2015年8月1日(土)夜…。
史上最大、世界25の国と地域から集まった代表チームによる決勝戦、世界コスプレサミット2015のメインイベントとも言える“世界コスプレチャンピオンシップ”。
本来、ある筈もない“コスプレ世界一”の決定戦として、海を越えた道楽者たちによる、一大決戦の熱を、非常に遅れて、8ヵ月遅れで超個人的かつ主観的にレポートしたい。
なお、このステージを撮るために、SONYのミラーレス一眼NEX-3Nと望遠レンズを買いました!

昨年2014から使われるようになった愛知芸術劇場。今年はさらに大きなメインホールに進出。


トヨタアクアのCMでおなじみ、まらしぃ氏によるピアノ「千本桜」が生演奏されてスタート。全25の国と地域から海を越えて集まった代表チームが並ぶ。
[主なルール]
・日本産のアニメ、漫画、ゲーム、特撮のコスプレである事。 (集英社作品不可)
・衣装は出場者の自作である事。 友人や家族の手伝いは可。
・コスプレイヤー二人一組で、2分30秒以内のパフォーマンスを披露。
・審査員1人ごとに、パフォーマンス10点、衣装15点、リスペクト5点を合計し、最高30点×8人分を集計。
↑ 衣装点は別日に一日がかりでプレゼンを行い、各国オーガナイザーらが自国を除いて審査し合い、その平均値が各審査員のベース点10点(同じ点数が8人 分つく)をまず決め、ステージを見た審査員がプラス5点のステージ映え点を決める…という複雑な方式。昔、衣装を外注した違反チームが多発したせいなのだ が。
・大道具は長辺210cm以内で、3個まで。なお大道具そのものは採点対象ではなく、自作以外も可。
・衣装や大道具などステージに持ち込める総重量は、1チーム40kgまで。
↑ 各国の資金力による輸送費の差を出にくくするため。


[チャンピオンシップ審査員]
・古谷徹 (声優/審査委員長)
・ニッチ&ネック (WCS2014優勝者。ロシア代表。二人で一組の扱い) ※
・中里郁子 (講談社なかよし編集長)
・乾たつみ (コスプレサイトCure管理人) ※
・平澤直 (株式会社ウルトラスーパーピクチャーズのアニメプロデューサー)
・市村龍太郎 (スクエアエニックスのドラクエシリーズプロデューサー)
・田代智一 (作曲家)
・オーサ・イェークストロム (スウェーデン出身の漫画家) ※
※ 恒常的にコスプレを経験してる審査員はこの3組。
※ 各チームの“ ”内は、運営側から取材向けに提供された資料のストーリーや設定解説による表記。
※ 一昨年から背後のモニターに、セリフのテロップが出るので、カタコト日本語でもセリフが伝わるようになっている。
1)フィンランド「エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術師~」 (動画)
“ウィスベルがエスカに幸せの錬金術を頼むと…”


錬金釜の中へと次々とアイテムを放り込んで、最後に虹が飛び出すよ!
2)ドイツ「トラスティベル~ショパンの夢~」 (動画)
“ピートはサルサのマジックショーの手伝いをします。サルサは魔法を誤って発動させてしまい…”


2007年にバンダイナムコがX-BOXで発売したRPGで、国内ではあんまりメジャータイトルではないのだけど、海の向こうでオタクを刺激していたとは!
リズムに合わせて出してくる小道具(徐々に大型化していく)の数が多い!
3)オーストラリア「戦国無双」 (動画)
“信長は天下統一を目前にガラシャと戦い、勝利を確信するのだが…”

これ、二人とも女性なんですよ。
4)ロシア「ポケットモンスター」 (動画)
“ある夜、ロケット団の二人がポケモンを盗むためにポケモンセンターに侵入するが…”


ピンクパンサーのBGMで暗躍するロケット団。忍び込んだセンターの窓にニャースの影が浮かぶなど、小ネタが光った。最後はサイレンが鳴って逃走。バックスバニーのBGMで逃げていくんだけど、旧ソ連時代なら考えられない選曲である。
5)ポルトガル「xxxHOLiC」 (動画)
“侑子は四月一日と再会する。二人の物語が始まる…”

オルゴールをBGMに幻想的なイメージで演舞。
6)タイ「刀剣乱舞online」 (動画)
“子狐丸と三日月宗近は、それぞれ敵を倒すと…”


日本語の台詞での掛け合いと、桜吹雪を散らしながら登場する三日月、居合でバッサリと背景の壁をぶった切るなど、定番のツボを押さえてる!
なお、この時点で刀剣乱舞はコンシューマー化されていないオンラインゲームであり、これがチャンピオンシップのルールに抵触しないのかは議論があった。
(オンラインゲームの多くは業界団体の審査なども受けていないので)
聞くところによればこのチームは「入賞できなくて良いから、日本のファンが今、一番喜ぶ作品にした」らしい。実際そうなったので、その心意気を良ししましょう。
(実際、各国予選とチャンピオンシップでもルールが異なってたりする)
7)インドネシア「サイレントヒル」 (動画)
“ハリーは遂に行方不明だった娘、シェリルを裏の世界で発見する。ハリーたちが帰ろうとした時…”


暗闇の中、最後は仕留めたと思ったインキュバスが蘇り、ハリーの首がねじ切られるという、バッドエンド。
8)日本「マギ」 (動画)
“従兄弟にあたる東軍-練白龍と西軍-練紅炎、2人の皇子。白龍の苦しみと怒り、紅炎の思想と帝王学がぶつかり合う…”



鎖に捕われている白龍がそれを引きちぎるシーンから始まり(ここが国内予選からの追加部分)、煌帝国をめぐる白龍と紅炎の愛憎劇から、旗の演舞と剣槍での剣劇。
アクションのポイントとして、クライマックスで巨大な武器を使いながら止め方がピタリと決まっている事。キレイに止めるのって、キレイに振り回すより難しいから。
ちなみにこの直後のサンデー本紙で原作が急展開したために、後の公演では、白龍が戴冠するシーンが加わっているのだった。
9)イギリス「シャリーのアトリエ~黄昏の海の錬金術師~」 (動画)
“シャリステラとシャルロッテは地図に従って宝を探しに行く…”


暗闇の中、ランタンの明かりで探検する二人。古い本から魔法のエフェクトが出たり宝箱を見つけたり、情緒的なシーンの演目。ちょっとヤマ場に欠けたかな。
10)イタリア「新世紀エヴァンゲリオン」 (動画)
“実験中、使途に襲われた参号機を破壊しに、初号機が派遣されるが…”


初号機と参号機=バルディエル(背中が割れて使徒の腕が伸びてくる)との死闘、ステージ中央のオブジェに液晶画面が内蔵されており、ここにシンジ君やゲンドウの姿が映像で映るのである。
新劇場版の例のBGM「今日の日はさようなら」が流れる中、暴走した初号機が、シンジの「止まれ!止まれ!止まれ!」の声もむなしく、バルディエルを破壊してしまう。
11)台湾「真ゲッターロボ 世界最後の日」 (動画)
“謎の巨大宇宙生命体・インベーダーとの戦争は、ゲッターロボの活躍で終結した。そこから3年後。絶滅したはずのインベーダーが再び地球圏に出現した…”


