→前編から続き。世界コスプレサミット2日目。
■8/6（日）大須コスプレパレード（大須観音商店街）
各国代表33チームと、今年は800人の一般参加コスプレイヤーが〝ナゴヤのアキバ〟大須観音商店街を練り歩くコスプレパレード。
チャンピオンシップはコスサミ第3回のWCS2005からですが（当時は愛知万博内で開催）、コスプレパレードは第2回のWCS2004からなので、コスサミにおける最古の企画なのです。
一時はパレード参加者が1500人に達して待機列が大須観音境内に入りきらなかったり、最後尾が出発する前に先頭が帰ってきちゃったりと混雑が激化しておりましたが、現在は名古屋市全体にコスプレできる場所が広がっているため、パレードは程々の参加人数となっております。
それでも昨年より増えた800人。
［代表チームからスタート］
昨晩チャンピオンシップを戦い終えた33の国と地域代表チーム。もうチャンピオンシップは終わっているので、緊張感は消えて空気が柔らかい。
この日はステージ用のゴテゴテした衣装ではなく、歩きやすい軽装で参加してるチームが多め。
この日はステージ用のゴテゴテした衣装ではなく、歩きやすい軽装で参加してるチームが多め。
台湾代表「チェンソーマン第2部」田中脊髄剣。気になる…。
パレードの先頭では地元の学生らがマーチングバンド。
あと私、WCS2008の大須コスプレパレードからコスサミ参加を始めた人間ですが、今年は一度やってみたかった観覧者としての参加をしてみました。いつも歩く側だったので、自分の周辺以外は見えなかったのです。
実に新鮮でした。こういう風に見えてるんだなーという…。
各国代表チームにはコスサミのスタッフが、それ以外には大須商店街のスタッフが付いて動き回ってるのが分かるなーとか。
途中で何度かパレードの列が途切れてるのは横断歩道で信号待ちした所だろうなーとか。
「立ち止まらないでくださーい！」って言われてるけど観客に呼び止められたら仕方ないよなーとか。
■8/6（日）グランドフィナーレ（オアシス21特設ステージ）
2日半に渡ったコスサミも最後の公式プログラム。
オアシス21のステージ上で全33チーム集合。審査用・パレード用からさらに別の衣装にチェンジしたチームもあり、入場シーンではワンポーズずつ決めて入ってきます。
オアシス21のステージ上で全33チーム集合。審査用・パレード用からさらに別の衣装にチェンジしたチームもあり、入場シーンではワンポーズずつ決めて入ってきます。
台湾代表「チェンソーマン第2部」田中脊髄剣。一日中これやってたのか…。
審査委員長の古谷徹さんから、WCS実行委員会の小栗代表メッセージが代読されるシーン。
EDでは降谷さんの歌うテーマソング「We Can Start!!」とともに、背後の大型ビジョンに今年の代表や一般コスプレイヤーのシーンが大量に詰め込まれた映像が流されていきます。
グランドフィナーレ記念撮影。
× × × × × × ×
毎年のように言ってますけど、世界はまだ愚かな為政者たちによる戦争・紛争が続いておりますが、そんな時代に海を越え、対立を越えて物好きなオタクが集まれるイベントが、かなり夢物語で、とても危うく、でも最高に美しく見えるのです。
今回は参加を見合わせたあの国この国も、来年また参加してくれると良いですね。
夜のオアシス21。夜撮影にいそしむ参加者も多かった。
■混雑が戻ってきた会場の光景
テレビ塔の展望エリアフォトスポットからオアシス21周辺を定点観測。個体識別できない程度に解像度を落としております。
昨年、WCS2022。奥の方にまだ芝生が見える。
今年、WCS2023。芝生が見えないくらいに人で埋まっている。
イベント参加証のタオルが前売で数日前に完売して、タオル無しの紙の参加証も用意されたので、やはり去年より参加者が増えたというか戻ってきたんでしょうなぁ…。
テレビ塔（中部電力MIRAIタワー）周辺での今年の同時開催イベント。過去に近くの公園で「世界手羽先サミット」なる便乗イベントも開催されておりましたが、このカレーサミットは正真正銘のコスサミ公認イベントです。
世界コスプレサミット公式今回出場する33の国と地域をモチーフとしたカレーを販売して、投票により優勝を決めようという…。
これらのカレーはそれぞれの国で一般的に食されてるものではなく、由来する食材を使用して作った各担当シェフによる創作カレーです。
しかしコスサミも随分とブッ飛んだ企画を考えるものだと感心したのですが、よくよく考えたら世界中から代表コスプレイヤーを集めて世界一を決めようという元々のイベントも充分にブッ飛んでるので、こういうデカい花火をブチ上げるの好きなんでしょうね…。
この飲食ブースの直接の運営はコスサミではなく、この地域で宿泊や飲食など広く行っている株式会社アメーバホールディングス。
［ポイント］
①コスサミは33チームの衣装とパフォーマンスを全部見て審査するが、カレーサミットは33食を全部食べて判断するのは無理なので、肉やスパイスを売りにしてる王道メニューから先に売れて投票されやすい。
②会場隅の方の屋台に人があまり行かなかったので、日曜の午後から一部の店でルー2倍サービス始まる。
③過去色々あったコスサミ併催イベントの中で、関係者からはおそらく最も好評であった。
私は韓国のチェゴマシソヨカレー（キムチが甘く感じられる）、カナダのブルーベリーとメープルシロップカレー（ブルーベリーの酸味が良い）をいただきました。
なお、最終的に1位はエジプトの5種類のスパイス香るモロヘイヤカレーだったそうです。
・世界カレーサミット2023 in 中部電力MIRAI TOWER 世界コスプレサミット公式
https://worldcosplaysummit.jp/plan/worldcurrysummit2023
・【WCS2023】世界カレーサミット盛況に終わる 名古屋・大須電波ニュース（大須Blog）
http://nagoya.osu-dnews.com/archives/51636507.html
（コスサミ初期から取材している大須ブログさんによる非常に詳細なカレーサミットレポ）
一晩でステージが片付けられていたオアシス21。静かな中に月曜朝の通勤する会社員らの人影が通ります。
テレビ塔こと中部電力MIRAIタワー。何となくカレーの残り香を感じるのは、条件反射だろうか…。
静寂の中にセミの声が響く大須観音。コスサミと同時に大須夏祭りも終わって、普段の夏休みの朝が戻る。
個人的に今年は3月後半から7年ぶりに日本代表選考会出場の準備してたのもあって、いつもより長めにコスサミ情報に浸かってた気がします。
ではまた来年、この場所で。
