考察
※追記1-後半部分、後援の観光庁長官とジャスビコ社の関係について、情報を追記しました。(3/8)
※追記2-前半部分、不審点の1に、預かった義援金の振込先について、情報を追記しました。(3/15)
※追記3-同じく義援金の二回目の振込先について、情報を追記しました。(5/21)
※追記4-その義援金として拠出される割合が、経費を差し引いた収入から、最低で5%程度だったという情報を追記しました。(6/24)
マスコミに登場している“復興支援コスプレ委員”の皆さんは、決して委員会と一体の存在では無く、メディア向けアピールのための人員として、詳しい実態を知らずに善意を利用されているだけだと思います。
そして彼女たちの善意が美しくとも、その向こう側で何が起こっているのかに、目を向けてください。
2012/10/22、名誉棄損と誹謗中傷を理由に、ブログ運営部を経由して本記事への削除依頼を頂きました(依頼者は明かされません)。しかし公共性・公益性・事実性の観点から、法的な名誉棄損には当たらないと考えていますので、全文削除はしません。
本記事の内容に事実と反する情報があれば、ご指摘いただければ該当部分への訂正や両論併記いたしますので。
本稿は2012年2月初旬にmixi日記用に書きました。外部ブログに公開しようかどうか迷っているうちに例の台湾事変が起きて、延び延びになっておりましたが、「個人の手の届く範囲で調べた事・考えた事」という前提で、少しばかりの勇気を出して公開したいと思います。
興行の世界においては「2月は鬼門」と言われ、集客に苦戦するそうです。
気温の低さ、日照時間の短さ、テストや受験シーズンとも重なり、どうしても家にこもりがちになるからです。「笑点」「サザエさん」の視聴率も、毎年2月が最も高い=日曜の夕方にみんな家にいる、という事だそうです。
さて、3月になるとその反動や春休みシーズンという事もあって、色んな興行・イベントの類が増えてくるのですが…?
■■■これまでの大まかな流れ■■■
2011年5月、新興のコスプレイベント団体・復興支援コスプレ委員会が発足する。
↓
「後援・観光庁」「20代女性によるコスプレを通じた社会貢献」などを文句に、プレスリリース(有料)を配信しまくる。
↓
このネタにマスコミが飛びつき、いくつかの新聞にも載り、美談として知名度を上げる。
↓
勢いに乗って新規の会場開拓や、異業種とのコラボなど、短期間に勢力を拡大させていく。
↓
(一方、集めた義援金に関するアナウンスがなかなか行われない、また復興支援の内容が具体的ではないなど、不審な点が指摘される)
↓
大阪梅田でレンタル撮影スタジオを経営する(株)ドットクラウドワンと業務提携を発表。またプレスリリース配信。
↓
しかしこの(株)ドットクラウドワンと復興支援コスプレ委員会、プレスリリースに記載された代表者名も所在地も全く同じ。設立時期も10日しか違わない…?
↓
復興支援コスプレ委員会の実体って(株)ドットクラウドワン、つまり営利のイベント会社って事じゃ…?
× × × ×
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※追記2-前半部分、不審点の1に、預かった義援金の振込先について、情報を追記しました。(3/15)
※追記3-同じく義援金の二回目の振込先について、情報を追記しました。(5/21)
※追記4-その義援金として拠出される割合が、経費を差し引いた収入から、最低で5%程度だったという情報を追記しました。(6/24)
マスコミに登場している“復興支援コスプレ委員”の皆さんは、決して委員会と一体の存在では無く、メディア向けアピールのための人員として、詳しい実態を知らずに善意を利用されているだけだと思います。
そして彼女たちの善意が美しくとも、その向こう側で何が起こっているのかに、目を向けてください。
2012/10/22、名誉棄損と誹謗中傷を理由に、ブログ運営部を経由して本記事への削除依頼を頂きました(依頼者は明かされません)。しかし公共性・公益性・事実性の観点から、法的な名誉棄損には当たらないと考えていますので、全文削除はしません。
本記事の内容に事実と反する情報があれば、ご指摘いただければ該当部分への訂正や両論併記いたしますので。
本稿は2012年2月初旬にmixi日記用に書きました。外部ブログに公開しようかどうか迷っているうちに例の台湾事変が起きて、延び延びになっておりましたが、「個人の手の届く範囲で調べた事・考えた事」という前提で、少しばかりの勇気を出して公開したいと思います。
興行の世界においては「2月は鬼門」と言われ、集客に苦戦するそうです。
気温の低さ、日照時間の短さ、テストや受験シーズンとも重なり、どうしても家にこもりがちになるからです。「笑点」「サザエさん」の視聴率も、毎年2月が最も高い=日曜の夕方にみんな家にいる、という事だそうです。
さて、3月になるとその反動や春休みシーズンという事もあって、色んな興行・イベントの類が増えてくるのですが…?