インベーダーを倒すと、そこに今度は早乙女博士に操られるゲッタードラゴンが…(演者がインベーダーの着ぐるみを一瞬で脱ぎ捨てて、ドラゴンの上半身を裏から動かす)
ゲッター1対ゲッタードラゴン!博士は竜馬たち3人に未来を託し散る。
12)シンガポール「バンパイアハンターD」 (動画)
“バンパイアハンターDは貴族のカーミラの城に向かい、カーミラとの生き残りをかけた戦いが始まる。果たしてDは彼女を倒せるのか…”


カーミラさんが非常にイイ表情だと思いました。
13)クェート「悪魔城ドラキュラ~ロードオブシャドウ2~」 (動画)
“ドラキュラとサタンとの初めての戦い…”

昨年の準参加国から今年は正規参加国へ。
珍しくセリフが日本語ではなく母国語。終始ダーティなムードでしたね。
14)デンマーク「ドラッグ オン ドラグーン3」 (動画)
“ゼロは妹のフォウを殺そうとし戦いが始まる。その最中、昔の優しいゼロに戻るが…”

姉妹の戦いを、(拙いながら)アクションで表現。結局、ゼロは正気に戻ったフリをしてフォウを刺し殺すという陰惨なオチ。
紹介VTRによれば、デンマークは同性婚が合法で、このチームは女性同士のカップルなんですって。
15)フランス「トラスティベル~ショパンの夢~」 (動画)
“ポルカが自分の世界は全てショパンの夢の中であるということをショパンに話すが…”


歴代、アート性の高いマイナー作品で登場する事の多いフランス代表チーム。これ、上の方でも書いたけど元はX-BOXゲームで、アニメ化はされてないからね。
実はドイツと被ってますが、同じ作品でも非常にアーティスティックで幻想的に演じてるのが印象的でした。
16)マレーシア「王家の紋章」 (動画)
“古代エジプトに連れて行かれてしまったキャロルはアイシスからの攻撃に遭った…”



キャロルが墓を暴いて封印を解いてしまう…現れたアイシスがあやしく舞う。
17)香港「天元突破グレンラガン」 (動画)
“シモンは敵と戦っているが劣勢となっていた。その時突然カミナがシモンの前に飛んだ…”




苦戦するシモンの前に現れたカミナ(幻)が殴り合うわ、螺旋がLEDで光っちゃうは、グレン(ガンメン)出るわ、ドリル回るわ、しかも、それぞれの背景がマンガチックに次々と切り替わっていくんだ!
最後にカミナの残したマントを、グッと握りしめるシモン。
ここまで日本のマンガ表現(グレンラガンはアニメだけどね)を愛してくれたら痛快です!
18)ブラジル「ファイアーエムブレム~覚醒~」 (動画)


“イリースの使徒であるクロムがギムレーが覚醒するのを防ごうとする…”
19)フィリピン「真・三國無双7~猛将伝~」 (動画)
“呂玲綺(りょれいき)は父親を助けるため、孫尚香(そんしょうこう)と戦う。呂玲綺は戦いの最中、父親を発見したと思ったが…”

歴代フィリピン代表の特長として、衣装と小道具に装飾が非常に細かい。またに日本語での台詞の言い回しが非常に上手い。
このチーム、帰国後にアキノ大統領から祝辞をもらったとか。(東南アジア圏においては世界コスプレサミット代表として日本に赴くのは、国を挙げたイベントなのである)
20)スペイン「ポケットモンスター」 (動画)
“ロケット団のムサシとコジロウはお金持ちで有名になり、ポケモンを捕まえにいく為の衣装がたくさん入ったタンスを手に入れた夢を見ながら…”



作品はロシアと同じ。そしてキャラ選定もロシアと同じロケット団。
コイキングからシャボンの泡が飛んでたり、最後はニャース気球で逃げていったり、とにかく“楽しい”空間を作ろうとした節がうかがえる。
21)ベトナム「ブレイブブルー」 (動画)
“ノエルヴァーミリオンはNuX11という悪魔のロボットに操られている…”


剣vs二丁拳銃の剣劇かと思いきや、見せ場はアクロバットな体術でした。ぶっちゃけ色んな部分の作りが荒い気がする。
22)ニュージーランド「クロノクルセイド」 (動画)
“ロゼ(ロゼット)とクロノはエクソシスト。彼らは特殊な車の事故に遭遇し、悪魔の調査を始めるが…”



TVアニメの注意パロディから入って、セリフなしで、背景から現れる悪魔を(主に物理で)ポコポコ殴っていく、コミカルな劇。
23)韓国「コードギアス」 (動画)
“祖国を奪われたカレンがロボットを敵から奪い、その力を授かって…”


ガンアクションかと思いきや、背後から紅蓮が登場してロボットギミックを炸裂させる。
24)中国「ペットショップ オブ ホラーズ」 (動画)
“リッチなお嬢様は不思議なペットショップからとても美しい鳥・極楽鳥を買ったところ…”


雄雌の二匹の極楽鳥が舞う。
しかしオスは、メスに食べられる運命であり、茂みの中に連れ込まれて食される。最後に卵が割れて雛が生まれる。
歴代中国代表伝統の“幽玄”なイメージに、手足を捥ぎ、血糊のグロテスクな描写をプラスして、怖いながらも印象を残した。
25)アメリカ「パラダイス・キス」 (動画)
“ファッションショーの準備と奮闘する実和子と紫。紫は初め、乗り気ではないが…”






実和子に引っ張られてクローゼットに連れて行かれる紫。
セリフ無しで、ひたすら衣装の早替え…なのだが、これが全身の至る部分にギミックを仕込んでおりまして、 実和子のスカートの端を紫の腰にクルクル巻き取って、上半身の服がパッと開いてドレスになる…こんな事、できるんだ!?
衣裳の早替えネタは沢山あるけど、衣装の二段三段変化する過程そのものをショウにしている!
アクションでもダンスでも演劇でもない、見た事の無い展開の…矢沢あいのオシャレ少女漫画がまさかこんなパフォーマンスになるとは!ぜひ動画で見てほしい。(見返すと最初は着ぶくれしてる)
26)メキシコ「ゼルダの伝説~ムジュラの仮面~」 (動画)
“リンクはオカリナで巨人を召喚し、月の動きを止めて、ムジュラの仮面と戦い始める…”





真っ暗な中で幕や小道具を使い、背景とキャラが次々と展開していく(原作通りに月が“落ちて”いく)、非常に静かで幻想的なムード。しかしムジュラは巨大な魔人の姿となってリンクに襲い掛かる。
「静的なホラー」とでも言うべき、新境地!美麗な衣装も小道具も、照明を落としてあえて“見えにくく”したところが斬新。

ここで戸松遥、とまっちゃん登場でミニライブ!「獣電戦隊キョウリュウジャー」キャンデリラ様ですよ。
5月のお台場でやったWCS FESでも歌ってくれてましたね!
■審査結果発表

