90年代前半。コミケの歴史上、最大の危機となった猥褻図画問題。
十数年の間に風化したかに見えたそれは、一部のROMサークルの暴走によって、いま再び現実の脅威へと浮上しました。

・ コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第一回] 
・ コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第二回/データ編] から続いてます。

 長かったこの話も、これで最終回です。
 この猥褻図画の問題は、他でもっとちゃんとした研究や議論が沢山あります。
 それはややこしくなるので、これもあくまで、概論で語ります。
 コスプレだから、ROMだから、18禁だから悪いのではありません。
 何が問題なのか。コミケという場を維持しつつ、より多くの表現を残すためには。
 どうか多くの皆さんの、知る・考える、きっかけになれればと思います。
 
× × ×
◆ 1 ◆ なぜ、明確な規制の基準が存在しないのか

 とある当事者の方から「余程の悪質な人でない限り、男性向ROMサークルだって、最初から売っちゃいけなくなるものを作ろうなんて、思う訳が無いです。ルールが明確なら、それを守ろうとする筈です」とご意見いただきました。
 その通りなのだろうと思います。(思いたいです)

 ですが、それをやらないのも、理由があります。
 現在のカタログではもう存在しませんが、以前はカタログに「販売物に関して」という頁があったのです。
 書かれた時点では成年向漫画サークルに対するものですが、これは現在の男性向ROMサークルにも置き換える事が出来ると思うので、引用させて頂きます。
 なお、同様の記述は少なくとも、C56(1999夏)まではカタログに存在していました。その後何冊か手持ちのカタログが行方不明なので、いつまで記載されていたか分かる方がいたら教えて頂きたいです。
(追記:コメント欄でご指摘いただきまして、C58(2000夏)カタログまでは存在していたそうです。つまり91年の有害コミック規制運動から丸10年を節目としたのでしょうね)
(また現在でもサークル向けのコミケットアピールには猥褻図画に関する項目がありますが、あくまでルール説明であって、経緯などは詳しく説明されていないので、このカタログでの記述の方が説得力あると思うのでした)

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[C50(1997夏)カタログ「販売物に関して」より]
 コミケットの趣旨と異なったもの、法律に触れるものの販売は禁止されているわけですが、91年以後、これに「ワイセツ図画」と見なされるものが加わりました。一部書店の摘発などもあって、事件そのものは当時注目を集めましたが、それから五年の月日が経ち問題そのものも風化しようとしているように も見えます。
(中略)
しかし、コミケットが会場を借り、警察や消防などに届け出をして行われているイベントである以上、法律を遵守していかねばなりません。「性器の露骨な描写」をワイセツとする判断が当局からなされており、同人誌のマンガにおいても、そうした描写があれば「ワイセツ図画」と見なされるということになっているため、コミケではそうしたものの頒布を禁止するしかありません。「ワイセツ図画」と見なされる本を二部以上持ち込む、あるいは持っていた場合、「ワイセツ図画販売目的所持」という罪が適応されますし、これは発行者のみならず、サークルの会員、印刷所、準備会、会場まで「ほうじょ」ということで罪に問 われます。

 コミケットは、こうした問題を起こさないことを約束した上で会場と契約しています。もしそうした問題が起きた場合、コミケットは会場を借りることができず、永久に終了ということになってしまうことは、知っておいてもらいたいと思います。当日準備会による販売物のチェックは契約上の約束事の一つで もあるのです。「ワイセツ」に何かの基準があるかと言われれば、具体的には何処にもないというしかありません。表現スタイルも千差万別、様々な方法がある マンガにおいて、それを決定することは誰にもできません。とりあえずは当局側の言う「性器の露骨な描写」がないという一点をクリアーしていくしかないので す。コミケットでは「刑法一七五条」がある限り、「ワイセツ図画」と見なされる本の頒布はできませんし、そうしたものは買えないということを知っておいて 下さい。
 コミケットは、末永く存続させていくためにもサークルの皆様の協力をお願いしますし、全ての参加者の皆様にも、このことを知っておいてもらいたいと思います。

