なんでしょう、C88を迎える夏コミのカタログにおいて、さわがしいですね。
 最大のニュースは、表紙が新谷かおる先生によるエリア88パロである事です。
 最小のニュースは、コラムページに駄チワワが寄稿している事です。
http://www.comiket.co.jp/info-a/CatalogShop.html

 ……。
 ホントだよ?
 ウソじゃないよ?
 確かに今まで、色んな嘘をついて来ました。
「カマンベールチーズってスイスでは石けん」
「大阪市長が職員の同人歴を調査
「バンダイのライダーベルト商法に消費者庁が苦言
「コスプレイヤーのアイドル化はだいたい失敗する」

…もう、ウソばっかりでした。1ミリも真実はありませんね。

 今回はホントなんですよ。ええ。
 「余剰スペースを探して…コスプレ広場の変遷」ってタイトルで、ホントに載ってるんです。
 思い起こせば公式コミケカタログの記事に、コスプレした準備会スタッフからの意見やまんがレポートの投稿はあるけど、コスプレイヤーとしての意見が載るのって、かなり珍しい事じゃないかな?
 僕は有害コミック規制運動の最後の方に晴海末期のコミケに参加し始めて、当時はカタログで三崎尚人さんや西方公一さんが舌鋒鋭く書いてるのを読んでましたから。
 だから最初はもっと毒っぽいと言うか、昔カタログに連載されていた「いかさまスポーツ」「新田真子のコミケットスクランブル」辺りのラインを狙ったものの、今はもう無理との事なので、日和りました。

 内容的には割と短いです。1200文字程度なので、カイブに寄稿してるコラムですら1ページ全角2000文字ですから、アッサリ読めると思います。
 しかもコラムなのにイラレで作った図版3つ入り(笑)
 よくよく考えたらですねー、僕は別に、世の中に訴えかけたい事ってのは特に無いので、んじゃーいつものように歴史の解説で行こうか!と思いまして。
 96年に東京ビッグサイトに移行してからのコミケにおけるコスプレ広場=余剰スペースの変遷を、3つの時期に分けて図入りで説明して、そこから企業ブースの隆盛や、コスプレ広場のPRブース化みたいに、コミケの形の変化を探る…的な。

 正直、ブログやカイブのコラムをずっと読んでる人には既知の内容なんですけれども、「コスプレエリアの管轄が更衣室担当から各地区担当部署に移った」「規制緩和と引き換えに自己責任化された」みたいな、これまで準備会から公式なアナウンスは無いけれども割と公然な事実を、カタログの中で書けたって事は大きいかと。
 今後はコミケにおけるコスプレの存在や位置付けを議論する際に、これを一定の根拠として示せると思います。ぶっちゃけ、それを狙ってます。

 この原稿依頼もらったのって5月なので、実はコスサミの予選時期と丸かぶりだったんですね!
 ヒートする仕事と、コミケカタログ寄稿と、コスサミ予選と、色んなものを並べた時に「次また機会がある」ってのはコスサミ予選だけだったので、今年は途中から省力化してしまったのもホント。
 もっとも、今年の優勝チームは、こっちもフルパワーで戦ったら勝てるってレベルのチームでは無かったので、結果的に総力戦を避けた事で命拾いしたかもしれない。余談だけど。

↑ ハイ、これでだいたい1200文字ね!

カタログの冊子版は7/18(土)発売!
サークルとしては8/14(金)東プ-41a 「旅と怪獣」で、
『コンプレックス・エイジ』解説の2集を出します。