優勝(外務大臣賞・ANA賞):メキシコ「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」
2位(ラグーナテンボス賞):イタリア「新世紀エヴァンゲリオン」
3位(WCS実行委員会賞):アメリカ「パラダイス・キス」
ニコ生視聴者投票No.1賞(niconico賞):メキシコ 〃
リスペクト得点No.1賞(モビぶっくインディーズ賞):香港「天元突破グレンラガン」
パフォーマンス得点No.1賞(LIVEDAM賞):中国「ペットショップオブホラーズ」
コスチューム得点No.1賞(ブラザー賞):アメリカ 〃
ワクワクと感動を与えてくれたコスプレイヤー賞(H.I.S.賞):香港 〃
音響効果賞(ジョイサウンド賞):日本「マギ」
ウィッグ賞(シペラス賞):スペイン「ポケットモンスター」
http://www.worldcosplaysummit.jp/sp/news/event/wcs2015.html

最後は、全選手&コーラス隊で「ウィアー・ザ・ワールド」を大合唱して、エンディングを迎えた…。
人種や国を超えてオタクが集う、世界で最も、バカバカしくて、そして美しい光景だと思う。

戦いは終わった。愛知芸術劇場を出て、名古屋の夜に輝くオアシス21。
■剣劇時代の終了と、“一つの世界”の構築への転機
バトル物が優勝するのは2005年の第一回チャンピオンシップ(コスサミ自体は03年から)より続く傾向なのだけど、時期ごとに差異はあって、今回はメキシコの「ゼルダの伝説ムジュラの仮面」。
観戦していたカメラマンの人からは「暗いので撮りにくい」という不評もあったのだけど、僕は納得です。
他がアクション中心で動き回ってる中で、静かに、ゆっくり、“怖い”世界を演出したんです。これはインパクトがある!
今回の特長として、ステージの上に一つの世界…異空間を作るような演目が増えてきて、これは昨年から会場が完全屋内の愛知芸術劇場に移ったので特に感じるところかもしれません。
以前のオアシス21特設ステージは半野外でしたから、どうしても周りの光や音が邪魔するのでアクションメインの評価になってしまうけど、2014からは劇場ステージなので照明効果も出やすく、視線をステージ上に集中させて、世界観を演出しやすいんですね。
準優勝のイタリア「エヴァ」も液晶画面を使って、アメリカ「パラダイスキス」はオシャレでポップな空間が広がりましたし、リスペクト賞&ワクワク賞をダブル受賞した香港「グレンラガン」はもう少年漫画の世界まんまを作りました。
そして、上位の中に1個も剣劇が入ってません。
コスサミにおける本格的な剣劇ブームって、2012年優勝の日本「薄桜鬼」が原点かつ、頂点でした。
その後、剣劇バリエーションは沢山あるんだけど、やはり完成度では彼らを超えたチームは無いのではないかと個人的に思います。
13年優勝は3m近い巨大ロボバトルだったイタリア「マジンカイザー」、14年優勝は剣劇にコント要素を入れたロシア「ゼルダの伝説神々のトライスフォース」。
剣劇ブームの次は何か…?と思っていたら、“ステージの上に異世界を作る”方に行ってるのかもしれません。
全体的にバッドエンドや、ちょっと切ないオチで余韻を残して終わる演目が多くなったのも、そういう流れではないでしょうか。
× × × × × × ×
さて、日本「マギ」。おそらくこの二人、歴代の代表チームで最も“優勝”を意識して、稽古に熱を入れていたチームだと感じていましたが、惜しくも上位入賞はなりませんでした。(音響賞でも充分スゴイんだけどね)
意地悪な見方になってしまうかもしれませんが、ここを考えると興味深いです。
チャンピオンシップを生観戦していた友人は「コスプレパフォーマンスの教科書を作ったら、あの二人の演目は必ず載る。でも逆に言ったら、教科書通りなんだ」、その通りだと思います。
自分の言葉で書くなら、あの「マギ」演目は、良く言えば“王道パターンの最強ブラッシュアップ”であり、悪く言えば“過去にもあったパターン”だと思います。
各国の予選って、衣装点・パフォーマンス点は主に“技術”の競争で点が入って、代表チームが決まると思うんです。それで良いと思います。
(リスペクト点だけ、どう決まるのかは分からない…)
でもチャンピオンシップにまで登ると、各国の技術トップ勢が集まる訳ですから、今度は技術だけでなく、プラス“アイデア”の勝負になってくると思います。
だから、25チームの演目がズラッと並んだ時に、日本チームは沈んでしまったというか…マギの原作を知らずに見ると余所と似てしまってて、技術的に高いんだけど、インパクトが残りませんでした。
ゼルダやパラキスには、ストレートに「こんなの見た事無い!」って驚きがあるんですよね。
(全体でも半分くらいはインパクトに残らないんだけどね。あと、仮に国内予選に出てた他チームが代表になっても、点数は伸びなかったと思う)
でも、賞は10枠。重複も含め、実際の入賞は7チームでしたから、全25の国と地域の中では、日本チームはかなり高い方なんです。
それでも終了後、正直に「悔しい」とツイッターで心情を吐露していた白龍のマヒオさん(10年前に及川ミッチーの追っかけしてた頃に栄のゲイバーで二次会していた事でおなじみ)が印象的でした。
ここで!思い出すのは一年前…2014日本代表チーム「戦国BASARA」コンビ。
前年の二人は、コスプレパフォーマンスの世界には珍しく、向上心はあるけど、欲が無いというか…中身はフツーのレイヤー女子でした。
本当にスッと来て、予選にトントンッと勝ち上がって、バッと代表になって、チャンピオンシップでは上位入賞したいなんて欲も無いから全く入賞してないんだけど、でもとにかくコスサミを楽しんで帰っていったそうな。
今年の「マギ」チームは優勝を狙って、ひたすら稽古を繰り返して自分を追い込んで、しかし優勝には届かず。音響賞として入賞したのに、楽しさの中に、悔しさもあり。
見ている側としては、とにかく対照的な14年/15年の日本代表チームでありました。
勿論そこに、どちらかの正解なんてありません。
好きなものに対して、何かを成そうとして、人が、生きている。走っている。各々の形で。
それだけです。
言ってるじゃないですか。それら全て“青春群像”として見てる、って。
■あふれ出るよもやま話
上記で綺麗に終わると思うなー!
いや、国内決勝の時だって、不満や不備は書いてたのだから、チャンピオンシップでも書きますよ?
〇 一年以上前の話を蒸し返して総括。昨年2014年の国内予選で起きた不正事件の真相は…。
とあるチームのメンバーの事務所マネージャーが、地区予選に2連敗した事に業を煮やし、予選を管轄するCOSSANの現場スタッフ(実はこのチームを含むコスプレアイドルユニットの写真集も作っていた)と共謀して、某地区予選で点数表の改ざんを行った…というのが真相。そのスタッフは直後にCOSSANを辞めて別のイベント団体を起こしてるんだけど、最近になって非公式ながら、改ざん行為を認めたとか。関係者筋より。
◯ 結局、点数表の改ざんで国内決勝に進出したチームは最終的には落とされるんだけど、本来ならばおかしな事象が発生した時点で、国内予選オーガナイザーの柴田氏は事態を調べ上げて、失格処分を下すべきだった。スタッフ大量離脱のドタバタの中で毅然とした対応ができず、結局は不正に気付いた審査員が“落とす”判断を下してセーフだった訳で、この前後で色んな人間に離反されて精神的に参ってたとはいえ、やはり責任者として柴田氏は脇が甘かった。以後、再発防止を強く願う。
逆に言えば、コスプレの世界では事務所をバックにつけたタレントレイヤーの不当な要求がまかり通るのが通例だったものの、柴田氏は予選の出来レース化を拒否したので、出場者のマネージャーと部下にハメられた、とも言える。前任者と違って↓↓
○ コスサミ最高顧問の筈のジャッキー道斎氏はコスサミ実行委員会の中では大幅に権力を失って、割と自由の身であるらしい…というよりも国内コスプレ業界では既に要注意マークが付いてて、コスサミでも昔のように重要部分には関われない状況になっているのが本当だろう。でも海外はまだそんな事は知らないので、東南アジア圏イベントには積極的に出張して、レイヤーを“輸出”してらっしゃる。
面白いのはベトナム予選で、上記の曰く付きチームのメンバーが「日本から来た人気コスプレイヤー」扱いでゲスト出演している。つまり、コスサミの国内予選で不正により落選したチームの人が、ベトナム予選には審査員やプレゼンターとして出演してるのだった。 バカな話だけど、最高顧問・道斎氏は彼らの不正行為を不問にしたという事でしょう。もっとも今のオーガナイザーは柴田氏だから、道斎氏はわざと知らんぷりして利用してるのかもしんない。
こういった事例がまかり通っているのならば、じゃあ、道斎氏が国内予選オーガナイザーを担当してた4年間(09-12年)の日本代表って、どうなんでしょ? …自分としては未だに(道齋氏ではなく出場者を)信じていたいのだけど。
○ 国内予選が盛り上がりを欠く大きな理由。ここが日本で、チャンピオンシップ開催国だからだと思う。
だって、スポンサー企業だって地味な予選大会よりも、チャンピオンシップの方に協賛したがるでしょ?
そ して、チャンピオンシップ前後にはコラボ企画もドンドン増えていく。カラオケ大会に、世界擬人化大賞に、アーカイブコスプレウォーキングに、ニコニココスプレクションetc…。レイヤーの側からしても、わざわざ国内予選に出て、狭き門を勝ち抜かなくても、(人によってはコネで)似たようなステージ企画に上 がって、そこそこ目立ったりする事ができてしまう。
予選に出て日本代表になる労力を10とすれば、1割の労力で、3割くらいの役得をもらえたりする訳で…。そりゃー、命を削って予選を戦おうなんて人は減っていくよなァ…。
悪い言い方だけど、元主催だったテレビ愛知が降りた後、コスサミを財政再建する過程で、不採算の赤字部門(つまり国内予選ね)を押し付けられてしまったのが、COSSANだったのだろうなーという気がしている。