■■■これまでの大まかな流れ■■■
2011年5月、新興のコスプレイベント団体・復興支援コスプレ委員会が発足する。
↓
「後援・観光庁」「20代女性によるコスプレを通じた社会貢献」などを文句に、プレスリリース(有料)を配信しまくる。
↓
このネタにマスコミが飛びつき、いくつかの新聞にも載り、美談として知名度を上げる。
↓
勢いに乗って新規の会場開拓や、異業種とのコラボなど、短期間に勢力を拡大させていく。
↓
(一方、集めた義援金に関するアナウンスがなかなか行われない、また復興支援の内容が具体的ではないなど、不審な点が指摘される)
↓
大阪梅田でレンタル撮影スタジオを経営する(株)ドットクラウドワンと業務提携を発表。またプレスリリース配信。
↓
しかしこの(株)ドットクラウドワンと復興支援コスプレ委員会、プレスリリースに記載された代表者名も所在地も全く同じ。設立時期も10日しか違わない…?
↓
復興支援コスプレ委員会の実体って(株)ドットクラウドワン、つまり営利のイベント会社って事じゃ…?
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・ コンテンツ産業向け知的財産フォーラム~サンライズのコンテンツ活用戦略~
3/1、中野ZEROのセミナー行ってきましたー。
対象は「コンテンツ関連事業に従事する中小企業の方」なのですが、空席あれば個人でも参加できるとの事だったので、なかなか貴重な機会じゃないかと思って参加してしまいました。
劇場を使ったセミナーだったので500席という大規模でしたが、半分位は埋まってたと思います。
そんなわけで書き起こしてまとめるので、資料として読んで下さい。
既に語られてる話も多いと思いますが、一通り残します。
× × × × ×
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夏の世界コスプレサミット2012へ向け、情報が出て参りました!
まず3つ!
1.ついに特撮作品でのエントリーが解禁に!
2.日本代表選考会が、決勝前日ではなく、余裕を持った日程で予選大会を開催。
3.cureとアーカイブ、2大コスプレSNSが禁断の交流か?
・ 世界コスプレサミット2012 プレサイト » 日本代表選考会詳細 (コスサミ公式)
・ Cure開発日記 : 世界コスプレサミット2012日本代表選考会 開催決定! (Cure公式)
・ コスプレイヤーズアーカイブ --サイトからのお知らせ-- (アーカイブ公式)
[大阪予選]
日本橋ストリートフェスタ & COSPLAYERS ARCHIVE & COSMODE Presents
世界コスプレサミット2012 日本代表選考会 大阪予選
3月20日(火・祝)
第8回日本橋ストリートフェスタ2012
(日本橋・でんでんタウン)
[東京予選]
Cure & COSMODE Presents
世界コスプレサミット2012 日本代表選考会 東京予選
5月6日(日)
COSSAN
(晴海客船ターミナル)
[名古屋決戦]
コミックライブ & Cure & COSPLAYERS ARCHIVE & COSMODE Presents
世界コスプレサミット2012 日本代表選考会名古屋最終決戦
6月10日(日)
コミックライブin名古屋 6月スペシャル2012
(ポートメッセなごや〔3号館使用予定〕)
[チャンピオンシップ]
8月4日(土)
[大須コスプレパレード]
8月5日(日)
東京予選で3組、大阪予選で2組、WEB予選で1組、計6組が名古屋決戦へとコマを進め、そこで日本代表1組が決まる流れらしいです。
8月は、決勝とパレードの日程が土日で逆になりました。これなら、日曜にパレードが終わって夕方5時位ですから、遠征組がその日の内に東京へ戻れます。
そして、東京予選はCure、大阪予選はコスプレイヤーズアーカイブ、名古屋決戦ではその両SNSがイベントにコラボするのです…。
こ、これは…?
