DAY1のチャンピオンシップ大会レポから続きます。


モンゴル「あしたのジョー」、カナダ「ドラゴンボール」右のグレートサイヤマン2号は東映アニメフェアの劇場版でビーデルさんが変身したレアキャラですね。
各国代表チームおよび過去代表らを先頭に、1000人以上が大須商店街をパレードしました。
大須商店街は元々大道芸とか金粉ショーとかやってきた所なので、地元住民の度量が広いのが大きいですね。
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(ほぼ最後尾の方にくっついて私も歩いてました。)


正直、ぶっ飛びすぎて何やってたのかよくわからなかった参加者も多いのではないかと思うのですが…整理すると、ソシャゲの「響けコウタロー」コラボ企画です。

世界コスプレサミット2024、全プログラム終了!
昨晩のチャンピオンシップ終了時にも書きましたが、争いの絶えない地球上で、海を越えてオタクの皆さんが集まる場です。例え幻であっても、尊い光景だと思います。 いつかまた、現在紛争中のあの国この国からも恩讐を越えて再出場していただきたい。
(過去に複数回の出場歴があるのにまだ再参加できていないのは、デンマーク・チリ・ミャンマー・ロシア・トリニダードトバコ・香港)
エンディング映像。前夜祭含めてコスサミ期間中のダイジェストを特急でまとめて、振り返ってます。
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翌朝6時…オアシス21。日曜夜のうちにステージが片付けられ、月曜の早朝には通勤するサラリーマンが通りすぎるいつもの光景が戻った。

早朝の中部電力ミライタワー。70周年記念同士として、ゴジラとコラボ中。

朝8時。昨日までと一転して静かな大須観音の境内に、線香の煙と蝉の声。そして鳩。

大須商店街。店も開いておらず、パレードの騒ぎも消えて、静かな夏休みの商店街に。
ではまた、来年…。
■DAY2 オープニング オアシス21特設ステージ 2024.8.4(日)
コスサミ2日目、日曜日の開会宣言は、名古屋市の河村たかし市長。
こちらも鳥山明先生追悼シフトでベジータのコスプレ。ただ本人は鉄人28号や赤胴鈴之助の世代なので「ドラゴンボール」知らないそうです。
後に衆院選で愛知1区から立候補、国政への帰還を発表したので、2011年から続いていた名物の大村知事vs河村市長のコスプレ対決は、今回が最後になりました。
この開会式は大須商店街コスプレパレードと時間帯が被っていたので取材できず。
ちなみに気温37℃くらい。昨日より1℃くらい涼しい…?

夕方、中部電力ミライタワーからの眺め。メイン会場オアシス21周辺やはり混んでいる…。
主催者発表は期間中の来場者25万3700人。前夜祭からの3日間合計で、コスプレイヤーとカメラマン以外の観光客含む。

夕方、中部電力ミライタワーからの眺め。メイン会場オアシス21周辺やはり混んでいる…。
主催者発表は期間中の来場者25万3700人。前夜祭からの3日間合計で、コスプレイヤーとカメラマン以外の観光客含む。
■大須商店街コスプレパレード
大須観音の境内から商店街をぐるっと回るコスプレパレード。チャンピオンシップはコスサミ第3回の2005年からですが、大須パレードは第2回の2004年からなので、こちらの方が少し歴史が古いのです。
今回は一般コスプレイヤー1000人分の整理券が掃けたらしく、整理券の取れなかった人も最後尾ですがパレード参加はできます。
2014年頃の最大時は1500人参加でパレード待機列が境内に入りきらず、その後はイベント範囲が街全体に広がっていったのでパレードの方の参加人数は徐々に減っていたのですが、ここに来て再び上昇しています。
もしかしたらアーケード商店街の日影と冷房を目当てに集まってるとか…?
チャンピオンシップと違い、審査用の衣装ではないので動きやすそうで、くだけた表情が多いです。