我々チーム大連立も二日目、オアシス21でのアーカイブコスプレウォーキングinニコニココスプレクションに出演しちゃいました!
ちゃんとカイブに応募したけど、正直、予選出るよりもこっちの方がオイシイのでは?…という感は否めない。(でも挑戦は続ける)
○ あまりの暑さに名古屋市外では参加レイヤーの熱中症が多発。オアシス21ステージの周辺でも、座り込んで動けなくなったり、テント内で応急処置を受けるレイヤーの姿が。
名古屋で地下街が発展していった理由がよーく分かった。地上が暑すぎるからだ!
○ 2015年4月1日付で、世界コスプレサミット実行委員会を主催する(株)WCSと、(株)コスプレイヤーズアーカイブが経営統合された。形式上はカイ ブがコスサミの子会社になっている。コスサミの苦手としていた情報発信やレイヤーの招集に、カイブが使われているという形でもある。
これに対して、伸びの鈍化した国内市場だけでなく海外の市場を狙いたいのがカイブの目的であるらしい。相乗効果があれば良いが、今のところはカイブ側が上手く利用されてしまっているように見える…?
◯ そんな訳で、コスプレの世界には、有名になりたい…あわよくばタレントになりたい…!人とか、本業ではパッとしないタレントがアニメキャラのイメージを 借りて売り込みを図るとか、あるいはそれらを“安く使えるタレント”として使いたがるブローカーみたいな人がウジャウジャいて、利用し合ってる構図があり ます。
このブログってコスサミの記事を書いても閲覧数なんて全く上がらないんだけど、読者の中にはコスサミ関係者は多いと思います。
さて、読んでるであろうWCSおもてなし学生実行委員会(ツイッター)のボランティア諸君!そんな悪い大人に利用されるのはバカバカしいので、利用し返してやっちゃってください!
ハイエナのエサにされる必要も、ハイエナと同化する必要も無いですよ。
(学生実行委員会が、名古屋と東京支部で毛色の違う事くらいは見てて分かるけど)
○ 後日談、そんなWCSおもてなし学生実行委員会の某氏が、「○○(国名)と付き合う事になりました!」と宣言してるのをツイッターで見て、朝なので寝ぼけてたので「ああ、外交官を目指すんだな。頑張ってほしいな」と思ったら、本当に男女交際するという意味だったらしい。青春か…。
■ 雑多な風景に、祭りが見える

栄の駅前にオープンしたばかりのドンキホーテでは、コスプレイヤーを歓迎しているのか迎撃しているのは分からない店頭ディスプレイ。


チャンピオンシップ数時間前、土曜日の昼には錦通りレッドカーペットとして徳川宗春道中を披露。今年は河村市長が出張だったので、大村知事が孤軍奮闘?

近くの地下街の広場では、国内決勝でもゲストで登場していたDJシーザーさんが回して、小規模ながらダンパ系レイヤーやオタ芸青年らが、気温35℃の中、今度こそ盛り上がっていた。
こうでなくっちゃ!
× × × × × × ×
世界コスプレサミット2015は、チャンピオンシップ参加は26の国と地域。
この土日で、パレードやステージや街歩きで、約一万人のコスプレイヤー(公式更衣室を使う必要が無いので、正確には人数の計測不能)が参加し、観光客は数万人、全国の自治体や企業からも視察団がきていたらしいです。
裏側のゴタゴタっぷりは相変わらずですが、8月第一週の土日2日間だけ出現する夢の空間を作るには、スポンサー集めたり、マスコミに取り上げてもらったり、ボランティアに頼ったり、行政の力を借りたり、現実の積み重ねが、大切なんですよ…。
僕はそこに、大分くたびれたけど、一参加者として、取材者として、予選出場者として、関わり続けるつもりです。
以上、8ヵ月遅れのチャンピオンシップ&もろもろレポートでした!
本年2016年度もがんばる。
[関連記事]
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(カイブへの寄稿分↑)
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・世界コスプレサミットで発見!コスプレイヤースナップ特集
・大須コスプレパレード、ニコニココスプレクションなどでWCS2日目も盛り上がる!
※コスサミにコキ使われてしまったコスプレイヤーズアーカイブニュースさんであった。
史上最大、世界25の国と地域から集まった代表チームによる決勝戦、世界コスプレサミット2015のメインイベントとも言える“世界コスプレチャンピオンシップ”。
本来、ある筈もない“コスプレ世界一”の決定戦として、海を越えた道楽者たちによる、一大決戦の熱を、非常に遅れて、8ヵ月遅れで超個人的かつ主観的にレポートしたい。
なお、このステージを撮るために、SONYのミラーレス一眼NEX-3Nと望遠レンズを買いました!