すなわち、国内の2大コスプレSNSの、威信を賭けた代理戦争という事ですよね…?
両派のレイヤー同士、血で血を洗う抗争劇が幕を開けるわけです!
もはや、Cure対アーカイブ全面対抗戦への発展は避けられそうにありませんね…!
行き着く先は、5対5勝ち抜き戦か?あるいは電流爆破マッチか?
※ 書いてる人は極端なプロレスファンですので、読む側でアレしておく様に。
× × × × ×
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まず3つ!
1.ついに特撮作品でのエントリーが解禁に!
2.日本代表選考会が、決勝前日ではなく、余裕を持った日程で予選大会を開催。
3.cureとアーカイブ、2大コスプレSNSが禁断の交流か?
・ 世界コスプレサミット2012 プレサイト » 日本代表選考会詳細 (コスサミ公式)
・ Cure開発日記 : 世界コスプレサミット2012日本代表選考会 開催決定! (Cure公式)
・ コスプレイヤーズアーカイブ --サイトからのお知らせ-- (アーカイブ公式)
[大阪予選]
日本橋ストリートフェスタ & COSPLAYERS ARCHIVE & COSMODE Presents
世界コスプレサミット2012 日本代表選考会 大阪予選
3月20日(火・祝)
第8回日本橋ストリートフェスタ2012
(日本橋・でんでんタウン)
[東京予選]
Cure & COSMODE Presents
世界コスプレサミット2012 日本代表選考会 東京予選
5月6日(日)
COSSAN
(晴海客船ターミナル)
[名古屋決戦]
コミックライブ & Cure & COSPLAYERS ARCHIVE & COSMODE Presents
世界コスプレサミット2012 日本代表選考会名古屋最終決戦
6月10日(日)
コミックライブin名古屋 6月スペシャル2012
(ポートメッセなごや〔3号館使用予定〕)
[チャンピオンシップ]
8月4日(土)
[大須コスプレパレード]
8月5日(日)
東京予選で3組、大阪予選で2組、WEB予選で1組、計6組が名古屋決戦へとコマを進め、そこで日本代表1組が決まる流れらしいです。
8月は、決勝とパレードの日程が土日で逆になりました。これなら、日曜にパレードが終わって夕方5時位ですから、遠征組がその日の内に東京へ戻れます。
そして、東京予選はCure、大阪予選はコスプレイヤーズアーカイブ、名古屋決戦ではその両SNSがイベントにコラボするのです…。
こ、これは…?
すなわち、国内の2大コスプレSNSの、威信を賭けた代理戦争という事ですよね…?
両派のレイヤー同士、血で血を洗う抗争劇が幕を開けるわけです!
もはや、Cure対アーカイブ全面対抗戦への発展は避けられそうにありませんね…!
行き着く先は、5対5勝ち抜き戦か?あるいは電流爆破マッチか?
※ 書いてる人は極端なプロレスファンですので、読む側でアレしておく様に。
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12月27
これも、データハウスより発売中の書籍「コミケの教科書」寄稿用に書かせて頂いた資料部分なのですが、宣伝かねて公開しちゃいます。冬コミシーズンですしねっ。
・ コミケ81拡大準備集会レポ-今日の言わせれ
このサイトで拡大準備集会での質疑が細かくレポートされているのですが、「和解をテーマに次のコミケSPを幕張で開催するのはどうか?」という質問に対して、市川代表が「借りられるとは思うが、条例が変わってないので開催は難しい。あと向こうからの謝罪は欲しい」と答えるくだりがあるのですが…。
この「幕張メッセ」「千葉県の条例」という言葉にどんな歴史的な意味があるのかも、若い世代はもう、知らない人が多いと思います。
世代の移りはもちろん当然ですし仕方ないのですが、これを風化させてはいけないと思うので、えっちな漫画を描いてる人・えっちなROMを出してる人、またそれらに興味ある人達には、カタイ話ですが読んで頂きたいと思います。
ちょっと参加歴の長い世代には、殆ど既知の話ばかりだと思いますが。