_____(引用終了)

 注目すべきは「当局の判断」が強調されている事。
 またC80のアフターレポートにも「過去の摘発事例」に基づいている旨も記されています。
 つまり、法(法律や自治体ごとの条例)より、その前に立つ、行政の…警察の取締り基準や傾向をまず念頭に置かなくてはならない。

 理念として、コミケは表現物の内容に関して、何をして良い/悪いといった干渉をしない事になっています。
 実は「18禁」「成人向」表記だって、自主規制の範囲(というか宣伝文句)でしかありませんし、本来なら誰にどんな作品を見て貰うかは、年齢よりもサークルが個々に判断するべき事です。
 しかし、法に触れる物を販売させる訳にはいかないので、そこだけは自主規制して貰わないと、“場”を提供できない。
 肝心なのはその法です。

[刑法175条]
 わいせつな文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役又は250万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。電気通信の送信によりわいせつな電磁的記録その他の記録を頒布した者も、同様とする(第1項)。有償で頒布する目的で、前項の物を所持し、又は同項の電磁的記録を保管した者も、同項と同様とする(第2項)。
_____引用終了


 つまり、猥褻図画は売ってはいけないとは決まっているのですが、何が猥褻図画に当たるのかは、やっぱり厳密には決まっていません
 これを決めるのは、“容疑”をかける警察と、そしてその後の裁判です。
 言い換えれば、“容疑”をかければ、摘発を行う事ができるのです。
 「どこまで見せて良いか」ではなく、「少しでも見えた時点でアウト」なのは、これを回避する意味合いになります。
 被害者が存在しない罪などナンセンスですが、それでも法は法。無視できません。

 え、「同人」だから大丈夫…?
 法の前に、商業/同人の区別は無いのです。
 著作権に関しては親告罪なので、わざわざ権利者が訴えるケースが無いから、同人なら許されている様に見えるだけです。
 現実に同人誌(幕張以前では同人誌も性器の修正は入れていませんでした)を扱っていた書店が、猥褻図画販売目的所持で書類送検になった例が存在しますし、1991年にコミケが幕張メッセから一方的に使用不可を通告された際も、原因は警察から「ほう助」での取締りを受ける事を、会場側が忌避したため…という見方が多勢です。
 それは、実際にはまだ警察の取締りを受けていない段階でも、会場側がそれを恐れて使用させなければ、コミケ開催は不可になる事が証明されました。
 これは「コミケ幕張追放事件」と呼ばれ、その前後において同人誌の世界を激変させました。

・ 
同人コミケ用語の基礎知識― 幕張メッセ  

 第一回で述べた通り、線で描かれた2次元の性器なら、その線の一部を隠すだけでも性器の形が無くなりますが、しかし生身である3次元の性器は、その一部を隠しただけではとても足りません。
 理屈の上では、1ピクセルでも性器が見えていたらアウトなのです。

× × ×

 さて市販のアダルトDVDの例を見れば、傾向としては同じタイトルの作品でも、セル版よりレンタル版の方がモザイクが荒く、見え難くなってる事が多く(メーカーによります)、また書店で売られている書籍の付録DVDはもっと荒いです(これは確実)。
 それは各メーカーや、あるいは本やDVDの販路を司る組織によって、自主規制の基準が異なるから。
 本の付録のダイジェストDVDがモザイク荒過ぎて全然見えないんで、その夜のうちにAmazonでセル版を買っちゃったとか、待てないんでダウンロードしちゃったとか、そんな情けない経験をした人もいるでしょう。
 …いるって。
 沢山いるってば!
 俺だけじゃないって!

 …何の話でしたっけ?あぁ。

 つまり、厳密な可/不可の基準は実は法律上どこにも存在せず、その都度、「この程度までは警察の摘発を受けないだろう」という安全係数を、企業なり業界団体なりが各々で判断しているのでして。

 おなじみな所ですと、アダルトビデオは映像倫理機構、アダルトゲームはコンテンツ・ソフト協同組合コンピュータソフトウェア倫理機構、家庭用ゲームはコンピュータエンターテインメントレーティング機構(パッケージにCEROって入ってるでしょ)…などなど。
 かつて色々言われていたビデ倫こと日本ビデオ倫理協会(警察の天下り先、と揶揄された)でしたが、長年に渡ってAV業界に対しての、行政指導や警察の摘発を、最小限に抑えて来たのも事実。

