事が出来たのって、この漫画が最初です。
今まであった男性目線のコスプレお色気漫画では、ここまで注目される事は無かったでしょう。
僕は面白いと思うし、もっと続いてほしいと思う。
…という事で、1巻予約しようぜ!
すごいのは…10話がこんだけ盛り上がっておいて、よく考えたら今週誰もコスプレしてない!
・ 第1話の公式無料配信ページ
・ 1話解説まとめ記事
・ 2話解説まとめ記事
・ 3話解説まとめ記事
・ 4,5話解説まとめ記事
・ 6,7話解説まとめ記事
そりゃあ、本家本元(アニメ)の職場でしょうね
ガンダムビルドファイターズで
メカ作画監督をなさっている有澤 寛さんは
コスプレーヤーで有名ですし