この事件を書いておかないと、毎回50万人を動員するコミケだって、過去に猥褻図画問題で一度は潰れかけている、だから「表現の自由」を謳いつつも、法に触れる可能性の高いものには規制をかけざる得なくなった…という事が伝わらないと思ったので。
(準備会だってイジワルで販売停止を課しているのではなく、そうしないと“場”が維持できなくなるという話です)
前にも言いましたが、本来は被害者の存在しない性表現への規制なんて、ナンセンスですし。
無駄に規制のハードルを上げる必要なんか無いのです。
しかし、今あるハードルは超えなくてはならないし、ハードルが作られた経緯も知っておいた方が良いと思う訳でして。
もし同人界隈で、ワイセツ図画問題の事を誰かに教えたいという人は、とりあえずこの記事の内容を「資料として」教えてあげれば良いと思います。
※ 2013年12月、猥褻基準の件とコミケSPの件を最後に追記しました。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
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・ コミケ81拡大準備集会レポ-今日の言わせれ
このサイトで拡大準備集会での質疑が細かくレポートされているのですが、「和解をテーマに次のコミケSPを幕張で開催するのはどうか?」という質問に対して、市川代表が「借りられるとは思うが、条例が変わってないので開催は難しい。あと向こうからの謝罪は欲しい」と答えるくだりがあるのですが…。
この「幕張メッセ」「千葉県の条例」という言葉にどんな歴史的な意味があるのかも、若い世代はもう、知らない人が多いと思います。
世代の移りはもちろん当然ですし仕方ないのですが、これを風化させてはいけないと思うので、えっちな漫画を描いてる人・えっちなROMを出してる人、またそれらに興味ある人達には、カタイ話ですが読んで頂きたいと思います。
ちょっと参加歴の長い世代には、殆ど既知の話ばかりだと思いますが。
この事件を書いておかないと、毎回50万人を動員するコミケだって、過去に猥褻図画問題で一度は潰れかけている、だから「表現の自由」を謳いつつも、法に触れる可能性の高いものには規制をかけざる得なくなった…という事が伝わらないと思ったので。
(準備会だってイジワルで販売停止を課しているのではなく、そうしないと“場”が維持できなくなるという話です)
前にも言いましたが、本来は被害者の存在しない性表現への規制なんて、ナンセンスですし。
無駄に規制のハードルを上げる必要なんか無いのです。
しかし、今あるハードルは超えなくてはならないし、ハードルが作られた経緯も知っておいた方が良いと思う訳でして。
もし同人界隈で、ワイセツ図画問題の事を誰かに教えたいという人は、とりあえずこの記事の内容を「資料として」教えてあげれば良いと思います。
※ 2013年12月、猥褻基準の件とコミケSPの件を最後に追記しました。
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漫然と眺めていてはダメだ!切り口はいくらでも有る!(週刊ファイトの井上義啓初代編集長の口癖)
ニコファーレは、ニコニコ動画の世界進出への発信基地…でありながらイベント会場としては稼働率が非常に低く、ドワンゴ経営上の障害だったハズ。その起爆剤となり得る有力コンテンツとして、コスプレが浮上したのか…?
面白いのは、レイヤー層が(出演者近辺以外では)割と無反応である事。
これに反応しているのは主にニコ動ユーザー。レイヤーからは関心の低いイベントが、外の世界に対してはアピール力を持っている?
「コスプレイヤーの祭典」「次世代型コスプレイベント」って謳い文句はおかしいでしょう。
あくまで「cureの祭典」であって。一般入場だと更衣室すら無い。出演者もcureからお声がかかった人達であって、公募は全くされていない。
よく考えたら、特定作品名を挙げたコスプレのショーを、有料イベントとして集客する事自体、非常に危うい橋を渡ってやしないかね…?