(ビデ倫自体は薄消しAVを審査通過させていた事を理由に2007年に警視庁の家宅捜索を受け、翌年、幹部他が逮捕されています。 同時期に審査業務を停止。 2011年9月に東京地裁で有罪判決、控訴中。 組織としては2010年に映像倫理機構に合流し、解散)

× × ×

 現状、これらの審査団体の役割を、準備会による朝の見本誌チェックが行っている様なもので、写真集に限らずROM媒体による大容量化が進む昨今、これは難しくなってきてるんじゃないかと思うんですよね…。
 50サークルが2枚ずつ、100枚の画像の入ったROMを提出したら、都合10000枚の画像をチェックしないといけない訳ですよね…。
 勿論、そうまでするのは、そうしなくてはならない理由があるから。
 結局、コミケのルールって言っても、それは別角度から見れば、社会のルールなんですよね…。
 だからそれは、意地悪でも体制に迎合しているのでもなく、サークル側を守る意味でもあるのだという事は、男性向18禁ROMに関わってる方にも自覚して頂きたいと思います。

 もしも「逮捕されたら法廷で争ってやる!」という人が居たら、それはそれで構いません。猥褻か否か、司法の場で決着つけるつもりなら、堂々と戦うべきです。

 ただ、それはコミケの外でやっていただかないと。
 一日20万人の参加者を、巻き添えにする訳にはいかないのです。

 ちなみに逮捕されると有罪無罪に関わらず、問答無用で実年齢まで出ますからね?
沢本あすか(30)事件…)
 卒業証書を偽造して22歳と言い張っても、バレますからね!

・ 日刊サイゾーの、エロコスROMに関する記事
 > 「コミケ発禁即売会」を掲げたイベントの実態は自主制作エロ画像販売会だった!!
 > 「うしじまいい肉は氷山の一角!?」破廉恥すぎるエロコスプレーヤーたちの実情
(以上を踏まえて、もう一度↑のサイゾー記事読んでいただくと、コミケの男性向ROMジャンルがどんな危険水域に達しているかは、お分かりいただけるかと…)

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◆ 2 ◆ 共存する道は

[例えば、棲み分けるには]
  さて最近では、コスプレROMに特化したイベントなども開催されています。
  これは同人ゲームや同人音楽、18禁ではない同人ソフト系のコスプレROMも扱われてますが、やはり18禁ROMサークルも多いです。
  小規模な開催で、ゾーニングや年齢証の提示により、18歳以上の限られた参加者の中だけで流通させるので、コミケよりは基準が緩いケースが見られます。
  現状に大いに不満があるなら、自分達の理想のイベントを、自分達で作る。原点だった筈です。
(それだって性器そのものを写してたらアウトですが…)
 主催者や趣旨がちゃんと分かるイベントを、いくつか紹介させて頂こう。
     
コスギャラリー 
コスホリック 
ROMけっと(2011.10月時点では次回イベント情報未定)

 ただこれについても、サークル側を見ると、自分達の手でイベントを作るというよりかは、販路を提供されて、そこに乗っかってる様な印象がまだ…これは主観ですけど。
(それは同人誌サークルだって、コミケに参加するのと、オンリーに参加するのと、シティやライブに参加するのとでは心構えが異なりますから、仕方ないけどね。自分だってそうだもの)

東京都青少年健全育成審議会 会議資料・議事録615 
資料11 都民からの申出一覧(PDF)
>コスホリックの行事内容について

…だ、誰か、都に申し出ちゃったのか…エロコスマニアックスの方じゃなくって良かった…けど…

[例えば、男性向ROMサークル側の自制心を期待]
 難しいですが、最も大切な事。
 抜け道を探すのではなく、停止線の手前くらいで踏みとどまる勇気を。ギリギリでセーフを狙ったのに、ギリギリでアウトになっている人が多いのですから。
 単純な性器や性行為を見せるのではない、アート性やフェチズムの追求もアリだと思います。
 純粋な営利目的なら旨味は減っていくでしょうが、それでもなお表現したい/売りたい人が残れば良いのです。