昨年2014から使われるようになった愛知芸術劇場。今年はさらに大きなメインホールに進出。


トヨタアクアのCMでおなじみ、まらしぃ氏によるピアノ「千本桜」が生演奏されてスタート。全25の国と地域から海を越えて集まった代表チームが並ぶ。
[主なルール]
・日本産のアニメ、漫画、ゲーム、特撮のコスプレである事。 (集英社作品不可)
・衣装は出場者の自作である事。 友人や家族の手伝いは可。
・コスプレイヤー二人一組で、2分30秒以内のパフォーマンスを披露。
・審査員1人ごとに、パフォーマンス10点、衣装15点、リスペクト5点を合計し、最高30点×8人分を集計。
↑ 衣装点は別日に一日がかりでプレゼンを行い、各国オーガナイザーらが自国を除いて審査し合い、その平均値が各審査員のベース点10点(同じ点数が8人 分つく)をまず決め、ステージを見た審査員がプラス5点のステージ映え点を決める…という複雑な方式。昔、衣装を外注した違反チームが多発したせいなのだ が。
・大道具は長辺210cm以内で、3個まで。なお大道具そのものは採点対象ではなく、自作以外も可。
・衣装や大道具などステージに持ち込める総重量は、1チーム40kgまで。
↑ 各国の資金力による輸送費の差を出にくくするため。


[チャンピオンシップ審査員]
・古谷徹 (声優/審査委員長)
・ニッチ&ネック (WCS2014優勝者。ロシア代表。二人で一組の扱い) ※
・中里郁子 (講談社なかよし編集長)
・乾たつみ (コスプレサイトCure管理人) ※
・平澤直 (株式会社ウルトラスーパーピクチャーズのアニメプロデューサー)
・市村龍太郎 (スクエアエニックスのドラクエシリーズプロデューサー)
・田代智一 (作曲家)
・オーサ・イェークストロム (スウェーデン出身の漫画家) ※
※ 恒常的にコスプレを経験してる審査員はこの3組。
※ 各チームの“ ”内は、運営側から取材向けに提供された資料のストーリーや設定解説による表記。
※ 一昨年から背後のモニターに、セリフのテロップが出るので、カタコト日本語でもセリフが伝わるようになっている。
1)フィンランド「エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術師~」 (動画)
“ウィスベルがエスカに幸せの錬金術を頼むと…”


錬金釜の中へと次々とアイテムを放り込んで、最後に虹が飛び出すよ!
2)ドイツ「トラスティベル~ショパンの夢~」 (動画)
“ピートはサルサのマジックショーの手伝いをします。サルサは魔法を誤って発動させてしまい…”


2007年にバンダイナムコがX-BOXで発売したRPGで、国内ではあんまりメジャータイトルではないのだけど、海の向こうでオタクを刺激していたとは!
リズムに合わせて出してくる小道具(徐々に大型化していく)の数が多い!
3)オーストラリア「戦国無双」 (動画)
“信長は天下統一を目前にガラシャと戦い、勝利を確信するのだが…”

これ、二人とも女性なんですよ。
4)ロシア「ポケットモンスター」 (動画)
“ある夜、ロケット団の二人がポケモンを盗むためにポケモンセンターに侵入するが…”


ピンクパンサーのBGMで暗躍するロケット団。忍び込んだセンターの窓にニャースの影が浮かぶなど、小ネタが光った。最後はサイレンが鳴って逃走。バックスバニーのBGMで逃げていくんだけど、旧ソ連時代なら考えられない選曲である。
5)ポルトガル「xxxHOLiC」 (動画)
“侑子は四月一日と再会する。二人の物語が始まる…”

オルゴールをBGMに幻想的なイメージで演舞。
6)タイ「刀剣乱舞online」 (動画)
“子狐丸と三日月宗近は、それぞれ敵を倒すと…”


日本語の台詞での掛け合いと、桜吹雪を散らしながら登場する三日月、居合でバッサリと背景の壁をぶった切るなど、定番のツボを押さえてる!
なお、この時点で刀剣乱舞はコンシューマー化されていないオンラインゲームであり、これがチャンピオンシップのルールに抵触しないのかは議論があった。
(オンラインゲームの多くは業界団体の審査なども受けていないので)
聞くところによればこのチームは「入賞できなくて良いから、日本のファンが今、一番喜ぶ作品にした」らしい。実際そうなったので、その心意気を良ししましょう。
(実際、各国予選とチャンピオンシップでもルールが異なってたりする)
7)インドネシア「サイレントヒル」 (動画)
“ハリーは遂に行方不明だった娘、シェリルを裏の世界で発見する。ハリーたちが帰ろうとした時…”


暗闇の中、最後は仕留めたと思ったインキュバスが蘇り、ハリーの首がねじ切られるという、バッドエンド。
8)日本「マギ」 (動画)
“従兄弟にあたる東軍-練白龍と西軍-練紅炎、2人の皇子。白龍の苦しみと怒り、紅炎の思想と帝王学がぶつかり合う…”



鎖に捕われている白龍がそれを引きちぎるシーンから始まり(ここが国内予選からの追加部分)、煌帝国をめぐる白龍と紅炎の愛憎劇から、旗の演舞と剣槍での剣劇。
アクションのポイントとして、クライマックスで巨大な武器を使いながら止め方がピタリと決まっている事。キレイに止めるのって、キレイに振り回すより難しいから。
ちなみにこの直後のサンデー本紙で原作が急展開したために、後の公演では、白龍が戴冠するシーンが加わっているのだった。
9)イギリス「シャリーのアトリエ~黄昏の海の錬金術師~」 (動画)
“シャリステラとシャルロッテは地図に従って宝を探しに行く…”


暗闇の中、ランタンの明かりで探検する二人。古い本から魔法のエフェクトが出たり宝箱を見つけたり、情緒的なシーンの演目。ちょっとヤマ場に欠けたかな。
10)イタリア「新世紀エヴァンゲリオン」 (動画)
“実験中、使途に襲われた参号機を破壊しに、初号機が派遣されるが…”


初号機と参号機=バルディエル(背中が割れて使徒の腕が伸びてくる)との死闘、ステージ中央のオブジェに液晶画面が内蔵されており、ここにシンジ君やゲンドウの姿が映像で映るのである。
新劇場版の例のBGM「今日の日はさようなら」が流れる中、暴走した初号機が、シンジの「止まれ!止まれ!止まれ!」の声もむなしく、バルディエルを破壊してしまう。
11)台湾「真ゲッターロボ 世界最後の日」 (動画)
“謎の巨大宇宙生命体・インベーダーとの戦争は、ゲッターロボの活躍で終結した。そこから3年後。絶滅したはずのインベーダーが再び地球圏に出現した…”