モンゴル「あしたのジョー」、カナダ「ドラゴンボール」右のグレートサイヤマン2号は東映アニメフェアの劇場版でビーデルさんが変身したレアキャラですね。
各国代表チームおよび過去代表らを先頭に、1000人以上が大須商店街をパレードしました。
大須商店街は元々大道芸とか金粉ショーとかやってきた所なので、地元住民の度量が広いのが大きいですね。
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(ほぼ最後尾の方にくっついて私も歩いてました。)
■国際シンポジウム「ポップカルチャーの世界的広がりと社会における役割の変化」 オアシス21地下 2024.8.4(日)
世界コスプレサミット学術委員会が主催。コロナ前はほぼ毎年開催されていた学術的シンポジウム。私が前に聴講した時は名古屋国際ホテル(2020年閉鎖)でした。
真面目なテーマでパネルトークやディスカッションを行う、2003年の第1回世界コスプレサミットの形式に近い企画です。
ぶっちゃけ、こうした学術的な場を同時開催する事で、地方の自治体や企業からの視察が(遊びではなく)仕事として認められやすくなる利点もあるとか…。
○「ポップカルチャーで心を癒す『アニメ療法』とは」講演
「エンタメと心のウェルネスが作る未来のかたち」ディスカッション
パントー・フランチェスコ(欧日精神科医)
ヨコオタロウ(ゲームクリエイター)
諏訪道彦(大阪芸術大学教授。元読売テレビ「名探偵コナン」プロデューサー)
キャラの苦難を望むファン心理等を考察する。ヨコオタロウ氏は愛らしいキャラが悲惨な目に合うのが苦手で、「ちいかわ」を正視できないとか…。
○「2.5次元文化におけるコスプレ」 アカデミックパネル
須川亜紀子(横浜国立大学教授)
海外では、女性による男装はジェンダー規範への挑戦として捉えられるが、日本ではよりカジュアルに行われているおり、国内外の男装・女装レイヤーへの聴き取り調査を紹介。
○「世界のBLイベントとLGBTQ」 アカデミックパネル
藤本由香里(明治大学教授)
日本ではBL趣味とLGBT問題は別物と考えられているが、海外では社会運動で一体化する例もあるとか。同性愛が違法・異端とされる国で必死に取締をかいくぐる数々のBL作品イベント紹介。めちゃ面白い。とても早口。ほぼ腐女子トークのノリです。
■今回のコラボ企画 ふりかえり
[コラボ1 NieRシリーズ 背景パネル&物販ブース]

今回、ヨコオタロウ氏が参戦して審査員やシンポジウムなど様々なところに出現しておりますが、コスサミはニーアとのコラボ企画を複数やっています。
DAY2ステージでのニーアコスプレランウェイや写真コンテスト、また誰でも撮れる背景パネルもありました。
そして最後にはステージに登壇していたニーアコスプレイヤーの皆さんによるフォトセッションが行われ、そこにプロデューサーとゲームデザイナー(つまり原作者)も飛び入りで盛り上がりました。
物販コーナーにはコスサミ公式キャラ3人がニーアのコスプレしたデザインのアクスタなどの限定グッズも販売されており、2日目終了前には一部完売。
去年は堀井雄二さんがゲスト審査員だったし…コスサミはスクエニとかなり良い関係なのでしょうか?
去年は堀井雄二さんがゲスト審査員だったし…コスサミはスクエニとかなり良い関係なのでしょうか?
[コラボ2 響けコウタロー コスプレ総選挙ブース]