[例えば、事前の見本提出や相談の機会が持てたら]
 もし自分が販売停止を受ける立場だったら…?
 前にも言った通り、ROMは紙ベースと違って、その場での修正が出来ません。用意した数百枚のROMが一気に販売停止になった際のショックは、例え自分の不注意が原因であったとしても、相当ですよね。
 ROMに関しては焼く前に、マスターデータの時点でのチェック、あるいは相談など、もっとコミュニケーションできる体制があれば良いのに…と思います。
 対話の余地がある人達とは、対話の機会を。
 これは実写に限らず、男性向18禁同人ゲームやイラスト集などのROMサークルでも当てはまるでしょう。
(「コミケ発禁」を売り文句にするのも、一部これが、憎悪に転化された例だと思う)

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 た・だ・し!
 これらは“同人活動”がウルトラ大前提ですので。
 同人活動で利を得る事は当然あるでしょうが、最初から営利目的の人や組織が絡んできてる場合は、これを同人活動とは、僕は思いません。
 グレーゾーンなので明確な線引きは難しいですが、少なくとも企業ブースでも同じROMを売っていた様なサークルに関しては、同人の範疇を越えた商業活動と思っているので、これの存続を擁護する気はありません。

 ちなみに上記の理由によりコミケ準備会からサークル参加を断られた有名な方は、しかし、コミケのサークルブースから存在が完全に消えた訳ではないのです。
 色んな作戦を思いつくもので、他サークルのモデル(彼女たちがこの背景を知っているかは分かりません)とコラボしたROMを作って、そちらのサークルに委託販売する…という手に出ました。それも準備会からストップがかかったそうですが。
 最近の彼女のROMが、ほぼコラボ作品になっている事を、お気づきの人も多いでしょう。
 コミケに対して、ルールは守らないけど、販路は欲しい…?それは、おこがましいと言うのですが。

× × ×

◆ 3 ◆  まとめ(られません)

 第一回を読み直しましたが、話を分かり易くするため、コミケに来る人々を何となく、サークル・一般・コスプレイヤー・男性向ROMサークル…などと、いちいちカテゴライズしてしまった感は否めません。
 本来ならそう言ったレッテル張りこそ、単純な排除論に繋がるものなのかなぁ、とも思います。

 「ゲームばっかやってる奴は」「いい歳してがマンガなんて読んでるから」
 そう言われて、悔しい思いをした人は多いと思います。
 じゃあその論法を、他人に対して向けるのは、しちゃいけない筈。
 ゲームは人を殺さない。人が人を殺すのだから。

 マイノリティがさらにマイノリティを排除する?アホらしいでしょ?
 みな仲間だからとか、そこまで綺麗事は言いません。
 でも、コスプレだから、写真集売ってるから、男性向18禁ROMだから…というのではなくて、何が問題で、どうしたら解決に向うかを考えたいです。一方的な排除を、しなくて済む様に。

 “残す”のは最大限に。
 “切る”のは最小限に。

(そして切らねばならないものは、ちゃんと、切る)

 何度も言った様に、「ファン活動」「変身願望」のコスプレと、裸を見せるためのコスプレを一緒にされたくないけど、でも、だからって向こうをまとめて潰してしまえとは思わないです。

 最終的には、コミケの理念とルール(つまり同人活動である事/法律に触れない内容である事)において受け入れられるものであるか?
 問題を起こしてるのは、ジャンルじゃないんです。“人”なんです
(同じ話、何度繰り返してるの?)

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 

 おわり!
 あんまりちゃんとまとまってない気がするけど、このシリーズ、一旦おわります。
 ほれ、ウルトラQウルトラセブンの辺りって、ちゃんと完結せずに駆け足で終わってたから故に、余韻が残ってた気がする!