インベーダーを倒すと、そこに今度は早乙女博士に操られるゲッタードラゴンが…(演者がインベーダーの着ぐるみを一瞬で脱ぎ捨てて、ドラゴンの上半身を裏から動かす)
ゲッター1対ゲッタードラゴン!博士は竜馬たち3人に未来を託し散る。
12)シンガポール「バンパイアハンターD」 (動画)
“バンパイアハンターDは貴族のカーミラの城に向かい、カーミラとの生き残りをかけた戦いが始まる。果たしてDは彼女を倒せるのか…”


カーミラさんが非常にイイ表情だと思いました。
13)クェート「悪魔城ドラキュラ~ロードオブシャドウ2~」 (動画)
“ドラキュラとサタンとの初めての戦い…”

昨年の準参加国から今年は正規参加国へ。
珍しくセリフが日本語ではなく母国語。終始ダーティなムードでしたね。
14)デンマーク「ドラッグ オン ドラグーン3」 (動画)
“ゼロは妹のフォウを殺そうとし戦いが始まる。その最中、昔の優しいゼロに戻るが…”

姉妹の戦いを、(拙いながら)アクションで表現。結局、ゼロは正気に戻ったフリをしてフォウを刺し殺すという陰惨なオチ。
紹介VTRによれば、デンマークは同性婚が合法で、このチームは女性同士のカップルなんですって。
15)フランス「トラスティベル~ショパンの夢~」 (動画)
“ポルカが自分の世界は全てショパンの夢の中であるということをショパンに話すが…”


歴代、アート性の高いマイナー作品で登場する事の多いフランス代表チーム。これ、上の方でも書いたけど元はX-BOXゲームで、アニメ化はされてないからね。
実はドイツと被ってますが、同じ作品でも非常にアーティスティックで幻想的に演じてるのが印象的でした。
16)マレーシア「王家の紋章」 (動画)
“古代エジプトに連れて行かれてしまったキャロルはアイシスからの攻撃に遭った…”



キャロルが墓を暴いて封印を解いてしまう…現れたアイシスがあやしく舞う。
17)香港「天元突破グレンラガン」 (動画)
“シモンは敵と戦っているが劣勢となっていた。その時突然カミナがシモンの前に飛んだ…”




苦戦するシモンの前に現れたカミナ(幻)が殴り合うわ、螺旋がLEDで光っちゃうは、グレン(ガンメン)出るわ、ドリル回るわ、しかも、それぞれの背景がマンガチックに次々と切り替わっていくんだ!
最後にカミナの残したマントを、グッと握りしめるシモン。
ここまで日本のマンガ表現(グレンラガンはアニメだけどね)を愛してくれたら痛快です!
18)ブラジル「ファイアーエムブレム~覚醒~」 (動画)


“イリースの使徒であるクロムがギムレーが覚醒するのを防ごうとする…”
19)フィリピン「真・三國無双7~猛将伝~」 (動画)
“呂玲綺(りょれいき)は父親を助けるため、孫尚香(そんしょうこう)と戦う。呂玲綺は戦いの最中、父親を発見したと思ったが…”

歴代フィリピン代表の特長として、衣装と小道具に装飾が非常に細かい。またに日本語での台詞の言い回しが非常に上手い。
このチーム、帰国後にアキノ大統領から祝辞をもらったとか。(東南アジア圏においては世界コスプレサミット代表として日本に赴くのは、国を挙げたイベントなのである)
20)スペイン「ポケットモンスター」 (動画)
“ロケット団のムサシとコジロウはお金持ちで有名になり、ポケモンを捕まえにいく為の衣装がたくさん入ったタンスを手に入れた夢を見ながら…”



作品はロシアと同じ。そしてキャラ選定もロシアと同じロケット団。
コイキングからシャボンの泡が飛んでたり、最後はニャース気球で逃げていったり、とにかく“楽しい”空間を作ろうとした節がうかがえる。
21)ベトナム「ブレイブブルー」 (動画)
“ノエルヴァーミリオンはNuX11という悪魔のロボットに操られている…”


剣vs二丁拳銃の剣劇かと思いきや、見せ場はアクロバットな体術でした。ぶっちゃけ色んな部分の作りが荒い気がする。
22)ニュージーランド「クロノクルセイド」 (動画)
“ロゼ(ロゼット)とクロノはエクソシスト。彼らは特殊な車の事故に遭遇し、悪魔の調査を始めるが…”



TVアニメの注意パロディから入って、セリフなしで、背景から現れる悪魔を(主に物理で)ポコポコ殴っていく、コミカルな劇。
23)韓国「コードギアス」 (動画)
“祖国を奪われたカレンがロボットを敵から奪い、その力を授かって…”


ガンアクションかと思いきや、背後から紅蓮が登場してロボットギミックを炸裂させる。
24)中国「ペットショップ オブ ホラーズ」 (動画)
“リッチなお嬢様は不思議なペットショップからとても美しい鳥・極楽鳥を買ったところ…”


雄雌の二匹の極楽鳥が舞う。
しかしオスは、メスに食べられる運命であり、茂みの中に連れ込まれて食される。最後に卵が割れて雛が生まれる。
歴代中国代表伝統の“幽玄”なイメージに、手足を捥ぎ、血糊のグロテスクな描写をプラスして、怖いながらも印象を残した。
25)アメリカ「パラダイス・キス」 (動画)
“ファッションショーの準備と奮闘する実和子と紫。紫は初め、乗り気ではないが…”






実和子に引っ張られてクローゼットに連れて行かれる紫。
セリフ無しで、ひたすら衣装の早替え…なのだが、これが全身の至る部分にギミックを仕込んでおりまして、 実和子のスカートの端を紫の腰にクルクル巻き取って、上半身の服がパッと開いてドレスになる…こんな事、できるんだ!?
衣裳の早替えネタは沢山あるけど、衣装の二段三段変化する過程そのものをショウにしている!
アクションでもダンスでも演劇でもない、見た事の無い展開の…矢沢あいのオシャレ少女漫画がまさかこんなパフォーマンスになるとは!ぜひ動画で見てほしい。(見返すと最初は着ぶくれしてる)
26)メキシコ「ゼルダの伝説~ムジュラの仮面~」 (動画)
“リンクはオカリナで巨人を召喚し、月の動きを止めて、ムジュラの仮面と戦い始める…”





真っ暗な中で幕や小道具を使い、背景とキャラが次々と展開していく(原作通りに月が“落ちて”いく)、非常に静かで幻想的なムード。しかしムジュラは巨大な魔人の姿となってリンクに襲い掛かる。
「静的なホラー」とでも言うべき、新境地!美麗な衣装も小道具も、照明を落としてあえて“見えにくく”したところが斬新。

ここで戸松遥、とまっちゃん登場でミニライブ!「獣電戦隊キョウリュウジャー」キャンデリラ様ですよ。
5月のお台場でやったWCS FESでも歌ってくれてましたね!
■審査結果発表