正直、ぶっ飛びすぎて何やってたのかよくわからなかった参加者も多いのではないかと思うのですが…整理すると、ソシャゲの「響けコウタロー」コラボ企画です。
24人のコスプレイヤーの写真から一人〝推し〟を選び、このゲームのアプリをダウンロードして、特設ページの投票ボタンから投票します。
皆さん一応コスプレしてるけど衣装ほぼ同じ(キャラ2種類でコウタローとウタハ)なので実質、美人コンテストです。この24人はコスサミ関連企業の+Cプロダクション(tribute株式会社)がキャスティングしているそうです。
つまり、アプリの販促というかDL数を伸ばすためのコラボ企画ですね。
ゲームの人気に繋がるかというのはさておき、それだけPRの場として見られてるのは、ビジネス的に悪い事ではないと思います。今までだってコスサミは何だかわからないソシャゲとコラボって来たじゃないですか。
[コラボ3 2.5次元の誘惑 パネル展示&物販ブース]
二日間、通りかかるたびにチェックしてみましたが…あまり人が来てません。等身大パネルのコーナーはたまに撮られてました。
反応が乏しい理由ですが、原作漫画は細かいオタクあるあるネタや青春バトル漫画として受けてたと思うのですけど、アニメ化されるとどうしても序盤の女子高生レイヤーがラッキースケベを連発するエロラブコメ部分が強調されるので、それってコスサミに参加するレイヤーの感覚と〝合わない〟んですよ。良し悪しではなく。
また、限定グッズ化された753様(ナゴミ様。仮面ライダーキバの名護さんではない)がアニメに登場するのはコスサミの4週間後なので、この時点では知られてなかったのです。
2日目終了時点でコラボグッズは全種残っており、物販メインでコラボするには戦略的に難があったのではないでしょうか。
・TVアニメ『2.5次元の誘惑』×世界コスプレサミット2024 記念グッズ HMV&BOOKS online
(グッズは9月からHMV通販および秋葉原のゲーマーズ本店でも取り扱い中)
■グランドフィナーレ オアシス21特設ステージ2024.8.4(日)
2日目ラストプログラム。前夜祭から数えると3日間のお祭りも終局へ…。
最後のステージに入場する各国代表チームは、ランウェイ形式で1ポーズやネタを披露。勝敗は昨晩決まってるので、これもリラックスムード。中にはパフォーマンスともパレードとも違う3種目の衣装を披露するチームも。
株式会社WCSの小栗徳丸代表が挨拶。昨年まで代表メッセージは古谷徹さんに代読してもらってましたが、諸般の事情により今回は自らの声で読み上げています。
心なしか口調を優しめで、古谷さんっぽく読んでいたように聞こえました。
来年は44の国と地域から出場し、コロナ前の2019年の40カ国をついに上回る見込みだそうで。
来年は44の国と地域から出場し、コロナ前の2019年の40カ国をついに上回る見込みだそうで。