・ 12/4 コスコレ! ニコニコ動画 TOKYO NICONICO COSPLLECTION in ニコファーレ (別窓で公式サイト開きます)
以下、公表・公開されている情報を元に書きます。知っていても公表されていない事は書きません。
趣旨としては「いま何が起こっているか」「何がどうやってこういう形になったのか」を、ある程度の文責を示した形で、一つの資料として書き残しておきたいと思うものであります。
正直、書くべきかどうか迷う部分も若干有ったのですが、また、イベントの趣旨やムーブメントに対しての危惧は書きますが、なるべく個人攻撃にはならない様に心がけます。
もし事実と違っている部分があれば、ご指摘ください。
× × ×
[参考記事]
・ コミケの中の「コスプレ」小史.コミケとコスプレの分化編 (別窓)
以前書いた様に、昔はコスプレイヤーにとっての先導的立場にあったのは、コミケでした。
コミケ以外には大きなコスプレイベントが無かったので、皆が「コミケでコスプレする」事に憧れや意義を感じ、そのルール変更や注意喚起のアナウンスを注視していた訳です。コミケでの基準が、コスプレイヤーの共通ルールの様に認識されて行きました。
しかし時代は移り、コミケは飽和状態へ。他にも大型のコスプレイベントが沢山立ち上がった事で、コミケへの特別な感情が次第に薄まっていきます。
2000年代以降、コスプレイヤーへの先導的立場(?)となったのが、コスプレSNSの存在…。
本稿ではまず、ここに至るまでのコスプレSNSの大まかな流れから振り返ります。
ニコファーレのCureコスプレコレクションを前に、そもそもcureとか、コスプレSNSって何なのでしょう?
× × ×
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ニコファーレは、ニコニコ動画の世界進出への発信基地…でありながらイベント会場としては稼働率が非常に低く、ドワンゴ経営上の障害だったハズ。その起爆剤となり得る有力コンテンツとして、コスプレが浮上したのか…?
面白いのは、レイヤー層が(出演者近辺以外では)割と無反応である事。
これに反応しているのは主にニコ動ユーザー。レイヤーからは関心の低いイベントが、外の世界に対してはアピール力を持っている?
「コスプレイヤーの祭典」「次世代型コスプレイベント」って謳い文句はおかしいでしょう。
あくまで「cureの祭典」であって。一般入場だと更衣室すら無い。出演者もcureからお声がかかった人達であって、公募は全くされていない。
よく考えたら、特定作品名を挙げたコスプレのショーを、有料イベントとして集客する事自体、非常に危うい橋を渡ってやしないかね…?
・ 12/4 コスコレ! ニコニコ動画 TOKYO NICONICO COSPLLECTION in ニコファーレ (別窓で公式サイト開きます)
以下、公表・公開されている情報を元に書きます。知っていても公表されていない事は書きません。
趣旨としては「いま何が起こっているか」「何がどうやってこういう形になったのか」を、ある程度の文責を示した形で、一つの資料として書き残しておきたいと思うものであります。
正直、書くべきかどうか迷う部分も若干有ったのですが、また、イベントの趣旨やムーブメントに対しての危惧は書きますが、なるべく個人攻撃にはならない様に心がけます。
もし事実と違っている部分があれば、ご指摘ください。
× × ×
[参考記事]
・ コミケの中の「コスプレ」小史.コミケとコスプレの分化編 (別窓)
以前書いた様に、昔はコスプレイヤーにとっての先導的立場にあったのは、コミケでした。
コミケ以外には大きなコスプレイベントが無かったので、皆が「コミケでコスプレする」事に憧れや意義を感じ、そのルール変更や注意喚起のアナウンスを注視していた訳です。コミケでの基準が、コスプレイヤーの共通ルールの様に認識されて行きました。
しかし時代は移り、コミケは飽和状態へ。他にも大型のコスプレイベントが沢山立ち上がった事で、コミケへの特別な感情が次第に薄まっていきます。
2000年代以降、コスプレイヤーへの先導的立場(?)となったのが、コスプレSNSの存在…。
本稿ではまず、ここに至るまでのコスプレSNSの大まかな流れから振り返ります。
ニコファーレのCureコスプレコレクションを前に、そもそもcureとか、コスプレSNSって何なのでしょう?