優勝(外務大臣賞・ANA賞):メキシコ「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」
2位(ラグーナテンボス賞):イタリア「新世紀エヴァンゲリオン」
3位(WCS実行委員会賞):アメリカ「パラダイス・キス」
ニコ生視聴者投票No.1賞(niconico賞):メキシコ 〃
リスペクト得点No.1賞(モビぶっくインディーズ賞):香港「天元突破グレンラガン」
パフォーマンス得点No.1賞(LIVEDAM賞):中国「ペットショップオブホラーズ」
コスチューム得点No.1賞(ブラザー賞):アメリカ 〃
ワクワクと感動を与えてくれたコスプレイヤー賞(H.I.S.賞):香港 〃
音響効果賞(ジョイサウンド賞):日本「マギ」
ウィッグ賞(シペラス賞):スペイン「ポケットモンスター」
http://www.worldcosplaysummit.jp/sp/news/event/wcs2015.html

最後は、全選手&コーラス隊で「ウィアー・ザ・ワールド」を大合唱して、エンディングを迎えた…。
人種や国を超えてオタクが集う、世界で最も、バカバカしくて、そして美しい光景だと思う。

戦いは終わった。愛知芸術劇場を出て、名古屋の夜に輝くオアシス21。
■剣劇時代の終了と、“一つの世界”の構築への転機
バトル物が優勝するのは2005年の第一回チャンピオンシップ(コスサミ自体は03年から)より続く傾向なのだけど、時期ごとに差異はあって、今回はメキシコの「ゼルダの伝説ムジュラの仮面」。
観戦していたカメラマンの人からは「暗いので撮りにくい」という不評もあったのだけど、僕は納得です。
他がアクション中心で動き回ってる中で、静かに、ゆっくり、“怖い”世界を演出したんです。これはインパクトがある!
今回の特長として、ステージの上に一つの世界…異空間を作るような演目が増えてきて、これは昨年から会場が完全屋内の愛知芸術劇場に移ったので特に感じるところかもしれません。
以前のオアシス21特設ステージは半野外でしたから、どうしても周りの光や音が邪魔するのでアクションメインの評価になってしまうけど、2014からは劇場ステージなので照明効果も出やすく、視線をステージ上に集中させて、世界観を演出しやすいんですね。
準優勝のイタリア「エヴァ」も液晶画面を使って、アメリカ「パラダイスキス」はオシャレでポップな空間が広がりましたし、リスペクト賞&ワクワク賞をダブル受賞した香港「グレンラガン」はもう少年漫画の世界まんまを作りました。
そして、上位の中に1個も剣劇が入ってません。
コスサミにおける本格的な剣劇ブームって、2012年優勝の日本「薄桜鬼」が原点かつ、頂点でした。
その後、剣劇バリエーションは沢山あるんだけど、やはり完成度では彼らを超えたチームは無いのではないかと個人的に思います。
13年優勝は3m近い巨大ロボバトルだったイタリア「マジンカイザー」、14年優勝は剣劇にコント要素を入れたロシア「ゼルダの伝説神々のトライスフォース」。
剣劇ブームの次は何か…?と思っていたら、“ステージの上に異世界を作る”方に行ってるのかもしれません。
全体的にバッドエンドや、ちょっと切ないオチで余韻を残して終わる演目が多くなったのも、そういう流れではないでしょうか。
× × × × × × ×
さて、日本「マギ」。おそらくこの二人、歴代の代表チームで最も“優勝”を意識して、稽古に熱を入れていたチームだと感じていましたが、惜しくも上位入賞はなりませんでした。(音響賞でも充分スゴイんだけどね)
意地悪な見方になってしまうかもしれませんが、ここを考えると興味深いです。
チャンピオンシップを生観戦していた友人は「コスプレパフォーマンスの教科書を作ったら、あの二人の演目は必ず載る。でも逆に言ったら、教科書通りなんだ」、その通りだと思います。
自分の言葉で書くなら、あの「マギ」演目は、良く言えば“王道パターンの最強ブラッシュアップ”であり、悪く言えば“過去にもあったパターン”だと思います。
各国の予選って、衣装点・パフォーマンス点は主に“技術”の競争で点が入って、代表チームが決まると思うんです。それで良いと思います。
(リスペクト点だけ、どう決まるのかは分からない…)
でもチャンピオンシップにまで登ると、各国の技術トップ勢が集まる訳ですから、今度は技術だけでなく、プラス“アイデア”の勝負になってくると思います。
だから、25チームの演目がズラッと並んだ時に、日本チームは沈んでしまったというか…マギの原作を知らずに見ると余所と似てしまってて、技術的に高いんだけど、インパクトが残りませんでした。
ゼルダやパラキスには、ストレートに「こんなの見た事無い!」って驚きがあるんですよね。
(全体でも半分くらいはインパクトに残らないんだけどね。あと、仮に国内予選に出てた他チームが代表になっても、点数は伸びなかったと思う)
でも、賞は10枠。重複も含め、実際の入賞は7チームでしたから、全25の国と地域の中では、日本チームはかなり高い方なんです。
それでも終了後、正直に「悔しい」とツイッターで心情を吐露していた白龍のマヒオさん(10年前に及川ミッチーの追っかけしてた頃に栄のゲイバーで二次会していた事でおなじみ)が印象的でした。
ここで!思い出すのは一年前…2014日本代表チーム「戦国BASARA」コンビ。
前年の二人は、コスプレパフォーマンスの世界には珍しく、向上心はあるけど、欲が無いというか…中身はフツーのレイヤー女子でした。
本当にスッと来て、予選にトントンッと勝ち上がって、バッと代表になって、チャンピオンシップでは上位入賞したいなんて欲も無いから全く入賞してないんだけど、でもとにかくコスサミを楽しんで帰っていったそうな。
今年の「マギ」チームは優勝を狙って、ひたすら稽古を繰り返して自分を追い込んで、しかし優勝には届かず。音響賞として入賞したのに、楽しさの中に、悔しさもあり。
見ている側としては、とにかく対照的な14年/15年の日本代表チームでありました。
勿論そこに、どちらかの正解なんてありません。
好きなものに対して、何かを成そうとして、人が、生きている。走っている。各々の形で。
それだけです。
言ってるじゃないですか。それら全て“青春群像”として見てる、って。
■あふれ出るよもやま話
上記で綺麗に終わると思うなー!
いや、国内決勝の時だって、不満や不備は書いてたのだから、チャンピオンシップでも書きますよ?
〇 一年以上前の話を蒸し返して総括。昨年2014年の国内予選で起きた不正事件の真相は…。
とあるチームのメンバーの事務所マネージャーが、地区予選に2連敗した事に業を煮やし、予選を管轄するCOSSANの現場スタッフ(実はこのチームを含むコスプレアイドルユニットの写真集も作っていた)と共謀して、某地区予選で点数表の改ざんを行った…というのが真相。そのスタッフは直後にCOSSANを辞めて別のイベント団体を起こしてるんだけど、最近になって非公式ながら、改ざん行為を認めたとか。関係者筋より。
◯ 結局、点数表の改ざんで国内決勝に進出したチームは最終的には落とされるんだけど、本来ならばおかしな事象が発生した時点で、国内予選オーガナイザーの柴田氏は事態を調べ上げて、失格処分を下すべきだった。スタッフ大量離脱のドタバタの中で毅然とした対応ができず、結局は不正に気付いた審査員が“落とす”判断を下してセーフだった訳で、この前後で色んな人間に離反されて精神的に参ってたとはいえ、やはり責任者として柴田氏は脇が甘かった。以後、再発防止を強く願う。
逆に言えば、コスプレの世界では事務所をバックにつけたタレントレイヤーの不当な要求がまかり通るのが通例だったものの、柴田氏は予選の出来レース化を拒否したので、出場者のマネージャーと部下にハメられた、とも言える。前任者と違って↓↓
○ コスサミ最高顧問の筈のジャッキー道斎氏はコスサミ実行委員会の中では大幅に権力を失って、割と自由の身であるらしい…というよりも国内コスプレ業界では既に要注意マークが付いてて、コスサミでも昔のように重要部分には関われない状況になっているのが本当だろう。でも海外はまだそんな事は知らないので、東南アジア圏イベントには積極的に出張して、レイヤーを“輸出”してらっしゃる。
面白いのはベトナム予選で、上記の曰く付きチームのメンバーが「日本から来た人気コスプレイヤー」扱いでゲスト出演している。つまり、コスサミの国内予選で不正により落選したチームの人が、ベトナム予選には審査員やプレゼンターとして出演してるのだった。 バカな話だけど、最高顧問・道斎氏は彼らの不正行為を不問にしたという事でしょう。もっとも今のオーガナイザーは柴田氏だから、道斎氏はわざと知らんぷりして利用してるのかもしんない。
こういった事例がまかり通っているのならば、じゃあ、道斎氏が国内予選オーガナイザーを担当してた4年間(09-12年)の日本代表って、どうなんでしょ? …自分としては未だに(道齋氏ではなく出場者を)信じていたいのだけど。
○ 国内予選が盛り上がりを欠く大きな理由。ここが日本で、チャンピオンシップ開催国だからだと思う。
だって、スポンサー企業だって地味な予選大会よりも、チャンピオンシップの方に協賛したがるでしょ?
そ して、チャンピオンシップ前後にはコラボ企画もドンドン増えていく。カラオケ大会に、世界擬人化大賞に、アーカイブコスプレウォーキングに、ニコニココスプレクションetc…。レイヤーの側からしても、わざわざ国内予選に出て、狭き門を勝ち抜かなくても、(人によってはコネで)似たようなステージ企画に上 がって、そこそこ目立ったりする事ができてしまう。
予選に出て日本代表になる労力を10とすれば、1割の労力で、3割くらいの役得をもらえたりする訳で…。そりゃー、命を削って予選を戦おうなんて人は減っていくよなァ…。
悪い言い方だけど、元主催だったテレビ愛知が降りた後、コスサミを財政再建する過程で、不採算の赤字部門(つまり国内予選ね)を押し付けられてしまったのが、COSSANだったのだろうなーという気がしている。

