駄チワワ:旅と怪獣舎

コスプレ・同人・特撮、たまにプロレスなどを“読む”ブログ。ちょいちょい足を運んだり調べたり。歴史やムーブメントとしての記録や考察やら、とにかく書いて残します。 特撮ファンの着ぐるみコスプレイヤー、駄チワワが書いてます。一つの資料としてお使い頂ければ。

日本代表選考会

『ブログ読んでるよ』はこっそり教えてくれると喜びます。
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あと過去に寄稿していたコスプレイヤーズアーカイブのコラムは https://www.cosp.jp/news_corner.aspx?id=12

世界コスプレサミット2024日本代表選考会レポと競技コスプレの話

 2024年3月23日(土)、兵庫県は姫路市、アクリエひめじ「姫CON2024」特設ステージ…
 立錐の余地なく席を埋め尽くした観客200人超、その眼前にて決戦の火ぶたは切って落とされました。
 8月の世界コスプレサミット2024(WorldCosplaySummit=WCS)のチャンピオンシップ=コスプレ世界一決定戦(この是非は後で書く)に出場する代表チームを選出するための日本代表選考会。
 いわば採点による〝競技化したコスプレの戦いです。
 その全9チームによる国内決勝ステージの記録です。

 ちなみに前回2023年から日本予選の運営会社が、10年続いた株式会社ミネルバ(COSSAN)→ファルール株式会社に移行しており、これはイベント会社ではなく元日本代表チームのFRANさんによる個人会社なので、今回はコスサミ予選ステージを単独開催ではなく「姫CON」という姫路市も関わるサブカルイベントでのステージを借りる形となりました。昨年に引き続き地区予選なしでの国内決勝一発勝負です。
 実際は海外のコスサミ予選でも、当事国のゲームショウやニコニコ超会議のような大型イベントのステージを間借りしながら一発勝負で行われる事が多いので、それに近い形です。
 今回は残念ながら自分では出場できなかったので、観客席から見たレポになっております。毎年ながら優勝チームの情報を冒頭に書かずに、時系列に沿って読み進めていくとわかる書き方をしていますが、他意は無いっつてんだろ。


■WCS2024日本代表選考会(3/23アクリエひめじ「姫CON2024」)

0審査員
[今年の審査員]
 
左から、
・FRAN(WCS2013日本代表チーム。昨年より日本予選オーガナイザー就任)
・麗華(海外イベント出演やワークショップ多数。コスサミのご意見番的存在)
・K Cosplay(WCS2019オーストラリア代表チーム。現在は東京在住)
・Jill(WCS2016ロシア代表チーム。現在は愛知県在住)

※昨年同様に審査員は過去の代表チーム経験者やコスサミ関係者で、コスサミを〝わかってる〟人選。
※ツッコまれる前にフォローしますがWCS2022以降ロシア代表は不参加で、外務省後援イベントなのでそこは致し方ないのですが、個人的にはそこを恩讐を越えてシレッと参加再開させるコスサミであってほしいと願っています。

[主なルールと審査方法]
日本発のマンガ、アニメ、ゲーム、特撮のコスプレが条件。あくまで日本文化の発信。
二人一組2分30秒で、衣装点+パフォーマンス点の合計を競います。
○衣裳は自作が基本で、一部手伝ってもらうのはOK。写真や動画でレポート提出必須。
○大道具は3点まで。長編210cm、奥行90cmまで。ここは直接の審査項目ではないので他者の力を借りてもOK。
○ステージに持ち込める衣装・小道具・大道具の総重量40kgまで。
○衣装審査は別途、審査員のいる部屋でチーム毎に細かい部分をチェックして行われる。
○本年より「他イベントや公共の場も含めてマナー遵守。違反歴がある場合は申告する事」という旨で誓約書の提出が必要に。昨年の炎上沙汰を受けて…。

日本代表選考会 公式ルール 

ちなみに日本予選を優勝した後、コスサミ本体のチャンピオンシップではルールがもっと細かい。

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世界コスプレサミット2023日本代表選考会レポとその後の騒動

 コスサミ日本予選、再開と仕切り直し(ついでに炎上沙汰)なのです。

[ここまでのあらすじ]
 簡単に振り返ると、世界コスプレサミット(ワールドコスプレサミット=WCS)はテレビ愛知の番組企画として2003年に海外レイヤーを名古屋に招いてパネルトークなど〝サミット〟形式で始まりましたが、当初予定での集大成ともいえる2005年の愛知万博内で各国代表チームによる世界一決定戦〝コスプレチャンピオンシップ〟が大当たりし、海外イベントから大使館など外交ルートを通じて参加希望などが相次いだことからついに民間外交として外務省の後援など得てしまい、翌年以降も継続・拡大を続けます。