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11月19

・「livedoor Blog」をASP提供 ブログ事業強化、第1弾は「pixivブログ」 - ITmedia ニュース 2009年04月20日
・「pixivブログ」スタート イラストが映える独自テンプレ、ブログパーツも公開 - ITmedia ニュース 2009年04月23日
来年2月での消滅がアナウンスされたpixivブログは、しかしスタート時には鳴り物入りだったのですよ。
pixivのIDで手軽に開設でき、ライブドアブログをベースにした高機能。またイラストが映える様にシンプルな装飾の独自テンプレート…。
それは、“黒船”FC2ブログと“スイーツ(笑)”アメブロにシュアを抜かれたライブドアブログの、裾野を拡大するための手段であった事でしょう。
・あなたのブログ記事がlivedoorニュースに ブロガー募集中 - ITmedia ニュース 2009年03月30日
この時期、ライブドアは「ブログ事業強化」を謳い、同じ様なライブドアブログを母体としたサービスが幾つか立ち上がったのでした。
・Wazap!ゲーマーズブログ(2011/8/31で終了済)
・DLsite blog
・cureブログ
(ただしコスプレSNSのcureは、それ自体がライブドアによる一コンテンツである)
話をpixivブログに戻すと、いつまで経っても当初発表されていたpixivとの連携は始まらない。
ブログパーツでpixivランキングや自分の投稿イラストをランダム表示させる機能は有るものの、それはpixivブログに限らず、ソースをコピーすれば他でも出来てしまう。
手軽に始められる以外、特筆すべき利点はあまり無かったのでありまして。
その絶対的なユーザー層の薄さは、閲覧数ランキングに、同じ記事がいつまでも残っている(入れ替わらない)事が証明しておりました。
・NHN Japan、ネイバージャパン、ライブドアが経営統合へ 「世界で役立つサービスづくりを」 - ITmedia ニュース 2011年11月07日
・ライブドア経営統合について大切なお知らせ - Blogger Alliance お知らせブログ
・「pixivブログ」がサービス終了 - ITmedia ニュース 2011年11月10日
・[pixiv] お知らせ - pixivブログ提供終了のお知らせ
さて、ライブドアはNHNjapanに買収・統合され、来年以降はあくまでサービスを提供するブランド名として残る事になりました。
このニュースの直後、ライブドアブログはサービス継続を明言。
そりゃそうでしょう。シュアをアメブロやFC2に抜かれているとはいえ、まだまだ相当数のユーザーを抱えているコンテンツなのですから。
(ユー ザー数は公式発表されていないが、投稿数ではアメブロが抜きん出ている。これはアメブロが他愛無い個人の日記が多く、ライブドアやFC2ブログには情報系の投稿が多い、という差もある。この数年でブログの使い方は、情報発信の場からコミュニケーションツールへと変化したのだ)
しかし、ライブドアブログが継続を明言した直後、それを母体としていたpixivブログは来年2月末でのサービス終了を告知。上記のニュースと直接の関係は明言されておりませんが、タイミング的にはピッタリ過ぎですね。
かくてpixivブログは、2009年4月のスタートから2年半、来年の消滅の瞬間まで含めても3年に満たない短命コンテンツとなってしまいました。
まぁ、告知から消滅まで1カ月しかなかったワザップブログよりかは誠意があるのかな…。
そして終了がアナウンスした直後から、pixivブログのTOPページ新着は「引っ越します」「移転しました」などのタイトルが目立っております。
移転先で多かったのはやはりライブドアブログ。
なぜならシステムを共有しているライブドアブログへの以降時のみ、テキストだけでなく画像もそのまま移行できるからです。
当然ながらpixivブログユーザーは殆どがイラスト描きであるから、その画像を別ブログへアップロードし直すのは大変な手間なのです。
なお他のライブドア系ブログはというと、ワザップブログは7月に終了宣言、8月にアッサリ終了。
DLsiteブログ(DLsiteの付加サービス的位置付けであり、ダウンロード販売開始などの告知用として利用されている)とcureブログはまだ残っております。
cureブログを案ずる声も有るのだけど、元々cureには日記機能が付いてるのだから、今イチ使い分けの出来ないものであった。
そもそもcureはライブドアが提供してるサービスなので、心配しなきゃいけないのはcure本体の方では…。
・ここ1年で日本のネット業界がどう変わったのか、「ブログ・メディア・動画界勢力図詳細」を見てみた - GIGAZINE 2009年10月30日
ありゃ。いつの間にかpixivからライブドアの話になっていた。
かつての時代の寵児も、今は昔…。
「風説の流布」って、そんなに大罪ですか?ねぇ。
× × × × ×
あ、そんなわけでブログ移転しましたー。
だって、ただ単に「移転します」とだけアナウンスするのって、恥ずかしかったんだもの!
なんか虚勢張りたかったんですもの!