我々チーム大連立も二日目、オアシス21でのアーカイブコスプレウォーキングinニコニココスプレクションに出演しちゃいました!
ちゃんとカイブに応募したけど、正直、予選出るよりもこっちの方がオイシイのでは?…という感は否めない。(でも挑戦は続ける)
○ あまりの暑さに名古屋市外では参加レイヤーの熱中症が多発。オアシス21ステージの周辺でも、座り込んで動けなくなったり、テント内で応急処置を受けるレイヤーの姿が。
名古屋で地下街が発展していった理由がよーく分かった。地上が暑すぎるからだ!
○ 2015年4月1日付で、世界コスプレサミット実行委員会を主催する(株)WCSと、(株)コスプレイヤーズアーカイブが経営統合された。形式上はカイ ブがコスサミの子会社になっている。コスサミの苦手としていた情報発信やレイヤーの招集に、カイブが使われているという形でもある。
これに対して、伸びの鈍化した国内市場だけでなく海外の市場を狙いたいのがカイブの目的であるらしい。相乗効果があれば良いが、今のところはカイブ側が上手く利用されてしまっているように見える…?
◯ そんな訳で、コスプレの世界には、有名になりたい…あわよくばタレントになりたい…!人とか、本業ではパッとしないタレントがアニメキャラのイメージを 借りて売り込みを図るとか、あるいはそれらを“安く使えるタレント”として使いたがるブローカーみたいな人がウジャウジャいて、利用し合ってる構図があり ます。
このブログってコスサミの記事を書いても閲覧数なんて全く上がらないんだけど、読者の中にはコスサミ関係者は多いと思います。
さて、読んでるであろうWCSおもてなし学生実行委員会(ツイッター)のボランティア諸君!そんな悪い大人に利用されるのはバカバカしいので、利用し返してやっちゃってください!
ハイエナのエサにされる必要も、ハイエナと同化する必要も無いですよ。
(学生実行委員会が、名古屋と東京支部で毛色の違う事くらいは見てて分かるけど)
○ 後日談、そんなWCSおもてなし学生実行委員会の某氏が、「○○(国名)と付き合う事になりました!」と宣言してるのをツイッターで見て、朝なので寝ぼけてたので「ああ、外交官を目指すんだな。頑張ってほしいな」と思ったら、本当に男女交際するという意味だったらしい。青春か…。
■ 雑多な風景に、祭りが見える

栄の駅前にオープンしたばかりのドンキホーテでは、コスプレイヤーを歓迎しているのか迎撃しているのは分からない店頭ディスプレイ。


チャンピオンシップ数時間前、土曜日の昼には錦通りレッドカーペットとして徳川宗春道中を披露。今年は河村市長が出張だったので、大村知事が孤軍奮闘?

近くの地下街の広場では、国内決勝でもゲストで登場していたDJシーザーさんが回して、小規模ながらダンパ系レイヤーやオタ芸青年らが、気温35℃の中、今度こそ盛り上がっていた。
こうでなくっちゃ!
× × × × × × ×
世界コスプレサミット2015は、チャンピオンシップ参加は26の国と地域。
この土日で、パレードやステージや街歩きで、約一万人のコスプレイヤー(公式更衣室を使う必要が無いので、正確には人数の計測不能)が参加し、観光客は数万人、全国の自治体や企業からも視察団がきていたらしいです。
裏側のゴタゴタっぷりは相変わらずですが、8月第一週の土日2日間だけ出現する夢の空間を作るには、スポンサー集めたり、マスコミに取り上げてもらったり、ボランティアに頼ったり、行政の力を借りたり、現実の積み重ねが、大切なんですよ…。
僕はそこに、大分くたびれたけど、一参加者として、取材者として、予選出場者として、関わり続けるつもりです。
以上、8ヵ月遅れのチャンピオンシップ&もろもろレポートでした!
本年2016年度もがんばる。
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※コスサミにコキ使われてしまったコスプレイヤーズアーカイブニュースさんであった。