 その後WCS2013において運営体制が変更、中心となるコスサミ運営事務局がテレビ愛知から(株)WCSというイベント会社へ移管された事に伴い、日本代表選考会(日本予選)もコスサミ本体から切り離して東京のコスプレイベント会社であるCOSSANが受託するのですが…。形式としては海外予選が現地のイベントに委託されてるのと同じなのですが。
 そこから起きた騒動は長くなるので割愛。過去のブログやコスプレイヤーズアーカイブニュースに触れているので暇な人は読んでね。
 言っときますが「やらせではなく、ただグダグダなだけ」ですので。

 世界を襲った新型コロナウイルス時代。WCS2020は各国予選ごと中止。WCS2021~2022はステージ予選ではなくWEB予選により日本代表チームを選出。
 そして!WCS2023…前述のCOSSANが日本代表選考会の運営から正式に撤退しました。これまで付いていたスポンサーや協賛団体もとっくに撤退。
 何も無い状態になってしまいます。
 この状況で、日本代表選考会の運営権を引き継いだのがファルール株式会社…WCS2013日本代表チーム経験者のFRANさん(コスサミの運営に通訳などでも関わっていた)の個人会社であり、輸入品など扱う会社であってイベント会社ではありません。
 このまま日本代表選考会が消滅したり、変な会社(タレント事務所とか)が運営権を買っちゃうよりかは、ぶっちゃけリスクだらけのコスサミ日本予選を引き継いでもらった訳でございます。

 再開、省力化、今できる事をやる。
 そんなこんなで何も無いところからの再スタートとなったコスサミ日本代表選考会、2023年6月3日さいたまプラザノースで行われた模様を、9ヵ月も経ってレポにまとめてみます。
 ホラ、期せずして代表チームの過去言動で炎上沙汰とかあったし。
 …この当日、私およそ7年ぶり6回目の挑戦をしておりまして、出場者としての視点でいろいろ書いてみようと思います。
0会場

 なお、コロナ前までの日本各地でやった(運営の手が回らなくなった原因でもある)地区予選~国内決勝パターンを廃し、2023年度は書類選考後は国内決勝の一発勝負となっております。
 いち出場者として、今回は「予選の段階ではレポートの書類は最低限これくらいやっておいて、実際の製作物に力を入れた方が良い」みたいに事前アドバイスが入るのでありがたかったです。
 あと書類や音源の提出物の締切を守らせてるのも、ちゃんと運営してます。
(前の予選運営会社では締切が形骸化してて、期限を守って提出物を作るのがバカバカしくなっちゃったので)
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ドキュメント:世界コスプレサミット2015国内予選~国内決勝inアキバ編

 出場者の熱と、審査員の評価。
 大人の事情と、身内の論理。
 大切なものって、何でしょう。

 「瓦解」という言葉を、先のコミケSP予選レポのラストで使いました。
 1個の大きなミスではなく、沢山の小さな不始末が重なって、傍から見て、全体が崩れていく状態まで至ったのが、「世界コスプレサミット2015日本代表選考会」の実態だと、思っているからです。
 本稿ではその、6/14ベルサール秋葉原で行われた国内決勝の、カイブニュースでは描かなかった部分を主に取り上げます。
 24の国と地域の代表が8月の名古屋に集結して、(ありもしない)コスプレ世界一の称号を競う「世界コスプレサミット」の日本代表チームを選ぶ過程は、こうであった事を記します。
 今回ウチは地区予選落ちしたので、一歩引いた所からの視点で、このイベントを見ていました。
 もちろん個人の主観ですから、他の人には他の人の受け取り方があるでしょう。


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ドキュメント:世界コスプレサミット2015国内予選~大阪/愛知予選編

 “競技”としてのコスプレ大会を観戦に、いざ全国!
 取材費用も全部自腹、だから思った事を書きます。
 半年遅れで。

 3月のコミケSP予選編から、続いてます…


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ドキュメント:世界コスプレサミット2015国内予選~コミケSP編

 かつて有害コミック規制運動をめぐる「コミケ幕張メッセ追放事件」から24年。
 通常コミケではなく、5年に一度の「コミケットスペシャル6 オタクサミット」が、サプライズで3/28-29に幕張メッセ開催となった。
 …普段のコミケではあり得ないような企画が山盛りの中、二日目のステージでは、世界コスプレサミット日本代表選考会、今年度の最初の地区予選がスタート。
 今回を含む複数の地区予選と国内決勝を経て選出された日本代表チームが、8月の名古屋で24カ国代表によるチャンピオンシップ出場する訳である。
 コミックマーケットと、世界コスプレサミット=WCSがクロスした記念日であった。