そういえば元々ブログを始めたきっかけが、mixi日記で書いた文章の外部公開用、としての意味でした。
基本的にはmixi日記でも公開したもので、しかし下ネタや個人情報に関する話はmixiでしか書いてませんが。
ただpixivブログだからこそブログを始めるきっかけとなったのは事実なので、そこは勿論、感謝しております。
pixivブログよ、ありがとう。そして、さようなら。
× × × × ×
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コミケにおけるコスプレの存在って、そもそも何だったのか?
なぜ同人誌作家から見て、コスプレは必ずしも歓迎されないのか?
コミケの文化とコスプレの文化、どうして離れていったのか?
今回はそんな内容です。ちょっと古い話が多いんですけど。
あ、もちろん個人の主観による部分も大きいんで、他の人には他の史観があると思いますが、ひとつの資料として。
なお本稿は、12月7日にデータハウスさんから発行予定の「コミケの教科書」(別窓開きます)用に書かせて頂いたものですが、ご厚意により、このブログ記事としても使わせて頂けることになりました。
いつもとちょっと書き方違ってたり、いつも以上に説明臭いのは、元の原稿が書籍用だからです。注釈が最後部に載ってたりして、読みづらいのはすみません。

× × ×
コミケではいつの間にか当り前の様になっている、コスプレの存在。それはどこから来たのか。
仮装の文化自体は大昔から存在し、SF大会などでもあったそうですが、コミケにおいて起原とされるものは、C5(1977春)の「海のトリトン」…とされています。
80年代以前、昭和の時代に関しては私は詳しくありませんので、準備会の発行している「コミックマーケット30’sファイル」や、別冊宝島「私をコミケにつれてって!」が良い資料になると思います。(※2)
なお、現在まであらゆるコスプレイベントでのルールであり、マナーとして認識されている「コスプレのままの来場禁止」「会場外でのコスプレ禁止」が明文化されたのは、C23(1983春)。理由はやはり、警察からの「風紀を乱す」という自粛要請。コスプレは視認性の高さから、昔からトラブルの元になり易かったのです。
その後、C34(1988夏)で女性用更衣室が、C37(1989冬)で男性用更衣室が作られました。それまでは物陰で着替えていたそうです。
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なぜ同人誌作家から見て、コスプレは必ずしも歓迎されないのか?
コミケの文化とコスプレの文化、どうして離れていったのか?
今回はそんな内容です。ちょっと古い話が多いんですけど。
あ、もちろん個人の主観による部分も大きいんで、他の人には他の史観があると思いますが、ひとつの資料として。
なお本稿は、12月7日にデータハウスさんから発行予定の「コミケの教科書」(別窓開きます)用に書かせて頂いたものですが、ご厚意により、このブログ記事としても使わせて頂けることになりました。
いつもとちょっと書き方違ってたり、いつも以上に説明臭いのは、元の原稿が書籍用だからです。注釈が最後部に載ってたりして、読みづらいのはすみません。

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コミケではいつの間にか当り前の様になっている、コスプレの存在。それはどこから来たのか。
仮装の文化自体は大昔から存在し、SF大会などでもあったそうですが、コミケにおいて起原とされるものは、C5(1977春)の「海のトリトン」…とされています。
80年代以前、昭和の時代に関しては私は詳しくありませんので、準備会の発行している「コミックマーケット30’sファイル」や、別冊宝島「私をコミケにつれてって!」が良い資料になると思います。(※2)
なお、現在まであらゆるコスプレイベントでのルールであり、マナーとして認識されている「コスプレのままの来場禁止」「会場外でのコスプレ禁止」が明文化されたのは、C23(1983春)。理由はやはり、警察からの「風紀を乱す」という自粛要請。コスプレは視認性の高さから、昔からトラブルの元になり易かったのです。
その後、C34(1988夏)で女性用更衣室が、C37(1989冬)で男性用更衣室が作られました。それまでは物陰で着替えていたそうです。
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90年代前半。コミケの歴史上、最大の危機となった猥褻図画問題。
十数年の間に風化したかに見えたそれは、一部のROMサークルの暴走によって、いま再び現実の脅威へと浮上しました。
・ コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第一回]
・ コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第二回/データ編] から続いてます。