 冒頭の通り、第一回を書いた後で、色んな人やサイトで紹介して頂きました。
 多かったのは同人作家からの反応。
 コスプレイヤーからは、あんまり反応が無かった(笑)
 そんな中、男性向18禁ROM作ってる立場から意見を言ってくれた人は、勇気ある行動だと思う。
 僕は、コスプレは同人誌即売会の片隅でやるものだった時代から知ってるから、この二つ(三つ?)は並行してるものだと思ってたのですけど…いつの間にか、同人誌とコスプレの世界も、分かれていってたんだなぁ、と感慨深いのです。

 一体いつから、分かれていったのだろう。
 コスプレが独り立ちし始めたのだろう、とは思いますが。
 そのせいで実は、お互いが見え難くなってしまった。

 そういえば、男性向18禁ROM出してる様なレイヤーって、コス雑誌やSNSでは殆ど触れられません。
 それは、やっぱりコスプレ=エロっていう色眼鏡で扱われてきた歴史的経緯とトラウマがあって、そこから脱却したい!という思いが強いので、無視してるんだと思いますが。
(フツーのイベントのスナップ写真の中に、18禁ROMを出してるレイヤーが集団の一人や甲冑系コスで載ってたりする事は、たまにありますが。彼女達だって、人によっちゃ他と同じアニメ好きなコスプレイヤーの一人だったりする訳で、全部まとめて十把一絡げには、できないんだよね)

× × ×

 しかし、こちらが無視しようとしても、かといって外のメディアは(昔より良くなったとはいえ)コスプレに対する偏った扱いをやめてくれる訳では無いしそういったメディアを利用して名を売ろうとする人達も、現実に出てきてしまってる訳で。
 これは第二回の「3.宣伝文句と化した『コミケ発禁』」に書いておこうとして忘れたんですけど、やっぱりエロ方面の人って、とにかく己を売り出す事にかけて貪欲で(それはコスプレイヤーというより、コスプレを取り入れたネットアイドル・グラビアアイドルなんだけど)、なりふり構わない様な人“も”いるんです。
 それが経緯を知らないメディアから“カリスマコスプレイヤー”として喧伝されて、「コスプレの魅力は、素人の女の子達が自分のエロ写真を売っている事」なんて、とんでもない事まで言い出す時代です。
 だって、エロの世界ってやっぱり、目立った者勝ちなんです。
 男性って、脳内恋人の純アイドルには性格の良さまで求めるけど、ズリネタは仮に性格が最悪であったとしても構わない。目に入ったものがエロければヌキますから。(僕もね)
 だから、他の多くのコスプレイヤーの神経を逆ナデしようが、印象を悪くしようが、偏見を広めようが関係無い。ひたすら目立つための言動をくり返す…って人“も”いるわけで。

 じゃあ、どうしたら良いのか。
 無視だけしてれば済むのか。
 皆が黙っていれば、嵐は過ぎ去るのか。でもそうしたらまた次の嵐が来るんじゃないのか。

 黙ってる内に、間違った情報が既成事実として広まってしまう。
 じゃあ、どうするべきか。

 自分達の言葉で、正しい事を伝えよう。
 間違ってると思ったら、間違ってると言おう。



 このシリーズはあくまで、個人として見た事、調べた事を、知ってる限り、思う限りに書きました。
 書いている人間はただ、戦隊ロボと怪獣好きな着ぐるみコスプレイヤーで、特撮ジャンルで同人誌出してて、えっちなものが好きで、池上彰先生の番組をよく見てただけの、物好きです。(宣伝)
 とても論文なんて立派なものではありません。資料の羅列と、解説文です。
 これを読んでくれた方の、何かを考えるきっかけなり、誰かの資料になれれば…と思います。



[ ↓ 書いた人のアカウント]
 ツイッターmixicure 
どんな感想でも、投げて頂けると、返信は難しいですが一通り読みます。必ず


tyennji
 今回資料をひっくり返して、奇跡的に発見した歴代「チェンジ!」
 トラブルを起こすコスプレイヤーはカタログの諸注意を読まない人が多かったので、更衣室利用登録を兼ねて配られる様になった小冊子。
 左のC46(1995夏)が創刊。初期は日ごとに表紙の色が変わっていましたが、省資源化のため、C54(1999夏)から小冊子の本体は通日で使い回し、色分けされたシールで登録日を示す形に。
 こういうのも歴代の系譜をまとめていくと、面白い資料になるでしょうね。


コミケの中の「コスプレ」小史.コミケとコスプレの分化編 
資料: 91年,コミケ幕張メッセ追放事件 

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