 …というのが、表向きの正史であると思う。
 ところがこの件、少々、前日譚が存在する。
 毎年書いてるのでもう分かると思うが、コスサミは2013年から実行委員会の主催が、TV愛知→(株)WCSへ移行し、同時に国内予選部門を分離して、そちらの運営をCOSSAN=(株)ミネルバに外注している。

 このCOSSAN、昨年2014コスサミ国内予選の期間中に、主力スタッフらの大量離脱、団体の分裂劇(そのドサクサでの地区予選の審査表の紛失事件)を起こした。
 2014年の国内決勝はスターライズタワー(旧:東京タワースタジオ)が舞台だったが、この国内決勝の時点でCOSSANはもはやイベント団体の呈を成しておらず、開催すら危ぶまれる中、関東圏の複数のイベント団体やスタッフ経験者による有志らの協力を受け、この窮地をなんとか乗りきったのであった。

 この過程の副産物として、転んでもタダでは起きない(が、歩き方そのものが危なっかしい)COSSAN=(株)ミネルバ代表の柴田氏は、義勇軍の形で個人的に救援に来ていたコミケ準備会更衣室統括、そしてコスプレチッタ幹部でもあるT氏との間に、したたかにも協力体制を築いてしまう。

 以後、営業力の強いCOSSANに、運営力の強いコミケ更衣室系スタッフ諸氏の経験値が(各々、個人的に)加わった。
 いわば経済ヤクザに、任侠ヤクザが手を組んだ。
 ここに恐るべき、“コスプレ界の広域指定暴力団”とでも言うべき団体が誕生していたのであった。

 春のコミケSPだけを見れば、対外的にはコミケとコスサミが直接コラボした…ように見えるが、実際にはコスサミの国内予選はコスサミ実行委員会ではなくCOSSANが請け負っており、コミケ準備会の直接の相手はあくまでCOSSANとなる。
 つまり、いきなりコミケ準備会とコスサミ実行委員会が繋がったのではない。
 コスサミの国内予選を管轄するCOSSANに、準備会の更衣室系スタッフらが独自に協力してイベント開催を重ねるという、最高のお膳立てと橋渡しがあった上で、「コミケットスペシャル6内でのコスプレサミット国内予選開催」という運びなのである。
 癒着という意味では無く、信頼関係という意味ね。

 書いてる時点でいま10月。既に3月末のコミケSP開催から半年。
 コスサミも予選どころかチャンピオンシップまですっかり終わってしまったこの時期に始まるこの連載は、仕事上の多忙がホンのちょっとだけ和らいだ駄チワワが、今年挑戦した若者たちの姿と、一連の戦いの記憶を残し、そしてまた酷くなる運営のグダグダを、世に問うためにキーボードを叩くのであった。

 グダグダなだけだ。
 ヤラセとか、出来レースなんて話じゃないんだよ。
 ただ、グダグダなだけなんだ…
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コスプレサミット連続落選の新記録樹立!そして決勝は

http://www.wcsjapan.com/wcsjapanweb.html

 WEB予選枠、先のコミケSP予選でのステージ動画を使いましたが、敗者復活ならず!落ちました。
 動画での選考なので、最も動画をちゃんと作っていたテニプリチームが選ばれたのは当然だったかもしれません。
 正直、多忙を言い訳に手間をかけられずに有りものの素材を繋いでも、評価されませんね。
 ホラー、負けた事も落ちた事も表に出さないと、ダメでしょ?
 しかし、本年の件によって、我々チーム大連立は…
コスサミ2012日本代表選考会_1678122740_40large
2013ニコニコ超会議予選練習
CIMG2646

エンジンオー&ゲキトージャ


【世界コスプレサミット日本代表選考会において、同一チームによる4年連続落選】

 という、前人未到の大記録を達成いたしました!
 いつもいつも、声援をくださる皆さまと、点数をくれない審査員の皆さまのおかげです!!
 ありがとうございました!

 なお、4年連続“出場”記録なら、キキワン・時雨直輝チームが07-10年にかけて達成済です。
(でも07,08年はこのチームが日本代表を勤めているので、純粋な落選回数では我々が上である)
(出場記録の中に、WEB予選のみでステージパフォーマンスを披露してないチームは含めていません)


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