長かったこの話も、これで最終回です。
この猥褻図画の問題は、他でもっとちゃんとした研究や議論が沢山あります。
それはややこしくなるので、これもあくまで、概論で語ります。
コスプレだから、ROMだから、18禁だから悪いのではありません。
何が問題なのか。コミケという場を維持しつつ、より多くの表現を残すためには。
どうか多くの皆さんの、知る・考える、きっかけになれればと思います。
× × ×
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十数年の間に風化したかに見えたそれは、一部のROMサークルの暴走によって、いま再び現実の脅威へと浮上しました。
・ コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第一回]
・ コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第二回/データ編] から続いてます。
長かったこの話も、これで最終回です。
この猥褻図画の問題は、他でもっとちゃんとした研究や議論が沢山あります。
それはややこしくなるので、これもあくまで、概論で語ります。
コスプレだから、ROMだから、18禁だから悪いのではありません。
何が問題なのか。コミケという場を維持しつつ、より多くの表現を残すためには。
どうか多くの皆さんの、知る・考える、きっかけになれればと思います。
× × ×
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たった十数年前の事。
アニメや特撮ばっか見てるオタクは、犯罪者予備軍みたいに言われた時期がありまして。
コスプレは同人詩即売会の余った場所でやってる程度で、たまに取材に来てたのはエロ本かトゥナイト2でした。
そっち方面へ寄ってく人も居たけれど、それは、拡大して人が多くなれば色んな人が出てくるからであって。
一部を全体に置き換えるのはバカバカしい。
何かを守るために、別の何かを切るんじゃなくて。
より多くを守るために、じゃあ、どうしたら?
…とまぁ、熱苦しいアジ演説から始めます。
(以前観劇した「僕達の好きだった革命」のクライマックスの演説シーンを思い出した)
・ コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第一回] から続いてます。
第一回を色んな人にリンクで紹介して頂きまして、やっぱり一部では、「だから18禁ROM売ってる奴は…」「コミケにコスプレROMはいらない」みたいな切り口で語られてしまったけど、そうじゃなくて。
単純なレッテル貼りで遠ざけるより、その向こうにあるものを見ないといけないと思うのでありまして。
「コスプレだから」「ROMだから」「18禁だから」っていうレッテル貼りではなく、何が問題で、どうしたらリスクを回避できるのか、より多くの表現を守れるのか…って視点を、前回はまだ欠いていたかなぁ、と。これは自分の筆力が足りないせい。
大切なのは少数の人々を切り捨てる事ではなく、どうしたらそれを大勢の中に取込む事が出来るか。
…と、いう様な事を、「太陽の牙ダグラム」でサマリン博士が語っていた気がする。
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アニメや特撮ばっか見てるオタクは、犯罪者予備軍みたいに言われた時期がありまして。
コスプレは同人詩即売会の余った場所でやってる程度で、たまに取材に来てたのはエロ本かトゥナイト2でした。
そっち方面へ寄ってく人も居たけれど、それは、拡大して人が多くなれば色んな人が出てくるからであって。
一部を全体に置き換えるのはバカバカしい。
何かを守るために、別の何かを切るんじゃなくて。
より多くを守るために、じゃあ、どうしたら?
…とまぁ、熱苦しいアジ演説から始めます。
(以前観劇した「僕達の好きだった革命」のクライマックスの演説シーンを思い出した)
・ コミケにおける18禁コスプレROMに関する,ざっくりとした小史[第一回] から続いてます。
第一回を色んな人にリンクで紹介して頂きまして、やっぱり一部では、「だから18禁ROM売ってる奴は…」「コミケにコスプレROMはいらない」みたいな切り口で語られてしまったけど、そうじゃなくて。
単純なレッテル貼りで遠ざけるより、その向こうにあるものを見ないといけないと思うのでありまして。
「コスプレだから」「ROMだから」「18禁だから」っていうレッテル貼りではなく、何が問題で、どうしたらリスクを回避できるのか、より多くの表現を守れるのか…って視点を、前回はまだ欠いていたかなぁ、と。これは自分の筆力が足りないせい。
大切なのは少数の人々を切り捨てる事ではなく、どうしたらそれを大勢の中に取込む事が出来るか。
…と、いう様な事を、「太陽の牙ダグラム」でサマリン博士が語っていた気がする。
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