世界コスプレサミット2024、全プログラム終了!
昨晩のチャンピオンシップ終了時にも書きましたが、争いの絶えない地球上で、海を越えてオタクの皆さんが集まる場です。例え幻であっても、尊い光景だと思います。
(過去に複数回の出場歴があるのにまだ再参加できていないのは、デンマーク・チリ・ミャンマー・ロシア・トリニダードトバコ・香港)
エンディング映像。前夜祭含めてコスサミ期間中のダイジェストを特急でまとめて、振り返ってます。
■その他 もろもろ雑記
[2024年度ポスター]
毎年、前年度の代表チームらの写真で作られるポスター及びキービジュアル。基本デザインはコンペで募集されておりました。暑い季節なので涼しいイメージだそうです。
さて、2024年のポスターには2023年度の代表チームが載ってる訳ですが…前回の日本代表チームがどこにいるか、わかりますか?
来年は2024年度の代表チームでポスターが作られますから、真ん中にドーンと優勝した日本代表みおまよコンビが載るでしょうね。
ちなみにキービジュアルは高解像度版が公開されており、これだと昨年の日本代表チームの姿も拡大すればちゃんと見えます。
[ホココス2024 詫びQUOカード]
今年5/19にコスサミとテレビ愛知主催で5年ぶりに開催された歩行者天国コスプレイベント「ホココス2024」で、前日に小雨予報が出たため歩行者天国が急きょ中止になる騒ぎがありました。
当日は本当にパラパラとした雨でイベントには殆ど支障が無かったのですが、南大津通歩行者天国運営委員会の基準で中止判定である以上、ホココス側では動かせず。
これに対して、他地域と比べて小雨でも歩行者天国が中止になるリスクがあるのに事前周知が甘いという指摘もあるのですが、イベントそのものは周辺の公園や大須商店街を使用して開催されています。ホコ天はその一部でしかないのです。
結局、その補償(?)として、コスサミ当日にホココス参加証かリストバンドを持っていくと本人確認の上で300円分のQUOカードが配られました。
それでも許さない人はいるもので、300円じゃ足りないとか、他県民は新幹線使ってカード貰いに行かせるのかとか言われておりましたけど、誠意の示し方としては充分ではないでしょうか。そもそも歩行者天国以外でイベントの大部分は開催されていた訳ですから。
日程的な都合で秋開催は無いらしいですが、来年またホココス2025があれば遠征したいです。
[参加費が再値上げ]
世の中もう値上げ値上げで仕方ないのですが、
2019 更衣室あり2500円/更衣室なし1500円(コロナ前)
2023 更衣室あり3200円/更衣室なし2700円
2024 更衣室あり3700円/更衣室なし3000円
コロナ前から比べて5年間で、更衣室ありで1.5倍、更衣室なしで2倍です。
おそろく更衣室あり参加券の値上がりを小さめに抑えるために、更衣室なし参加券を大きく値上げしてるんじゃないかとも思うのですが…。
しかしよく考えてみると、更衣室やクロークを利用している人たちと、それらを使わず受付でのチェックでしか運営側との接点が発生しない人たちとが、近い負担額になってしまうのです。
名古屋市では2017年以降は「コスプレホストタウン宣言」により、いくつかのルール下で公園などでのコスプレはイベント以外の日でも可能になっていますから、あえてコスサミの参加券を購入する意味とメリットに関しては改めて考えてしまいます。
しかしよく考えてみると、更衣室やクロークを利用している人たちと、それらを使わず受付でのチェックでしか運営側との接点が発生しない人たちとが、近い負担額になってしまうのです。
名古屋市では2017年以降は「コスプレホストタウン宣言」により、いくつかのルール下で公園などでのコスプレはイベント以外の日でも可能になっていますから、あえてコスサミの参加券を購入する意味とメリットに関しては改めて考えてしまいます。
もちろん更衣室を使用しなくてもイベントとしての参加券を購入する事で、何かしらトラブルが発生した際にはイベント側からの庇護を受けられるのがメリット(の筈)ですが…という話をしたところで、下記の騒動も参照。
[一般人の記念撮影を禁止?騒動]
事後に騒ぎになってましたけど、オアシス21周辺で家族連れや一般の人たちがコスプレイヤーに記念撮影をお願いしてると、それを止めて「カメラマン参加券を買ってない人は撮影禁止」を告げる男性がいたという話。報告例が複数ありました。
これがコスサミ側のスタッフなのか、あるいは勝手に動き回っている偽スタッフなのかは確定していないのですが、「通りがかりでスマートフォン程度の撮影のみの場合は参加券不要」というのは公式サイトに書いてあるので、間違ったルール認識で余計な注意をしていた人がいたという事になります。
一口にコスサミスタッフといっても主催の(株)WCS以外やテレビ愛知や学生ボランティアや大須商店街や協力イベント団体から沢山来ているでしょうから、必ずしも意思疎通を徹底できていない人が紛れていたとしても不思議ではないのですが、これ類似トラブルって各地で起きてまして、名古屋でも過去にビビコスで同じ騒ぎがありました。
実は私もそれらしいトラブルをオアシス21の現地で目撃してて、詳細は伏せますが後で考えたらスタッフらしき人と一般人らしき男性が険悪に言い合っていた(ように見えた)光景がこれの一種だったのだろうと回想します。
これが本当にスタッフだったのか偽物だったのかまで確証がありませんが、来年度はその基本ルールの周知徹底と、参加者の側も自衛と反論のために公式サイトのルールをスクショして持っておくべきでしょうか。
コスサミに限らず街イベント全体に言えるのですが、地域住民の協力や理解があってこその大規模開催ですし、ここで一般人への対応を間違うとその苦情って運営会社ではなく市役所の窓口に行っちゃう場合もありますから。
公式アカウントから説明とお詫びが。
公式アカウントから説明とお詫びが。
コスサミは誕生の経緯からしてあくまで来日する各国代表チームが主役であり、街全体を使ったコスプレイベントの部分は後付けです。それで良いです。
ただ、あえて悪い言い方をすれば、日本国内で類を見ないほど国際レベルまで巨大化したイベントであるからこそ、どうしても足元が見えにくくなっていると思います。
上記のように値上がり続くチケットを買い、全体から見たら主役ではない数万分の1人の参加者でも、その1人にとってはその日の思い出を壊すようなトラブルにだってなり得るのです。勿論わかってるとは思いますが一応書きます。
上記のように値上がり続くチケットを買い、全体から見たら主役ではない数万分の1人の参加者でも、その1人にとってはその日の思い出を壊すようなトラブルにだってなり得るのです。勿論わかってるとは思いますが一応書きます。
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翌朝6時…オアシス21。日曜夜のうちにステージが片付けられ、月曜の早朝には通勤するサラリーマンが通りすぎるいつもの光景が戻った。

早朝の中部電力ミライタワー。70周年記念同士として、ゴジラとコラボ中。

朝8時。昨日までと一転して静かな大須観音の境内に、線香の煙と蝉の声。そして鳩。

大須商店街。店も開いておらず、パレードの騒ぎも消えて、静かな夏休みの商店街に。
ではまた、来年…。
[取材:駄チワワ/写真協力:やみねこマグ]